ゴースト

第二十五話 最終決戦2

アダムは考えるのをやめた。
「（もうどうでも良くなっちゃった～よし、決めた・・・）」
そして、アダムは父の右肩を腕ごと噛みちぎろうとした。ゴーストの歯が少し、父の肉の中に食い込んでいた。
「アダム・・・それがお前の選択だな？後悔するな・・・」
父は何発もアダムに拳を入れ、アダムの体はボロボロになった。すぐに3回に再生は終わったが、ゴーストの中にいる本体でさえ、ボロボロになった。
アダムは地面に倒れていた。胸から下の体がない、辺りはアダムの血で染められていた。
「アダム・・・すまない、じゃあな～」
そう言い、父はアダムに背を向けて歩き出した。
「（ああ～負けてんじゃん、終わったな・・・もう、無理だ。眠いな、寝よ・・・）」
＜おい、お前負けてんじゃねえよ～ダセェんだよ！もう一度戦え、今度は勝て！＞
「（無理じゃん～あれを見ろよ、まさにレベチだよ・・・）」
＜俺の命も掛かってるんだ＞
「（・・・どうすればいい？もう俺のせいで誰かが死ぬのは嫌なんだ・・・）」
＜お前をゴースト化させる。最後だ。ここで勝てなかったら、人類のほとんどは死ぬだろう・・・＞
「（かんばるわ～）」
白と灰色が混ざった肉がアダムの損害下体を包んだそして、今までにないゴーストなった。
肉が生える音を聞いて、父が振り返った。
「またかよ、あき・・・」

「白いゴースト？」
父は困惑していた。白いゴーストなんて今まであったことがない、それに色々とおかしい
すると、白いゴーストが頭の上にある口で喋り出した。
「ここが貴様に墓場しにばしょだ」
「そうか？すぐにおわら・・・」
父は異変に気づいた、さっきまで前にいたアダムがいない。すると、背後から衝撃が伝わってきて、父は倒れた。
父は振り向くと、そこにアダムがいたのに気づいた。
「いつそこに！？」
アダムは怒りに飲まれ、何も喋らなかった。何度も強く自分の父を踏み、父は再生するたびに鎧が少しずつ薄くなっていた。なぜなら、この鎧は圧縮されたゴーストで造られている。
1時間ほどが経った。その間も、アダムはずっと自分の父を踏んでは殴り、踏んでは殴り続けた。
父の鎧が全て消えさった。
普通の人間となった父がそこにいた。
「最後に何か言い残すことは？」
アダムは父に向かって喋った。
「アダム・・・家に帰るんだ。そして、北極に行け、そうすれば全てがわかるんだ！さあ殺せ！私を殺せ！」
父はアダムのゴーストの顔を見た。目から涙が流れ出てる。
「父さん！ごめん！」
to be continued···