32 / 51
第三十二話 バケモノ
しおりを挟む
ハクリ隊長が「化け物!」と叫びながら大きく後退りする。
「え?俺?俺は化け物じゃないぞ!人間だお!」
「隊長!撃ちますか!?」
テリーがハクリに聞く
「俺を撃つの?後悔するぞ・・・」
男が両腕から生えている刃を擦った。
「待て!」
ハクリ隊長がテリーに掌を見せて止めた。
「男!お前名前は?」
「俺?名前は・・・覚えてない~」
「俺たちを殺すつもりか?」
「いや・・・俺、そもそも誰も殺したくない・・・殺しは血が多いから嫌い。でも時にはやらなきゃいけない時もある・・・」
「テリー・・・いや、全員銃を降ろせ。こいつは友好的だ」
隊員たちが続々と銃を下ろした。
「隊長、誰かこいつに殺された。その時は・・・」
テリーが隊長に忠告をする。
「わかってる!俺の勘が言ってるんだ。こいつはそんな悪いやつじゃない」
~~~
と言うことで、男も一旦15番隊の一人になった。
そして、全員の一番前で歩く。
「お前、ズボンくらいは着ろよ」
隊長が男に言った。
「やだ!服は大嫌いだ。」
「そのお面はいいのか?」
「これは・・・あの・・・」
「言いたくないならいいよ」
結局1階で発見できたのは男のみ、全員2階へと行く。
「俺の名前って何だけなあ?」
「まあ、ゆっくり思い出せばいいだろ」
「うん」
第二人格のアメリアは今興奮していた。一人の医者として、発見は素晴らしいものだ。だから彼女はすぐにでも男の肉の刃を見てみたかったが、理性が彼女を止めていた。
~2階~
2階につくとまず大きなロビーがあった。椅子がいくつも並べられており、またもや受付カウンターがあった。
今回は10人ほどの死体があった。
全員やっぱり刃物のようなもので切られ死んでる。その上、死んだ彼も銃などを握っており、抵抗したことがわかる。
「これ君がやったのか?」
ハクリ隊長が男に聞いた。
「いや・・・俺じゃ・・・俺だ」
「なぜ?」
「俺が住んでた部屋の扉がぶっ壊れて、外に出たら撃たれて・・・殺した。」
「君撃たれたのか!?」
全員が男の体を見た。
ちっとも傷はなく、出血したり、怪我した後もない。
「すごい!」
アメリアがついに好奇心を抑えられなくなり、男に近づく、そして体に触れた。
「体温はあるね~そして、傷はない。筋肉もちゃんとついてるね、唯一気になるのはこの刃~」
男は固まっていた。生まれて初めてこんなに体を触られた。しかも女の子に
「あっ!ち・・・ちょっと・・・くすぐったい!」
「あ、ごめんごめんついつい~」
テリー「(こいつ本当に俺の知ってるアメリアか?)」
「私の名前はアメリアだ。君は?」
「俺はアングレ・・・あ!名前思い出せた!」
to be continued...
「え?俺?俺は化け物じゃないぞ!人間だお!」
「隊長!撃ちますか!?」
テリーがハクリに聞く
「俺を撃つの?後悔するぞ・・・」
男が両腕から生えている刃を擦った。
「待て!」
ハクリ隊長がテリーに掌を見せて止めた。
「男!お前名前は?」
「俺?名前は・・・覚えてない~」
「俺たちを殺すつもりか?」
「いや・・・俺、そもそも誰も殺したくない・・・殺しは血が多いから嫌い。でも時にはやらなきゃいけない時もある・・・」
「テリー・・・いや、全員銃を降ろせ。こいつは友好的だ」
隊員たちが続々と銃を下ろした。
「隊長、誰かこいつに殺された。その時は・・・」
テリーが隊長に忠告をする。
「わかってる!俺の勘が言ってるんだ。こいつはそんな悪いやつじゃない」
~~~
と言うことで、男も一旦15番隊の一人になった。
そして、全員の一番前で歩く。
「お前、ズボンくらいは着ろよ」
隊長が男に言った。
「やだ!服は大嫌いだ。」
「そのお面はいいのか?」
「これは・・・あの・・・」
「言いたくないならいいよ」
結局1階で発見できたのは男のみ、全員2階へと行く。
「俺の名前って何だけなあ?」
「まあ、ゆっくり思い出せばいいだろ」
「うん」
第二人格のアメリアは今興奮していた。一人の医者として、発見は素晴らしいものだ。だから彼女はすぐにでも男の肉の刃を見てみたかったが、理性が彼女を止めていた。
~2階~
2階につくとまず大きなロビーがあった。椅子がいくつも並べられており、またもや受付カウンターがあった。
今回は10人ほどの死体があった。
