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第十一話 砲艇
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一方のエマはベッドで寝ていた。
赤十字架列車内には7人の負傷者と3人の医者がいた。
一人の医者がエマの不安そうな顔を見て近づいてきた。
「名前はなんですか?」
「エマです・・・」
「大丈夫ですよ、無事ならあと1時間ほどで市内へ戻れますよ」
「はい(この人うるさいな~一人にさせてくれよ!)」
エマが医者に背を向けた。
列車は5両で形成されており、赤十字架は一番真ん中にある。
先頭から、エンジン、倉庫、赤十字架、機関銃塔and武器庫、積荷(戦車が乗ってある)の順である。
そんな時、空の上か大きな飛行機がだんだん高度を下げてきて、列車の後ろについた。
この飛行機はスラタナ国の砲艇である。
砲艇とは飛行機の両側にミニガンや大砲、及の重型兵器を取り付けた。空対地専用の戦闘機のこと!
機関銃塔はいち早く砲艇に気付き、機関銃を向けて発砲した。しかし、砲艇は普通の飛行機よりもかなり頑丈に作られており、普通の機関銃ではまるで刃が立たなかった。
砲艇は隣に取り付けてある大砲を列車の線路に向けて撃った。
ボン!シュ~ボカンッ!
列車先頭のエンジン室が脱線し、列車全体が隣にある森へと転び落ちた。
車両自体が大きく傾き、エマはベッドから落ちた。ベッドから落ちたエマが見たのは、隅っこで手すりに捕まり患者を身ぶきもしない3人の医者たち。
やっと揺れがおさまり、エマは自分のライフルを杖代わりにし、医者に近づいた。
「患者を守るの医者だろうがよ!」
エマが怒りながら叫んだ。負傷兵たちが列車の床で悲鳴を上げていた。
「自分が死んだらどうこうもないでしょ!」
さっきエマに話しかけた医者が反論した。その姿にエマはフッと笑った。
「お前は一生本当の医者に離れないな!アメリアなら迷わず人を救う!それに比べたら、お前ら屑だな!」
エマは銃を杖にしながら、車両から出て森の中に入った。森の中にはすでに何人もの兵士がいて話し合っていた。
「一番近い街まではあと80kmもある。かと言って塹壕までは森がなく、砲艇にやられる。」
「じゃあどうする?」
エマがコツコツと音を立てて近づいてきた。
「RPGはありますか?」
↑これがRPG(ゲームのRPGではありません)
「あるが、負傷者に君はなぜここに来た?車両に戻れ。」
「いや、私は戦闘機を撃ち落としたことがあります。その時すで右足はなかったです。奴らは観察のため必ず高度を下げてきます。任せてください!」
(高性能のカメラがないため、地形および状態の観察は全て目視で行う必要がある)
to be continued···
赤十字架列車内には7人の負傷者と3人の医者がいた。
一人の医者がエマの不安そうな顔を見て近づいてきた。
「名前はなんですか?」
「エマです・・・」
「大丈夫ですよ、無事ならあと1時間ほどで市内へ戻れますよ」
「はい(この人うるさいな~一人にさせてくれよ!)」
エマが医者に背を向けた。
列車は5両で形成されており、赤十字架は一番真ん中にある。
先頭から、エンジン、倉庫、赤十字架、機関銃塔and武器庫、積荷(戦車が乗ってある)の順である。
そんな時、空の上か大きな飛行機がだんだん高度を下げてきて、列車の後ろについた。
この飛行機はスラタナ国の砲艇である。
砲艇とは飛行機の両側にミニガンや大砲、及の重型兵器を取り付けた。空対地専用の戦闘機のこと!
機関銃塔はいち早く砲艇に気付き、機関銃を向けて発砲した。しかし、砲艇は普通の飛行機よりもかなり頑丈に作られており、普通の機関銃ではまるで刃が立たなかった。
砲艇は隣に取り付けてある大砲を列車の線路に向けて撃った。
ボン!シュ~ボカンッ!
列車先頭のエンジン室が脱線し、列車全体が隣にある森へと転び落ちた。
車両自体が大きく傾き、エマはベッドから落ちた。ベッドから落ちたエマが見たのは、隅っこで手すりに捕まり患者を身ぶきもしない3人の医者たち。
やっと揺れがおさまり、エマは自分のライフルを杖代わりにし、医者に近づいた。
「患者を守るの医者だろうがよ!」
エマが怒りながら叫んだ。負傷兵たちが列車の床で悲鳴を上げていた。
「自分が死んだらどうこうもないでしょ!」
さっきエマに話しかけた医者が反論した。その姿にエマはフッと笑った。
「お前は一生本当の医者に離れないな!アメリアなら迷わず人を救う!それに比べたら、お前ら屑だな!」
エマは銃を杖にしながら、車両から出て森の中に入った。森の中にはすでに何人もの兵士がいて話し合っていた。
「一番近い街まではあと80kmもある。かと言って塹壕までは森がなく、砲艇にやられる。」
「じゃあどうする?」
エマがコツコツと音を立てて近づいてきた。
「RPGはありますか?」
↑これがRPG(ゲームのRPGではありません)
「あるが、負傷者に君はなぜここに来た?車両に戻れ。」
「いや、私は戦闘機を撃ち落としたことがあります。その時すで右足はなかったです。奴らは観察のため必ず高度を下げてきます。任せてください!」
(高性能のカメラがないため、地形および状態の観察は全て目視で行う必要がある)
to be continued···
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