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第二章 麗し殿下のお妃様
第二十六話
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「お姉様? あんた、あれが姉に見えるのか?」
不審そうなスカーレットさんの声に頷けば、
「あたしには黒髪の巻き毛の美女に見えるよ。赤い唇と白い肌を持った妖精姫」
「え? でも……」
「取り憑かれたのかもね」
そんな台詞にぞくりとなる。取り憑かれたって……。
「ああ、愛しいあなた。ようやく来てくれたのね?」
そう言ってマリエッタお姉様が両の手を伸ばし、夢遊病のオスカーに抱きつこうとしたので、思わず間に割って入れば、
『邪魔をするな』
恐ろしい形相になったマリエッタお姉様が手を振り上げ、襲いかかってきた。
その手を夢遊病のオスカーが阻み、スカーレットさんが多分何かしたのだろう、お姉様の体が吹っ飛んだ。壁にぶち当たって倒れたので、流石に心配になり駆け寄ろうとすれば止められる。
「あれはあんたの姉じゃない」
「で、でも……」
「ああ、いいからさがっといで。あんたに何かあったら、あたしがオスカー殿下に責められるよ」
スカーレットさんが進み出て、
「鏡よ、鏡、鏡さん。この世で一番美しいのはだあれ?」
そう言った。聞いたことのある台詞だ。鏡よ、鏡、鏡さん、これを三度唱えたらいけないよ? 妖精姫にさらわれる。そう、この後に続く台詞だったような……。
もしも、さらわれてしまったなら、鏡よ、鏡、鏡さん。この世で一番美しいのはだあれ? と口にする。妖精姫の美しさに勝てたなら、お家へ帰れるからね? もしも負けたら仕方がない。迷いの森があなたのお家。骨になって土になるまでそこにいる。
「ス、スカーレットさん!」
ぞっとした。こんな歌思い出したくなかったと思う。この歌の通りなら、スカーレットさんは妖精姫に勝負を挑んだということになる。美しさで勝てれば解放されるけれど、負けたら一生ここから出られないって……。
「大丈夫だよ、絶対勝てるから」
自信満々言い切った。
えぇ? そうなの? 確かにスカーレットさんは美人だけど……。
スカーレットさんは、揺らめく炎のような赤い髪をしていて、気の強さを滲ませた瞳は蠱惑的だ。そして、スタイル抜群である。女の私が見ても、じっと見つめられると、恥ずかしくなってしまうくらい色っぽい。あれで言い寄られたら、絶対誰でも鼻の下を伸ばすと思う。
でも、妖精姫ってどんな容姿してるの? 立ち上がったマリエッタお姉様にじっと目をこらせば、黒髪の巻き毛の妖艶な美女が現れる。
そ、そうだね、スカーレットさんといい勝負かも……。
目にしたのは、抜けるような白い肌に赤い唇をした妖精姫だ。清楚なように見えるのに、何故だろう? 妖婦のようにも見える。綺麗だけど、何か毒々しい? スカーレットさんが赤いバラなら、彼女は赤い毒リンゴって感じがする。
「……スカーレットさん、美女の姿にならないの?」
美しさを競う勝負を挑んだのに、スカーレットさんはずっと老婆の姿のままだ。もの凄く気になってそう問えば、
「必要ないからね」
にかっと笑われてしまう。え? 老婆のままで勝てるの? それはちょっと……。
『美しいのはもちろん私、私に決まってる』
先程のスカーレットさんの言葉に、妖精姫が歌うように答えた。
するとスカーレットさんが歌うように言い返す。
「そうか、それなら、聞いてみな。真実の鏡が答えを運ぶ。鏡に映った姿がお前なら、私はお前の虜と成り果てる」
二人のやりとりは、まるで問答のようだった。
スカーレットさんの答えを聞いて、妖精姫が笑う。ふふふ、あはは、と貴婦人のように気品があっても、どこか狂人のような笑い方。
広間にある大きな鏡が、ひときわ大きく輝く。そこに映し出されたのはスカーレットさんでも妖精姫でもなくて……え、えぇ?
