酒池肉林王と7番目の天使

日向かなた

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第12話ー4

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 ――カプリコルノ国の宮廷オルキデーア城では。

 先ほど午前11時の鐘が鳴り、上・中・下の中庭で軍事訓練をしているオルキデーア軍の将兵たちに昼休みがやって来た。

 しかし上の中庭にいる将軍たち――貴族たち――も、下の中庭にいる民兵も、昼食は後回しにして中の中庭を覗き込んでいた。

 その目線の先にあるのは、国王フラヴィオ・マストランジェロだ。

 午前の訓練中、最初はプリームラ軍元帥・侯爵アドルフォ・ガリバルディが「陛下!」と疾呼する声が聞こえて来て気になり始めた。

 しかし訓練を一時停止して覗きに行くと怒られるので我慢していたが、やがてそこに家政婦長ピエトラの狼狽した様子の「陛下!」も混じり。

 しばらく置いて、料理長フィコのやはり焦っているであろう「陛下!」も追加され。

 最終的には王妃ヴィットーリアの「フラヴィオ!」も混じった。

 それから30分ほどして11時の鐘が鳴ると、中庭と中庭を隔てている石壁の端っこにあるアーチアルカーレへと、将兵が押し寄せて行った。

 中の中庭と城の一階の廊下を繋ぐ戸口には、仲良し親子のように手を繋いでいる1番目の天使ベラドンナと、友好国レオーネから遊びに来ている王太子マサムネの四男坊ムサシの他、使用人たちで溢れ返っていた。

 中の中庭を覗き込んだ途端、将兵たちは騒然としてしまう。

 一周500mあるそこを、金色の毛をした馬が疾駆しているのではないかと見間違いそうになる。

 それは布鎧の上衣を脱ぎ捨て、半裸で、滝のような汗を流し、真っ直ぐ前だけを見て一心不乱に走っているフラヴィオだった。

 あちこちには王子4人と、フェデリコの息子3人が屍のように転がり、ひたすらに人間離れした心像を持たせるアドルフォ・ガリバルディが力尽きたらしく中央に四肢を付いている。

 その代わりとして呼ばれたのか、料理長フィコが包丁を持ったままフラヴィオを止めようと追いかけ回し、その後ろを家政婦長ピエトラがビッキエーレを持って付いて行っている。

 そのビッキエーレにはきっとフラヴィオに飲ませる水が入っていたのだろうが、走っていることですっかり零れ、空になっていた。

 フィコやピエトラ、ベラドンナやムサシ、その他の使用人たちがフラヴィオを心配して必死に声を掛けるが、心ここにあらずといった様子のフラヴィオにはまるで届いていないようだ。

