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第二十二話 話
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「わかったよ!そもそも隠そうともしてねえし」
ジャックは両手でブロリーを軽く押し、元の椅子へ戻した。
「では真実を話してください。これからあなたの喋った全ては記録されます」
一人の警備員がテッシュ箱くらいの大きさの機械を持ってきて、机に置いた。
ブロリーはボタンを押した。
機械から小さいズーズーズーの音が流れ出た。
ジャックがブロリーを見つめる。
「もう喋っていいですよ」
後の記録書に書かれたもの
<記録開始>
ブロリー:もう喋っていいですよ
ジャック:じゃあ、墜落したところから話すぞ?
ブロリー:わかりました。確認を取りますが、あなたはヘレニム軍の小隊を発見したため攻撃に移ったんですね?
ジャック:ああ、その後あまりわからんが、戦闘機のエンジンが急に止まって、火が出たんだ。焼夷弾を積んでたから、ザラスが緊急着陸した。
ブロリー:ザラスというのは?
ジャック:操縦士だ。俺は副だったんだが、飛行技術は俺の方高い、ザラスの野郎家が金持ちだからって・・・
ブロリー:話をずらさないでください。
ジャック:ああ、すまない。つつける。その後、緊急着陸で助かったんだが、安全ベルトが故障して、俺は飛行機から出れなくなった。火がついて危険だったんだ。なのにザラスが逃げたんだ。あの野郎。
ブロリーが少し間を開け、何かを書いた。
ブロリー:どうぞ続けて
ジャック:その後・・・(3秒間が空いた)信じれないと思うが、ヘレニム兵が助けに来たんだ・・・
ブロリー:続けて
ジャック:名前は知らんかったが天使のように美しい顔の女の子に助けられたんだ・・・
ブロリー:およそ何歳ですか?
ジャック:いや・・・わからないでもかなり若かった。
ブロリー:そうですか・・・その後、その子の隊の捕虜になったんですか?
ジャック:いや、全員消えていた。もう一人スタラナ語を話せる女がいたから、そいつらで何か言ってた。そして、俺はなんか塹壕に着いた。
ブロリー:そうですか・・・その塹壕にある牢屋に入れられたんですね?
ジャック:ああ・・・
ブロリー:銃については?
ジャック:詳しく言えば、その・・・俺を助けた女の子が俺に渡してくれた。紙で「護身用に」って書いてさらりと渡してきた。
ブロリー:その後列車に乗りましたよね?
ジャック:運よく最後尾に捕まっただけさ
ブロリー:ヘレニムの市街地内での潜伏については?
ジャック:ホームレスの溜まり場でホームレスに装った。3日体を洗わなかったが、動かなかった甲斐もありそれほど悪臭はない。
ブロリー:どうやってここまで来ましたか?
ジャック:ある日偶然あの戦場にいたスタラナ語を喋れる女に会ったよ!義足をつけてたんだ・・・地図を持ってたからここまで連れてきてくれた。
ブロリー:とても信じがたい話だが、あなたの行動から嘘はついてないようです。その上・・・いややはりなんでもない・・・彼女らの名前は?
ジャック:一人はエマってやつだ。俺を直接助けたもう一人は知らん
(間が5秒ほど)
ブロリー:そうですか。ではこれで質問は終わり・・・
(カチッという音が鳴る)
<記録終了>
to be continued...
ジャックは両手でブロリーを軽く押し、元の椅子へ戻した。
「では真実を話してください。これからあなたの喋った全ては記録されます」
一人の警備員がテッシュ箱くらいの大きさの機械を持ってきて、机に置いた。
ブロリーはボタンを押した。
機械から小さいズーズーズーの音が流れ出た。
ジャックがブロリーを見つめる。
「もう喋っていいですよ」
後の記録書に書かれたもの
<記録開始>
ブロリー:もう喋っていいですよ
ジャック:じゃあ、墜落したところから話すぞ?
ブロリー:わかりました。確認を取りますが、あなたはヘレニム軍の小隊を発見したため攻撃に移ったんですね?
ジャック:ああ、その後あまりわからんが、戦闘機のエンジンが急に止まって、火が出たんだ。焼夷弾を積んでたから、ザラスが緊急着陸した。
ブロリー:ザラスというのは?
ジャック:操縦士だ。俺は副だったんだが、飛行技術は俺の方高い、ザラスの野郎家が金持ちだからって・・・
ブロリー:話をずらさないでください。
ジャック:ああ、すまない。つつける。その後、緊急着陸で助かったんだが、安全ベルトが故障して、俺は飛行機から出れなくなった。火がついて危険だったんだ。なのにザラスが逃げたんだ。あの野郎。
ブロリーが少し間を開け、何かを書いた。
ブロリー:どうぞ続けて
ジャック:その後・・・(3秒間が空いた)信じれないと思うが、ヘレニム兵が助けに来たんだ・・・
ブロリー:続けて
ジャック:名前は知らんかったが天使のように美しい顔の女の子に助けられたんだ・・・
ブロリー:およそ何歳ですか?
ジャック:いや・・・わからないでもかなり若かった。
ブロリー:そうですか・・・その後、その子の隊の捕虜になったんですか?
ジャック:いや、全員消えていた。もう一人スタラナ語を話せる女がいたから、そいつらで何か言ってた。そして、俺はなんか塹壕に着いた。
ブロリー:そうですか・・・その塹壕にある牢屋に入れられたんですね?
ジャック:ああ・・・
ブロリー:銃については?
ジャック:詳しく言えば、その・・・俺を助けた女の子が俺に渡してくれた。紙で「護身用に」って書いてさらりと渡してきた。
ブロリー:その後列車に乗りましたよね?
ジャック:運よく最後尾に捕まっただけさ
ブロリー:ヘレニムの市街地内での潜伏については?
ジャック:ホームレスの溜まり場でホームレスに装った。3日体を洗わなかったが、動かなかった甲斐もありそれほど悪臭はない。
ブロリー:どうやってここまで来ましたか?
ジャック:ある日偶然あの戦場にいたスタラナ語を喋れる女に会ったよ!義足をつけてたんだ・・・地図を持ってたからここまで連れてきてくれた。
ブロリー:とても信じがたい話だが、あなたの行動から嘘はついてないようです。その上・・・いややはりなんでもない・・・彼女らの名前は?
ジャック:一人はエマってやつだ。俺を直接助けたもう一人は知らん
(間が5秒ほど)
ブロリー:そうですか。ではこれで質問は終わり・・・
(カチッという音が鳴る)
<記録終了>
to be continued...
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