上 下
53 / 90
汚名を雪ぐ

ウェリンク組大奮闘 下

しおりを挟む
 知坂は執務室でチャンを迎えた。
 タールマとルメリアは図書室へと向かってもらい、チャンは薬王の入った鞄を抱えてソファに座る。
「戻られてたのですね。ナナシ様は見つかりましたか?」
「見つかりましたよ」

 デスクの前に立ったまま、知坂は厳しい目を向ける。チャンは臆することなくその目を見据えた。
「それで、あなた方はどうするんですか?我が国にまた連れてくるつもりですか?」
「……何か問題でも?」
 知坂はデスクを叩いた。普段は冷静沈着に執務をこなす彼も、国王の病状と国の困難に焦りを感じているのだろう。目の下には隈ができ、かなり疲れた様子だった。

「あんな得体の知れない者を、この国に入らせないで頂きたい!鹿子の仲間だと分かった今、脅威としか思えない!」
「……鹿子とたつの会話はちゃんとお聞きになりましたか?彼らは久しぶりに再会したような口ぶりでしたよね?仲間というのはいささか無理があるのでは?」
「でも知り合いだったのだろう?いずれにしても脅威にしか感じない!いつ牙を剥くかもわからないのに!」

 肩で息をしながら取り乱す知坂に、チャンは冷たい目線を向けた。
「じゃあ今度、異帝が襲来したらどうするのですか?またシライシが助けてくれるとでも?」
「それは……」

 ウェリンクは昔、シライシがよく目撃される地だった。それなのにこれほどの大国がここに出来たのは、誰かがここを人知れず守っていたからに他ならない。

「あの時偶然シライシが居て、なんと人間側について戦ってくれた。なぜだとお考えですか?誰が、そうさせたと?あなたは聡いお方だから、もうお気付きの筈です」

 知坂の喉が音を立てて鳴った。
 国王もおらず、伝染病が蔓延り、この国が今襲われれば一溜りもない。
 知坂は孤独と恐怖に打ち震えていた。
「い、異帝の襲来に民衆は恐怖し、その記憶は未だ色濃く残っている……彼の安全性が確立されないと、民衆が理解を示しません……!」


「ごちゃごちゃ抜かしよってこのハゲぇ……」
 鞄から殺気の籠った声が漏れる。

 知坂は目を見開いて固まると、その鞄に釘付けになった。
 鞄から朱い瘴気が漏れ出し、高く渦巻くとそこから薬王が現れる。尻尾を逆立てて登場からご立腹の薬王は、鋭い犬歯を剥き出しにして知坂を睨み付けた。

「チャン、こないな国救わんでもええ。兄ぃが救う価値もない」
「や……薬王様……!」
 驚愕の表情を浮かべ、知坂はデスクに縋るように掴まった。
 史上でしか知らない薬王は圧倒的な威圧感で佇み、実際にそこに存在している。そして薬王は、知坂が今もっとも必要としている魔神だったのだ。

 アカラ風邪に効く「司奈菊草しなぎくそう」はトーヤ原産で夏にしか生えない。ただ薬王が生やすなら別だ。トーヤでも冬にアカラ風邪が流行り、民衆の声を聞いた薬王が一晩で生やしたという言い伝えがある。

 
 そう思っては、国軍に攻撃されたナナシ様を庇って連れ去った姿が思い浮かんでいた。

(薬王様は、きっとわが国には力を貸して下さらない)
 その予想は残酷にも的中した。

 今目の前にいる薬王は、明らかな殺意を自分に向け怒り狂っている。
 知坂は絶望感で膝の力が抜けていくのを感じ、増々強くデスクを掴んだ。

 チャンが溜息を付きながら、勝手に登場した薬王を責めるように見つめる。
「薬王さ、気持ちはわかるが、この国にはたつの大切な人がたくさんいる。たつはアンタの言う事は聞かないと思うぞ」

 薬王はテーブルに片足を乗せ、横目でチャンを睨んだ。
 そして知坂が信じられないといった顔をして、チャンを見る。
「ナナシ様は……まだこの国を想ってくれているのか?……あんな事をした我々を?」

名無しナナシって言うな!!!!」

 薬王がテーブルの上の足を踏みつけ、テーブルが粉々に砕けた。チャンがやっちまたといった顔をして、自身の足をソファの上へ避難させる。
「兄ぃには名前があんねん!!タイラ・タツトラっていう偉大な名が!!!くそゴミ!!」

