酒池肉林王と7番目の天使

日向かなた

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第18話ー3

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(――ベラ様、お元気でござりまするか?)

 お身体の調子はどうでござりまするか?

 きちんと食べているでござりまするか?

 お腹の子はすくすくと育たれているでござりまするか?

 弓を持って、野兎を追いかけまわしたりしていないでござりまするか?

 毎日、笑って過ごされているでござりまするか?

(――拙者はあの日から、胸にぽっかりと大きな穴が空いたでござりまする)

 書を読んでいても埋まりませぬ。

 弓を練習していても埋まりませぬ。

 ならばと狩りに行ってみれば、あなたの明るい笑い声が聞こえてきたでござりまする。

 振り返ったら、拙者とよく似た糸目がござりました。

 大物をとらえたときは、すぐそばであなたのお美しい笑顔が咲いたような気がしたでござりまする。

 でも、そこにあったのは八重歯でござりました。

 あなたの笑顔のようなヒマワリの花は、今はもう見つかりませぬ。

 夏は庭園に咲き乱れていたのに、今はまるで拙者の心の中のような風景でござりまする。

(――ベラ様、拙者のことを覚えていまするか?)

 拙者は、あなたのことばかりを考えていまする。

 拙者は、あなたの笑い声ばかりが聞こえてきまする。

 拙者は、あなたの笑顔ばかりを探してしまいまする。

 拙者は、あなたのためにヒマワリの花を摘みたいでござりまする。

(――拙者はもう、いりませぬか?)

 拙者はもう、邪魔でござりまするか?

 拙者はもう、あなたにとって息子ではありませぬか――

「くぉら!」

 と、自室の机の前に正座していたムサシの頭を、父マサムネがどついた。

「なーに泣きながら恋文書いとんねん」

「日記でござりまする」

 と、ムサシが筆を置いて、小さな手で瞼を擦る。

 その日記を、マサムネ・タロウと共に部屋に入って来ていたハナが手に取った。

「見事にベラさん一色だなぁ。ベラさんに見せてやりたいよ、これ」

「だ、だめでござりまするっ……!」

 と、ムサシが狼狽して日記を奪い返す。

「ベラ様はおやさしい故、拙者がこんなことを思っていると知ったらお気をつかわせてしまいまするっ……!」

 そう言うや否やに、ムサシが悄気た。

「って……そんなわけないでござりまするね。きっとベラ様はもう、拙者のことを覚えていないでござりまするから……」

「そんなわけないでしょ」

 と、タロウが溜め息を吐いて、ムサシの頭を撫でる。

「先日、新年の祝宴にいつも通りフラビーたちと一緒にベラさんもいたのに、なんで部屋に籠って出て来なかったの。ベラさんずっと、ムサシのこと気にしてたんだよ?」

 その言葉にムサシが「え?」と困惑した表情を見せた。

 その後、俯く。

「でも……きっとこれで良いでござりまするよ。拙者は、ベラ様ともドルフ閣下とも血がつながっていないでござりまするから。お二人にとっても、またお子にとっても、拙者は邪魔者でござりまする。いっそのこと、この先、拙者とは会わない方が――」

「何言ってんねん、ドアホ」

 と、マサムネがまたムサシの頭をどついた。

「9つのガキがかっこつけとんやない。ベラちゃんおまえに会いたいとは言わへんけど、おまえのことめっちゃ気にしとるって言っとるやろ。腹ん中のジルベルトを撫でて、ほんま幸せそうな顔するのに、ワイらが向こう行く度にムサシムサシって、おまえのこと気にしとるんやで」

