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仮面卿外伝【第二章 太陽が沈んだその後に】

第八話 魔女来襲

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「オーギュ……羊水が……」

 夜中に異常を察知し、目を覚ましたブリュンヒルデが狼狽える。

「……医療院へ行こう」

 オーギュストはそう提案した。ブリュンヒルデの破水は時期尚早だ。医者を呼ぶより、設備の整っている医療院の方がいいとオーギュストは判断する。

「でも、真夜中よ?」

 ブリュンヒルデは困惑した。医療院のような施設は大抵、街の中心部分に建てられる。そして、王都の壁門は日が沈むと同時に閉まってしまう。
 つまり、王都の街をぐるりと覆う壁の外で暮らしている貧しい者達は、夜に医療院を頼ることは出来ない。どうしても王都の街へ入りたい場合は、門兵に交渉ということになるのだが、この場合、確実に知らせがリンドルンの王城に行ってしまう。

「大丈夫だ。王都の街壁の外にも医療院がある。そこへ行こう」

 オーギュストはそう促した。
 そう、実は最下層に住む者達のために作られた医療院が存在するのだ。そしてオーギュストは、設立者であるアルバン・ヒースを知っていた。オーギュストがその施設の出資者の一人だからだ。アルバンが寄付集めをしていた頃からの知り合いである。

 彼ならば事情を話せば、味方に付いてくれる可能性は高かったが、オーギュストはどうしてもそこへの入院という選択が出来なかった。腹心の部下達の裏切りが脳裏をちらつくからだ。だが、破水してしまっては四の五の言っていられない。
 オーギュストは隣の小屋の扉を叩いて寝ているリズを起こし、事情を説明する。

「もしかして……ヒース様のところへ?」

 リズが行き先の見当をつけ、そう言った。貧しい者達は皆、院長である彼を知っている。大抵世話になっているからだ。オーギュストが頷く。

「そうだ。そのまま入院するかもしれないので、ここへ帰ってこなくても心配はいらない」

 どんな反応があるのか、いまだに不安が消えないが……

「分かったよ、殿下。もう行って? 必要な荷物は俺が後で届けるよ」

 ダニーが明るく言う。

「ブリュンヒルデ様、がんばって、元気な赤ん坊を産んでね?」

 ダニーがそう言って、オーギュストに抱えられたブリュンヒルデを励ました。
 ブリュンヒルデが微笑んで、こくりと頷く。その際、小屋の奥にフルールの姿がちらりと見えたが、ブリュンヒルデと目が合うと、さっと目をそらした。少々顔色が悪いようにも見える。オーギュストの脅しが骨身に応えたのかもしれない。

 ブリュンヒルデはほんの少し気の毒に思った。
 オーギュストが烈火の如く怒ると、鍛え上げられた精鋭ですら萎縮する。その叱責をこんな少女がまともに食らえば、それはそれは恐ろしかっただろう。かといって何と声を掛ければいいのか分からない。そっとしておく以外はなかった。

 医療院に到着したオーギュストは、ブリュンヒルデを急患用のベッドに横たえた後、その付き添いをアンバーに託し、自分は院長であるアルバンを探し回った。さっさと話をつけないと、ブリュンヒルデの噂が院内で広まってしまう。

「アルバン!」

 患者の診察をしているらしいアルバンを見かけるなり、オーギュストは彼の首根っこを引っ掴み、傍の小部屋に押し込めた。邪魔をされないように、棚を蹴ってドアが開かないよう細工する。

「な、何だ、君は?」

 白衣姿のアルバンは目を白黒させた。経営者であっても彼はこうして医師であり続けている。オーギュストが顔の覆いを取れば、案の定、アルバンは仰天した。

「オ、オーギュスト殿下? いや、まさか……」
「幽霊じゃない」
「いや、しかし、これはどういう……」

 事情を話し、ブリュンヒルデをかくまってくれるよう要請する。

「皇帝が派遣したヴィスタニアの使者が、王都に到着するまでだ。頼む!」
「あ、いや……まぁ、あなたのたっての頼みですから、聞いて差し上げたいのは山々ですがね」

 アルバンの歯切れが悪い。

「駄目なのか?」
「そうではなくて……ああ、はい、引き受けましょう。ただし、ブリュンヒルデ様が見付からない保証は出来ません。見ての通り、その……ここで働いている者が全員私に忠実か、というとそうでもなくて、ですね。あなたの部下のように、私に忠誠を誓っているわけでもありません。注意はしますが、期待はなさらない方が……」
「それでいい。頼む。ああ……追っ手がここへ来た場合に備えて、周囲に他の患者は置かないで欲しい。出来るか?」
「それくらいでしたら。ええ、何とかしましょう」