「タイラ……?魔神タイラ?」
 震える唇で知坂が言うと、薬王からブチっという音が聞こえた。

 チャンが慌てて薬王を背後から羽交い締めにすると、砕けたテーブルの破片を蹴散らしながら薬王が怒鳴り散らす。

「魔神でもない!!!俺らと同等に語んな!!チャン離せ!甘い顔しとったらなぁ、どこまでも付け上んねん!この人間どもは!!!腐れカス!!」
「……落ち着け薬王。話し合いにならん」
「ほぉ~、よ~しよし……わかった。ほんなら俺が今からこの国打ち滅ぼしたる!そうなったら兄ぃの憂いは解消や!!」

 犬歯を剥き出しにして笑う薬王を、知坂が震えながら見ている。
 チャンは盛大に溜息をついた後「でも、あんたはしない」と静かに言った。
 薬王が動きを止め、目の前の知坂を見据えている。

「そんなことしたら、たつがどれだけ悲しむか知っているから、あんたはしないだろ?」
 薬王の尻尾がゆっくり下がるのを確認してから、チャンは羽交い締めにしていた腕を緩めた。それに気付いた薬王はチャンから離れると、腕を組んでそっぽを向く。

「俺たちは、たつが堂々とこの国に入れるようにするために来たんだろ?たつのためだ。この国の為じゃない」
「むぅう……」
 薬王は下ろしていた尻尾をまた立てると、知坂を睨み付けた。

「……司奈菊が欲しいんか?クソガキ」
 その問いに、知坂は震えながら頷いた。もちろん欲しいに決まっていた。それがあれば、どれだけの民衆が助かるか分からない。国王にも必要なものだった。
「生やしてやってもええ。だがな、俺は主の言う事しか聞かへん。俺の主は誰だか分かるな?」

 震えながら知坂は考え、そして答えた。
「聖女ヴィティ様でしょうか……?」

 薬王が目を見開き、チャンが慌ててまた羽交い締めにする。朱い尾を揺らしながら、薬王は怒り狂った。
「タイラ・タツトラじゃぼけぇぇえええええ!!!話の流れから分かれ!このくそゴミ!!!」

 人格まで否定されたような言葉で罵倒され、知坂は力なく崩れ落ちた。
 普段は国王の前で冷静沈着に執務を行う知坂の情けない姿を、チャンは申し訳なさそうに見つめる。
「なぁ、人間の歴史上はそうなんだから知坂さんを怒るなよ。……でも、案外あんた頭いいな。見直したよ」
「当たり前やろ。馬鹿にすんな」
 羽交い締めにした藥王の身体から顔を覗かせると、チャンは笑みを浮かべた。

「ということで、司奈菊草を生やすには、たつがウェリンクに来て藥王に命令する必要があります。彼を呼びますか?」
 チャンの言葉に薬王が笑みを浮かべ、してやったりとドヤ顔になった。

 知坂が震える顔を叩き『いつもの知坂』の顔に戻った。彼は唇を噛み締め、藥王を見据える。

「お願いします。タイラ様をこの国にお呼び下さい!」



__________

 図書室の扉は思ったより小さかった。
 鍵を開けて中へ入ると、独特な匂いが鼻腔をくすぐる。ルメリアはその匂いを肺一杯に吸い込むと、幸せそうに微笑んだ。

「ぷわぁぁぁ~~いい香り。本好きには堪らない匂いだわ」
 小さい扉だった割に、膨大な量の書物が並んでいる。

 核の誕生で失われた文明は書物でしか形を残さなかった。その書物もほとんどが失われ、手元に残るのは僅かな資料のみとなっている。しかも状態が悪いので、閲覧権限がないとみれない書物も多かった。

 タールマが棚を確認しながら、本を指でなぞっていく。
「核が誕生した以前の記録は、もうほんの一部しか残っていないな。でもその僅かな記録があったおかげで、数百年でここまでの進化を遂げられた。先人には感謝しかないな」
 ルメリアもうんうん頷きながら資料を探す。

「異形の核が形成された現場の記録……これ気になるね」
 ガラスで出来た薄いケースに破れた資料が挟んである。破れて黄ばんだそれはおよそ何年前からあるか分からない。

「ある島国で核は形成されたのね。なになに………
『異形が各世界で確認され始めたころ、人間の女性そのものの姿をした異形が現れた。その個体に攻撃をしかけるも、その異形は球体の核のようなものに変わり、そこから数多くの異形が生まれた。周囲は焼け野原となり、自由に野や空を駆ける異形は各世界に散った……と、当時奇跡的に生き残った東景学園の白石教諭が、この話を伝えた』
 核の形成は『日本』という国で起こったみたい。にほんって確か漢字を使う国だったわよね?この世界でも漢字は良く使うし、謎の親近感だわ」

