火星

ニタマゴ

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最終話 神に意思に反逆する者達

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『待て、まだ撃つな。何か情報を言うかもしれない』
「・・・」
「一つ聞いてくれないか?」
「何だ」
こいつ火星人なのに英語流暢すぎないか?そんなことを考えていると、αは彼の今までの経験を話し始めた。
「私は未来から来たのだ」
「?」
【αがいなかった場合】
宇宙船が火星に着陸した。そして探索を続けて行くうちに集落を発見した。
火星文明だの、すごいぞだのと叫んだ。そして、交渉を試した。しかし言葉通じない、火星人は彼らを侵略者だと見做し、2人の宇宙飛行士の宇宙服が破れ、死に至った。そして死体は火星人に回収され、残った宇宙飛行士は地球へも戻った。
何年後かに政府は戦闘用の宇宙船を大量に制作、そして無念を晴らすべく、火星に攻め込んだ、何も知らない火星人の集落次々と破壊された。
空から降り注ぐ火の雨、投下される爆弾、各地に現れるキノコ雲。残された最後に集落がαの住んでいた集落、そして集落全員の死で作り出された膨大なエネルギーによりαは儀式を過去にもだされる。最後にこう言われた。
「あいつら滅べば、我々は生き返る!」
そう言われ、αの過去に戻った。彼の集落もたった1つの爆弾で終わった。
「そして私はあの時に戻り、宇宙船に乗った。そして、約1年もの間必死に宇宙船にしがみ付いた。」
「だから何だよ!俺たちには関係ねえだろ!」
「そうだ、私も思った。でも君と出会ってもっといい解決策を見つけた。2つの惑星住民が平和に解決する方法を」
「その前に記憶をとりもしてほしい、そしてまた繰り返すのだ」
「何をだよ!」
αが銃を撃った、ソニックの通信機が壊された。
「ついてこい」
ソニックは銃をαに向けたまま着いて行った。
「今回が1回目じゃない、私と君は何度も一緒に過去に戻っては、失敗し、戻っては失敗する。でも1回目に記憶を取り戻したのは今から1ヶ月後だ」
「何言ってんのがさっぱり・・・」
記憶がインストールされるように脳内に入ってきた。
ソニックとαは初めて会った時はちゃんと戦った。そしてソニックが両足を失い生還し、αは逃亡。足を機械に変えてソニックはまたαと戦い、両者負傷した時に。αは思いついた。平和にこの戦いを終わらす方法を、二人が過去に戻り、記憶を取り戻したら、ソニックは火星に行く人類の作戦をできるだけ遅めさせる。αはその間、火星の全ての集落に人類は敵はなく、もう一つの仲間だと布教する。
そして彼らは核融合施設を襲撃、そこのエネルギー過去に戻る。毎回αによる虐殺が起きてから記憶が戻った。
でも1回を経験するにつれて1分ほど取り戻すのが早くなった。そして2人は何回も過去に戻り続けた。
「今までは核融合施設に行ったが、今回はその必要がない。」
2人地下についた、筒状のタンクがある。
「これは!燃料タンク!」
核融合で出来たエネルギーを圧縮して、長時間使用できるようにしたものが燃料タンク。
「さあ、行くぞ。未来へと。」
ソニックがうなずく。
レバーを下ろす、警報がなった。
『エネルギーが放出中です』
本当は専用のチューブを繋げて使うものだがαは直で触る。
αとソニックは手を繋いだ。αの手が放出口に触れる、全身に稲妻が走ったような衝撃が駆け巡る。普通ならもう死んでる。
「何度やっても慣れねえな!」
「私はそれほど」
αがソニックを見た。
「行くぞ」
「グットラック!」
~~~
カーテンの隙間から漏れた光が顔に当たり俺を起こしたようだ。何時だ?
6時か・・・
「おはようございます」
ロボットが来た、牛乳の入ったコップを運んできた。
「ありがとう」
胃に流し込む。何か忘れたような気がする・・・
長い何かを経験した気がする、でも忘れた・・・めんどくさい、思い出すのはやめよ
~~~
「$^#%&*?%%#@*^$#@&*(」(さて、人間が来るのは3日後。それまでには体力を温存だ、そしたら存分に殺す)
彼らは何度も巡り合う、二つの惑星の住民の問題が平和に解決するまで。しかし、誰も彼らの功績を知ることはない。メダルも、表彰も、歓声も、讃えも、何もない。でも彼らはこの任務を成し遂げる、成し遂げられるかすらわからないこの運命へのあがきを続ける。
成功するその時まで・・・
~完~
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