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番外編 白亜の城の王子様
第八話
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ニールベンの戦が勃発したのはその翌年の事だ。
妖精界と人間界は、その昔、大賢人と呼ばれた大魔術師を筆頭に、その弟子達が総出で作り上げた境によって区切られ、分断されている。これによって妖精隠しという現象が激減したというのだから境は重要だ。
事の発端は、その境に亀裂が入ったことだった。
老朽化、だろうか? 妖精と人間の世界を分断している境の一角が崩れ、そこを気まぐれに通ってやってきた妖精が、サライの国の姫君を掠ったことが発端である。
サライの第一王女は美姫と名高い姫君だ。目を付けるのも分からなくはないが、サライの国の魔術師が必死になって行方を捜し、ようやく見つけたと思えば、境向こうの妖精の国にいるという。そう、俗に言う妖精隠しと言う奴だ。
もちろんサライの国王は激怒。返せ返さないの押し問答の末、精鋭部隊を派遣し、見事姫を奪還。したまではよかったが、奪還する際、小競り合いとなり、姫を掠った者、すなわち妖精王の息子を傷つけてしまったらしい。
今度は妖精王が報復に出た。そちらが原因だろうと、人間ならだれもが思うだろうが、妖精側にしてみればそんなことは関係ないらしい。大事な息子を傷つけられた、この一点に絞られるようだ。仕返しとばかりに、夜になるとサライの王都を泣き女が徘徊し、首なし騎士が警備兵に襲いかかるといった有様である。
どちらもこの世とあの世を徘徊する不死者だ。排除しても妖精王の命令一つであの世から舞い戻る。魔術師が何度追い払っても、不死者達は夜になると必ず現れるという有様で、まさにイタチごっこだった。王都の市民達は戦々恐々とする毎日で、頭を悩ませたサライの国王は他の国々に救援を要請し、崩れた境を修復すればいいという結論に至った。境を修復すれば、妖精王がこちらへ干渉することは出来なくなるからだ。
中心となって動いたのはウィスティリアの魔術師達だった。
クリムト王国は元々、境を見張る役目を負った境番だったが、かつての面影はない。こうして救援要請には応じたが、ウィスティリアの魔術師がいなければ、おそらく境の修復は無理だったろう。境の修復技能など既に失われている。
各国が協力し、総出で境の修復に乗り出せば、今度はそれを阻止せんと石巨人達がやってくる。急ごしらえの防衛陣地に布陣する人間側の連合軍に石巨人を率いた首なし騎士達が攻め入ってきたのだ。境を超えた石巨人が弓兵の攻撃など物ともせず突進してくる。
妖精王が差し向けた石巨人達は、とにかく厄介だった。
石の体は弓を弾き、拳一発で数十人の人間が吹き飛ぶ。頭部か石の心臓を破壊するまで、体の損傷は再生を繰り返し、攻撃を止めることがない。
魔術師が魔術で身体を拘束し、動きが鈍ったところで、兵士が数十人がかりで首を取る、いや石の体を粉砕する。もちろん、首なし騎士達もだまってはいないから、そう簡単にはいかない。拘束が緩めば石巨人は息を吹き返す。
命令と怒号が飛び交う中、ふっとアルベルトの目の前を死神が横切ったような気がした。マントを羽織っていたものの、その奥にあった顔は何と髑髏だったのだ。瞳のないうろんな穴が一瞬こちらを見たような気がしたが、直ぐにそらされる。
アルベルトの心臓が嫌な音を立てた。自分の死を意識し、冷や汗がどっと噴き出す。地の底から響く死者の笑い声を聞いたような気がした。
死ぬのか? 私は、ここで?
戦場なのだから、当然と言えば当然なのだが、それでも恐ろしいと思った。迫り来る首なし騎士と刃を交わし、馬から叩き落とす。死の象徴である死神を目にしてからどれくらいたったろうか、戦闘のまっただ中、それは起こった。
人間側に甚大な被害を与えていた石巨人達の様子が一変したのだ。
獣のような咆哮を上げて倒れ、ごろごろと地面をのたうち回る。見境なく暴れ回り、敵味方関係なくなぎ倒す。その場から逃げ出す石巨人もいた。見えない何かに追い立てられるように、境向こうにある妖精界へと逆戻りしていく。
アルベルトはあっけにとられた。それはそうだろう。石巨人は勝手に苦しんで、のたうち回っているのだから。毒でも盛られたか? そんな考えが思い浮かんだほどだ。
見れば、全ての石巨人がそういった有様で、双方あっけにとられた様子で、立ち尽くす。苦しみのたうち回る石巨人は、先程の勢いなど見る影もない。首なし騎士も人の兵も予想外の事態に、思考が停止してしまったかのようだ。
双方刃を交えたまま動きを止めている者もいる。
「ぼけっとするな! 討ち取れ!」
そう叫んだのは誰だったか。
クレバー・ライオネットの声だったような気がするが、定かではない。
アルベルトもまた戦況が一変したことで勢いづいた兵士達を指揮し、石巨人を粉砕して回った。圧勝だった。それはそうだろう、戦力の要であった石巨人の悉くが使い物にならなくなったのだから。境向こうに逃げ帰る首なし騎士達を見送り、味方の兵からは歓声が上がった。勝利の雄叫びだ。
とはいえ、境が完全に修復されるまで、連合軍はその場から動けない。当面の脅威は消えたが、またいつ何時、妖精王の手駒が攻めてくるか分からないからだ。
そんな中、
「なぁ、死神を見なかったか?」
そんな事を兵士の一人が言い出した。
「ああ、見た見た。フードをかぶった骸骨だろ? ふうっと現れて消えるみたいな感じで不気味だったよ」
暗闇の中に浮かび上がるたき火を前に、多くの兵が食事を口にしつつ、そんな事を言い合っていた。随分と噂になっているんだな。アルベルトはそう思う。あれを目にしたのが自分だけではないのだと知って、幾分胸をなで下ろす。目撃者が自分だけとなると、ますます自分の死期が近づいていると勘違いしてしまいそうだった。
「でも、もしかしたらあれ、味方だったんじゃないか?」
おっかなかったけど、と誰かが言い出した。
「俺、あいつに助けられたんだよ」
誰かがそう言い。
「あ、俺もだ」
別の兵士が言う。
「こう、やられそうになった所で、首なし騎士の馬が暴れて乗り手を振り落としたんだよ。おかげで助かった。あいつの仕業だったみたいだな?」
「ああ、そうそう。あいつに突進していった首なし騎士達は、みんなそんな感じで、面白いくらいにばったばった倒れていったんだよな。やっぱり魔術を使ったのかな? 骸骨の魔術師だったみたいだし……」
骸骨の魔術師? 思わずアルベルトは会話に割り込んでいた。
「あれは魔術師だったのか?」
アルベルトが食事中の兵士達の間に割って入ると、
「で、殿下!」
兵士達がそろって慌てふためき、背筋を伸ばす。
「さっきの話だ、本当にあの骸骨は魔術師だったのか?」
アルベルトが先を促すと、兵士の一人が畏まって答えた。
「え、ええ、はい、多分、そうではないかと思います。杖を持っていましたから」
「杖を?」
「おそらく魔術師の幽霊だったのではありませんか? 殿下」
兵士達がその言葉にうなずき合う。
「あ、そうだ、俺、ウィスティリアの魔術師達があれと一緒にいるのを見ましたよ?」
ふっと、誰かがそんなことを言い出した。
ウィスティリアの魔術師と? ならオスカーもそこにいたのか?
