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第5章 港湾都市オズリック
8.初めての……
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「おっはよ~! こっちの部屋で寝てたんだね。お兄…ちゃ……ん?」
「おはよう。リリア……?」
俺が目を擦りながらベッドから体を起こすと、勢いよくドアを開けたリリアの顔が朝の爽やかな笑顔から急激に赤く染まっていき、そのまま固まっていた。
「お兄ちゃん………どうして裸なの!? それに横に寝てるその人は……!」
「うっ! うわぁあぁぁぁ! こ、これは……。」
昨晩、酔っ払って目の前で寝てしまったカルラをこの部屋まで連れてくるとベッドに寝かせた。
その後、俺もかなり酔っていたのでこの部屋にもう一つある隣のベッドで寝ようと腰を上げると裾をグイッと引っ張られ、カルラに抱き付かれた。
身動きもできなくなったのでそのままウトウトしていると、酔っ払っていたので半分寝ている様な状態ではあったが目を覚ましたカルラにキスをされて襲い掛かられ………。
俺もいい感じに酔っていたのもあって思いもしなかった事態に何も考えることができず、流されるままに身を委ね、そのまま朝を迎えてしまったというわけだ。
所謂酔った勢いというやつで初めての経験を終えてしまったのだが……覚えていない。
「初体験だったのに酔っていた所為でどんなだったのかとか覚えていないってさ……、泣きたいよ。」
「お兄ちゃん? 一人でブツブツ言っていないでどういうことなのか説明してよね?」
ベッドの上で頭を抱えて昨晩から今朝までにあった自らの行動を振り返っていると、何も言わずに黙ったままの俺に痺れを切らしたリリアが眼前まで詰め寄ってきた。
「あぁ~、えーっと~……。リリアたちは昨日、疲れて爆睡してただろ? でも時間が早過ぎるのもあって俺は寝付けなくってさ…。それで外に出て街を散歩してたら、怪しいやつに襲われているカルラさんを偶然見付けて助けた後にお礼だって言ってお酒を御馳走になったんだ。だけど酔い潰れちまって家も知らないから連れてきたっていうわけさ……。」
俺は事実を言っている! だけなのだが……、何故か言い訳がましい感じになってしまい、それが態度に表れていたのかリリアの鋭い視線がチクチクと突き刺さった。
「ふ~ん…。それで? なんで裸なの? ソワソワしてるけど…、何か私に言えない事でもあ・る・の?」
こういう時、11歳といえども流石はリリアも女だなと感心する。
明らかな事後の様子を焼きもち焼きのリリアに見られたことで動揺した俺の態度を目敏く見付けられ、子供のリリアには言い難い事であるが為に誤魔化そうと必死になっている俺を怪しんでいるのだ。
「いや~ぁ……あ、暑くってさ。酔っ払ってたせいかいつの間にか脱いでたんだね~。うん。」
苦し紛れの言い訳だが、「なんで?」「どうして?」攻撃を何度しても俺がそれ以上何も言わないのが分かると納得まではいかないまでも諦めた様で、それ以上はもう何も言わなかった。
「こりゃ、今日一日かなり不機嫌なままだぞ……。」
そう覚悟をしてゴクリと唾を飲み込むと、横で寝ていたカルラが欠伸をしながら漸く目を覚ました。
「ふわ~ぁあぁぁ……。なんだか煩いわねぇ。」
「お、おはよう…。カルラ、昨日のことは……覚えている?」
俺はドキドキしながらカルラに聞いてみた。
カルラの方がかなり酔っ払っていたので俺よりさらに覚えていない可能性があるからだ。
「えっ? えっ? えぇっ!? ここはどこ? あれっ? ルカさん!? 私………。」
その反応だけで俺は全てを理解した。
「その様子だと覚えていないみたいだね…。」
「酒場で一緒にお酒を飲んでお喋りしてたところまでは覚えているのよ。でもそっから先が……。」
「いや、いいんだ………。俺もかなり酔ってたから記憶が曖昧でさ………。」
覚えていなくともそうであった事は目の前の状況から明らかであり、それを察したカルラはモジモジしながら黙ってしまった。
「お互い覚えていないのだし、昨日のことは無かったことにしよう! うん!」
心の中で「さよなら、俺の初体験……。」と呟いて忘れる事にした。
まぁ、殆ど中身を覚えていないのだから忘れるも何もないのだが……。
「あっ! えっと……。うん………。」
そう返事をすると、カルラは一瞬俺に縋る様な目をしたがすぐに俯いてシュンとなった。
俺はそんなカルラの様子には気に留めることなく、バスルームの場所を教えてお風呂に入って身支度をするように促した。
身支度を済ませると「じゃあ……。」と言ってカルラは帰り、俺もお風呂に入ってから服を着た。
「お兄ちゃ~ん!」
今の今まで寝ていたお陰で何も知らないパウロが陽気にお風呂からあがったばかりの俺の所まで駆けてきて抱き付き、スリスリと頬擦りしてきた。
「おっ! 今日はヒト型に変身したのか、って………ん!?」
「お兄ちゃんが昨日、今日は街の中をウロウロして買い物するだけだから変身しても良いよっていってたからにゃん。」
嬉しそうにニコニコとした笑顔を見せるパウロの頭には前に見たようなネコ耳はなく、尻尾も無かった。
「お前、耳はどこにいったんだよ。それに尻尾も無いんだが……?」
「昨日の夜はね、満月だったじゃにゃい? だからね、1日限定だけど完全変化ができたんだよぉ。」
「へ~ぇ……。」