 アルバンが請け負ってくれた。
 信頼の置ける医療従事者達の手でブリュンヒルデの出産は行われ、翌日、玉のような赤ん坊が生まれた。おくるみにくるまれた赤子は、何とも可愛らしい。金の髪に碧い瞳の女の子である。

「君にそっくりだ」

 オーギュストが笑う。

「ええ、そうね。目の色も髪の色も……ふふ、かわいいわ」
「ヒルデ、元気な赤ん坊を産んでくれてありがとう」

 出産で疲れ切っているブリュンヒルデを労るように、額にそっと口づける。


◇◇◇


「ねーちゃん、何してるの?」

 オーギュストが暮らしていた小屋に入ると、そこに姉のフルールがいて、ダニーは首を傾げた。フルールの体がびくりと震える。

「な、なんでないわよ。あんたこそ、なんでここに?」
「何でって……急な出産だったじゃん? 荷物を運んであげないと」

 フルールの目が泳いだ。

「……ここの荷物を全部持っていくの?」
「子供用品だけかな。殿下がこの先どうするかまだ分からないし」

 買いそろえられた子供用品を袋に詰め始めたダニーの様子を、フルールはじっと眺めた。

「ねぇ、ダニー、あの女が一人で国へ帰ったら、殿下はここへ帰ってくると思う?」
「ねーちゃん、ほんっとそれ、どうにかならない?」

 ダニーが嘆息する。

「あの女って……なんで、ブリュンヒルデ様にそんなに辛く当たるの。街での噂なんかどーでもいーじゃん。殿下の愛する人だし? 優しいじゃないか。妊婦なんだからもっと労っても……」
「だって、お腹の子は殿下の子じゃないもの……」

 フルールがそう反論する。ダニーが顔をしかめた。

「事実なんて本人にしか分からないよ。殿下が自分の子だって言っているのに、なんでそこにねーちゃんが口を挟むのか分からない。ブリュンヒルデ様は殿下の妻でしょ? 殿下の方が、ねーちゃんよりよく分かってると思う」
「そんなの……」

 ダニーが子供用品を袋に詰め、出ていく様子を見送った。

「殿下が騙されているだけよ」

 フルールがそうぽつりと呟いた。


◇◇◇


 オーギュストは医療院へ泊まり込み、せっせと子供の世話をした。ブリュンヒルデの産後の肥立ちが悪かったので、定期的な授乳はもとより、沐浴やおしめ替えといった赤ん坊の世話の殆どは、医療従事者に教わりつつオーギュストが行ったのだ。

「ローザ、ヒルデのように賢く優しい子になれ」

 陶器製の哺乳瓶で乳を与えながら、オーギュストが言う。

「オーギュは本当に器用ね。何でもこなしてしまう」

 ブリュンヒルデがくすくすと笑う。

「ヒルデ、もうすぐ皇帝の使者が到着するはずだ。それまでの辛抱……」
「……わたくしは帰りません」

 途端、ブリュンヒルデがむくれた。拗ねたようにぷいっとそっぽを向く。

「手持ちの金貨で足りないのなら、宝石もドレスも全部売ってしまって構いませんから。それに、ローザがある程度の年になったら、わたくしも働きますのでご心配なく。通訳者はどこへ行っても需要がありますとも。さ、ほら、ローザ、こっちへいらっしゃい? いい子ね~。パパと一緒がいいわよね?」

 ブリュンヒルデにあやされたローザが、きゃっきゃと笑う。赤ん坊を抱いたブリュンヒルデは聖母のように美しい。まさに幸せの象徴だった。
 その光景にオーギュストは目を細める。
 できるなら一緒に、それはオーギュストの望みでもある。

 けれどこの先、どうしたって逃亡生活になる。そんな過酷な生活にブリュンヒルデとローザを巻き込みたくなかった。せめて、追われる身でさえなければ……オーギュストはそう思うも、どうしようもない。オーギュストはその場に膝をつき、懇願するように言った。

「ヒルデ、冤罪を晴らして君を迎えに行くと言ったらどうだ? 大人しく国へ帰るか?」

 自分で言っておきながら、オーギュストは空々しいと思ってしまう。けれど、今はこう言うしかない。

「頼む、ヒルデ。どうか私を信じて、国で待っていて欲しい。君の体が心配でたまらないんだ。子供の成長のためにも、どうか……」

 ブリュンヒルデの手を握り、オーギュストは懇願した。悲しみに揺れ動くブリュンヒルデの眼差しが胸をつくが、なりふり構ってなどいられない。君と子の安全が最優先だ。頼む、嘘だと分かっても納得してくれ。どれくらいこうしていただろうか、ブリュンヒルデはきゅっと唇を噛み、無理矢理のように笑った。

「……本当に迎えに来る?」

 ブリュンヒルデの声が震えている事に気が付くも、オーギュストは気が付かないふりをする。

「ああ」
「なら、そうね……オーギュが迎えに来なかったら、わたくしがあなたを迎えに行くわ。ええ、何年かかっても、子供と一緒にあなたを探し出してみせる。そうなったら、迎えに来るのが遅いって、とっちめてやるんだから」

