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第二十二話 失防
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万里の長城から飛び降りる者や、銃で自殺する者が多数現れていた。ついに、最後の砦とすら呼ばれた人類に防衛はゴーストに突破された。でも、こんなこともあろうと、人民解放軍は想定していた。何日も前からロッチの警告があったため、万里に長城の後方に大量の戦車と兵士を準備させていた。
予定通り、万里の長城は突破されてしまったのだ。
「撃て!」
無線機からの指示により、戦車内の砲撃手たちは砲弾をぶっ放した。
10kmほど離れている距離であるため、ゴーストに襲われる心配はない、さらに地雷も大量に埋めてあったため、ゴーストがここを突破するのは不可能だと思われた、身に漆黒の鎧を包んだ男が現れまでは・・・
男は地雷を踏んでも、戦車の砲撃を受けてもかすり傷一つつかず、ゆっくりとゴーストの群れから出てきた、戦車の方へと進んだ。
戦車たちもそれに気付き、男を撃ったが無意味だった。
空にいる戦闘ヘリコプターが男を狙って機関銃を撃った。
銃声と共に、地面に凹凸ができ、土や埃が巻き上がった。それらが消えても、男はまだそこにいた。まだ、ゆっくりと戦車の方へと歩いた。
「open fire!」
ヘリコプターからミサイルが発射された。2発とも命中したものの、煙幕がはれても、男は当然のようにそこにいた。
「はあ~無駄なことを・・・」
男はため息をつき、地面から石を拾った。そして、ヘリコプターに向けて投げた。石は凄まじいスピードヘリコプターを貫いた。その結果ヘリコプターが墜落、後に来たヘリコプターもほとんど同じように散った。
ついに男は戦車に辿り着き、素手で戦車を殴っては爆発させた。さらに、男の手から黒い肉が生えてきて最終的にその場にゴーストを作り上げた。戦車帯は1時間程で散った。
空の遠くから音がした、気付いた頃には戦闘機が音速を超えて低空飛行し、近くにいたゴーストが吹っ飛んだ。
戦闘機は何度も何度も男に対して、ミサイル攻撃、ミニガン攻撃を行ったが、男は無傷だった。戦闘機パイロットは無線機から情報を受け取り、急いで撤退した。
そして、中国政府全世界に向けて発信した。
これがその一部始終である。
中国の首相がカメラに囲まれながら、マイクの前に立った。
「時間がないので、手短にお話しいたします。我々の人民解放軍はゴーストと謎の男に敗北しました。これ以上闘っても、ただ人命が消えてゆくだけなので、我々中国政府は核を使用すると決定しました。意見や質問は受け付けません。これはただの告知です。では・・・」
そう言い、首相は姿を消した。中国のとある軍事基地から核ミサイルが発射された。
to be continued···
予定通り、万里の長城は突破されてしまったのだ。
「撃て!」
無線機からの指示により、戦車内の砲撃手たちは砲弾をぶっ放した。
10kmほど離れている距離であるため、ゴーストに襲われる心配はない、さらに地雷も大量に埋めてあったため、ゴーストがここを突破するのは不可能だと思われた、身に漆黒の鎧を包んだ男が現れまでは・・・
男は地雷を踏んでも、戦車の砲撃を受けてもかすり傷一つつかず、ゆっくりとゴーストの群れから出てきた、戦車の方へと進んだ。
戦車たちもそれに気付き、男を撃ったが無意味だった。
空にいる戦闘ヘリコプターが男を狙って機関銃を撃った。
銃声と共に、地面に凹凸ができ、土や埃が巻き上がった。それらが消えても、男はまだそこにいた。まだ、ゆっくりと戦車の方へと歩いた。
「open fire!」
ヘリコプターからミサイルが発射された。2発とも命中したものの、煙幕がはれても、男は当然のようにそこにいた。
「はあ~無駄なことを・・・」
男はため息をつき、地面から石を拾った。そして、ヘリコプターに向けて投げた。石は凄まじいスピードヘリコプターを貫いた。その結果ヘリコプターが墜落、後に来たヘリコプターもほとんど同じように散った。
ついに男は戦車に辿り着き、素手で戦車を殴っては爆発させた。さらに、男の手から黒い肉が生えてきて最終的にその場にゴーストを作り上げた。戦車帯は1時間程で散った。
空の遠くから音がした、気付いた頃には戦闘機が音速を超えて低空飛行し、近くにいたゴーストが吹っ飛んだ。
戦闘機は何度も何度も男に対して、ミサイル攻撃、ミニガン攻撃を行ったが、男は無傷だった。戦闘機パイロットは無線機から情報を受け取り、急いで撤退した。
そして、中国政府全世界に向けて発信した。
これがその一部始終である。
中国の首相がカメラに囲まれながら、マイクの前に立った。
「時間がないので、手短にお話しいたします。我々の人民解放軍はゴーストと謎の男に敗北しました。これ以上闘っても、ただ人命が消えてゆくだけなので、我々中国政府は核を使用すると決定しました。意見や質問は受け付けません。これはただの告知です。では・・・」
そう言い、首相は姿を消した。中国のとある軍事基地から核ミサイルが発射された。
to be continued···
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