17 / 51
第十七話 地雷
しおりを挟む
アメリアはナイフをゆっくりと慎重に土の中に入れた。
カンッ
金属の摩擦音が聞こえた。少しずつ刺す位置をずらし、アメリアは地雷を掘り進めた。そして、地雷の大体を掘り出すことに成功。
アメリアは緊張しており、今にでも倒れそうだった。地雷を踏んでる足は恐怖で麻痺しており、少しでも木が緩めば死ぬような時間があっという間に過ぎ、周りが暗くなった。赤ちゃんはまだすやすやアメリアの懐で寝ている。
アメリアはずっとしゃがんでいて、足に少し血が通らなくなっていた。
今立ち上がれば、疲れで倒れ、踏み外すかもしれない。
緊張と疲れでアメリアは一晩を過ごした。
朝になった、東側から太陽が上がってきた。
アメリアは覚悟を決して、包帯で地雷と自分の足をぐるぐる巻きにしてくっつけた。そして、ゆっくり立ち、ふらついて倒れたが地雷はまだ爆発してない。
「よかった~よかったよ!」
アメリアが泣き出した。こんな状態に置かれたら泣かない人は、仲間もいないし、戦場だし、赤ちゃんを守らなければいけない、さらには地雷を踏んでいる。
アメリアは今度、慎重にゆっくりで歩き進め、農場の倉庫についた。
銃を取り出す。彼女はイライラしてほとんど全てがどうでも良くなっていた。もし、敵が出てきら、赤ちゃんのこともあるし、ぶっ殺そうと一瞬思った。
幸い農場内にいたのは彼女だけだった。
壁に横たわり、アメリアは足を伸ばして座った。
「(地雷は国際法で、使用が禁止されてるのではなかったのか?)」
「はあ?」
赤ちゃんを抱いたまま、彼女は眠りついた。一晩寝てないんだ。
そして、彼女を起こしたのは赤ちゃんの泣き声だった。
「あ~もう~(イライラ)」
アメリアは胸部を露出して、赤ちゃんに乳を与えた。自分さえ栄養や食料がないのにも関わらず、内心はせめて赤だけ助かってほしいと思っていた。
バンバン!パパパパパパパパン!
「(銃声?)」
乳を飲んだ赤ちゃんは喜び、アメリアの懐で指を遊んでいた。アメリアは防弾チョッキを脱ぎ、赤ちゃんに被せた。そして、銃を取り出す。農場倉庫の7mの高さはある大きな通り口に銃を向ける。
「(足音が近づいてる!このままだと・・・)」
彼女は思考をやめた。無駄エネルギー使うのは勿体無い。
一人の男の姿を見た。白い服に、顔は大きな布で目以外を覆っている。手にはAK47を所持。
アメリアは銃のトリガーを引けなかった。あの少年が脳内に浮かんできたのだ。
「おいお前!(スタラナ)」
男は銃口をアメリアに向ける。アメリアは懐に赤ちゃんがいることを思い出す。
■の指が動く
銃声がなった。
to be continued...
カンッ
金属の摩擦音が聞こえた。少しずつ刺す位置をずらし、アメリアは地雷を掘り進めた。そして、地雷の大体を掘り出すことに成功。
アメリアは緊張しており、今にでも倒れそうだった。地雷を踏んでる足は恐怖で麻痺しており、少しでも木が緩めば死ぬような時間があっという間に過ぎ、周りが暗くなった。赤ちゃんはまだすやすやアメリアの懐で寝ている。
アメリアはずっとしゃがんでいて、足に少し血が通らなくなっていた。
今立ち上がれば、疲れで倒れ、踏み外すかもしれない。
緊張と疲れでアメリアは一晩を過ごした。
朝になった、東側から太陽が上がってきた。
アメリアは覚悟を決して、包帯で地雷と自分の足をぐるぐる巻きにしてくっつけた。そして、ゆっくり立ち、ふらついて倒れたが地雷はまだ爆発してない。
「よかった~よかったよ!」
アメリアが泣き出した。こんな状態に置かれたら泣かない人は、仲間もいないし、戦場だし、赤ちゃんを守らなければいけない、さらには地雷を踏んでいる。
アメリアは今度、慎重にゆっくりで歩き進め、農場の倉庫についた。
銃を取り出す。彼女はイライラしてほとんど全てがどうでも良くなっていた。もし、敵が出てきら、赤ちゃんのこともあるし、ぶっ殺そうと一瞬思った。
幸い農場内にいたのは彼女だけだった。
壁に横たわり、アメリアは足を伸ばして座った。
「(地雷は国際法で、使用が禁止されてるのではなかったのか?)」
「はあ?」
赤ちゃんを抱いたまま、彼女は眠りついた。一晩寝てないんだ。
そして、彼女を起こしたのは赤ちゃんの泣き声だった。
「あ~もう~(イライラ)」
アメリアは胸部を露出して、赤ちゃんに乳を与えた。自分さえ栄養や食料がないのにも関わらず、内心はせめて赤だけ助かってほしいと思っていた。
バンバン!パパパパパパパパン!