 うっすらと涙を浮かべた碧い瞳と目が合い、分かった。分かってしまう。自分が約束を果たすのは無理だと、ブリュンヒルデも分かっているのだと。
 けれど、こうして必死に信じようとしてくれている……

「それは、頼もしいな」

 オーギュストが抱きしめれば、ブリュンヒルデが胸に顔を埋める。声を殺して泣いているようで、いたたまれない。輝く金の髪をそっと撫でた。
 このまま君と一緒にいられればどんなにか……
 そんな思いに胸を締め付けられる。



 医療院を取り囲んだのは、ヨルグが指揮するヴィスタニア兵だった。そこに寄り添うのは痩せ細った赤毛の女である。年の頃は二十才前後だろうか、ガリガリに痩せていて、顔立ちは美しいと言えなくもないが、ランランと輝く目がどこか狂気じみている。

「……ヨルグ殿下、本当にこんなところにブリュンヒルデ様が?」

 最下層の者達が出入りする場所ですよと、兵士の一人が囁く。疑わしいと言いたげだ。

「あの女はブリュンヒルデの装飾品を持っていた。本物だろう」

 ヨルグはそう告げ、先頭に立って歩き出す。ヴィスタニアの兵士達が医療院に踏み込めば、オーギュストが椅子から立ち上がり、ヨルグを牽制した。

「ヨルグ! 皇帝陛下には既にブリュンヒルデの意志は伝えてある。皇帝の怒りを買いたくなければ、引け!」

 オーギュストの叫びを、ヨルグが嘲笑った。

「はっ! 残念だったな、私の目的は妹じゃない、お前の首だ!」
「何?」
「殺せ! あの男を殺すんだ!」

 顔を隠した黒衣の男がオーギュストだと見抜いたヨルグが命令を下す。剣を構えたヴィスタニア兵を見て、ブリュンヒルデが悲鳴を上げた。

「ヨルグお兄様! 何をするの! 止めて! 止めなさい!」

 ヴィスタニア兵が切りかかかり、オーギュストがそれを一刀両断で切り捨てる。
 オーギュストは訝った。
 どういうことだ? ヨルグの目的はブリュンヒルデではなく、この私? なら何故、自分を取り囲んだのがリンドルン兵ではなくヴィスタニア兵なのか……

 オーギュストは再度、自分を取り囲んでいる兵隊に視線を走らせる。赤い制服は間違いなくヴィスタニア兵のもの……
 これは越権行為もいいところだ。
 リンドルン王国内でヴィスタニア兵が幅をきかせるなど、あってはならない。特にこういった捕り物の場合、自国の兵士を差し置いて動けば、国としてのプライドを著しく傷つけられる。無能と罵られるのと同じ事だ。
 だから私を捕まえたいのなら、どうしたってリンドルン兵との連携が必要なのに……何故ヨルグは自国兵だけで動いた?

 襲いかかる兵士達をオーギュストが次々切り伏せる。鮮やかな手並みで、あっという間に血の海だ。口元を覆っていた布が取れ、戦っていた相手がオーギュストであることが分かった途端、ヨルグが連れてきた赤毛の女が割って入った。

「あたいのオーギュになにするのさ!」

 声を荒げた赤毛の女が、兵士の一人に抱きつく形で噛み付き、兵士が悲鳴を上げる。噛み付かれた兵士はまるで毒でも口にしたかのように泡を吹き、のたうち回った。その様子に誰もが驚くが、一番驚いたのはヨルグである。

「ケイトリン、何、を……」

 ヨルグの戸惑いなどそっちのけで、ケイトリンと呼ばれた女が嬉々として言った。

「オーギュ、愛してる!」

 何て場違いな言葉だろう。誰もがあっけにとられる中、ヨルグが喘ぎ喘ぎ言った。

「あ、愛してる? ケイトリン、君はオーギュストの首が欲しかったんじゃないのか? 墓から別人の首を掘り返し、本物の、オーギュストの首をよこせとそう言っただろう? だから私はてっきり……」

 ケイトリンがあっけらかんと言った。

「そうだよ? だって、死んじゃったんなら、どうしようもないじゃない。だから首だけでも持って帰ろうと思って墓を掘り返したのにさ、何なのよ、あれ。違う首なんていらないってば。でも、生きているんならその方がいいよ。これからうんと愛してもらうんだ!」

 二人のやりとりでオーギュストは理解する。
 つまり、この女が墓を掘り返して、別人だと気が付いたというわけか……

 しかし、やはりおかしい。
 どうしてハインリヒは捜索隊を出さなかった? 何度かさぐりを入れたが、王都でそういった動きはなかった。リンドルンの王城は静かなままで、いっそ不気味なほどである。処刑した筈の罪人がまだ生きていると知ったのなら、血眼になって探すはず……

