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第五話 救いの手
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戦闘機が遠くへと落ちていった。
「よし!」
エマが喜びの声を上げた。でも、隣でアメリアが不安そうな顔をしていた。
「(あの人達は大丈夫なのかな・・・)」
そして、アメリアは立ち上がった。
「エマ、ここで安静にしてね・・・私行ってくる!」
「は?どこに行くの?」
「人助け」
そう言って、アメリアは飛行機が墜落した方へと走って行った。
「もう!」
エマが隣に落ちていた大きな木の枝を支えにして、アメリアを追いかけた。
アメリアはスポーツなどはできないが、身体能力はそこそこあった。走るという、人間であればほとんどの人はできること、アメリアは常人より少しだけ長けていた。
「(墜落地点はそれほど遠くない!今ならまだ助けられる!爆発音もないから、死んでないはず・・・)」
アメリアは心の中で祈った。そして、火が燃える音と悲鳴が聞こえた。
「おい!ザラス!助けくれ!火がもうすぐ俺のところまで来る!」
「うるせえ!ヘレニム兵が来たらどうする!・・・」
ザラスが周りを見渡した。
「ジャック・・・すまないが、俺のために死んでくれ~」
「は!?何言ってんおめえ!俺をここから引き摺り出してくれ、安全ベルトが壊れて開かないんだ!」
ザラスが森の奥へと逃げ出した。
「ごめん!俺は死にたくね!(あいつが囮になる!俺はやっぱり天才だ!)」
墜落した戦闘機から出てる火が、あと少しでジャックの服まで燃え広がろうとしていた。
「クソが!」
そこに水が降ってきた。火が消えた。
「え?」
ジャックは振り返ると、アメリアの可愛い笑顔があった。
「天使?俺は死んだのか?」
アメリアにスラタナ語はわからない、彼女はナイフを取り出した。そこで初めてジャックが相手はヘレニム兵だと気づいた。
「なんだよ!敵かよ!」
ジャックは急いで、席の下に落ちた銃を取ろうとしたが、安全ベルトが引っかかってるせいで取れない。
ナイフが振り落とされた。
「(ああ、俺は死ぬんだ・・・あの笑顔はなんだったんだろう?獲物を見つけた動物の喜びか?)」
安全ベルトが切れた。ジャックの手が銃に届いた。そして、ジャックが急いで銃をアメリアに向けた。アメリアは不安そうな顔で両手をあげていた。
その姿を見たジャックは困惑した。
「俺を殺しに来たんじゃないのか?」
アメリアは首を傾げていた。
「スラタナ語がわからないのか・・・」
ジャックは銃をゆっくりと腰のベルトに入れた。そして、体を起こして戦闘機から出た。
アメリアの手を握って走りたした。
「こっちに来い!あの戦闘機はいずれ爆発する!(命の恩人だ!死なせるわけにはいけない!)」
アメリアもジャックについて行った。何歩か走ると、ボカンという大きな音共に戦闘機が爆発した。
to be continued···
「よし!」
エマが喜びの声を上げた。でも、隣でアメリアが不安そうな顔をしていた。
「(あの人達は大丈夫なのかな・・・)」
そして、アメリアは立ち上がった。
「エマ、ここで安静にしてね・・・私行ってくる!」
「は?どこに行くの?」
「人助け」
そう言って、アメリアは飛行機が墜落した方へと走って行った。
「もう!」
エマが隣に落ちていた大きな木の枝を支えにして、アメリアを追いかけた。
アメリアはスポーツなどはできないが、身体能力はそこそこあった。走るという、人間であればほとんどの人はできること、アメリアは常人より少しだけ長けていた。
「(墜落地点はそれほど遠くない!今ならまだ助けられる!爆発音もないから、死んでないはず・・・)」
アメリアは心の中で祈った。そして、火が燃える音と悲鳴が聞こえた。
「おい!ザラス!助けくれ!火がもうすぐ俺のところまで来る!」
「うるせえ!ヘレニム兵が来たらどうする!・・・」
ザラスが周りを見渡した。
「ジャック・・・すまないが、俺のために死んでくれ~」
「は!?何言ってんおめえ!俺をここから引き摺り出してくれ、安全ベルトが壊れて開かないんだ!」
ザラスが森の奥へと逃げ出した。
「ごめん!俺は死にたくね!(あいつが囮になる!俺はやっぱり天才だ!)」
墜落した戦闘機から出てる火が、あと少しでジャックの服まで燃え広がろうとしていた。
「クソが!」
そこに水が降ってきた。火が消えた。
「え?」
ジャックは振り返ると、アメリアの可愛い笑顔があった。
「天使?俺は死んだのか?」
アメリアにスラタナ語はわからない、彼女はナイフを取り出した。そこで初めてジャックが相手はヘレニム兵だと気づいた。
「なんだよ!敵かよ!」
ジャックは急いで、席の下に落ちた銃を取ろうとしたが、安全ベルトが引っかかってるせいで取れない。
ナイフが振り落とされた。
「(ああ、俺は死ぬんだ・・・あの笑顔はなんだったんだろう?獲物を見つけた動物の喜びか?)」
安全ベルトが切れた。ジャックの手が銃に届いた。そして、ジャックが急いで銃をアメリアに向けた。アメリアは不安そうな顔で両手をあげていた。
その姿を見たジャックは困惑した。
「俺を殺しに来たんじゃないのか?」
アメリアは首を傾げていた。
「スラタナ語がわからないのか・・・」
ジャックは銃をゆっくりと腰のベルトに入れた。そして、体を起こして戦闘機から出た。
アメリアの手を握って走りたした。
「こっちに来い!あの戦闘機はいずれ爆発する!(命の恩人だ!死なせるわけにはいけない!)」
アメリアもジャックについて行った。何歩か走ると、ボカンという大きな音共に戦闘機が爆発した。
to be continued···
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