「(銃声?)」
乳を飲んだ赤ちゃんは喜び、アメリアの懐で指を遊んでいた。アメリアは防弾チョッキを脱ぎ、赤ちゃんに被せた。そして、銃を取り出す。農場倉庫の7mの高さはある大きな通り口に銃を向ける。
「(足音が近づいてる!このままだと・・・)」
彼女は思考をやめた。無駄エネルギー使うのは勿体無い。
一人の男の姿を見た。白い服に、顔は大きな布で目以外を覆っている。手にはAK47を所持。
アメリアは銃のトリガーを引けなかった。あの少年が脳内に浮かんできたのだ。
「おいお前!(スタラナ)」
男は銃口をアメリアに向ける。アメリアは懐に赤ちゃんがいることを思い出す。
■の指が動く
銃声がなった。
to be continued...
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説

【完結】カワイイ子猫のつくり方
龍野ゆうき
青春
子猫を助けようとして樹から落下。それだけでも災難なのに、あれ?気が付いたら私…猫になってる!?そんな自分(猫)に手を差し伸べてくれたのは天敵のアイツだった。
無愛想毒舌眼鏡男と獣化主人公の間に生まれる恋?ちょっぴりファンタジーなラブコメ。
私の隣は、心が見えない男の子
舟渡あさひ
青春
人の心を五感で感じ取れる少女、人見一透。
隣の席の男子は九十九くん。一透は彼の心が上手く読み取れない。
二人はこの春から、同じクラスの高校生。
一透は九十九くんの心の様子が気になって、彼の観察を始めることにしました。
きっと彼が、私の求める答えを持っている。そう信じて。

ハレとケ
101の水輪
青春
人は祭りや祝い事などの非日常のハレと、日常のケのそれぞれで見せる顔を使い分けている。ときにはハレの顔を探られたくない、見られたくないと思うことがある。家や学校に居場所がなく、繁華街の一角に巣づく子どもたちがいる。彼らにとってそこがケだとすると寂しい限りだ。ある日、大介は尊敬する先輩の真の姿を目にする。その後、大介の行動に大きな変化が。101の水輪、第40話。なおこの作品の他に何を読むかは、101の水輪トリセツ(第77話と78話の間に掲載)でお探しください。
夏の青さに
詩葉
青春
小学生のころからの夢だった漫画家を目指し上京した湯川渉は、ある日才能が無いことを痛感して、専門学校を辞めた。
その日暮らしのアルバイト生活を送っていたある時、渉の元に同窓会の連絡が届くが、自分の現状を友人や家族にすら知られたくなかった彼はその誘いを断ってしまう。
次の日、同窓会の誘いをしてきた同級生の泉日向が急に渉の家に今から来ると言い出して……。
思い通りにいかない毎日に悩んで泣いてしまった時。
全てが嫌になって壊してしまったあの時。
あなたならどうしますか。あなたならどうしましたか。
これはある夏に、忘れかけていた空の色を思い出すお話。
パラダイス・ロスト
真波馨
ミステリー
架空都市K県でスーツケースに詰められた男の遺体が発見される。殺された男は、県警公安課のエスだった――K県警公安第三課に所属する公安警察官・新宮時也を主人公とした警察小説の第一作目。
※旧作『パラダイス・ロスト』を加筆修正した作品です。大幅な内容の変更はなく、一部設定が変更されています。旧作版は〈小説家になろう〉〈カクヨム〉にのみ掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる