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第四十五話 裏切り
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12月25日、日没
日が落ち、あたりが暗闇に包まれた。市街地に一箇所に塹壕が掘られている。その塹壕内でヘレニム兵たちは身を休めている。
国際法の休戦というのは絶対的な命令ではなく、要請である。つまり、従わなくてもいいため、皆警戒心は捨てなかった。
アメリアとリアはテント内で雑談を続けていた。医薬品がほとんどない中、彼女らにできるの包帯による応急処置のみ。
そのなとき、アングレがテリーを引きずって入ってきた。
「アメリア!助けてくれ!」
アングレの顔に仮面がないから、アメリアは一瞬わからなかったが、アングレの声でわかった。
「アングレ!?どうしたの、来るなってい・・・」
アメリアはアングレが引きずっているテリーに気づいた。頭に穴が空いている。そこから血が漏れ出ている。
「話してたら狙撃されたんだ!あいつら人間じゃねえ!クリスマスに戦ってやがる!」
「ファ○ク!」
アメリアは隣に置いてあるアサルトライフルを取った。
「アメリア!テリーは!?」
「アングレ、人間は脳みそを撃ち抜かれた終わりなんだよ!彼はもう死んだ!」
「ああああああ!」
アングレがその場に膝をつけた。
「やだよ!そんなのやだよ!」
アメリアは戦闘準備をしながらリアに話した。
「リア、こいつに安定剤でも打ってくれ」
そして、テントを出たアメリアは、周りに大声で叫んだ。
「戦闘準備!休戦は破られた!」
それを聞いた一人のヘレニム兵が赤の信号弾をそれに撃った。それは、開戦を意味した。
~~~
一方密かに奇襲をかけようとしたスタラナ側は自分のたちの作戦がバレたことを知って、奇襲から全面戦争に作戦を切り替える。
ヘレニム側、スタラナ側へと侵攻を始めた。
アメリアもその一人に参加せざる終えなかった。信号弾が打たれてから2分、最初の銃声が鳴った。
その銃声は静冥な夜を切り裂き、戦闘音に変えた。
「広がれ!」
もう誰からの命令すら分からず、一列になっていたヘレニムの隊はすぐさまに左右に散って、近くの建物へと入った。
「クソ!」
アメリアが我慢できず暴言を吐く。
隣には3人のヘレニム兵がいる。名前すら知らない、ただただ自分の仲間であるとしか知らない。
「右斜に敵の狙撃手発見!」
「何階だ?」
「屋上です!10人以上はいる!」
それを聞いた一人が、無線機で本部に話しかけた。
「建物への広範囲火力支援を要請します!」
『了解、場所を特定している。建物に隠れろ、インバウンドに備えろ!』
「全員隠れろ!」
アメリアは近くの建物に入った。
すぐさまに周りで爆撃音が鳴った。
あたり一面火の海包まれた。
「おお!あの野郎ども全員死んだぜ!」
to be continued…
日が落ち、あたりが暗闇に包まれた。市街地に一箇所に塹壕が掘られている。その塹壕内でヘレニム兵たちは身を休めている。
国際法の休戦というのは絶対的な命令ではなく、要請である。つまり、従わなくてもいいため、皆警戒心は捨てなかった。
アメリアとリアはテント内で雑談を続けていた。医薬品がほとんどない中、彼女らにできるの包帯による応急処置のみ。
そのなとき、アングレがテリーを引きずって入ってきた。
「アメリア!助けてくれ!」
アングレの顔に仮面がないから、アメリアは一瞬わからなかったが、アングレの声でわかった。
「アングレ!?どうしたの、来るなってい・・・」
アメリアはアングレが引きずっているテリーに気づいた。頭に穴が空いている。そこから血が漏れ出ている。
「話してたら狙撃されたんだ!あいつら人間じゃねえ!クリスマスに戦ってやがる!」
「ファ○ク!」
アメリアは隣に置いてあるアサルトライフルを取った。
「アメリア!テリーは!?」
「アングレ、人間は脳みそを撃ち抜かれた終わりなんだよ!彼はもう死んだ!」
「ああああああ!」
アングレがその場に膝をつけた。
「やだよ!そんなのやだよ!」
アメリアは戦闘準備をしながらリアに話した。
「リア、こいつに安定剤でも打ってくれ」
そして、テントを出たアメリアは、周りに大声で叫んだ。
「戦闘準備!休戦は破られた!」
それを聞いた一人のヘレニム兵が赤の信号弾をそれに撃った。それは、開戦を意味した。
~~~
一方密かに奇襲をかけようとしたスタラナ側は自分のたちの作戦がバレたことを知って、奇襲から全面戦争に作戦を切り替える。
ヘレニム側、スタラナ側へと侵攻を始めた。
アメリアもその一人に参加せざる終えなかった。信号弾が打たれてから2分、最初の銃声が鳴った。
その銃声は静冥な夜を切り裂き、戦闘音に変えた。
「広がれ!」
もう誰からの命令すら分からず、一列になっていたヘレニムの隊はすぐさまに左右に散って、近くの建物へと入った。
「クソ!」
アメリアが我慢できず暴言を吐く。
隣には3人のヘレニム兵がいる。名前すら知らない、ただただ自分の仲間であるとしか知らない。
「右斜に敵の狙撃手発見!」
「何階だ?」
「屋上です!10人以上はいる!」
それを聞いた一人が、無線機で本部に話しかけた。
「建物への広範囲火力支援を要請します!」
『了解、場所を特定している。建物に隠れろ、インバウンドに備えろ!』
「全員隠れろ!」
アメリアは近くの建物に入った。
すぐさまに周りで爆撃音が鳴った。
あたり一面火の海包まれた。
「おお!あの野郎ども全員死んだぜ!」
to be continued…
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