私はぽかんと突っ立った。何度も目をしばたたいてしまう。
オスカー、だよね? どう見ても……。
星のようにきらめく白銀の髪に、艶を含んだ深い藍色の瞳。どんな美姫にも勝るほどの美貌の持ち主は、紛う方なきオスカーで……って、あれ? この世で一番美しい…………そこで私は妙に納得してしまって、脱力する。ああ、そうかも、そうかもね……。でも、どうすればいいの? これ、誰が勝ったって事になるわけ?
「あたしらの勝ちだね」
スカーレットさんがにかっと満足気に笑う。
え? そうなの?
「そりゃ、そうさ。あたしの言ったことを聞いていなかったのか? 妖精姫以外の姿が鏡に映ればいいんだよ。この中で一番の美人っていえば、オスカー殿下だろ?」
ああ、うん、なるほど。それで老婆のままでいいって言ったのか。
妖精姫が奇声を上げ、マリエッタお姉様の体から黒煙が立ち上る。体から染み出た黒煙は妖鏡にするすると吸い込まれて消え、しんっと静まりかえった。
背後から誰かにぎゅうっと抱きしめられる。
「……こなけりゃよかったな」
オスカーの声だ! 良かった、戻ったんだ!
私はほっと胸をなで下ろすも、何だろう? もの凄く不機嫌そう?
「何が気に入らないんだよ?」
スカーレットさんがふんっと鼻を鳴らす。
「何で僕が勝っちゃうわけ? おかしいよ、あの鏡」
私を背後から抱きしめたまま、オスカーがもそもそと言う。
「妖鏡の審美眼は間違いないよ」
「絶対目が腐ってる。っていうか壊れてる。いや、いっそ今ここであれ割っちゃって」
「割ったって、再生するよ。だから放置されてるんだろ?」
スカーレットさんがため息交じりに振り向き、
「危ない!」
スカーレットさんが、そう叫ぶのと同時だったように思う。
体から圧力がふっと消えて、オスカーがゆっくりと倒れて……床に赤い、血が……え?
目にしたのはナイフを手にしたマリエッタお姉様。血に染まったナイフを手に笑っている。浮かべた笑みは狂気じみたそれで……。
え? でも……驚いて振り返る。いない……。だってついさっきまで、マリエッタお姉様は、そこに倒れてたのに。どうして? いや、それより、も……。
「オスカー!」
確かに自分が叫んだのに、誰か別の人が叫んでいるような感覚で、現実感がない。
嘘、だよね? だって、そんな……そんな筈ない!
どうして、どうしてオスカーが倒れてるの? これは夢だ、悪い夢。鏡よ、鏡、鏡さん……あの声が聞こえた時からずっと悪い夢を見ているんだ。目を覚ませば、絶対、おはよう、ビーって言ってくれるオスカーの顔がある。
倒れたオスカーを抱きしめれば、赤い血が床に広がっているのが目に入って、
「ようし、捕まえろ!」
誰かがそう叫んで、どこにこれだけの人がいたんだろうってくらい、たくさんの人に取り囲まれたけど、そんなことはどうでもよくて……。
「いやあああああああ!」
悲鳴がほとばしった。絶叫だった。同時に複数の人達の悲鳴が聞こえたけれど、分からない。知りたくもなくて、ただただ泣き叫んだ。
オスカー! オスカー! オスカー!
こんなの嘘! 嘘よ! お願いだから目を開けて!
