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第十二話 仕事
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エマが怪しい木箱に目をつけた。
「これですか?」
エマの問いに兵士は何も言わなかった。
「これですね!」
エマが勢いよく木箱を開けた。そこにはRPGがあった。
「君!触るな、爆発物だぞ!」
「わかってます!」
エマがRPGを手に取った。
ちょうどそこで砲艇が高度を下げてきた。
「全員伏せて動くな!」
隊長が叫んだ。エマがうつ伏せになり、さっきの木箱を支点にRPGのトリガーに指をかけた。
「(スピードは戦闘機より遅い、でもRPGの飛行速度それほど速くない。だから・・・大体これぐらいだろ!)」
エマがトリガーを強く引いた。
ロケット弾が発射され、丁度法廷の操縦室に直撃する。
ボン!
轟音と共に、砲艇は水平を崩し、横にあった山にぶつかって爆発した。
「これ、ありがとうございます!」
エマが丁寧に隊長にRPGを返して、列車の方へと歩き出した。
隊長は、部下にこう伝えた。
「上層部にこう言っとけ、やばい負傷兵がいたと・・・な?」
~~~
アメリアが塹壕の管理者に自分の身分を伝えた。管理者の許可をもらい、アメリアは一人で15番隊が通るべき道を歩き、15番隊を追いかけた。
ジャックはアメリアからもらったパンを食べ尽くし、ザラスの死体を見ながら寝た。
へレスタ戦争第一線 国際都市:アラスカ
経済が発展した世界有数の国際都市アラスカ、今では戦場と化していた。
「進め!あのビルを奪い返すんだ!」
へレニム語で叫んでいた兵士がいた。
舗装された道路の二車線の中間をヘレニムの戦車が通り過ぎて行く。
その後ろにはAKー47を持っているヘレニム兵が戦車のスピードに合わせて走っている。
「撃て!」
隣の3階建てのビルからスラタナ兵がRPGを撃った。戦車の砲台が吹っ飛ぶ。
「クソ!待ち伏せだ!」
ヘレニム兵が銃弾を撃ち返すが、スラタナ兵がもうすでに建物の中に隠れた。
9月12日13:43 スラタナ国:優勢
国際都市アラスカの半分以上の土地はスラタナの領地であったため、すでに都市内部には多くのスラタナ兵が隠れていた。ヘレニムは世界最強と呼ばれる陸軍を持っていたが、多くの待ち伏せにより多数の死傷者が出ていた。それに加え、スラタナの世界最強と呼ばれる空軍がヘレニムを襲っていた。
「クッソ!」
さっきまで戦車を盾にして進むヘレニム兵は撤退を余儀なくされた。
一方15番隊は前線に合流した。もうすぐアラスカ内部に入り作戦を展開する。それを追いかけるアメリア、間に合うか!?
to be continued···
「これですか?」
エマの問いに兵士は何も言わなかった。
「これですね!」
エマが勢いよく木箱を開けた。そこにはRPGがあった。
「君!触るな、爆発物だぞ!」
「わかってます!」
エマがRPGを手に取った。
ちょうどそこで砲艇が高度を下げてきた。
「全員伏せて動くな!」
隊長が叫んだ。エマがうつ伏せになり、さっきの木箱を支点にRPGのトリガーに指をかけた。
「(スピードは戦闘機より遅い、でもRPGの飛行速度それほど速くない。だから・・・大体これぐらいだろ!)」
エマがトリガーを強く引いた。
ロケット弾が発射され、丁度法廷の操縦室に直撃する。
ボン!
轟音と共に、砲艇は水平を崩し、横にあった山にぶつかって爆発した。
「これ、ありがとうございます!」
エマが丁寧に隊長にRPGを返して、列車の方へと歩き出した。
隊長は、部下にこう伝えた。
「上層部にこう言っとけ、やばい負傷兵がいたと・・・な?」
~~~
アメリアが塹壕の管理者に自分の身分を伝えた。管理者の許可をもらい、アメリアは一人で15番隊が通るべき道を歩き、15番隊を追いかけた。
ジャックはアメリアからもらったパンを食べ尽くし、ザラスの死体を見ながら寝た。
へレスタ戦争第一線 国際都市:アラスカ
経済が発展した世界有数の国際都市アラスカ、今では戦場と化していた。
「進め!あのビルを奪い返すんだ!」
へレニム語で叫んでいた兵士がいた。
舗装された道路の二車線の中間をヘレニムの戦車が通り過ぎて行く。
その後ろにはAKー47を持っているヘレニム兵が戦車のスピードに合わせて走っている。
「撃て!」
隣の3階建てのビルからスラタナ兵がRPGを撃った。戦車の砲台が吹っ飛ぶ。
「クソ!待ち伏せだ!」
ヘレニム兵が銃弾を撃ち返すが、スラタナ兵がもうすでに建物の中に隠れた。
9月12日13:43 スラタナ国:優勢
国際都市アラスカの半分以上の土地はスラタナの領地であったため、すでに都市内部には多くのスラタナ兵が隠れていた。ヘレニムは世界最強と呼ばれる陸軍を持っていたが、多くの待ち伏せにより多数の死傷者が出ていた。それに加え、スラタナの世界最強と呼ばれる空軍がヘレニムを襲っていた。
「クッソ!」
さっきまで戦車を盾にして進むヘレニム兵は撤退を余儀なくされた。
一方15番隊は前線に合流した。もうすぐアラスカ内部に入り作戦を展開する。それを追いかけるアメリア、間に合うか!?
to be continued···
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