「全員、紫の魔術衣を着ていたから間違いありません。杖を持った魔術師達が、こう、あの死神を中心に寄り集まって、巨大な魔法陣を組み上げていました。そのうち、光の柱みたいなのが立ち上って……かなり大がかりな魔術だったと思います。一体何をやったんでしょうね?」
兵士の一人が不思議そうに言い、
「なあ、その直後じゃなかったか?」
誰かがそんな事を口にする。
「何が?」
「石巨人達の様子がおかしくなったの……」
妖精界と人間界は、その昔、大賢人と呼ばれた大魔術師を筆頭に、その弟子達が総出で作り上げた境によって区切られ、分断されている。これによって妖精隠しという現象が激減したというのだから境は重要だ。
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老朽化、だろうか? 妖精と人間の世界を分断している境の一角が崩れ、そこを気まぐれに通ってやってきた妖精が、サライの国の姫君を掠ったことが発端である。
サライの第一王女は美姫と名高い姫君だ。目を付けるのも分からなくはないが、サライの国の魔術師が必死になって行方を捜し、ようやく見つけたと思えば、境向こうの妖精の国にいるという。そう、俗に言う妖精隠しと言う奴だ。
もちろんサライの国王は激怒。返せ返さないの押し問答の末、精鋭部隊を派遣し、見事姫を奪還。したまではよかったが、奪還する際、小競り合いとなり、姫を掠った者、すなわち妖精王の息子を傷つけてしまったらしい。
今度は妖精王が報復に出た。そちらが原因だろうと、人間ならだれもが思うだろうが、妖精側にしてみればそんなことは関係ないらしい。大事な息子を傷つけられた、この一点に絞られるようだ。仕返しとばかりに、夜になるとサライの王都を泣き女が徘徊し、首なし騎士が警備兵に襲いかかるといった有様である。
どちらもこの世とあの世を徘徊する不死者だ。排除しても妖精王の命令一つであの世から舞い戻る。魔術師が何度追い払っても、不死者達は夜になると必ず現れるという有様で、まさにイタチごっこだった。王都の市民達は戦々恐々とする毎日で、頭を悩ませたサライの国王は他の国々に救援を要請し、崩れた境を修復すればいいという結論に至った。境を修復すれば、妖精王がこちらへ干渉することは出来なくなるからだ。
中心となって動いたのはウィスティリアの魔術師達だった。
クリムト王国は元々、境を見張る役目を負った境番だったが、かつての面影はない。こうして救援要請には応じたが、ウィスティリアの魔術師がいなければ、おそらく境の修復は無理だったろう。境の修復技能など既に失われている。
各国が協力し、総出で境の修復に乗り出せば、今度はそれを阻止せんと石巨人達がやってくる。急ごしらえの防衛陣地に布陣する人間側の連合軍に石巨人を率いた首なし騎士達が攻め入ってきたのだ。境を超えた石巨人が弓兵の攻撃など物ともせず突進してくる。
妖精王が差し向けた石巨人達は、とにかく厄介だった。
石の体は弓を弾き、拳一発で数十人の人間が吹き飛ぶ。頭部か石の心臓を破壊するまで、体の損傷は再生を繰り返し、攻撃を止めることがない。
魔術師が魔術で身体を拘束し、動きが鈍ったところで、兵士が数十人がかりで首を取る、いや石の体を粉砕する。もちろん、首なし騎士達もだまってはいないから、そう簡単にはいかない。拘束が緩めば石巨人は息を吹き返す。
命令と怒号が飛び交う中、ふっとアルベルトの目の前を死神が横切ったような気がした。マントを羽織っていたものの、その奥にあった顔は何と髑髏だったのだ。瞳のないうろんな穴が一瞬こちらを見たような気がしたが、直ぐにそらされる。
アルベルトの心臓が嫌な音を立てた。自分の死を意識し、冷や汗がどっと噴き出す。地の底から響く死者の笑い声を聞いたような気がした。
死ぬのか? 私は、ここで?
