ゴースト

第六話 亀裂

兵士に守られながら、アダムはヘリから降り、建物の方へと行くが、トルターまるでどうでもいいかのように、門から出ろと言われただけだった。
「（どうしてこうなったんだ・・・）」
「おい！トルターさんはどうなるんだよ！」
アダムが叫んだ。一瞬トルターが止まったが、すぐにまた歩き始めた。
「トルターさん！まだ真実を教えてもらってないぞ！嘘をつくのかよ！！」
一人の兵士がトルターの耳元に言葉を囁いた。
「喋ったら、お前とあいつの頭が吹っ飛ぶぞ～」
大粒の涙と鼻水を垂らしながら、トルターは基地を離れた。
「一体どういうことだよ！黙ってないで教えろよカス！おい！聞いてんのか！？」
アダムは暴言を吐き続けたが、誰も彼の質問に答えることはなかった。
基地の中にある会議室のような場所にアダムは入れられた。
「ここで待っててね～」
「は？ふっざけんじゃねえ！いい加減俺の質問に答えろや！」
アダムが兵士を殴ろうとしたが、兵士は彼を拳を最も簡単に止め、強く握った。
「いくらゲストだろうと、我慢にも限界というものがありますよ？」
「この・・・」
アダムが拳を引いた、その手には赤い跡が残っている
少し経つと、ドアが開き、顔に髭がついた男が現れた。
「アダムだな～」
「誰だ？」
「私は君の真の父だ。」
～1週間後～
トルターは街中のゴミ箱の前にタンボールを敷いて生活していた。スーツ姿の男が現れた。
「トルターだな？手紙があるぞ」
「は？」
スーツ男は手紙をトルターの前に捨て、その場を離れた。
トルターさんへ
急にこんなことになってごめん、俺は彼らの一員になることになった。詳しいことは言えない、ごめん。
この5年間、ずっとトルターさんに感謝していたよ、いつか会いに行く、その日まではかっこいいままのトルターでいてね！俺頑張るから！
アダムより
「・・・ごめん・・・俺はもう、戻れないんだ。こうなるとわかっていたんだ・・・でも、俺が悪いよな～全部俺のせいだ。生きてるだけで幸運だよ！」
～～～
「こちらA部隊、クロスに到着しました。」
飛行機から降りた兵隊たちがいる。そのすぐ隣にはアダムが1週間前に卒業した学校があるが、もうすでにボロボロだ。アダムがそれを見つめている。
「おい！アダム、ボーとしてんじゃねえ！行くぞ」
「ああ」
アダムは兵隊の迷彩服を着て、銃を持っている。
「（やっとだ、やっとゴーストを殺せる！！！）」
to be continued···