 そんな中で唯一ヴィットーリアの声だけは届くようで、ヴィットーリアが「フラヴィオや」と呼ぶと、フラヴィオは「うむ」と返事をして立ち止まる。

 しかしそれはほんの2秒だけのことで、居ても立っても居られないのかその場で足踏みを始め、再び馬のように疾走する。

 ヴィットーリアはやれやれといった様子で、アルカーレのところに溢れ返っている将兵を見て命を下す。

 こんな状態のときに敵襲に遭ったら溜まったものじゃなかった。

「本日の午後の訓練は休みじゃ。いつ奇襲が来ても応戦出来るよう、しっかりと体力を温存しておくように」

 将兵が姿勢を正して「はっ」と承知の返事をする一方、ピエトラが「フィコ!」と呼びながら立ち止まった。

 フィコも立ち止まって振り返ると、ピエトラはゴンナの中から8本のコルテッロを取り出して続けた。

「陛下がいくら頑丈と言っても、流石に走り過ぎだよ。水も飲んでくれないし、これ以上はお命に関わるかもしれない。こうなったら力尽くでも止めるよ」

 フィコが「おうよ!」と返事をして袖をまくり、将軍顔負けのムキムキの腕を曝け出す。

 もう追いかけ回すのは止め、立ち止まってフラヴィオを待ち構える。

 まずフラヴィオの前方に現れたのはピエトラ。

 外見年齢は30代後半あたりに見られることが多いが、実年齢は60歳。

 先王時代から仕え、フラヴィオ・フェデリコ兄弟を生まれた時から世話をし、フラヴィオの方は乳母になったこともあったりで、母親のように2人を育て上げて来た。

 強健な足腰でどれだけ猛烈に走り回ったのか、いつもきちんと結い上げているこげ茶の髪がボサボサに乱れてしまっている。

 脱げばバキバキの腹筋に力を込め、「はっ!」と力強い声と共に繰り出された得意の『コルテッロ投げ』。

 ベルのコルテッロは4本だったが、本家のこちらは8本。

 時に空飛ぶ野鳥や野生鹿、野兎を仕留めて宮廷の食材を確保するその電光石火の刃が、突進してくるフラヴィオ目掛けて飛んで行く。

 それによって、ようやくフラヴィオの碧眼がピエトラを捉えた。

「第二の母上よ、助けてくれ」

 と涙ぐみながら、フラヴィオは両手の指の間で8本すべてのコルテッロを受け止めてピエトラの脇を通過していく。

「身体を動かしていないと、胸がとてつもない不安に支配されるのだ」

 続いて立ちはだかるは、包丁を両手で構えた料理長フィコ、53歳。

 こちらもまた先王時代からの料理人で、フラヴィオ・フェデリコ兄弟は生まれた時からこの男の作る上質の料理を食べて育ってきた。

 特に子供の頃のフラヴィオは食欲旺盛ですぐに腹が減り、ちょくちょく厨房に行っては、フィコにあれが食べたいこれが食べたいとおねだりしていた。

 何を頼んでも要望通りに作ってくれて腹を満たしてくれる、優しくて頼りになる父親のような存在だ。

「『六連輪切り円舞』!」

 と高速回転を始めたその姿は、ベルが竜巻だったとしたら、本家のこちらは台風といったところ。

 ベルにはその名の通り円舞のような華麗さが見えたが、こちらは逞しい腕で轟々と音を立てながら虚空を切り裂き、華麗さゼロ。

 牛や豚といった、大型の家畜動物の屠殺はお任せあれ。

 毎晩寝る前に鍛えている剛腕で、刹那の苦痛も与えずぶった切る。

「第二の父上よ、助けてくれ」

 と一度立ち止まったフラヴィオが、首・胸・腹・腰・腿・膝の6ヵ所に飛んで来る刃を後方へと跳ねるようにして避けながら、一ヵ所に一本ずつコルテッロを投げて徐々にその勢いを弱めていく。

 6ヵ所目の膝を狙った時に弾かれ、「くうっ」と体勢を崩したフィコ。

 腕と同様にムキムキの脚を踏ん張らせ、包丁をフラヴィオの真下から真上へと振り上げる。

「『半月・切り上げ』!」

 一歩下がったフラヴィオが右手の一本のコルテッロで包丁を上から押さえ、そのままくるっと巻き上げたことで「おっとと」とよろけたフィコ。

 再び踏ん張ってみせ、今度は包丁をフラヴィオの真上から真下へと振り下ろす。

「『半月・唐竹』!」

 下からの切り上げよりも力の籠る技だったが。

 それはフラヴィオが両手に一本ずつ持っているコルテッロを交差して受け止め、嫌気がさした様子で「ああっ」と声を上げて両手を振るうと、コルテッロ2本と包丁が宙へと飛んで行った。

「愛されることが、こんなにも苦しいとは! ほらもう、余は呼吸すらままならぬ! 第二の父上よ、母上よ、助けてくれ!」

 とフラヴィオが再び走り出すものだから、結局ピエトラとフィコが追い駆けていった。

「陛下、お鎮まりを! 陛下! 100km近く疾走すれば、誰だって息がままならぬ程に苦しゅうございます!」

「逆に何でまだ息があんでい!」

 ――と、そんなフラヴィオたちの様子を、城の屋根から見下ろして苦笑するは、フラヴィオと瓜二つの顔――弟・フェデリコ。

 しかしフラヴィオとは逆に着飾ることを好まず、地味な装いを好む故に誰でもぱっと見分けが付く。

 先ほど全身に海水を浴びたため、レオーネ国の宮廷で風呂を借り、向こうの浴衣という寝間着を着ている。

 これもフラヴィオと同様にド派手なマサムネのものとは違い、紺色で落ち着いたものを選んだ。

 マサムネと共に双子ガット・ティグラートのナナ・ネネのテレトラスポルトで数分前に帰国し、重要な報告を伝えに来たのだが。

 見るからに平常心を失い、狂気さながらに疾走するフラヴィオを見たら、中庭に降りられなくなってしまった。

 フラヴィオはきっとマストランジェロ一族の男の本能で、大切な天使が何か危険を冒すことを感じ取っていたのだと察する。

「なぁ、早く下に行こうやー、リコたーん」

 と、マサムネは上機嫌でフェデリコの胸元をどつく。

「だーいじょーぶやって、ベルは怪我ひとつすることなく無事やったんやから! ほんっま、ベルはこの国の英雄やで! はよ皆に報告せな! てか、フラビーとヴィットーリアはんを宴に呼びに来たんやし」

「お待ちください、ムネ殿下。今、話す順序を考えていますから。間違ったら兄上が卒倒してしまいます。マストランジェロ一族の男は女好きであればあるほど、心配性なんです。つまり兄上は究極の心配性なんです」

「せやから、大丈夫やってー」

 と八重歯を見せて笑い、マサムネがナナ・ネネに顔を向けた――「よろ」

 ナナ・ネネが「分かった」と声を揃えると、フェデリコは中の中庭へとテレトラスポルトされてしまった。

 場所は中央に四つん這いになっていたアドルフォの前方で、わっと驚いた声や、「おかえり」の言葉が聞こえてくる。

 走り狂っていたフラヴィオがやっと立ち止まり、ピエトラとフィコが大地に崩れ落ちて呼吸を整える。

 そしてフラヴィオは、フェデリコとマサムネの顔を交互に見つめながら、足早に二人の下へと歩いて来た。

「――な…何だ……何で帰って来た! 7番目の天使か!? 7番目の天使ベルだな!? 何があった!」

 と迫って来るフラヴィオを、フェデリコは両手で押して「落ち着いて下さい」と宥める。

 近くで見ると、今朝よりも明らかにフラヴィオの顔が痩せていた。

 アドルフォや子供たちがよろよろと立ち上がり、ヴィットーリアとベラドンナ、ムサシが近くへやって来る。

 マサムネはヴィットーリアの顔を見てにっこりと笑うと、懐から真珠のネックレスコッラーナを取り出した。

 それを、「ほい」とヴィットーリアの首に掛ける。

「ヴィットーリアはん、受け取ったってやー」

 再び庭が騒然とし出した。

 真珠は二枚貝から稀に採れる希少な宝石で、オルキデーア石に匹敵すると言わずとも、どの国でも王侯貴族しか持つことの出来ない高価なものだった。

 しかもコッラーナの中央部分にくる真珠は大粒で、つやつやと煌めき、見るからに上等なものだと分かる。

「はぁーっ、ほんまベルの言った通りや。ヴィットーリアはんの珠のような肌に、真珠がよう映える」

「ちょっと、コレどうしたの?」

 とベラドンナが興奮気味に問うた一方、察したムサシもマサムネに問うた。

「義母上の母国ヴィルジネの真珠でござりまするか?」

「せやで。あんな――」

「早く言ってくれ!」

 と、フラヴィオが怒声混じりにマサムネの言葉を遮った。

「余の7番目の天使が、ベルが、何をした!」

「兄上、落ち着いて下さい」

 そう言ってフェデリコも、懐からオルキデーア石のコッラーナを取り出した。

 リージンの首に掛かっていたものだ。

 フラヴィオの手を引っ張って渡し、その手の指を曲げ、しかと握らせる。

「ベルは無事です、無傷です。掠り傷ひとつありません」

 フラヴィオが手を開いてコッラーナを見つめる。

 その鎖を摘まんで太陽にかざすと、中庭がどよめいた。

 目を瞑ってしまいそうなほどに光を反射するその大粒の紅い宝石は、この国の者なら誰もが知っている。

 この宝島が誇る最高級の宝石――オルキデーア石だ。

 フラヴィオがフェデリコに顔を戻す。

「待て……どういうことだ?」

「実は先ほど、例の3年前の海賊がレオーネ海に現れまして――」

 フェデリコの声を遮るように、あちこちから短い叫び声が響いた。

「で、その……7番目の天使ベルが、ハナの万全な防護及び協力の下、その……」

 と口籠るフェデリコの代わりに、マサムネが「なんと!」と声高に続けた。

「あのちっちゃな身体でバカでかい海賊船に乗り込み、全部ちゃうけど3年前に盗まれたオルキデーア石と、奴らがヴィルジネから奪っとった大量の金銀財宝を奪還! さらに! その場で全員、処刑や!」

 震天動地の狂騒が沸き起こった。

 すぐさま王妃ヴィットーリアによる命が下る――

「英雄は明日帰還する! 皆の者、急遽凱旋パラータの準備をせよ!」

 午前の訓練でそれなりに疲労しているはずの将兵たちが、腹がぺこぺこなのも忘れて町へと疾走して行く。

 使用人たちもベルのためにご馳走を用意しよう、城を飾り付けよう、とにかく何かして盛大に出迎えようと、それぞれに散っていく。

 そんな中、ひとり呆然としているフラヴィオが白目を剥き掛け、フェデリコが慌ててその両肩を持って支えた。

「兄上、しっかりして下さい!」

「フェ……フェーデよ、そ、それは、本当にベルが、や、やったのか?」

 ああ、まずい。

 ここできっぱりと「スィー」と答えたら、フラヴィオが卒倒してしまうかもしれない。

 それ故、遠回しに答えてみる。

「その…………トドメ? の、海賊船大爆破は実に見事だったような気がしないでもないような気がしなくもないです」

 フラヴィオの目が、真っ白になっていった。

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