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旦那の呪い
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「何、これはどういうことだ?」
夫はクレジットカードの残高を見て驚いた。
「今月だけで・・・この位?」
妻に訊いた。
「おい、何に使用しているんだ?」
「別に」
疑問に思った主人は家に隠しカメラを仕掛けた。
すると見知らぬ男が家に入ってきていた。
そして・・・。
「はい、これどーぞ」
妻が彼にプレゼントをあげた。
「こんなもんもらっていいの?」
「いいの、どうせ旦那のお金だから」
カメラを見た夫は怒った。
「奴め、男に貢いでいたか」
主人は妻への復讐計画を練った。
「なあ、エジプトに旅行に行かないか?」
「え、い、いいけど・・・」
「でも気をつけような、エジプトにはファラオの呪いって言って旅行者を襲う下痢があるそうだ」
やがてエジプトに行った。
ツタンカーメンの墓の前。
「ペットボトルの水だからって安心できないぞ」
「そ、そうね」
「喉が渇いたな、そこで水買ってくる」
ツタンカーメン王の墓の前にはレストハウスがある。
後に夫婦は砂漠をラクダの背に乗って闊歩していた。
ツアーの中に組み込まれている1イベントだ。
妻は先を歩いていた。
やがて妻がラクダの手綱を引いているガイドに何やら大声で叫びだした。
添乗員が駆けてきて通訳した。
夫は後ろからラクダに揺られて察しがついていた。
(おそらく、先を急ぐようにいっているんだろう)
実はさっきのミネラルウォーターに下剤を入れたのである。
エジプト旅行者を襲う下痢ファラオの呪いのことをよく話し、印象づけておいた。
そう、下剤を盛ったことがばれないようにファラオの呪いのせいだと思わすために、だ。
ミネラルウォーターはペットボトルに入っていたがご存じの通りペットボトルは蓋を一度開けたら判るようになっているが彼は妻の前でペットボトルの蓋を開けることで今開けたと思わせたのである。
結局間に合わず、彼女はまたがっているラクダの瘤を茶色く染めてしまった。
すぐさま夫はスマホでその大失態を撮影した。
後日、帰国後に不倫相手にその写真を見せたらもうその男はやってこず、夫妻は離婚した。
夫はクレジットカードの残高を見て驚いた。
「今月だけで・・・この位?」
妻に訊いた。
「おい、何に使用しているんだ?」
「別に」
疑問に思った主人は家に隠しカメラを仕掛けた。
すると見知らぬ男が家に入ってきていた。
そして・・・。
「はい、これどーぞ」
妻が彼にプレゼントをあげた。
「こんなもんもらっていいの?」
「いいの、どうせ旦那のお金だから」
カメラを見た夫は怒った。
「奴め、男に貢いでいたか」
主人は妻への復讐計画を練った。
「なあ、エジプトに旅行に行かないか?」
「え、い、いいけど・・・」
「でも気をつけような、エジプトにはファラオの呪いって言って旅行者を襲う下痢があるそうだ」
やがてエジプトに行った。
ツタンカーメンの墓の前。
「ペットボトルの水だからって安心できないぞ」
「そ、そうね」
「喉が渇いたな、そこで水買ってくる」
ツタンカーメン王の墓の前にはレストハウスがある。
後に夫婦は砂漠をラクダの背に乗って闊歩していた。
ツアーの中に組み込まれている1イベントだ。
妻は先を歩いていた。
やがて妻がラクダの手綱を引いているガイドに何やら大声で叫びだした。
添乗員が駆けてきて通訳した。
夫は後ろからラクダに揺られて察しがついていた。
(おそらく、先を急ぐようにいっているんだろう)
実はさっきのミネラルウォーターに下剤を入れたのである。
エジプト旅行者を襲う下痢ファラオの呪いのことをよく話し、印象づけておいた。
そう、下剤を盛ったことがばれないようにファラオの呪いのせいだと思わすために、だ。
ミネラルウォーターはペットボトルに入っていたがご存じの通りペットボトルは蓋を一度開けたら判るようになっているが彼は妻の前でペットボトルの蓋を開けることで今開けたと思わせたのである。
結局間に合わず、彼女はまたがっているラクダの瘤を茶色く染めてしまった。
すぐさま夫はスマホでその大失態を撮影した。
後日、帰国後に不倫相手にその写真を見せたらもうその男はやってこず、夫妻は離婚した。
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