「白石……?シライシ?」
「む……?」
 タールマの言葉にルメリアが反応した。
「まさか関連性があるとは言わないわよね?偶然の一致よね?」
「……シライシって太古からいる異形だよな?」
 眉を寄せながら思考を巡らせる。
「そもそも、魔神はみんな漢字で名前がついている。異形も基本的にはそうよね。タックスとか例外もあるけど……」

 ルメリアがまた指で本の背表紙をなぞり始めた。ある本の前で止まると、その古い本を引っ張りだす。
 今度の本は汚れてはいたが、ちゃんと本の形を成していた。
『魔法の書』
 と表紙に書かれている。タールマが見覚えのあるその書を指さした。

「それ、魔法を最初に作った人の本だよな?確か初期の魔法の詠唱とか、発動の仕方とか乗っているやつだろ。魔法の教本として出回っている本の根源が、この本を噛み砕いて編集されたものと聞いたが……」
「そうそう、この本は物語っぽくて読み応えがあるのよ。ファンタジーっぽくて、魔法の方法とか以外は創作物語という扱いになっているの。私も小さいころに読んでわくわくしたもん。これは原本ね、貴重だわ」

 ルメリアが表紙を開けると紙が軋んだ音をたてて、ふわりと古い書物の香りが漂った。
「この書の作者は、魔法をある人から教わったと書いているの。そのある人がファンタジーなのよ」
 パラパラと頁を捲りながら、ルメリアが懐かしさのせいか興奮している。タールマはその横顔を見つめながら、次の言葉を待った。

「あった。え~っと…………
『その青年は、たった一人で異形を不思議な力で屠っていた。怪我をした彼を介抱し教えを乞うと、快く教えてくれた。魔法を発動させるためにはイメージを思い浮かべることが大事だと、彼は教えてくれた。その為に詠唱が必要だと彼は言う。たとえば水の魔法の詠唱の一部であるシロカワは、彼の出身地にあった川だという……』
 とこんな感じでね、彼から教えられた魔法の紹介をしながら物語は進んでいくの」
「それって……」
 タールマは嫌な予感がした。ルメリアは続ける。

「物語の最後は、彼がいなくなることで終わるの。
『シライシとの戦いで、彼は行方知れずとなった。戦闘の跡地には夥しい血痕と、彼がいつも手首に付けていた「とけい」と言われるものが落ちていた。私はそれをこの村の丘の上へ埋めて、彼を偲んだ』
 作者のいた村は、サクナ村といってもう廃村になってる。跡地くらいは残っているかもしれない。ウェリンクからも近いよ」

 パラパラと最後まで頁を捲ると、巻末に文章が綴られている。
「あれ?これは原本にしかない文章ね……どれどれ……
『最後まで名は教えてくれなかったが、とけいが教えてくれた。この本を、亡きT・Tへ捧ぐ』
………T・T?」

 身体が粟立ち、呼吸が止まる。
 ぎぎぎ、とぎこちなくルメリアがタールマに視線を寄越すと、タールマも同じような顔で固まっていた。
TタイラTタツトラ……!?」
 ルメリアが本を手に乗せたまま、わぁわぁと騒ぎ始めた。まだ想定でしかないが、確信に近かった。

「あっかん!ほんと底が知れへん!!なんなんあの子!」
「ほんとだ!今度は魔法の起源だと!?馬鹿にするのも大概にしろ!!」
 ひとしきり騒いだ後、また新たな疑問が湧き上がる。
「じゃあたっちゃんって、この時から漢字も読めたし、更には出身地の話までしていたってこと?」
「……むぅ……だめだ、もう思考が追いつかない。後でチャンとすり合わせしよう。頭が痛い」

 タールマが頭を抱えて歩き出すと、ルメリアがその腕に絡みつく。首を傾げながら視線を投げるタールマに、ルメリアは微笑んだ。
「私たち、いいバディやなぁ?」
 ニッカリ笑うルメリアの可愛さに、タールマは何故か赤面しながら微笑みを返した。
「ミンユエもいれば良かったな」
「確かに!合流したら3人でいっぱいイチャワチャしようね」
 イチャワチャか……と首を傾げながらもタールマはまた微笑んだ。
しおりを挟む
感想 9

あなたにおすすめの小説

初夜に「君を愛するつもりはない」と夫から言われた妻のその後

澤谷弥(さわたに わたる)
ファンタジー
結婚式の日の夜。夫のイアンは妻のケイトに向かって「お前を愛するつもりはない」と言い放つ。 ケイトは知っていた。イアンには他に好きな女性がいるのだ。この結婚は家のため。そうわかっていたはずなのに――。 ※短いお話です。 ※恋愛要素が薄いのでファンタジーです。おまけ程度です。