特徴的なあの耳も尻尾も無く背中の羽も無い姿は人間そのものであり、パウロだと分かっているはずなのに初対面かの様な気分になり、目の前の美少女に不覚にもドキドキしてしまっている俺が居た。
「おはよう。リリア……?」
俺が目を擦りながらベッドから体を起こすと、勢いよくドアを開けたリリアの顔が朝の爽やかな笑顔から急激に赤く染まっていき、そのまま固まっていた。
「お兄ちゃん………どうして裸なの!? それに横に寝てるその人は……!」
「うっ! うわぁあぁぁぁ! こ、これは……。」
昨晩、酔っ払って目の前で寝てしまったカルラをこの部屋まで連れてくるとベッドに寝かせた。
その後、俺もかなり酔っていたのでこの部屋にもう一つある隣のベッドで寝ようと腰を上げると裾をグイッと引っ張られ、カルラに抱き付かれた。
身動きもできなくなったのでそのままウトウトしていると、酔っ払っていたので半分寝ている様な状態ではあったが目を覚ましたカルラにキスをされて襲い掛かられ………。
俺もいい感じに酔っていたのもあって思いもしなかった事態に何も考えることができず、流されるままに身を委ね、そのまま朝を迎えてしまったというわけだ。
所謂酔った勢いというやつで初めての経験を終えてしまったのだが……覚えていない。
「初体験だったのに酔っていた所為でどんなだったのかとか覚えていないってさ……、泣きたいよ。」
「お兄ちゃん? 一人でブツブツ言っていないでどういうことなのか説明してよね?」
ベッドの上で頭を抱えて昨晩から今朝までにあった自らの行動を振り返っていると、何も言わずに黙ったままの俺に痺れを切らしたリリアが眼前まで詰め寄ってきた。
「あぁ~、えーっと~……。リリアたちは昨日、疲れて爆睡してただろ? でも時間が早過ぎるのもあって俺は寝付けなくってさ…。それで外に出て街を散歩してたら、怪しいやつに襲われているカルラさんを偶然見付けて助けた後にお礼だって言ってお酒を御馳走になったんだ。だけど酔い潰れちまって家も知らないから連れてきたっていうわけさ……。」
俺は事実を言っている! だけなのだが……、何故か言い訳がましい感じになってしまい、それが態度に表れていたのかリリアの鋭い視線がチクチクと突き刺さった。
「ふ~ん…。それで? なんで裸なの? ソワソワしてるけど…、何か私に言えない事でもあ・る・の?」
こういう時、11歳といえども流石はリリアも女だなと感心する。
明らかな事後の様子を焼きもち焼きのリリアに見られたことで動揺した俺の態度を目敏く見付けられ、子供のリリアには言い難い事であるが為に誤魔化そうと必死になっている俺を怪しんでいるのだ。
「いや~ぁ……あ、暑くってさ。酔っ払ってたせいかいつの間にか脱いでたんだね~。うん。」
苦し紛れの言い訳だが、「なんで?」「どうして?」攻撃を何度しても俺がそれ以上何も言わないのが分かると納得まではいかないまでも諦めた様で、それ以上はもう何も言わなかった。
「こりゃ、今日一日かなり不機嫌なままだぞ……。」
そう覚悟をしてゴクリと唾を飲み込むと、横で寝ていたカルラが欠伸をしながら漸く目を覚ました。
「ふわ~ぁあぁぁ……。なんだか煩いわねぇ。」
「お、おはよう…。カルラ、昨日のことは……覚えている?」
俺はドキドキしながらカルラに聞いてみた。
カルラの方がかなり酔っ払っていたので俺よりさらに覚えていない可能性があるからだ。
「えっ? えっ? えぇっ!? ここはどこ? あれっ? ルカさん!? 私………。」
その反応だけで俺は全てを理解した。
「その様子だと覚えていないみたいだね…。」
「酒場で一緒にお酒を飲んでお喋りしてたところまでは覚えているのよ。でもそっから先が……。」
「いや、いいんだ………。俺もかなり酔ってたから記憶が曖昧でさ………。」
覚えていなくともそうであった事は目の前の状況から明らかであり、それを察したカルラはモジモジしながら黙ってしまった。
「お互い覚えていないのだし、昨日のことは無かったことにしよう! うん!」
心の中で「さよなら、俺の初体験……。」と呟いて忘れる事にした。
まぁ、殆ど中身を覚えていないのだから忘れるも何もないのだが……。
「あっ! えっと……。うん………。」
そう返事をすると、カルラは一瞬俺に縋る様な目をしたがすぐに俯いてシュンとなった。
俺はそんなカルラの様子には気に留めることなく、バスルームの場所を教えてお風呂に入って身支度をするように促した。
身支度を済ませると「じゃあ……。」と言ってカルラは帰り、俺もお風呂に入ってから服を着た。
「お兄ちゃ~ん!」
今の今まで寝ていたお陰で何も知らないパウロが陽気にお風呂からあがったばかりの俺の所まで駆けてきて抱き付き、スリスリと頬擦りしてきた。
「おっ! 今日はヒト型に変身したのか、って………ん!?」
「お兄ちゃんが昨日、今日は街の中をウロウロして買い物するだけだから変身しても良いよっていってたからにゃん。」
嬉しそうにニコニコとした笑顔を見せるパウロの頭には前に見たようなネコ耳はなく、尻尾も無かった。
「お前、耳はどこにいったんだよ。それに尻尾も無いんだが……?」
「昨日の夜はね、満月だったじゃにゃい? だからね、1日限定だけど完全変化ができたんだよぉ。」
「へ~ぇ……。」
特徴的なあの耳も尻尾も無く背中の羽も無い姿は人間そのものであり、パウロだと分かっているはずなのに初対面かの様な気分になり、目の前の美少女に不覚にもドキドキしてしまっている俺が居た。
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