「もしかして、ハインリヒは私が生きている事を知らないのか?」

 オーギュストの指摘に、ヨルグはぐっと言葉を詰まらせた。

「何故だ? 何故私が生きていると騒がなかった?」
「……言う必要はない」

 ヨルグが忌々しげに吐き捨てる。

「その女だね。あたいのオーギュに手を出したあばずれは!」

 ケイトリンがブリュンヒルデにつかみかかろうとして、オーギュストに蹴り飛ばされる。ケイトリンは壁にぶち当たり、床に倒れ伏すも、何事もなかったかのように、むっくり起き上がった。

「許さ、ない、から……あたいのオーギュに手を出して……」
「……このいかれた女は何だ?」

 オーギュストがそう吐き捨てても、ヨルグにも答えようがない。
 ヨルグはこんな展開は予想していなかった。てっきりケイトリンはオーギュストの命を狙っているものとばかり思っていた。だからこそケイトリンを満足させるため、自分の手でオーギュストの首を取ろうとしたのに、混乱もひとしおだ。

 ケイトリンがブリュンヒルデめがけて掴みかかろうとし、再びオーギュストに蹴り飛ばされる。派手に転がった際、傍にあった花瓶が割れた。

 やはり、ケイトリンは何でもないかのようにむっくりと起き上がる。これだけでもかなり異様であった。たとえ手加減していてもオーギュストの攻撃は重い。女ならばなおさら応えるはず……なのに、痛手を全く被っていないように見える。
 ケイトリンがまなじりを吊り上げた。

「オーギュ、邪魔しないで! オーギュはね、あたいと結ばれる運命なんだから!」

 オーギュストは顔をしかめる。

「……お前が何を言っているのか分からない」

 本当に分からなかった。見知らぬ女に愛称呼びされるのも不快である。

「殺してやるぅ! 殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す!」

 ケイトリンが呪詛のような叫びを上げた。それはぞくりとした怖気をさそうもので、ケイトリンの傍に散らばっていた花瓶の花が、みるみるうちに枯れていく。
 オーギュストは目を見張った。
 これ、は……

 ――花が枯れたんです。

 ボドワンの声が脳裏に蘇る。

 ――魔女が蘇ったって、バークレア伯爵はそう言ってたかな。

 これはダニーの台詞だ。
 魔女……もしかしてボドワンが言っていたのは、この女の事か?
 痩せ細った赤毛の女は、目だけが爛々と輝いている。無邪気さのなかに邪悪な影が見え隠れして見えるのは気のせいではあるまい。

 割れた花瓶の破片を手に、ケイトリンがブリュンヒルデに飛びかかった。オーギュストは反射的にその首を切り落とす。容赦のない一撃だった。それは未知の力に対しての反応だった。確実に仕留めないと危険だと、とっさに判断した結果である。

「こ、殺せ!」

 慌てたヨルグがそう指示を出し、ヴィスタニア兵との乱戦だ。
 旋風のようなオーギュストの剣の前に次々兵が倒れ、数があっという間に減っていく。劣勢を見て取ったヨルグは、一歩二歩と下がった。圧倒的な数の差さえものともせず突き進むオーギュストの猛攻はやはり凄まじい。

「ひっ!」

 ヨルグの喉元に剣を突きつけ、オーギュストは彼の動きを封じた。ヴィスタニア兵の悉くがオーギュストの刃に倒れ、生きて立っているのは、もはや彼ただ一人である。

「何故、私を殺そうとする?」
「はっ! 罪人が何を言う!」

 虚勢を張ったヨルグの叫びに、オーギュストの目がすっと半眼になる。

「そうだ、罪人だ。なのに……私を取り囲んだのがリンドルンの兵ではなく、何故ヴィスタニア兵なのか……。お前は私の首が目的だと言ったが、それならどうしてリンドルンの兵を連れてこなかった? ここはリンドルンだ。他国の兵士が勝手に動くことは許されていない。リンドルンと対立する危険を冒してまで、何故ヴィスタニア兵を動かした! 理由を言え!」

 ぐっと剣先に力を入れれば、ヨルグの首が浅く切れ、つうっと血が滴った。

「お、お前の首をケイトリンが欲しがったから……」

 震える声でヨルグがそう告げる。

「ケイトリン?」
「さ、先程見た赤毛の女だ。ふ、不死の女だ……ハインリヒから私が奪った。それを、ハインリヒに知られるわけにはいかない。う、奪い返されるわけにはいかないんだ! だから、ハインリヒよりも先にお前の首を手に入れて、彼女を懐柔しようと……」

 不死? オーギュストが訝った瞬間、背後で悲鳴が上がる。
 愛しいブリュンヒルデの……

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