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

転生調理令嬢は諦めることを知らない

eggy
ファンタジー
リュシドール子爵の長女オリアーヌは七歳のとき事故で両親を失い、自分は片足が不自由になった。 それでも残された生まれたばかりの弟ランベールを、一人で立派に育てよう、と決心する。 子爵家跡継ぎのランベールが成人するまで、親戚から暫定爵位継承の夫婦を領地領主邸に迎えることになった。 最初愛想のよかった夫婦は、次第に家乗っ取りに向けた行動を始める。 八歳でオリアーヌは、『調理』の加護を得る。食材に限り刃物なしで切断ができる。細かい調味料などを離れたところに瞬間移動させられる。その他、調理の腕が向上する能力だ。 それを「貴族に相応しくない」と断じて、子爵はオリアーヌを厨房で働かせることにした。 また夫婦は、自分の息子をランベールと入れ替える画策を始めた。 オリアーヌが十三歳になったとき、子爵は隣領の伯爵に加護の実験台としてランベールを売り渡してしまう。 同時にオリアーヌを子爵家から追放する、と宣言した。 それを機に、オリアーヌは弟を取り戻す旅に出る。まず最初に、隣町まで少なくとも二日以上かかる危険な魔獣の出る街道を、杖つきの徒歩で、武器も護衛もなしに、不眠で、歩ききらなければならない。 弟を取り戻すまで絶対諦めない、ド根性令嬢の冒険が始まる。  主人公が酷く虐げられる描写が苦手な方は、回避をお薦めします。そういう意味もあって、R15指定をしています。  追放令嬢ものに分類されるのでしょうが、追放後の展開はあまり類を見ないものになっていると思います。  2章立てになりますが、1章終盤から2章にかけては、「令嬢」のイメージがぶち壊されるかもしれません。不快に思われる方にはご容赦いただければと存じます。

絶対に間違えないから

mahiro
恋愛
あれは事故だった。 けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。 だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。 何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。 どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。 私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?

みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。 ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる 色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

転生悪役令嬢に仕立て上げられた幸運の女神様は家門から勘当されたので、自由に生きるため、もう、ほっといてください。今更戻ってこいは遅いです

青の雀
ファンタジー
公爵令嬢ステファニー・エストロゲンは、学園の卒業パーティで第2王子のマリオットから突然、婚約破棄を告げられる それも事実ではない男爵令嬢のリリアーヌ嬢を苛めたという冤罪を掛けられ、問答無用でマリオットから殴り飛ばされ意識を失ってしまう そのショックで、ステファニーは前世社畜OL だった記憶を思い出し、日本料理を提供するファミリーレストランを開業することを思いつく 公爵令嬢として、持ち出せる宝石をなぜか物心ついたときには、すでに貯めていて、それを原資として開業するつもりでいる この国では婚約破棄された令嬢は、キズモノとして扱われることから、なんとか自立しようと修道院回避のために幼いときから貯金していたみたいだった 足取り重く公爵邸に帰ったステファニーに待ち構えていたのが、父からの勘当宣告で…… エストロゲン家では、昔から異能をもって生まれてくるということを当然としている家柄で、異能を持たないステファニーは、前から肩身の狭い思いをしていた 修道院へ行くか、勘当を甘んじて受け入れるか、二者択一を迫られたステファニーは翌早朝にこっそり、家を出た ステファニー自身は忘れているが、実は女神の化身で何代前の過去に人間との恋でいさかいがあり、無念が残っていたので、神界に帰らず、人間界の中で転生を繰り返すうちに、自分自身が女神であるということを忘れている エストロゲン家の人々は、ステファニーの恩恵を受け異能を覚醒したということを知らない ステファニーを追い出したことにより、次々に異能が消えていく…… 4/20ようやく誤字チェックが完了しました もしまだ、何かお気づきの点がありましたら、ご報告お待ち申し上げておりますm(_)m いったん終了します 思いがけずに長くなってしまいましたので、各単元ごとはショートショートなのですが(笑) 平民女性に転生して、下剋上をするという話も面白いかなぁと 気が向いたら書きますね

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る

マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息 三歳で婚約破棄され そのショックで前世の記憶が蘇る 前世でも貧乏だったのなんの問題なし なによりも魔法の世界 ワクワクが止まらない三歳児の 波瀾万丈

処理中です...