最強召喚士

ニタマゴ

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第七話 現実

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山崎はゲーム退出のボタンを押し、ゴーグルから意識が切り離された。
そして、彼はゴーグルを外した。もう現実世界では何時間も経っていて、夜だった。
「・・・」
とてつもない喪失感に襲われた。職がない今は貯金に頼って生きるしかない。しかし、それが続くのも長くない。
「アルバイトするか~」
~次の日~
朝6時、まだが日が明けない中山崎は厚手のコートを着て、街中を歩いていた。そして、近くのコンビニを見つける。
コンビニの外のポスターには「店員募集中!アットホームな職場!」と書かれている。
「へえ~よさそう」
その思いでコンビニに入ったが、ヤクザがいた。
そう、ヤクザだ。あのヤクザだ。
一人のコンビニ店員が土下座している。その頭の上に足をのせているヤクザ、なんか鉄棒を持っているヤクザがいる。
「(気まず)」
山崎が入ってきたのを見て、ヤクザも動きが止まった。
「あっ・・・すみません。みなさん続けてください・・・」
そのまま後退りで、山崎が逃げようとした瞬間。
「おい!逃げんな!」
どげしている店員が叫んだ。
「(え?)」
「借りた金で俺たちで散々遊んだんだろ!お前にも責任があるぞ!」
「は?俺?何を・・・俺は金なんか借りてないぜ!」
「俺の借りた金で遊んだんだろ!」
「は!?お前と会ったことも喋ったこともねえよ!」
店員が視線を山崎からヤクザに移した。
「ヤクザさん!この前ドライブに連れやったのはこいつで、実質こいつの方がお金が使ってました」
「そうか~使ったお金はちゃんと返さないとな~お兄さん~」
ヤクザが山崎に近づく。
「はは、ははははははははは!」
山崎が爆笑する。
「また、他人に責任押し付けやがって、俺はこういう奴が大嫌いんだよ!」
山崎のこの一言は自分をクビにした社長と今自分に責任を押し付けている店員を照らし合わせて言ったが、ヤクザは勘違いした。
「へえ~やっぱお兄ちゃんお金使ってんじゃん~そろそろ返してもらおうか?」
「いや・・・その、違います!私は借りて・・・」
ヤクザがファイティングポーズをとった。山崎も両手の拳を前にした。
「この!もうヤクザめ!これでも空手をやってたからな!」
山崎はボコボコになった。
「小学校の頃に1ヶ月ほどです・・・」
ボコボコにされた山崎は背中を壁につけて座っていた。
ヤクザがタバコを吸いながら山崎に話しかける。
「兄ちゃん~あのさ、そろそろお金を返せ」
「だから、俺は借りてないんですよ!」
「共犯だろ?あいつと」
ヤクザが土下座してる店員を指差す。
「違います!俺、あいつの名前すらし・・・」
その時、自動ドアが開き一人が入ってきた。
「おい~矢部またドライブに・・・」
その人は現状を見て固まった。山崎の前にいたヤクザがその人を捕まえた。
「今、お前ドライブって言ったよな?」
「あ・・・いいえ・・・違」
ヤクザは殴った。何度も・・・その後山崎は解放された。
「ごめんね兄ちゃん~勘違いだったよ。俺ら山口組なんだ。なんかあったら連絡して~」
警察に連絡しないことを条件にヤクザが山崎に10万円を渡した。
「痛え」
to be continued...
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