戦場なのだから、当然と言えば当然なのだが、それでも恐ろしいと思った。迫り来る首なし騎士と刃を交わし、馬から叩き落とす。死の象徴である死神を目にしてからどれくらいたったろうか、戦闘のまっただ中、それは起こった。
人間側に甚大な被害を与えていた石巨人達の様子が一変したのだ。
獣のような咆哮を上げて倒れ、ごろごろと地面をのたうち回る。見境なく暴れ回り、敵味方関係なくなぎ倒す。その場から逃げ出す石巨人もいた。見えない何かに追い立てられるように、境向こうにある妖精界へと逆戻りしていく。
アルベルトはあっけにとられた。それはそうだろう。石巨人は勝手に苦しんで、のたうち回っているのだから。毒でも盛られたか? そんな考えが思い浮かんだほどだ。
見れば、全ての石巨人がそういった有様で、双方あっけにとられた様子で、立ち尽くす。苦しみのたうち回る石巨人は、先程の勢いなど見る影もない。首なし騎士も人の兵も予想外の事態に、思考が停止してしまったかのようだ。
双方刃を交えたまま動きを止めている者もいる。
「ぼけっとするな! 討ち取れ!」
そう叫んだのは誰だったか。
クレバー・ライオネットの声だったような気がするが、定かではない。
アルベルトもまた戦況が一変したことで勢いづいた兵士達を指揮し、石巨人を粉砕して回った。圧勝だった。それはそうだろう、戦力の要であった石巨人の悉くが使い物にならなくなったのだから。境向こうに逃げ帰る首なし騎士達を見送り、味方の兵からは歓声が上がった。勝利の雄叫びだ。
とはいえ、境が完全に修復されるまで、連合軍はその場から動けない。当面の脅威は消えたが、またいつ何時、妖精王の手駒が攻めてくるか分からないからだ。
そんな中、
「なぁ、死神を見なかったか?」
そんな事を兵士の一人が言い出した。
「ああ、見た見た。フードをかぶった骸骨だろ? ふうっと現れて消えるみたいな感じで不気味だったよ」
暗闇の中に浮かび上がるたき火を前に、多くの兵が食事を口にしつつ、そんな事を言い合っていた。随分と噂になっているんだな。アルベルトはそう思う。あれを目にしたのが自分だけではないのだと知って、幾分胸をなで下ろす。目撃者が自分だけとなると、ますます自分の死期が近づいていると勘違いしてしまいそうだった。
「でも、もしかしたらあれ、味方だったんじゃないか?」
おっかなかったけど、と誰かが言い出した。
「俺、あいつに助けられたんだよ」
誰かがそう言い。
「あ、俺もだ」
別の兵士が言う。
「こう、やられそうになった所で、首なし騎士の馬が暴れて乗り手を振り落としたんだよ。おかげで助かった。あいつの仕業だったみたいだな?」
「ああ、そうそう。あいつに突進していった首なし騎士達は、みんなそんな感じで、面白いくらいにばったばった倒れていったんだよな。やっぱり魔術を使ったのかな? 骸骨の魔術師だったみたいだし……」
骸骨の魔術師? 思わずアルベルトは会話に割り込んでいた。
「あれは魔術師だったのか?」
アルベルトが食事中の兵士達の間に割って入ると、
「で、殿下!」
兵士達がそろって慌てふためき、背筋を伸ばす。
「さっきの話だ、本当にあの骸骨は魔術師だったのか?」
アルベルトが先を促すと、兵士の一人が畏まって答えた。
「え、ええ、はい、多分、そうではないかと思います。杖を持っていましたから」
「杖を?」
「おそらく魔術師の幽霊だったのではありませんか? 殿下」
兵士達がその言葉にうなずき合う。
「あ、そうだ、俺、ウィスティリアの魔術師達があれと一緒にいるのを見ましたよ?」
ふっと、誰かがそんなことを言い出した。
ウィスティリアの魔術師と? ならオスカーもそこにいたのか?
「全員、紫の魔術衣を着ていたから間違いありません。杖を持った魔術師達が、こう、あの死神を中心に寄り集まって、巨大な魔法陣を組み上げていました。そのうち、光の柱みたいなのが立ち上って……かなり大がかりな魔術だったと思います。一体何をやったんでしょうね?」
兵士の一人が不思議そうに言い、
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