「なぁ、ジルベルトで――男で、決まりなのか?」

 と、ハナがふと問うと、マサムネが「そやろ」と返した。

「アレで女はないわ」

「腹の子の動きが激しければ男、弱ければ女って、単なる噂だろ?」

「いやいや、ジルやってアレは。手だか足だか知らんけど、ベラちゃんの腹突き破る勢いでボコォーン!」

「止めて、怖い怖い怖い」

 と、タロウが黒猫の耳を塞ぐ。

 動揺したムサシが、思わずといったように立ち上がってマサムネの服を引っ張った。

「だっ……大丈夫でござりまするか!? ベラ様は、大丈夫でござりまするか!? 無事に子を産めるでござりまするか!?」

「まぁ、落ち着けやムサシ。ベラちゃん本人は平気そうやから」

「ベラ様本人『は』……?」

「ああいや、何も心配するなムサシ」

 とハナが声高になって言った。

「ベラさんは初めての妊娠・出産だから、周りが必要以上に心配してるだけだ」

「あ…なるほど、そうでござりまするか。それは無理もないでござりまするね……」

「そうそう、仕方ないんだ。特にアドぽんは……」

 とハナは、マサムネ・タロウと顔を見合わせたあと、こう続けた。

「あたいとタロウ、これからカプリコルノに行くんだ。ムサシも一緒に行こう。遠くからベラさんの元気な姿を見れるだけでも嬉しいだろ?」

 ムサシは少しのあいだ俯いたあと、日記を閉じて頷いた。





 ――カプリコルノ国。

 アドルフォ・ベラドンナ夫妻の別邸の、居間の中。

 フェデリコが、ソファに座ってる妻アリーチェの前に膝を付き、大きくなって来た腹に顔を寄せていた。

 腹を撫でながら幸せな気分で微笑み、我が子に声を掛ける。

「父上だぞー、レオ。昼休みに入ったから会いに来たんだ。お、返事をしたな。嬉しいのか? ふふふ、父上もだ。おまえに会える日を心待ちにしているからな。強く元気な子に生まれて来るんだぞ――」

「ガッ!」

 と、アドルフォに言葉を遮られたフェデリコの顔が引き攣る。

 目線の先、同じように妻ベラドンナの腹に顔を寄せているアドルフォ。

 顔面に、腹の子の強烈な蹴りを食らったらしい。

 その顔は怒りではなく、恐怖に震えていた。

「ち……父上だぞ、ジル――ガッ! お、おま、す、凄い力だな? さ、流石は俺の子――ガッ! こ、こら、駄目だ、優しく蹴るんだ。おまえ母上の腹を突き破る気か? あ、あとおまえ、これ以上大きくなるのは生まれてからで良いんだ――ガッ!」

 見ているフェデリコの方まで顔色を失ってくる。

 ベラドンナの腹の子の成長の早さや力が尋常ではなく、今やベラドンナを除く一同は楽しみや悦びといったものよりも、心配や不安、恐怖といった感情が勝っていた。

 出産予定日は4月と予想されているのに、1月現在ですでに臨月のような腹になってしまっているのだ。

 フェデリコが目線を上げてベラドンナの顔を見ると、それは笑いながら揚げた芋を頬張っている。

 元はビーフステーキビステッカが好きなベラドンナだったが、妊娠してからは揚げ物を好むようになっていた。

 尚、アリーチェの方は甘いものを欲するようになり、あんこをよく食べている。

「そんなに心配しなくても大丈夫よ、ドルフ。ジルは無事に産まれてくるから」

「俺似だというなら、ジルは大丈夫だジルは。俺が心配しているのはベラ、おまえの方だっ……!」

「ワタシも大丈夫だって。心配しないで待ってて? お腹が痛みだしたら、張り切ってジルを産んで来るから。スポォォォンと!」

「いや、無理だろう……!」

 ベラドンナは「大丈夫、大丈夫!」と笑い飛ばすと、窓辺へと顔を向けた。

 そこには、一輪挿しの花瓶が置かれている。

 約5ヶ月前、それには一輪のヒマワリの花が飾られていた。

 愛しい小さな手からもらったそれはとても美しく、嬉しくて、しばらくのあいだ飾っていた。

 花びらが落ち、枯れてしまっても、毎日水を取り替えて飾っていた。

 見る影もなくなってしまうと流石にベルに片付けられてしまったが、花瓶はそのままそこに置いてある。

 見る度に、ヒマワリの花が幻視として蘇る。

(――会いたいわ……ムサシ)

 何度も願った。

 でもあくまでも心の中だけで、口に出しては言わなかった。

 スミレの言う通りだった。

 妊娠が分かってから一月後には早くも、お腹の中に我が子がいることを実感した。

 同時期に妊娠したアリーチェはそれから二月経ってからだったが、ベラドンナの方はもう感じていた。

 妊娠したと分かった時点でもこの上ない幸せだったのに、お腹の中でポコポコと音を立てて元気に動いている我が子を感じ取ると、それ以上の幸せと愛おしさに包まれた。

 日に日にそれは高まり、スミレの言う通り今、お腹の中の我が子が愛おしくて、可愛くて、世界一の宝物だった。

 だからこそ、不安があった。

(ワタシは、ジルが生まれたらムサシを愛することは無くなってしまうの……?)

 ムサシを息子と思って接し、過ごした日々に偽りはなく、今だって変わらない。

 でも血の繋がった我が子を産み、腕に抱いたとき、それまでの感情が無くなってしまうのだろうかと思ったら、声に出すことが出来なかった。

 ムサシに会いたいと、叫ぶことが出来なかった。

(ねぇ、ムサシ……今、何をしているの?)

 書を読んでいるの?

 弓矢の練習をしているの?

 狩りはしているの?

