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第十話 赤の十字架
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「アメリアはヘレニムのために参戦したじゃないの!?」
「私は人を助けるために参戦したの・・・」
「じゃあ、国のプライドは?どうするの!国民は!?」
「私にとって、国よりも大事なものがある」
エマが少し怒って、アメリアの胸ぐらを掴んだ。
「そんなものない!」
「いやある。」
「アメリアが売国奴だとは思わなかったよ!」
「人命!人道!私にとってそれはどんなものよりも価値が高い!」
アメリアが大声を上げた。その言葉にエマがハッとした。
そして、エマはゆっくりとアメリアの胸ぐらから手を離した。
「確かに・・・そうだね・・・ごめん。」
アメリアが首を振った。
「エマは自分の考えでいいよ、私は私、あなたはあなた、自分が正義だと思うことをすればいい。こっちこそ急に大声出してごめん・・・」
アメリアがバックから弁当を取り出した。そして、蓋を開ける。
「これ、私のお母さんが作ったんだ・・・一緒に食べよ・・・」
「いいの?」
「もちろん、だって・・・友達でしょ?」
二人で仲良く弁当を食べていた。3時間はあっという間に過ぎて、列車が到着した。中には一際目立つ列車があった。白色に赤い十字架が描かれてある。負傷者用の車両で、国際条約で赤い十字架が描かれた列車や車を意図的に攻撃してはいけない。(衛生兵は除く)そして、もしある国が赤の十字架を意図的に攻撃したり、戦術として使ったと判断された場合、その国の赤い十字架を攻撃してもよくなる。(賠償金も払わないといけない)
この国際条約はほとんどの国が参加しており、ヘレニムとスラタナもその一つだった。
アメリアは列車の中にいた医者たちと一緒にエマをベッドの上に運んだ。
「アメリア、戦争が終わったら、一緒にショッピング行こ?」
「うん!」
列車が出発した。アメリアは視線から消える最後まで列車を見守った。そして、塹壕の中に戻った。
援護射撃は終わり、兵士たちのランチタイムだった。アメリアの姿を見たほとんどの兵士が心の中で可愛いなどやいろんな妄想をしていた。アメリアはそれらの目線を無視し、牢獄の中に入った。
ジャックはアメリアの姿を見て、目がまるで救世主を見た目になった。
「おい!君助けてくれ!」
しかし、アメリアにスラタナ語がわからない。バックからパンを取り出して、ジャックに渡した。
「お腹減ったの?」
アメリアが試しに言った。
ジャックはとりあえずそのパンを食い尽くした。
「ありがとう・・・」
言葉は通じないが、相手が何を伝えようとしてるのがなんとなくわかった。
to be continued···
「私は人を助けるために参戦したの・・・」
「じゃあ、国のプライドは?どうするの!国民は!?」
「私にとって、国よりも大事なものがある」
エマが少し怒って、アメリアの胸ぐらを掴んだ。
「そんなものない!」
「いやある。」
「アメリアが売国奴だとは思わなかったよ!」
「人命!人道!私にとってそれはどんなものよりも価値が高い!」
アメリアが大声を上げた。その言葉にエマがハッとした。
そして、エマはゆっくりとアメリアの胸ぐらから手を離した。
「確かに・・・そうだね・・・ごめん。」
アメリアが首を振った。
「エマは自分の考えでいいよ、私は私、あなたはあなた、自分が正義だと思うことをすればいい。こっちこそ急に大声出してごめん・・・」
アメリアがバックから弁当を取り出した。そして、蓋を開ける。
「これ、私のお母さんが作ったんだ・・・一緒に食べよ・・・」
「いいの?」
「もちろん、だって・・・友達でしょ?」
二人で仲良く弁当を食べていた。3時間はあっという間に過ぎて、列車が到着した。中には一際目立つ列車があった。白色に赤い十字架が描かれてある。負傷者用の車両で、国際条約で赤い十字架が描かれた列車や車を意図的に攻撃してはいけない。(衛生兵は除く)そして、もしある国が赤の十字架を意図的に攻撃したり、戦術として使ったと判断された場合、その国の赤い十字架を攻撃してもよくなる。(賠償金も払わないといけない)
この国際条約はほとんどの国が参加しており、ヘレニムとスラタナもその一つだった。
アメリアは列車の中にいた医者たちと一緒にエマをベッドの上に運んだ。
「アメリア、戦争が終わったら、一緒にショッピング行こ?」
「うん!」
列車が出発した。アメリアは視線から消える最後まで列車を見守った。そして、塹壕の中に戻った。
援護射撃は終わり、兵士たちのランチタイムだった。アメリアの姿を見たほとんどの兵士が心の中で可愛いなどやいろんな妄想をしていた。アメリアはそれらの目線を無視し、牢獄の中に入った。
ジャックはアメリアの姿を見て、目がまるで救世主を見た目になった。
「おい!君助けてくれ!」
しかし、アメリアにスラタナ語がわからない。バックからパンを取り出して、ジャックに渡した。
「お腹減ったの?」
アメリアが試しに言った。
ジャックはとりあえずそのパンを食い尽くした。
「ありがとう・・・」
言葉は通じないが、相手が何を伝えようとしてるのがなんとなくわかった。
to be continued···
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