73 / 121
第三章 御伽の国のお姫様
第五十四話 第三章最終話
しおりを挟む
「天竜様! 天竜様はいらっしゃいますか!」
勢い込んで、そんなことを聞いてくる。ジャスミンは子犬天竜さんが大のお気に入り。こうして台所から駆けつけることが多くなってしまった。
「お空にいるよ。どうしたの?」
「リンゴのコンポートを作ったんです! リンゴのコンポート! 是非お味見を!」
天竜さんの為に、果物を使ったお菓子を作ってはこうしてやってくる。どうしようかなぁ……。ちらりと空を見上げれば、うん、いるね。そわそわしてる。どうして分かるんだろう? そろそろかな? とか思ってる。チラ見してる感じ?
「呼んでもいい?」
一応確認すれば、オスカーは笑って頷いてくれた。
天竜さーんと心の中で言うと、待ってました! とばかりに、空中に雪の結晶のようなきらきらとした輝きが集まり、ふっと空中に子犬天竜さんが現れる。
転移魔法みたいなものかな? これ。でもこうやって城内で使えるのは天竜さんくらいだろう。転移防止の結界が張ってあるからね。神力って凄いなぁ。つくづくそう思う。下に落ちる前にキャッチだ。相変わらずふわっふわな抱き心地。
「天竜様! お味見、如何ですか?」
しっぽがぱたぱた揺れ、天竜さんの青い綺麗な目が細まった。嬉しいみたい。差し出されたリンゴのコンポートを美味しそうに食べ始める。こうしてみると本当、普通の可愛らしい子犬と変わらない。ああ、ジャスミンの顔が蕩けそう。
「何だ、また呼んだのか?」
いつの間に来たんだろう、スカーレットさんがそう口にする。
「だって、だって、可愛いんですもの。私も欲しいです。もう一匹どっかにいませんかね? 分裂でも良いです。あああ、可愛い!」
「馬鹿言うな。こんなのが二匹も三匹もいたらたまらないね。天竜は暴れると天災になるんだよ。もし、もう一匹いて争ったらそれこそ天変地異になっちまう。一匹で十分だ」
うん、確かにそうなんだけど……。
「天竜さん争い嫌いだって」
私がそう言うと、スカーレットさんが目を見張った。
「だから争いの道具にしないでって。自分の力は命を育むためのもので、壊すためのものじゃないからって。暴れるのは悲しくて嫌だって」
「……そっか、そりゃそうだよな。神様だもんな」
「守護はしてくれるみたい」
「守護?」
「うん。妖精が嫌だから、よせつけないって言ってる。城には絶対いれさせないって……何か妖精さん達、天竜さんにもの凄く嫌われた?」
私のせい、かなぁ? ちょっと冷や冷や。
スカーレットさんが吹き出した。
「あ、はは。そりゃあ、いいや。あいつら悪さばっかりするから大助かりだね」
どうせなら、あたしも城の中で暮らそうかね? スカーレットさんがそんなことを言い出した。天竜の守護が働いているなら、そっちの方がいいと言う。小妖精のいたずらで魔法薬を駄目にされた経験が何度かあるらしい。
「城に住み着くつもりなの?」
オスカーがそう言うと、
「今だって半分住んでいるようなもんじゃんか」
スカーレットさんがしれっとそう言った。入り浸ってるから結局一緒だと言う。
そういえば、スカーレットさんはエミリアン陛下の許可があるから、お城にいつでも入れてもらえるんだよね。確かに一緒かもしれない。
「……部屋を用意するよ」
オスカーが諦めたようにそう言った。なんだかんだ言っても、スカーレットさんは力ある魔女さんだ。いてくれて大助かりなんじゃないだろうかと思う。しかも、こうしていろいろと助けてくれるし。いい魔女さんなんだよなぁ。世間の評判が怖いけど。
「はい、ワンツーワンツー」
オスカーとスカーレットさんが広間でダンスをしているけど、確かに格闘っぽい。互いに隙がないというか、ぴりぴりしてる? スカーレットさんは抱きつくタイミングを計っていて、それを阻止しようとオスカーが身構えている。で、魔術合戦になるというわけか。魔気を使って互いの動きを牽制? 凄いなぁ、これ。モリーが喜びそうな光景だ。
「……普通にダンスしない?」
「特訓にならないね」
オスカーの提案をスカーレットさんが一蹴する。
「何なら添い寝に変更するか?」
スカーレットさんがそう提案するも、
「遠慮する。ビーとの時間を邪魔したら怒るよ?」
オスカーはげっそりとした風体で首を横に振った。
「はいはい。相変わらずべったりか」