 ヒマワリの花、ワタシのためにもう摘んでくれないの――

「――って、今の季節は咲いてないか」

 と呟いたベラドンナが短く笑うと、アリーチェが「ベラちゃん?」と顔を覗き込んだ。

「なんでもない」

 と笑顔を作ったあとに、ふと気づく。

「あれ? ドルフとフェーデは?」

 いなくなっていた。

 アリーチェが玄関を指差す。

「さっき出て行ったわよ」

「ああ、そっか。そろそろ午後の武術の鍛錬の時間だもんね。あーあ、揚げ芋なくなっちゃった。お城に行ってもらって来ようかしら」

「食べ過ぎよ、ベラちゃん。もしかしてこの大きなお腹、実は贅肉なんじゃ……」

「えっ、ヤダ! 嘘でしょ!」

 とベラドンナが衝撃を受けている頃。

 フェデリコとアドルフォは、武術の鍛錬のために宮廷に戻ったのではなく、別邸のすぐ外にいた。

 ベラドンナとアリーチェがいた居間の窓の外へと、忍び足で向かって行く。

 片手には愛用の武器――フェデリコはハルバードアラバルタ、アドルフォは大剣――を持っている。

 さっき窓の外から、何者かの気配がしたのだ。

 そしてそれを見つけるなり、「なんだ」と小さく安堵の溜め息を漏らす。

 ムサシとタロウが、窓辺にしゃがみ込んでいた。

「おまえたちか。どうしたんだ、こんなところで。ムサシの方は風邪引くぞ」

 とアドルフォが言うと、ムサシが四つん這いで近寄って来た。

 フェデリコとアドルフォの手前で立ち上がり、お辞儀する。

「お久しぶりでござりまする、ドルフ閣下、フェーデ閣下」

「本当にな」

 と、2人が声を揃えた。

 ムサシがここへ来たのは、ベラドンナの妊娠が分かった日以来だった。

 その黒いボサボサ頭を撫でる。

「こんなところから見ていないで、中に入ってベラに顔を見せてやってくれ」

 アドルフォが言うと、ムサシが首を横に振った。

「ベラ様の笑顔が見れて安心したでござりまする。拙者はこれで帰りまする」

「待ってくれ。ベラは口に出しては言わないが、おまえに会いたいと思っている。夫の俺には分かる」

 ムサシがまた首を横に振った。

「ベラ様に会うのが、怖いでござりまする……」

 その声は小さく、2人にははっきりと聞き取れなかった。

「拙者は邪魔者。帰りまする」

 と、マサムネがタロウの手を引っ張り、北の海の方へと走って行く。

 タロウが「送って来るよ」と言った。

「邪魔者って……ベラも俺も、一度だって思ったことないぞ」

「ああ。邪魔者なんて、おまえもベラもまず思わないだろう。だが、スミレ殿下のお言葉も引っ掛かる。実際にジルが生まれたとき、おまえもベラも、何かムサシに対するものが変わるかもしれない。特にベラは――母親というものは、我ら男には計り知れない我が子への想いがあるように思う。可哀想かもしれないが、今ムサシにやっぱり息子になってくれと言うのは少し早い」

 アドルフォは「分かった」と小さく返すと、フェデリコと共に宮廷へと向かって歩き出した。

 隣のアドルフォの顔を一瞥し、フェデリコが「それより」と話を続けた。

「今は、別の方を先に心配しないか?」

「あ、ああ……」

 とアドルフォの声が突如震えた。

「ど…どうすればいいんだ……ベラは本当に無事にジルを産めるのか……?」

「最悪、腹を切って子を取り出せば何とかなると、医者が言っていただろう」

「ああ、そうだ、医者は言っていた。だが、聞いただろう……!?」

 その場合、母体――ベラドンナの方は助からないかもしれないと。

 また、これまでに母体の腹を切開して子供を取り出したということは、なくはない。

 しかしそれは、あくまでも母親が出産の際に亡くなったときだけのこと。

 つまり、母親が生きている状態で腹を切り、子供を取り出したという前例がなかった。

「しかも逃げたぞ、あの医者……! 俺の妻であり、陛下の1番目の天使であるベラの腹を切るなんて、とてもではないが出来ないと言って、真っ青になって逃げだしたぞ!」

「医者を責めては駄目だ、ドルフ。何故なら、私も出来ない。兄上なんてもっての外だ」

「ああ、分かってるさ閣下。大丈夫だ、責めてない。何故なら、この俺も出来ないからだ……!」

 そう言ったアドルフォの黒い顔が真っ青になっていると分かると、フェデリコがこう言って宥めた。

「大丈夫だドルフ、心配するな。我ら男が不甲斐ないとき、やってくれる子がひとりいる。いや、『子』なんて言ったら無礼だ、『女性』の間違いだ。そう、それは、7番目の天使こと兄上の補佐その3……ベルだ――」


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