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第三十七話 暴露
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「何なんですかこれ?嘘に決まってる!」
一人の隊員が立ち上がる。
「2037ってほぼ1000年前じゃないか!」
今日は3038年だ。
「1000年も前に人間がこんなにもいい紙と印刷技術があるわけない!」
「そうだよな・・・1000年も前だ」
「不死人間とか嘘に決まってる!」
「みんな落ち着けって、嘘ならここは人体実験をしてないことになる。そうすれば俺たちの任務は意味ないってことだ!」
アングレが入って行った部屋の扉が開いて、アングレが歩き出した。
みんな深刻な表情でアングレを見つめた。
「おい、アングレ・・・聞いていたのか?」
ケイが聞いた。
「みんな声がデカいんだよ・・・」
「じゃあこれは?」
「・・・」
「答えろ!」
「本当だよ・・・」
「じゃあお前は死なないんのか?」
「そういうわけじゃない」
「1000年も前から生きていたのか?」
「いや・・・」
「じゃあこれは嘘?」
「違う・・・」
「何だよお前!はっきり言えよ!人が死んでんだよ!」
「ケイ!」
アメリアがケイを止めた。
「アングレは被害者だよ!」
「は?何言ってんだお前。よく考えてみろ、こんなの人間じゃないよな、人間だったら腕から剣は出ない、さらに銃に撃たれたら死ぬんだよ!」
アングレがゆっくりと歩き出す。
そしてみんなの前で座った。
「少し話をしよう・・・多分長くなる。俺の由来についてだ。」
あの頃、地球上には200もの国が存在した。今の23国とは違って多くの文化や言語、宗教が混ざり合っていたんだ。
しかも、一部の国は人類を絶滅させられるほどの核兵器を所有していた。
そな矢先に僕が生まれたのだ、生まれるという表現は違うかもしれない。僕は・・・試験管の中で作られたんだ。
そして、僕は生まれ16歳になった。あの日からW博士が・・・W博士は僕を作った人ね。
W博士がおかしくなったんだ、今まで優しかったのに、僕を痛めつけるようになったでも、驚くことに僕は全ての傷を治したんだ。
そして、半年が過ぎたよ・・・苦しい半年だった。僕は解放された。W博士が優しく僕に言ったんだ。
「これから戦争が始まるんだ。君を痛めつける暇は無くなった。実は君と同じように死なない兄弟たちがいる。彼は戦争に参加するが君は大丈夫だ。私は君を隠す。さあ来て」
そう言われ、僕ベッドがある機械の中に入った。
「アングレ・・・今まですまない。君が起きた頃、全てが終わっているいいな、その時は平和になっているといいな」
その後僕は寝たんだ。どれくらいかわからないけど、かなり長かった気がする。
全てが変わっていた。僕のいた機械は物置の中にあったんだ。一人の研究者が開けてくれたそれで僕は起きたんだ。
「その後知ったんだけど、僕は1000年も寝ていたらしい・・・僕の兄弟もW博士も全員死んだろう」
みんな沈黙していた。
to be continued...
一人の隊員が立ち上がる。
「2037ってほぼ1000年前じゃないか!」
今日は3038年だ。
「1000年も前に人間がこんなにもいい紙と印刷技術があるわけない!」
「そうだよな・・・1000年も前だ」
「不死人間とか嘘に決まってる!」
「みんな落ち着けって、嘘ならここは人体実験をしてないことになる。そうすれば俺たちの任務は意味ないってことだ!」
アングレが入って行った部屋の扉が開いて、アングレが歩き出した。
みんな深刻な表情でアングレを見つめた。
「おい、アングレ・・・聞いていたのか?」
ケイが聞いた。
「みんな声がデカいんだよ・・・」
「じゃあこれは?」
「・・・」
「答えろ!」
「本当だよ・・・」
「じゃあお前は死なないんのか?」
「そういうわけじゃない」
「1000年も前から生きていたのか?」
「いや・・・」
「じゃあこれは嘘?」
「違う・・・」
「何だよお前!はっきり言えよ!人が死んでんだよ!」
「ケイ!」
アメリアがケイを止めた。
「アングレは被害者だよ!」
「は?何言ってんだお前。よく考えてみろ、こんなの人間じゃないよな、人間だったら腕から剣は出ない、さらに銃に撃たれたら死ぬんだよ!」
アングレがゆっくりと歩き出す。
そしてみんなの前で座った。
「少し話をしよう・・・多分長くなる。俺の由来についてだ。」
あの頃、地球上には200もの国が存在した。今の23国とは違って多くの文化や言語、宗教が混ざり合っていたんだ。
しかも、一部の国は人類を絶滅させられるほどの核兵器を所有していた。
そな矢先に僕が生まれたのだ、生まれるという表現は違うかもしれない。僕は・・・試験管の中で作られたんだ。
そして、僕は生まれ16歳になった。あの日からW博士が・・・W博士は僕を作った人ね。
W博士がおかしくなったんだ、今まで優しかったのに、僕を痛めつけるようになったでも、驚くことに僕は全ての傷を治したんだ。
そして、半年が過ぎたよ・・・苦しい半年だった。僕は解放された。W博士が優しく僕に言ったんだ。
「これから戦争が始まるんだ。君を痛めつける暇は無くなった。実は君と同じように死なない兄弟たちがいる。彼は戦争に参加するが君は大丈夫だ。私は君を隠す。さあ来て」
そう言われ、僕ベッドがある機械の中に入った。
「アングレ・・・今まですまない。君が起きた頃、全てが終わっているいいな、その時は平和になっているといいな」
その後僕は寝たんだ。どれくらいかわからないけど、かなり長かった気がする。
全てが変わっていた。僕のいた機械は物置の中にあったんだ。一人の研究者が開けてくれたそれで僕は起きたんだ。
「その後知ったんだけど、僕は1000年も寝ていたらしい・・・僕の兄弟もW博士も全員死んだろう」
みんな沈黙していた。
to be continued...
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