「夕闇の魔女」
「何だよ?」
「ありがとう」
スカーレットさんがピタリと足を止めた。
「何で礼?」
「ん? 感謝してるから」
「原因つくったのあたしだよ?」
「でも、こうして付き合ってくれてるのは君の善意でしょ? だからありがとう」
オスカーの笑った顔を目にして、
「……この人たらしめ」
スカーレットさんが舌打ちを漏らした。
「うん?」
「迂闊に、そーいう顔するんじゃないよ、まったく。勘違いしちまいそうだ」
スカーレットさんが身を翻す。
「もう、終わり?」
「ああ、終わりだ、終わり。あとは嬢ちゃんと踊りな!」
ドア向こうにスカーレットさんが消え、
「僕、何かまずいこと言ったかな?」
不思議そうにオスカーが首を捻る。あー、うん、多分。
「その笑顔、ちょっとまずかったかも」
私がそう言うと、またまた不思議そうな顔をされた。
「笑顔? 笑うのが駄目だった?」
というか……オスカーのそれ、悩殺できるレベルです、はい。滅多に見ないんだけどね。スカーレットさんに心から感謝して、出ちゃったんだろうなぁ。人たらし……そうかも……あれやられて落ちない人いないような気がする。
「ビー、僕と踊ってくれる?」
オスカーに手を差し出されて、私は喜んでその手を取った。
先程までの格闘じみたアップテンポとは打って変わって、こっちはゆったりとしたものだ。楽しい。ふといたずら心が湧いて、スカーレットさんの真似をして抱きついてみたけど、意味なかったかな、これ……。抱きしめ返されちゃってるし……。うーん……。
「スカーレットさんの代わりは無理か……」
「ビーはそのまんまでいいんだよ?」
オスカーに笑われてしまう。やっぱりオスカーとのダンスは楽しい。くるくるふわふわ夢心地だ。きらきら眩しい笑顔に包まれて、誰よりも幸せだとそう感じてしまう。オスカー、ずっとずっと傍にいて?
――もちろんだよ、ビー。
そんなオスカーの声が聞こえてきそう。くすぐったくて嬉しくて、笑ってしまう。見上げれば、いつのも優しい藍色の瞳がそこにある。包み込むように温かい。優しい口づけは幸せ色。あなたの微笑みは宝物。きっと永久に色あせない。
愛している。心の中でそう呟くの。何度でも、何度でも。
勢い込んで、そんなことを聞いてくる。ジャスミンは子犬天竜さんが大のお気に入り。こうして台所から駆けつけることが多くなってしまった。
「お空にいるよ。どうしたの?」
「リンゴのコンポートを作ったんです! リンゴのコンポート! 是非お味見を!」
天竜さんの為に、果物を使ったお菓子を作ってはこうしてやってくる。どうしようかなぁ……。ちらりと空を見上げれば、うん、いるね。そわそわしてる。どうして分かるんだろう? そろそろかな? とか思ってる。チラ見してる感じ?
「呼んでもいい?」
一応確認すれば、オスカーは笑って頷いてくれた。
天竜さーんと心の中で言うと、待ってました! とばかりに、空中に雪の結晶のようなきらきらとした輝きが集まり、ふっと空中に子犬天竜さんが現れる。
転移魔法みたいなものかな? これ。でもこうやって城内で使えるのは天竜さんくらいだろう。転移防止の結界が張ってあるからね。神力って凄いなぁ。つくづくそう思う。下に落ちる前にキャッチだ。相変わらずふわっふわな抱き心地。
「天竜様! お味見、如何ですか?」
しっぽがぱたぱた揺れ、天竜さんの青い綺麗な目が細まった。嬉しいみたい。差し出されたリンゴのコンポートを美味しそうに食べ始める。こうしてみると本当、普通の可愛らしい子犬と変わらない。ああ、ジャスミンの顔が蕩けそう。
「何だ、また呼んだのか?」
いつの間に来たんだろう、スカーレットさんがそう口にする。
「だって、だって、可愛いんですもの。私も欲しいです。もう一匹どっかにいませんかね? 分裂でも良いです。あああ、可愛い!」
「馬鹿言うな。こんなのが二匹も三匹もいたらたまらないね。天竜は暴れると天災になるんだよ。もし、もう一匹いて争ったらそれこそ天変地異になっちまう。一匹で十分だ」
うん、確かにそうなんだけど……。
「天竜さん争い嫌いだって」
私がそう言うと、スカーレットさんが目を見張った。
「だから争いの道具にしないでって。自分の力は命を育むためのもので、壊すためのものじゃないからって。暴れるのは悲しくて嫌だって」
「……そっか、そりゃそうだよな。神様だもんな」
