異世界に転生したら風俗商会の女主になっていた！？

番外編

プロローグ

「おーーい！今日の帰りに迷えるダンジョン行くか？」
 中年の頑体の良い男がもう一人の中年の男に聞いた。
「いいなぁ～♪で、今日は誰を指名するんだ？」
「そりゃ～、オーナーのエリザベスさんだろ」
 質問をした男は冗談を言った。迷えるダンジョンの主、エリザベスは指名出来ない。
「現実見ろよ、女房持ちが」
「けっ！そう言うお前は誰を指名する？」
 質問をされた男は、
「最近入ったユミサちゃんだ」
「あいつは酒が強すぎだろ……」
 質問をした男は哀れむ目で見た。
「そこがいいだろ！今日は絶対に勝つ！！」
「頑張んなぁ～…」
 昨日もこれに似た事をしていたが、彼はほぼ毎日こんな感じだ。そして帰り道に迷えるダンジョンへと『冒険寄り道』をするのだった。