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第二話 絶望
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アダムは動かなかった・・・動けなかったのだ。
そして、彼は妹が3mもある大きな、人に近い形をした化け物に飲み込まれ、咀嚼され、奴の口から血が漏れ出しているのをただただ眺めているだけだった。
ボーとしていたようだ。
気が戻った時、妹の姿はなく、化け物がアダムに近づいてきた。
「来るな!!!」
彼はそのまま包丁を投げた、化け物の顔に傷がついたが、痛くも痒くもないようだ。
「あああああ!」
アダムは叫び声を上げながら、玄関のドアを蹴り開け、外へと出た。
「(どうしてこうなった!?何があった!くそ!俺は何やってんだよ!」
アダムはできるだけ走り続けた。
「誰か!誰か!助けて!」
周りは死んだかのように静かだった。
町に設置されたスピーカがなった。
<こちらは緊急放送です!住民の皆様はできるだけ多くの非常食をもち、最低限な武器を持って避難してください。避難所は町の中心部や、ヘリポートのある屋上にしてください!繰り返します・・・>
「何がどうなってんだよ!誰かいないのか!?」
町の中央方面からエンジン音がした。トルターがバイクに乗って全速力こっちに来ている。
「アダム!お母さんと妹はどこだ!?早く連れてこい!」
アダムは地面に膝をつけて正座のような姿勢になっていた。
「死んだよ・・・みんな死んだよ・・・」
周りの家から化け物がゆっくりと出てきた。
「こりゃ人生見た一番キモくて怖え生物だ」
トルターはアダムを後部座席に座らせた。
「こんなところで終わるわけにはいかねえだろアダム!前を向け、逃げるぞ!」
ブン~ブン~
エンジンは動き出し、バイクが進みだし、あっという間に家が見えなくなった。
アダムは最後まで、自分の家を見つめていた。
母の記憶を思い出している。
~~~
「宿題してからゲームしなさいよ!」
「うるせえな!わかったよ!」
~~~
「お兄ちゃん見て、折り紙できた!」
「おお・・・上手だな・・・(汚ねえな~)」
~~~
「わあああああ~」
バイクの上でアダムは泣き出した。
「そうだアダム、たまには・・・泣いてもいいんだぞ・・・」
そう言いながら、トルターは前を向いて、アダムの見えないように泣いた。
しばらくすると、軍のバリケートが見えた。トルターバイクを軍に渡し、アダムを連れて避難キャンプに入った。
夜になって初めて停電してることがわかった。生き残った人たちは焚き火をして、ヘリコクターの到着を待っていた。
「あいつだけは殺す・・・」
「無理だアダム、無駄に命を張るなよ。どっちみっち奴らは全員同じ姿だろ?」
「いや違う、印があるんだ・・・」
その時、誰かが叫んだ。
「ヘリが来たぞ!!」
to be continued···
そして、彼は妹が3mもある大きな、人に近い形をした化け物に飲み込まれ、咀嚼され、奴の口から血が漏れ出しているのをただただ眺めているだけだった。
ボーとしていたようだ。
気が戻った時、妹の姿はなく、化け物がアダムに近づいてきた。
「来るな!!!」
彼はそのまま包丁を投げた、化け物の顔に傷がついたが、痛くも痒くもないようだ。
「あああああ!」
アダムは叫び声を上げながら、玄関のドアを蹴り開け、外へと出た。
「(どうしてこうなった!?何があった!くそ!俺は何やってんだよ!」
アダムはできるだけ走り続けた。
「誰か!誰か!助けて!」
周りは死んだかのように静かだった。
町に設置されたスピーカがなった。
<こちらは緊急放送です!住民の皆様はできるだけ多くの非常食をもち、最低限な武器を持って避難してください。避難所は町の中心部や、ヘリポートのある屋上にしてください!繰り返します・・・>
「何がどうなってんだよ!誰かいないのか!?」
町の中央方面からエンジン音がした。トルターがバイクに乗って全速力こっちに来ている。
「アダム!お母さんと妹はどこだ!?早く連れてこい!」
アダムは地面に膝をつけて正座のような姿勢になっていた。
「死んだよ・・・みんな死んだよ・・・」
周りの家から化け物がゆっくりと出てきた。
「こりゃ人生見た一番キモくて怖え生物だ」
トルターはアダムを後部座席に座らせた。
「こんなところで終わるわけにはいかねえだろアダム!前を向け、逃げるぞ!」
ブン~ブン~
エンジンは動き出し、バイクが進みだし、あっという間に家が見えなくなった。
アダムは最後まで、自分の家を見つめていた。
母の記憶を思い出している。
~~~
「宿題してからゲームしなさいよ!」
「うるせえな!わかったよ!」
~~~
「お兄ちゃん見て、折り紙できた!」
「おお・・・上手だな・・・(汚ねえな~)」
~~~
「わあああああ~」
バイクの上でアダムは泣き出した。
「そうだアダム、たまには・・・泣いてもいいんだぞ・・・」
そう言いながら、トルターは前を向いて、アダムの見えないように泣いた。
しばらくすると、軍のバリケートが見えた。トルターバイクを軍に渡し、アダムを連れて避難キャンプに入った。
夜になって初めて停電してることがわかった。生き残った人たちは焚き火をして、ヘリコクターの到着を待っていた。
「あいつだけは殺す・・・」
「無理だアダム、無駄に命を張るなよ。どっちみっち奴らは全員同じ姿だろ?」
「いや違う、印があるんだ・・・」
その時、誰かが叫んだ。
「ヘリが来たぞ!!」
to be continued···
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