「守護はしてくれるみたい」
「守護?」
「うん。妖精が嫌だから、よせつけないって言ってる。城には絶対いれさせないって……何か妖精さん達、天竜さんにもの凄く嫌われた?」
私のせい、かなぁ? ちょっと冷や冷や。
スカーレットさんが吹き出した。
「あ、はは。そりゃあ、いいや。あいつら悪さばっかりするから大助かりだね」
どうせなら、あたしも城の中で暮らそうかね? スカーレットさんがそんなことを言い出した。天竜の守護が働いているなら、そっちの方がいいと言う。小妖精のいたずらで魔法薬を駄目にされた経験が何度かあるらしい。
「城に住み着くつもりなの?」
オスカーがそう言うと、
「今だって半分住んでいるようなもんじゃんか」
スカーレットさんがしれっとそう言った。入り浸ってるから結局一緒だと言う。
そういえば、スカーレットさんはエミリアン陛下の許可があるから、お城にいつでも入れてもらえるんだよね。確かに一緒かもしれない。
「……部屋を用意するよ」
オスカーが諦めたようにそう言った。なんだかんだ言っても、スカーレットさんは力ある魔女さんだ。いてくれて大助かりなんじゃないだろうかと思う。しかも、こうしていろいろと助けてくれるし。いい魔女さんなんだよなぁ。世間の評判が怖いけど。
「はい、ワンツーワンツー」
オスカーとスカーレットさんが広間でダンスをしているけど、確かに格闘っぽい。互いに隙がないというか、ぴりぴりしてる? スカーレットさんは抱きつくタイミングを計っていて、それを阻止しようとオスカーが身構えている。で、魔術合戦になるというわけか。魔気を使って互いの動きを牽制? 凄いなぁ、これ。モリーが喜びそうな光景だ。
「……普通にダンスしない?」
「特訓にならないね」
オスカーの提案をスカーレットさんが一蹴する。
「何なら添い寝に変更するか?」
スカーレットさんがそう提案するも、
「遠慮する。ビーとの時間を邪魔したら怒るよ?」
オスカーはげっそりとした風体で首を横に振った。
「はいはい。相変わらずべったりか」
「夕闇の魔女」
「何だよ?」
「ありがとう」
スカーレットさんがピタリと足を止めた。
「何で礼?」
「ん? 感謝してるから」
「原因つくったのあたしだよ?」
「でも、こうして付き合ってくれてるのは君の善意でしょ? だからありがとう」
オスカーの笑った顔を目にして、
「……この人たらしめ」
スカーレットさんが舌打ちを漏らした。
「うん?」
「迂闊に、そーいう顔するんじゃないよ、まったく。勘違いしちまいそうだ」
スカーレットさんが身を翻す。
「もう、終わり?」
「ああ、終わりだ、終わり。あとは嬢ちゃんと踊りな!」
ドア向こうにスカーレットさんが消え、
「僕、何かまずいこと言ったかな?」
不思議そうにオスカーが首を捻る。あー、うん、多分。
「その笑顔、ちょっとまずかったかも」
私がそう言うと、またまた不思議そうな顔をされた。
「笑顔? 笑うのが駄目だった?」
というか……オスカーのそれ、悩殺できるレベルです、はい。滅多に見ないんだけどね。スカーレットさんに心から感謝して、出ちゃったんだろうなぁ。人たらし……そうかも……あれやられて落ちない人いないような気がする。
「ビー、僕と踊ってくれる?」
オスカーに手を差し出されて、私は喜んでその手を取った。
先程までの格闘じみたアップテンポとは打って変わって、こっちはゆったりとしたものだ。楽しい。ふといたずら心が湧いて、スカーレットさんの真似をして抱きついてみたけど、意味なかったかな、これ……。抱きしめ返されちゃってるし……。うーん……。
「スカーレットさんの代わりは無理か……」
「ビーはそのまんまでいいんだよ?」
オスカーに笑われてしまう。やっぱりオスカーとのダンスは楽しい。くるくるふわふわ夢心地だ。きらきら眩しい笑顔に包まれて、誰よりも幸せだとそう感じてしまう。オスカー、ずっとずっと傍にいて?
――もちろんだよ、ビー。
そんなオスカーの声が聞こえてきそう。くすぐったくて嬉しくて、笑ってしまう。見上げれば、いつのも優しい藍色の瞳がそこにある。包み込むように温かい。優しい口づけは幸せ色。あなたの微笑みは宝物。きっと永久に色あせない。
愛している。心の中でそう呟くの。何度でも、何度でも。
15
お気に入りに追加
2,106
あなたにおすすめの小説

魅了が解けた貴男から私へ
砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。
彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。
そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。
しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。
男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。
元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。
しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。
三話完結です。

夫の隠し子を見付けたので、溺愛してみた。
辺野夏子
恋愛
セファイア王国王女アリエノールは八歳の時、王命を受けエメレット伯爵家に嫁いだ。それから十年、ずっと仮面夫婦のままだ。アリエノールは先天性の病のため、残りの寿命はあとわずか。日々を穏やかに過ごしているけれど、このままでは生きた証がないまま短い命を散らしてしまう。そんなある日、アリエノールの元に一人の子供が現れた。夫であるカシウスに生き写しな見た目の子供は「この家の子供になりにきた」と宣言する。これは夫の隠し子に間違いないと、アリエノールは継母としてその子を育てることにするのだが……堅物で不器用な夫と、余命わずかで卑屈になっていた妻がお互いの真実に気が付くまでの話。

愛していました。待っていました。でもさようなら。
彩柚月
ファンタジー
魔の森を挟んだ先の大きい街に出稼ぎに行った夫。待てども待てども帰らない夫を探しに妻は魔の森に脚を踏み入れた。
やっと辿り着いた先で見たあなたは、幸せそうでした。

愛されなかった公爵令嬢のやり直し
ましゅぺちーの
恋愛
オルレリアン王国の公爵令嬢セシリアは、誰からも愛されていなかった。
母は幼い頃に亡くなり、父である公爵には無視され、王宮の使用人達には憐れみの眼差しを向けられる。
婚約者であった王太子と結婚するが夫となった王太子には冷遇されていた。
そんなある日、セシリアは王太子が寵愛する愛妾を害したと疑われてしまう。
どうせ処刑されるならと、セシリアは王宮のバルコニーから身を投げる。
死ぬ寸前のセシリアは思う。
「一度でいいから誰かに愛されたかった。」と。
目が覚めた時、セシリアは12歳の頃に時間が巻き戻っていた。
セシリアは決意する。
「自分の幸せは自分でつかみ取る!」
幸せになるために奔走するセシリア。
だがそれと同時に父である公爵の、婚約者である王太子の、王太子の愛妾であった男爵令嬢の、驚くべき真実が次々と明らかになっていく。
小説家になろう様にも投稿しています。
タイトル変更しました!大幅改稿のため、一部非公開にしております。

【完結】憧れの人の元へ望まれて嫁いだはずなのに「君じゃない」と言われました
Rohdea
恋愛
特別、目立つ存在でもないうえに、結婚適齢期が少し過ぎてしまっていた、
伯爵令嬢のマーゴット。
そんな彼女の元に、憧れの公爵令息ナイジェルの家から求婚の手紙が……
戸惑いはあったものの、ナイジェルが強く自分を望んでくれている様子だった為、
その話を受けて嫁ぐ決意をしたマーゴット。
しかし、いざ彼の元に嫁いでみると……
「君じゃない」
とある勘違いと誤解により、
彼が本当に望んでいたのは自分ではなかったことを知った────……

【完結】精霊に選ばれなかった私は…
まりぃべる
ファンタジー
ここダロックフェイ国では、5歳になると精霊の森へ行く。精霊に選んでもらえれば、将来有望だ。
しかし、キャロル=マフェソン辺境伯爵令嬢は、精霊に選んでもらえなかった。
選ばれた者は、王立学院で将来国の為になるべく通う。
選ばれなかった者は、教会の学校で一般教養を学ぶ。
貴族なら、より高い地位を狙うのがステータスであるが…?
☆世界観は、緩いですのでそこのところご理解のうえ、お読み下さるとありがたいです。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。

王太子妃が我慢しなさい ~姉妹差別を受けていた姉がもっとひどい兄弟差別を受けていた王太子に嫁ぎました~
玄未マオ
ファンタジー
メディア王家に伝わる古い呪いで第一王子は家族からも畏怖されていた。
その王子の元に姉妹差別を受けていたメルが嫁ぐことになるが、その事情とは?
ヒロインは姉妹差別され育っていますが、言いたいことはきっちりいう子です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる