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第三話 発見
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まだまだ暗闇が続く
もうそろそろ精神がイカれかけてる。さっきは歩いてる途中で自分は神だなんて妄想すらしていた。
「はあ~はあ~」
まさか、ここは右手ルールが通用しないのか?それともただただバカクソでかい場所なのか?
そんな疑問を抱えながらは行き止まりを発見した。黒いレンガでできた行き止まりの壁で、壁には刻み跡がある。
見た目からは数字を刻んでいる。
「16?」
何か異臭がして、下を見つめた。その瞬間私は絶望に落ちる。
目の前には骸骨がある。こんな身近で本物を見たのは初めてだった。骸骨にはさらにボロボロの服と腐っている服が絡めあっていて、グロさが半端ない。
「オエ!」
思わず後退りし、胃から何かが溢れ出そうだったが、頑張って堪えた。
「はあ~」
ヘッドライトでもう一度骸骨を照らす。その手元には何か光っている。
「銃!銃だ!」
私は素早くそれに近づく、その骸骨の手元にはリボルバーがあった。昔の西武ガンマンたちが使っていたやつだ。
それを私は手に取る。
「・・・」
自殺したのか?私と同じようにこの終わりのない空間で、耐えらず自殺したのか?
その遺骨に私は深くお辞儀をして、その場を後にした。
時計を見る。もう5時間以上経った。本当なら仲間達と一緒に雑談でもしながら寝袋に入っていたのだろう。
今では銃を握りなら歩くしかない。しかし、銃があることで少し心が救われた部分もある。
なぜなら、安心感が上がる。なんかの化け物が現れてもある程度の対処はできるはずだ。
私は銃については詳しくないが、人間なら誰でも引き金を引けば銃弾が飛び出し相手を殺せることはくらいは知っているのだろう。そして、私は右手ルールに従い、また何時間か歩いた。歩きながら意識を失った。この表現はおかしいと思うがやっぱりそうだ。単純なことを繰り返したせいで、10分ほどの記憶を失った。
そして、私を正気に戻したのは非常口の緑の光だった。
「戻ってきた・・・」
今までの何時間を無駄にしてしまった。私は非常口の前で居座り、もう一本の栄養バーを取り出して口の中へ素早く放り込んだ。
「とりあえず、寝よう」
安全のため私は銃を少し離れた場所に置いた。ここの気温は秋の中間とほぼ同じ、冬みたいに死ぬほど寒いわけでもないが、それなりに寒い。
寝袋を地面に置き、私は中に入り眠りについた。
夢の中で、会社で働く自分の姿が見えた。上司に指示されている。そして、プリンターに近づく、急に場面が洞窟になった。そこにもスーツを着た上司がいて私に指示した。指示の内容は知らないのにその命令を行おうと足が動き出した瞬間、私は暗闇の中で目を覚ました。
to be continued...
もうそろそろ精神がイカれかけてる。さっきは歩いてる途中で自分は神だなんて妄想すらしていた。
「はあ~はあ~」
まさか、ここは右手ルールが通用しないのか?それともただただバカクソでかい場所なのか?
そんな疑問を抱えながらは行き止まりを発見した。黒いレンガでできた行き止まりの壁で、壁には刻み跡がある。
見た目からは数字を刻んでいる。
「16?」
何か異臭がして、下を見つめた。その瞬間私は絶望に落ちる。
目の前には骸骨がある。こんな身近で本物を見たのは初めてだった。骸骨にはさらにボロボロの服と腐っている服が絡めあっていて、グロさが半端ない。
「オエ!」
思わず後退りし、胃から何かが溢れ出そうだったが、頑張って堪えた。
「はあ~」
ヘッドライトでもう一度骸骨を照らす。その手元には何か光っている。
「銃!銃だ!」
私は素早くそれに近づく、その骸骨の手元にはリボルバーがあった。昔の西武ガンマンたちが使っていたやつだ。
それを私は手に取る。
「・・・」
自殺したのか?私と同じようにこの終わりのない空間で、耐えらず自殺したのか?
その遺骨に私は深くお辞儀をして、その場を後にした。
時計を見る。もう5時間以上経った。本当なら仲間達と一緒に雑談でもしながら寝袋に入っていたのだろう。
今では銃を握りなら歩くしかない。しかし、銃があることで少し心が救われた部分もある。
なぜなら、安心感が上がる。なんかの化け物が現れてもある程度の対処はできるはずだ。
私は銃については詳しくないが、人間なら誰でも引き金を引けば銃弾が飛び出し相手を殺せることはくらいは知っているのだろう。そして、私は右手ルールに従い、また何時間か歩いた。歩きながら意識を失った。この表現はおかしいと思うがやっぱりそうだ。単純なことを繰り返したせいで、10分ほどの記憶を失った。
そして、私を正気に戻したのは非常口の緑の光だった。
「戻ってきた・・・」
今までの何時間を無駄にしてしまった。私は非常口の前で居座り、もう一本の栄養バーを取り出して口の中へ素早く放り込んだ。
「とりあえず、寝よう」
安全のため私は銃を少し離れた場所に置いた。ここの気温は秋の中間とほぼ同じ、冬みたいに死ぬほど寒いわけでもないが、それなりに寒い。
寝袋を地面に置き、私は中に入り眠りについた。
夢の中で、会社で働く自分の姿が見えた。上司に指示されている。そして、プリンターに近づく、急に場面が洞窟になった。そこにもスーツを着た上司がいて私に指示した。指示の内容は知らないのにその命令を行おうと足が動き出した瞬間、私は暗闇の中で目を覚ました。
to be continued...
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