全員やっぱり刃物のようなもので切られ死んでる。その上、死んだ彼も銃などを握っており、抵抗したことがわかる。
「これ君がやったのか?」
ハクリ隊長が男に聞いた。
「いや・・・俺じゃ・・・俺だ」
「なぜ?」
「俺が住んでた部屋の扉がぶっ壊れて、外に出たら撃たれて・・・殺した。」
「君撃たれたのか!?」
全員が男の体を見た。
ちっとも傷はなく、出血したり、怪我した後もない。
「すごい!」
アメリアがついに好奇心を抑えられなくなり、男に近づく、そして体に触れた。
「体温はあるね~そして、傷はない。筋肉もちゃんとついてるね、唯一気になるのはこの刃~」
男は固まっていた。生まれて初めてこんなに体を触られた。しかも女の子に
「あっ!ち・・・ちょっと・・・くすぐったい!」
「あ、ごめんごめんついつい~」
テリー「(こいつ本当に俺の知ってるアメリアか?)」
「私の名前はアメリアだ。君は?」
「俺はアングレ・・・あ!名前思い出せた!」
to be continued...
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
【完結】ぽっちゃり好きの望まない青春
mazecco
青春
◆◆◆第6回ライト文芸大賞 奨励賞受賞作◆◆◆
人ってさ、テンプレから外れた人を仕分けるのが好きだよね。
イケメンとか、金持ちとか、デブとか、なんとかかんとか。
そんなものに俺はもう振り回されたくないから、友だちなんかいらないって思ってる。
俺じゃなくて俺の顔と財布ばっかり見て喋るヤツらと話してると虚しくなってくるんだもん。
誰もほんとの俺のことなんか見てないんだから。
どうせみんな、俺がぽっちゃり好きの陰キャだって知ったら離れていくに決まってる。
そう思ってたのに……
どうしてみんな俺を放っておいてくれないんだよ!
※ラブコメ風ですがこの小説は友情物語です※
俺以外、こいつに触れるの禁止。
美和優希
恋愛
容姿端麗、成績優秀、スポーツ万能の高校二年生の篠原美姫は、誰もが憧れる学園のヒメと称されている。
そんな美姫はある日、親の都合で学園屈指のイケメンのクラスメイト、夏川広夢との同居を強いられる。
完璧なように見えて、実は男性に対して人の何倍も恐怖心を抱える美姫。同居初日からその秘密が広夢にバレてしまい──!?
初回公開・完結*2017.01.27(他サイト)
アルファポリスでの公開日*2019.11.27
表紙イラストは、イラストAC(sukimasapuri様)のイラスト素材に背景と文字入れを行い、使用させていただいてます。

会社の上司の妻との禁断の関係に溺れた男の物語
六角
恋愛
日本の大都市で働くサラリーマンが、偶然出会った上司の妻に一目惚れしてしまう。彼女に強く引き寄せられるように、彼女との禁断の関係に溺れていく。しかし、会社に知られてしまい、別れを余儀なくされる。彼女との別れに苦しみ、彼女を忘れることができずにいる。彼女との関係は、運命的なものであり、彼女との愛は一生忘れることができない。
鷹鷲高校執事科
三石成
青春
経済社会が崩壊した後に、貴族制度が生まれた近未来。
東京都内に広大な敷地を持つ全寮制の鷹鷲高校には、貴族の子息が所属する帝王科と、そんな貴族に仕える、優秀な執事を育成するための執事科が設立されている。
物語の中心となるのは、鷹鷲高校男子部の三年生。
各々に悩みや望みを抱えた彼らは、高校三年生という貴重な一年間で、学校の行事や事件を通して、生涯の主人と執事を見つけていく。
表紙イラスト:燈実 黙(@off_the_lamp)
ヒカリノツバサ~女子高生アイドルグラフィティ~
フジノシキ
青春
試合中の事故が原因でスキージャンプ選手を辞めた葛西美空、勉強も運動もなんでも70点なアニメ大好き柿木佑香、地味な容姿と性格を高校で変えたい成瀬玲、高校で出会った三人は、「アイドル同好会」なる部活に入ることになり……。
三人の少女がアイドルとして成長していく青春ストーリー。
Hand in Hand - 二人で進むフィギュアスケート青春小説
宮 都
青春
幼なじみへの気持ちの変化を自覚できずにいた中2の夏。ライバルとの出会いが、少年を未知のスポーツへと向わせた。
美少女と手に手をとって進むその競技の名は、アイスダンス!!