「ああ、くそ! 天竜が来ちまった! あんたら何て真似してくれたんよ!」
スカーレットさんが叫び、多くの人達の悲鳴、悲鳴、悲鳴……。
ある時、ふっと誰かの手が私の頬に触れて。
「ビー、落ち着いて?」
耳に届いたのは、優しいオスカーの声。
「ほら、深呼吸、ね?」
目を開けると、藍色の瞳がそこにあって……。生きて、る? 息が苦しそうだったけど……ちゃんと生きて、オスカーがこっちを見ていた。
優しい優しい藍色の瞳。包み込むように温かい……。
血に染まったオスカーの手が、私の頬を撫でていて、落ち着いてと口にしていた。慰めるように、宥めるように、何度も何度も……。
深紅に染まっていた天竜の目が、青く澄んだ空の色に変わったのはそれからまもなくのこと。ふと見渡せば、たくさんの自国の兵士達がいて、なにやら捕り物の真っ最中だった。さっき私を取り囲んだ人達を捕まえて、縄で縛り上げている。
建物は全壊していて、すっきりとした青空が見えた。
不審そうなスカーレットさんの声に頷けば、
「あたしには黒髪の巻き毛の美女に見えるよ。赤い唇と白い肌を持った妖精姫」
「え? でも……」
「取り憑かれたのかもね」
そんな台詞にぞくりとなる。取り憑かれたって……。
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その手を夢遊病のオスカーが阻み、スカーレットさんが多分何かしたのだろう、お姉様の体が吹っ飛んだ。壁にぶち当たって倒れたので、流石に心配になり駆け寄ろうとすれば止められる。
「あれはあんたの姉じゃない」
「で、でも……」
「ああ、いいからさがっといで。あんたに何かあったら、あたしがオスカー殿下に責められるよ」
スカーレットさんが進み出て、
「鏡よ、鏡、鏡さん。この世で一番美しいのはだあれ?」
そう言った。聞いたことのある台詞だ。鏡よ、鏡、鏡さん、これを三度唱えたらいけないよ? 妖精姫にさらわれる。そう、この後に続く台詞だったような……。
もしも、さらわれてしまったなら、鏡よ、鏡、鏡さん。この世で一番美しいのはだあれ? と口にする。妖精姫の美しさに勝てたなら、お家へ帰れるからね? もしも負けたら仕方がない。迷いの森があなたのお家。骨になって土になるまでそこにいる。
「ス、スカーレットさん!」
ぞっとした。こんな歌思い出したくなかったと思う。この歌の通りなら、スカーレットさんは妖精姫に勝負を挑んだということになる。美しさで勝てれば解放されるけれど、負けたら一生ここから出られないって……。
「大丈夫だよ、絶対勝てるから」
自信満々言い切った。
えぇ? そうなの? 確かにスカーレットさんは美人だけど……。
スカーレットさんは、揺らめく炎のような赤い髪をしていて、気の強さを滲ませた瞳は蠱惑的だ。そして、スタイル抜群である。女の私が見ても、じっと見つめられると、恥ずかしくなってしまうくらい色っぽい。あれで言い寄られたら、絶対誰でも鼻の下を伸ばすと思う。
でも、妖精姫ってどんな容姿してるの? 立ち上がったマリエッタお姉様にじっと目をこらせば、黒髪の巻き毛の妖艶な美女が現れる。
そ、そうだね、スカーレットさんといい勝負かも……。
目にしたのは、抜けるような白い肌に赤い唇をした妖精姫だ。清楚なように見えるのに、何故だろう? 妖婦のようにも見える。綺麗だけど、何か毒々しい? スカーレットさんが赤いバラなら、彼女は赤い毒リンゴって感じがする。
「……スカーレットさん、美女の姿にならないの?」
美しさを競う勝負を挑んだのに、スカーレットさんはずっと老婆の姿のままだ。もの凄く気になってそう問えば、
「必要ないからね」
にかっと笑われてしまう。え? 老婆のままで勝てるの? それはちょっと……。
『美しいのはもちろん私、私に決まってる』
先程のスカーレットさんの言葉に、妖精姫が歌うように答えた。
するとスカーレットさんが歌うように言い返す。
「そうか、それなら、聞いてみな。真実の鏡が答えを運ぶ。鏡に映った姿がお前なら、私はお前の虜と成り果てる」
二人のやりとりは、まるで問答のようだった。
スカーレットさんの答えを聞いて、妖精姫が笑う。ふふふ、あはは、と貴婦人のように気品があっても、どこか狂人のような笑い方。
広間にある大きな鏡が、ひときわ大きく輝く。そこに映し出されたのはスカーレットさんでも妖精姫でもなくて……え、えぇ?
私はぽかんと突っ立った。何度も目をしばたたいてしまう。
オスカー、だよね? どう見ても……。
星のようにきらめく白銀の髪に、艶を含んだ深い藍色の瞳。どんな美姫にも勝るほどの美貌の持ち主は、紛う方なきオスカーで……って、あれ? この世で一番美しい…………そこで私は妙に納得してしまって、脱力する。ああ、そうかも、そうかもね……。でも、どうすればいいの? これ、誰が勝ったって事になるわけ?
「あたしらの勝ちだね」
スカーレットさんがにかっと満足気に笑う。
え? そうなの?
「そりゃ、そうさ。あたしの言ったことを聞いていなかったのか? 妖精姫以外の姿が鏡に映ればいいんだよ。この中で一番の美人っていえば、オスカー殿下だろ?」
ああ、うん、なるほど。それで老婆のままでいいって言ったのか。
妖精姫が奇声を上げ、マリエッタお姉様の体から黒煙が立ち上る。体から染み出た黒煙は妖鏡にするすると吸い込まれて消え、しんっと静まりかえった。
背後から誰かにぎゅうっと抱きしめられる。
「……こなけりゃよかったな」
オスカーの声だ! 良かった、戻ったんだ!
私はほっと胸をなで下ろすも、何だろう? もの凄く不機嫌そう?
「何が気に入らないんだよ?」
スカーレットさんがふんっと鼻を鳴らす。
「何で僕が勝っちゃうわけ? おかしいよ、あの鏡」
私を背後から抱きしめたまま、オスカーがもそもそと言う。
「妖鏡の審美眼は間違いないよ」
「絶対目が腐ってる。っていうか壊れてる。いや、いっそ今ここであれ割っちゃって」
「割ったって、再生するよ。だから放置されてるんだろ?」
スカーレットさんがため息交じりに振り向き、
「危ない!」
スカーレットさんが、そう叫ぶのと同時だったように思う。
体から圧力がふっと消えて、オスカーがゆっくりと倒れて……床に赤い、血が……え?
目にしたのはナイフを手にしたマリエッタお姉様。血に染まったナイフを手に笑っている。浮かべた笑みは狂気じみたそれで……。
え? でも……驚いて振り返る。いない……。だってついさっきまで、マリエッタお姉様は、そこに倒れてたのに。どうして? いや、それより、も……。
「オスカー!」
確かに自分が叫んだのに、誰か別の人が叫んでいるような感覚で、現実感がない。
嘘、だよね? だって、そんな……そんな筈ない!
どうして、どうしてオスカーが倒れてるの? これは夢だ、悪い夢。鏡よ、鏡、鏡さん……あの声が聞こえた時からずっと悪い夢を見ているんだ。目を覚ませば、絶対、おはよう、ビーって言ってくれるオスカーの顔がある。
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「ようし、捕まえろ!」
誰かがそう叫んで、どこにこれだけの人がいたんだろうってくらい、たくさんの人に取り囲まれたけど、そんなことはどうでもよくて……。
「いやあああああああ!」
悲鳴がほとばしった。絶叫だった。同時に複数の人達の悲鳴が聞こえたけれど、分からない。知りたくもなくて、ただただ泣き叫んだ。
オスカー! オスカー! オスカー!
こんなの嘘! 嘘よ! お願いだから目を開けて!
「ああ、くそ! 天竜が来ちまった! あんたら何て真似してくれたんよ!」
スカーレットさんが叫び、多くの人達の悲鳴、悲鳴、悲鳴……。
ある時、ふっと誰かの手が私の頬に触れて。
「ビー、落ち着いて?」
耳に届いたのは、優しいオスカーの声。
「ほら、深呼吸、ね?」
目を開けると、藍色の瞳がそこにあって……。生きて、る? 息が苦しそうだったけど……ちゃんと生きて、オスカーがこっちを見ていた。
優しい優しい藍色の瞳。包み込むように温かい……。
血に染まったオスカーの手が、私の頬を撫でていて、落ち着いてと口にしていた。慰めるように、宥めるように、何度も何度も……。
深紅に染まっていた天竜の目が、青く澄んだ空の色に変わったのはそれからまもなくのこと。ふと見渡せば、たくさんの自国の兵士達がいて、なにやら捕り物の真っ最中だった。さっき私を取り囲んだ人達を捕まえて、縄で縛り上げている。
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