ゴースト

ニタマゴ

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第十七話 愛

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アダムはスーツ男たちに囲まれながら、空港に着いた。
ロビーにロッチがいた。ロッチはアダムを見ると走り出し、アダムをハグして泣いた。
「本当にどうなるかと思ったよ!」
アダムは困惑した。彼の心の中のロッチはトルターさんを追い出したクソ野郎だからだ。同時に少し親からの愛情を感じた。5年間、彼は一度も親の愛を感じたことがない、トルターは親ではないとわかっているから、なんでも親みたいに分かち合える存在ではなかった。
でも、戸籍状の父ということは母の結婚者ということであり、父と認識するのは普通。
しかし、やはり何か違うと思ったアダムは顔を赤くして、ロッチを突き飛ばした。
「俺は大丈夫だよ・・・その・・・なんでもないや」
「そうか、私にはまだ用事がある先に中国に行きな」
「うん」
笑顔でそう言い、ロッチは一人のスーツ男と一緒に歩き出した。
でも顔は真顔だった。
スーツ男が小声で喋った。
「すごい演技でしたね~」
「あの兵器を操るために必要なことさ。大したことではない、それより現地にいた奴らに記憶処理は済んだか?」
「警察や一般人と軍の一部を除きすみました。あと、記憶処理の済んでない軍の関係者が一人の一般人を回収していました。」
ロッチが疑問に顔を浮かべた。
「そいつは誰だ?」
「詳細は分かりませんが、ゴースト化したアダムを撃退する武器を所持していました。それからカザフスタン政府が我々との一切の連絡を断じてしていません。」
その話を聞いたロッチが立ち止まった。
「それは困る、人間だけゴーストに立ち向かっても最終的にには勝てないのだ。なんとしてもその武器と関係の記憶処理を行え、不可能の場合は殺してもかまわん。1から3師団までの兵士は自由に使っていい」
「了解しました」
スーツ男がロッチから離れた電話し始めた。ロッチは特別搭乗口に乗り、個人用の小型機で中国へと飛んだ。
ロッチの所轄にある軍隊がカザフスタンへと向かった。
アダムはまたも軍事基地に戻った。
軍の寮に戻ったアダムはため息をついて寝ようとしたが、2段ベッドの上の段から声がした。
「アダム君、あなたはどうやって生きて帰って来たんだ?」
上の段にいるガルクが下の段にいるアダムを見つめている
「お前誰だよ?」
アダムが暇そうに言った。
「もう忘れたのかよ!お前が学校で命懸けで助けたやつだ!この借りはいずれ返させてもらうからな!」
「あいつか!ダクタだっけ?」
「クしか合ってないわ、場所も違うし!助けた奴の名前ぐらい覚えとけよ!」
アダムが急にクリスとクリタを思い出した。
to be continued···
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