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第三十六話 発見
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夜が到来した。
建物の外にはもう暗闇しか存在していない。
テリーは壁を見ながら夢につく、他のみんなもほとんど同じだった。
アメリアは壁に背中をつけていた。
眠れなかったのだ、自分の手で遊んでいた。
「(よく小さい頃にお母さんと遊んでいたな~)」
ある日の夜、アメリアは理由もなく眠れなかった。そんな時、お母さんは懐中電灯を取り出し、天井に光を照らし、自分の手の影でいろんな形を作ってアメリアを笑わせた。
「お母さん!私もやりたい!」
「いいよ」
アメリアも手を動かしてみたが、うまくできない、まだ小学生なのだ。
「(それが今だとこうにも簡単に形を作れる・・・お母さん元気かな~今考えてみれば徴兵に参加したのは本当に正解だったのか?)」
皆それぞれ自分のやりたい放題をしてる時、ケイは一人で任務を遂行することにした。
「(ハクリさんの遺志は俺が継ぐ)」
何部屋も調べた。中に人がいれば迷わず撃ち殺した。
「(同じ失敗はしない)」
おかげで少しだけ、資料などが見つかった。
そして、それらをバックに詰めた。ケイは一人で2階を全て探索した。
アメリアはいろんなことを考えながら眠りについた。
そして朝となった。
窓から光が差し込む、廊下で眠りについた皆は起きた。通信機はない、本部とも連絡がつかない、何をどうすればいいのか誰も分からなかった。
ケイが帰ってきた。バックに詰められた資料をみんなに見せた。
「アングレ、少し離れといてくれないか?少し大事なことを話すんだ」
「俺?いいよ~」
アングレは少し離れた部屋の中に入った。
「みんな来てくれ、少し興味深いものを見つけたんだ」
ケイがファイルの中の紙に印刷された資料を全員の前に出した。
<不死人間の実験>
試験体:アングレ
2037年██月██日
管理人:W博士
記録開始
W:おはよう、アングレくん。今日の調子は?
アングレ:fuck you!このクソが消え失せろ!
W:落ちつてくれよ~いつもやっていることだろ?
実験手順①従い、W博士はまず試験体の歯をを全て抜き取った。
試験体は歯がないため不明瞭の言葉を発する
10分経過
実験①結果:試験体の口内部の傷及び歯は全て再生し、傷あとや後遺症もない。
W:素晴らしいよアングレくん
アングレ:いっそ殺してくれよ
W:君を殺すなど勿体無いだろ?
アングレ:死ね
実験手順②に従い、W博士は試験体の右でを切断。
切断された腕をそのまま切り口の近くに放置
2分経過
実験②結果:試験体の切断された腕は試験体と再び合体し、問題なく使用できた。
アングレ:次切ったら殺すからな!
W:残念ながら次もだ。
実験③の手順に従いW博士はもう一度試験体の右腕を切断し、かなり遠い場所に腕を放置した。
約1時間経過
実験③結果:切断された部位があまりにも遠いと試験体は新しく部位を作り直すことが証明された。これにより、試験体は完全なる不死じゃない可能性が出たが、殺処分実験の許可が降りることはないだろう。
メモ:試験体の個人差もあると思うが、やはり不死の血の改良は必要だ。試験体は日に日に試験に参加することをいやがっているいずれ自殺するかもしれない。早めに止痛薬の使用の許可が降りて欲しい。
W博士
ここで資料は終わった。
「なあ?興味深いだろ?」
to be continued…
建物の外にはもう暗闇しか存在していない。
テリーは壁を見ながら夢につく、他のみんなもほとんど同じだった。
アメリアは壁に背中をつけていた。
眠れなかったのだ、自分の手で遊んでいた。
「(よく小さい頃にお母さんと遊んでいたな~)」
ある日の夜、アメリアは理由もなく眠れなかった。そんな時、お母さんは懐中電灯を取り出し、天井に光を照らし、自分の手の影でいろんな形を作ってアメリアを笑わせた。
「お母さん!私もやりたい!」
「いいよ」
アメリアも手を動かしてみたが、うまくできない、まだ小学生なのだ。
「(それが今だとこうにも簡単に形を作れる・・・お母さん元気かな~今考えてみれば徴兵に参加したのは本当に正解だったのか?)」
皆それぞれ自分のやりたい放題をしてる時、ケイは一人で任務を遂行することにした。
「(ハクリさんの遺志は俺が継ぐ)」
何部屋も調べた。中に人がいれば迷わず撃ち殺した。
「(同じ失敗はしない)」
おかげで少しだけ、資料などが見つかった。
そして、それらをバックに詰めた。ケイは一人で2階を全て探索した。
アメリアはいろんなことを考えながら眠りについた。
そして朝となった。
窓から光が差し込む、廊下で眠りについた皆は起きた。通信機はない、本部とも連絡がつかない、何をどうすればいいのか誰も分からなかった。
ケイが帰ってきた。バックに詰められた資料をみんなに見せた。
「アングレ、少し離れといてくれないか?少し大事なことを話すんだ」
「俺?いいよ~」
アングレは少し離れた部屋の中に入った。
「みんな来てくれ、少し興味深いものを見つけたんだ」
ケイがファイルの中の紙に印刷された資料を全員の前に出した。
<不死人間の実験>
試験体:アングレ
2037年██月██日
管理人:W博士
記録開始
W:おはよう、アングレくん。今日の調子は?
アングレ:fuck you!このクソが消え失せろ!
W:落ちつてくれよ~いつもやっていることだろ?
実験手順①従い、W博士はまず試験体の歯をを全て抜き取った。
試験体は歯がないため不明瞭の言葉を発する
10分経過
実験①結果:試験体の口内部の傷及び歯は全て再生し、傷あとや後遺症もない。
W:素晴らしいよアングレくん
アングレ:いっそ殺してくれよ
W:君を殺すなど勿体無いだろ?
アングレ:死ね
実験手順②に従い、W博士は試験体の右でを切断。
切断された腕をそのまま切り口の近くに放置
2分経過
実験②結果:試験体の切断された腕は試験体と再び合体し、問題なく使用できた。
アングレ:次切ったら殺すからな!
W:残念ながら次もだ。
実験③の手順に従いW博士はもう一度試験体の右腕を切断し、かなり遠い場所に腕を放置した。
約1時間経過
実験③結果:切断された部位があまりにも遠いと試験体は新しく部位を作り直すことが証明された。これにより、試験体は完全なる不死じゃない可能性が出たが、殺処分実験の許可が降りることはないだろう。
メモ:試験体の個人差もあると思うが、やはり不死の血の改良は必要だ。試験体は日に日に試験に参加することをいやがっているいずれ自殺するかもしれない。早めに止痛薬の使用の許可が降りて欲しい。
W博士
ここで資料は終わった。
「なあ?興味深いだろ?」
to be continued…
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