ゴースト

第十五話 絶望

檻に入れられたアダムは地面の倒れて血を流してるクリスとクリタを見つめていた。布が被されるまでは・・・
彼は後悔していた。自分の指示で人が死んでしまったから、もっと慎重に考えるべきだと思っていた。
車が走り出し、エンジンの音が響いていた。森の中からも、エンジン音に釣られて出てくるゴーストもいた。
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（どれぐらい走ったのだろう？）
寝ていたアダムが目を覚ました。彼の黒い皮膚は硬いがゴーストほどではない、トラバサミの刃が少し食い込んでいて、傷口から血が流れていた。周りからは人々の喋り声が聞こえていた。
アダムは布を少し上げると、隣にも人がいるのがわかった。
「おい！ここはどこだ？」
相手はフッと笑い、答えた。
「カザフスタン共和国だ。これから地下の違法オークションに向かう。」
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ロッチ（アダムの父）は困惑していた。大規模な軍隊を動かしたのにも関わらず、アダムの行方が全く見つからない。
「まさか・・・死んだのか・・・そうなれば、終わったな。人類はあれに勝てない、私じゃ無理だし・・・」
ドアが開いた。急いでる兵士が現れた。
「ロッチさん！アダムと思われる人物を衛星写真で見つけました！」
「見せろ！」
兵士は何枚かの写真を机に置いた。
「最初に撮影された写真では体の半分が黒い人がいます、アダムが死亡したと思われる学校から17km離れています。そして、ショッピングセンターを通過した服を着ています。その後電波塔で何かをした後2人の子供と合流して、森に入りました。」
「その森に軍隊を向かわせろ！」
「ダメです！そこは中国の罠地帯です。おびただしい数のトラバサミや地雷が埋められています・・・」
「じゃあ、衛星の写真を確認しろ。その森から出てきたすべてのものを調査するんだ！」
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「さあ！紳士淑女の皆様、今日ご紹介する一品はゴーストと人間のキメラです。」
舞台の下でこそこそと話し声がした。
布に被された檻が舞台上に置かれた。
「ではご覧あれ！」
布が取られた瞬間、身を小さくしていたアダムが急に大きくなり、ゴーストになった。
すべての人が戸惑う中、アダムは檻を壊しマイクを持っている司会者を片手で持ち上げ、上半身を食べた。
そして、舞台裏からハンドガンを持った警備員たちが出てきて、銃をアダムに向けて発砲したが、アサルトライフルや猟銃でも貫通しないゴーストの皮膚をハンドガンではなにもできず、警備員たちは投げ飛ばされた。
管理室はゴーストがいることを知り、地下から地上へと通じるゲートは封鎖、そのせいで、閉ざされたゲートの叩く人がたくさん、カザフスタン共和国の陸軍にも連絡したが、2万人程度しかいない陸軍はほとんど全員国境付近にいる。少なくとも、1時間ほどはかかるらしい
to be continued···