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第十四話 捕獲
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「じゃあ、避けていこう」
そう言ったアダムが身を低くして立った。
「左に行けば、遠回りにはなるが、盗賊と戦っては負傷も出る。最悪の場合は・・・」
クリスが急にアダムの腕を掴んだ。
「それならお兄さん早くいこう!ここにいては危険だ!」
姿勢を低くしたまま、3人はゆっくりと歩き出した。
1分ほど経った後、クリタが急に大きな悲鳴を上げた。
「あああああああ!助けて・・・痛い!」
アダムがすぐにそばにかけより、クリタの口の中に拾った木の棒入れた。
「これでも噛め、あまり大声を出すな!」
クリタの右足もとから血が流れてる。その下にはトラバサミがある。クリタの脛に刃がかなり食い込んでいる。
アダムは最近見たニュースを思い出した。
中国政府が国境付近にトラバサミをばら撒いて、ゴーストの足止めに使っているらしい、ついでに不法入国者の退治もできると発表したため、色々と騒ぎになっている。
アダムが力ずくでトラバサミを開けようとしたが、無理だった。そして、アダムは自分の黒く変色した右腕をトラバサミの刃に付けてみた。
「よし、切れない!」
クリタの脛と刃の間に手を差し込み、隙間を作って、クリタの足を抜けた。でも次はトラバサミがアダムの腕を挟んだ。
「抜けない!」
アダムが腕を抜こうと奮闘してる間に、クリタがアダムの肩を叩いた。
「なんだよ!?」
クリスは答えない、何を見つめてる。アダムがクリスの視線の先を見ると盗賊が10人ほどいて、こっちに銃を向けている。
「クリス、いいか?抵抗するなよ、言われた通りにするんだ!」
「うん・・・」
~~~
クリスとクリタは両手両足を縛られ、目隠しをされた。クリタの方は出血がひどく、今に死んでもおかしくはなかったが、盗賊は何も処置はしなかった。
アダムは手がトラバサミに挟まれたまま、膝まづいていた。そして、頭に銃を突きつけられていた。
テントから、少し太ってるおっさんが出てきた。
「お前らは誰だ?」
痰が絡んでる低い声を発した。
「生存者です・・・」
アダムが答えた。
「あのガキどもはわかるが、お前はなんだ?体の半分が真っ黒の硬い皮膚に覆われていて、まるでゴーストじゃないか!」
アダムは何も答えなかった。答えられなかったのだ。
「ガキを殺せ、こいつは檻に閉じ込めてオークションに出すぞ」
心の中でアダムが体の中にある何かに話しかけた。
(俺をゴーストにしろ!)
<あんな子供を救うために細胞を消費するのは御免だ>
(いいからやれ!)
<話を理解しろ!こいつらはまだお前を殺さない、つまりここでゴーストになるのは細胞に無駄使いだ!>
森の中で銃声が2回響いた。
to be continued···
そう言ったアダムが身を低くして立った。
「左に行けば、遠回りにはなるが、盗賊と戦っては負傷も出る。最悪の場合は・・・」
クリスが急にアダムの腕を掴んだ。
「それならお兄さん早くいこう!ここにいては危険だ!」
姿勢を低くしたまま、3人はゆっくりと歩き出した。
1分ほど経った後、クリタが急に大きな悲鳴を上げた。
「あああああああ!助けて・・・痛い!」
アダムがすぐにそばにかけより、クリタの口の中に拾った木の棒入れた。
「これでも噛め、あまり大声を出すな!」
クリタの右足もとから血が流れてる。その下にはトラバサミがある。クリタの脛に刃がかなり食い込んでいる。
アダムは最近見たニュースを思い出した。
中国政府が国境付近にトラバサミをばら撒いて、ゴーストの足止めに使っているらしい、ついでに不法入国者の退治もできると発表したため、色々と騒ぎになっている。
アダムが力ずくでトラバサミを開けようとしたが、無理だった。そして、アダムは自分の黒く変色した右腕をトラバサミの刃に付けてみた。
「よし、切れない!」
クリタの脛と刃の間に手を差し込み、隙間を作って、クリタの足を抜けた。でも次はトラバサミがアダムの腕を挟んだ。
「抜けない!」
アダムが腕を抜こうと奮闘してる間に、クリタがアダムの肩を叩いた。
「なんだよ!?」
クリスは答えない、何を見つめてる。アダムがクリスの視線の先を見ると盗賊が10人ほどいて、こっちに銃を向けている。
「クリス、いいか?抵抗するなよ、言われた通りにするんだ!」
「うん・・・」
~~~
クリスとクリタは両手両足を縛られ、目隠しをされた。クリタの方は出血がひどく、今に死んでもおかしくはなかったが、盗賊は何も処置はしなかった。
アダムは手がトラバサミに挟まれたまま、膝まづいていた。そして、頭に銃を突きつけられていた。
テントから、少し太ってるおっさんが出てきた。
「お前らは誰だ?」
痰が絡んでる低い声を発した。
「生存者です・・・」
アダムが答えた。
「あのガキどもはわかるが、お前はなんだ?体の半分が真っ黒の硬い皮膚に覆われていて、まるでゴーストじゃないか!」
アダムは何も答えなかった。答えられなかったのだ。
「ガキを殺せ、こいつは檻に閉じ込めてオークションに出すぞ」
心の中でアダムが体の中にある何かに話しかけた。
(俺をゴーストにしろ!)
<あんな子供を救うために細胞を消費するのは御免だ>
(いいからやれ!)
<話を理解しろ!こいつらはまだお前を殺さない、つまりここでゴーストになるのは細胞に無駄使いだ!>
森の中で銃声が2回響いた。
to be continued···
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