【2022/6/11完結】
その日僕たちの教室は、朝から転校生が来るという噂に落ち着きをなくしていた。帰国子女らしいという情報も入り、誰もがますます転校生への期待を募らせていた。
そんな中でただ一人、果歩(かほ)だけは違っていた。
「制覇、今日は五時からだから。来てね」
隣の席に座る彼女は大きな瞳を輝かせて、にっこりこちらを覗きこんだ。
担任が一人の生徒とともに教室に入ってきた。みんなの目が一斉にそちらに向かった。それでも果歩だけはずっと僕の方を見ていた。
◇
こんな二人の居場所に現れたアメリカ帰りの転校生。少年はアイスダンスをするという彼に強い焦りを感じ、彼と同じ道に飛び込んでいく……
――小説家になろう、カクヨム(別タイトル)にも掲載――
【中間選考残作品】医大生が聖女として異世界に召喚されましたが、魔力はからっきしなので現代医術の力で治癒魔法を偽装します!【3章終】
みやこ。@他コン2作通過
ファンタジー
♦️カクヨム様で開催されたコンテストで中間選考に残った作品です。
元医療従事者によるちょっぴりリアルな異世界転移ラブコメディ♡
唱える呪文はデタラメ、杖は注射器、聖水ならぬ聖薬で無垢な人々を欺き、王子を脅す。突然異世界に飛ばされても己の知識と生存本能で図太く生き残る......そんな聖女のイメージとはかけ離れた一風変わった聖女(仮)の黒宮小夜、20歳。
彼女は都内の医科大学に特待生として通う少しだけ貧しい普通の女の子だったが、ある日突然異世界に召喚されてしまう。
しかし、聖女として異世界召喚されたというのに、小夜には魔力が無かった。その代わりに小夜を召喚したという老婆に勝手に改造されたスマートフォンに唯一残った不思議なアプリで元の世界の医療器具や医薬品を召喚出来る事に気付く。
小夜が召喚されたエーデルシュタイン王国では王の不貞により生まれ、国を恨んでいる第二王子による呪いで国民が次々と亡くなっているという。
しかし、医者を目指す小夜は直ぐにそれが呪いによる物では無いと気が付いた。
聖女では無く医者の卵として困っている人々を助けようとするが、エーデルシュタイン王国では全ての病は呪いや悪魔による仕業とされ、治療といえば聖職者の仕事であった。
小夜は召喚された村の人達の信用を得て当面の生活を保障して貰うため、成り行きから聖女を騙り、病に苦しむ人々を救う事になるのだった————。
★登場人物
・黒宮小夜(くろみやさよ)⋯⋯20歳、貧乏育ちで色々と苦労したため気が強い。家族に迷惑を掛けない為に死に物狂いで勉強し、医大の特待生という立場を勝ち取った。
・ルッツ⋯⋯21歳、小夜が召喚された村の村長の息子。身体は大きいが小心者。
・フィン⋯⋯18歳、儚げな美少年。聖女に興味津々。
・ミハエル・フォン・ヴィルヘルム⋯⋯20歳、エーデルシュタイン王国の第二王子。不思議な見た目をしている。
・ルイス・シュミット⋯⋯19歳、ミハエルの護衛騎士。
⚠️ 薬や器具の名前が偶に出てきますが、なんか薬使ってるな〜くらいの認識で問題ございません。また、誤りがあった場合にはご指摘いただけますと幸いです。
現在、ファンタジー小説大賞に参加中です。応援していただけると嬉しいです!
「南風の頃に」~ノダケンとその仲間達~
kitamitio
青春
合格するはずのなかった札幌の超難関高に入学してしまった野球少年の野田賢治は、野球部員たちの執拗な勧誘を逃れ陸上部に入部する。北海道の海沿いの田舎町で育った彼は仲間たちの優秀さに引け目を感じる生活を送っていたが、長年続けて来た野球との違いに戸惑いながらも陸上競技にのめりこんでいく。「自主自律」を校訓とする私服の学校に敢えて詰襟の学生服を着ていくことで自分自身の存在を主張しようとしていた野田賢治。それでも新しい仲間が広がっていく中で少しずつ変わっていくものがあった。そして、隠していた野田賢治自身の過去について少しずつ知らされていく……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる