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前半戦
18.獄主、ドS確定です *
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聡一朗は必死で、獄主の手首を掴んだ。聡一朗のそれを擦り上げている手を、少しでも制止したかった。
碌に力の入らない指先が、白くなるほど鷲掴む。
しかし聡一朗が両手で制しているのにも関わらず、獄主は難なくその手を上下に動かす。
達したばかりのそれを容赦なく刺激され、与えられる感覚に聡一朗は身悶えた。
「んん、だ、めだ!あ、あぁあ!」
「ここを出て、十居も出て行くだと?私がお前を一居に移すことを、どれだけ我慢したと思っている?」
「っつ!ひっ!は、は、あ!」
先端に爪を立てられ、潰すようにこねられる。普段なら痛みを発しそうな事も、快感にすげ替えられていった。
聡一朗は獄主の手首を掴んでいた手を離し、自身の親指の付け根を噛んだ。
快感を少しでも逸らせようと、力の限り噛み付く。
鉄さびの匂いが口に広がると、少しだけ意識が逸れた気がする。そしてまた、強く噛む。
「夜は眠れないんだったな?聡一朗」
「ふっ、く……」
自らの手を噛んでいる聡一朗を見て、獄主は凶悪に顔を歪ませた。
聡一朗の口の端に、獄主は親指を差し入れる。強制的に口を開かせると、聡一朗の手を引き抜き、上から威圧するように見下ろした。
「夢も見ぬくらい、ドロドロに溶かしてやる」
「……っ!」
目の前の獄主は、見たこともないほど凶悪な顔をしている。獲物を前にした、肉食獣の顔だ。心臓がバクバクと波打ち、背中全体がチリチリと炙られているように粟立つ。
「それに、先程からの言葉遣いはなんだ?煽ってるのか?どうしても私を怒らせたいらしいな?」
「ち、ちが……」
否定しようと口を開くと、また噛み付くように唇が合わさった。
唾液が行き来してると感じるだけで、本能のように身体が跳ねる。
唇を合わせながら、スルスルと衣擦れの音が響く。獄主が自身の帯を解いていく音だ。慌てふためく暇もない。
バサリという音が響いた後、聡一朗の腰を獄主が鷲掴んだ。
胡坐をかいた獄主の脚の上に向かい合うよう座らされ、聡一朗は羞恥のあまり息を詰める。目を見開いた先には、獄主の玲瓏な顔が浮かぶ。
いつもの冷たい表情ではない。情に当てられ、熱に浮かされている顔だ。
獄主の手で、2人の屹立がぐちゅりと同時に擦りあわされる。
聡一朗は、あまりの快感に獄主の胸を押し返した。だがその手は獄主に掴まれ、二つの昂ぶりを握り込まされる。
そしてその上から、逃げられないよう獄主の手が聡一朗の手を覆った。
聡一朗は顔を逸らし、擦れ合うそこから目を背けた。その淫猥な部分を見たら、きっと自分は正気ではいられない。
「ここから出ていかないと言え、聡一朗」
「ん、ふ、あ、ああっ……く、そ、ぐっ……」
血が溢れるのも構わず、聡一朗は唇を噛みしめた。
その唇を舐め解き、獄主が舌を差し入れる。聡一朗が悔しそうに顔を歪めると、獄主は嬉しそうに目を細めた。
「こ、の、どS、…う、うあぁあ……」
「どうした聡一朗、ここを見てみろ?ああ、お前のこれは美しいな……」
獄主の声に身体がカッと熱くなる。いき過ぎた刺激にビクビクと腰が跳ね、白濁が散る。
それでも獄主の手は止まらない。
「い、いやだ、あ、イっ、て、イってん、の、に……ふ、ああぁあ!」
もう自身の身体を支えるのさえ出来なくなり、聡一朗は獄主の肩口に額を擦りつけた。
その首筋に唇を落とされて、強く吸われ、痛みにビクリと肩が揺れる。
耳元で囁かれる言葉も、綿を詰められたかのように鈍い。
身体にまったく力が入らないまま、聡一朗の意識はプツリと切れた。
________
地獄でも雨が降る。
しとしとと降る雨は、地獄に寒さを連れてくる。明日は寒くなるだろうと、コウトは窓を見つめる獄主を見た。
自分の居の方を一心に見ている様は微笑ましいが、書類に印を早く押してもらいたいものだ。
コウトが嘆息していると、執務室の扉がノックされた。訪れた人物はコウトも良く知る相手……コウトの父であり、獄主の侍医であるトウゴだ。
往診してきたのか、トウゴは手に仕事道具が入ったバッグを下げている。数年前にコウトが贈った茶色のバッグだ。
「獄主様」
そう言いながら頭を垂れるトウゴを、獄主は手で制した。
「挨拶は良い。どうだった?」
トウゴは困ったように笑った。
まるで悪いことをした子供を、優しく戒めるような笑みを獄主に向ける。獄主が眉を顰めると、トウゴはまた優しく微笑む。
「聡一朗様の中毒症状は、ほぼ良くなっています。ですが、獄主。人間は脆いのです。昨夜は少々、過剰だったやもしれません」
「……なに?」
「喉が嗄れて炎症になっておりましたので、少し熱が出ておられます。診察中も起きる気配が無く、苦労いたしました。幸い、穴の方は綺麗なものだったので……」
報告を聞いていた獄主が突如デスクを叩き、トウゴの方へ身を乗り出した。怒りに震えている様子の獄主に、トウゴは慌てて頭を垂れる。
「申し訳ありません!過剰などと、出過ぎた進言を……」
「そうではない!お前、見たのか!?」
「見たと言いますと……聡一朗様の身体でしょうか?炎症等が無いか、余すところ無く確認しましたが……」
「……あっちの穴もか?……よもや、触ったか?」
「診ましたが……入り口が綺麗だったもので、触診はしておりません」
獄主はギロリとトウゴを睨み、それから諦めたように嘆息して腰を沈めた。拗ねているようにそっぽを向くと、まだ頭を垂れるトウゴに目線だけを送る。
「………まぁ良い。トウゴは職務を果たしただけだ。………しかし、私が初めに見たかった」
「え?……獄主様、ま、まさかとは思いましたが……交合しておらぬのですか?」
「まだ最後までしておらん。おかしいか?」
「していなくて、あれですか?」
獄主の憮然とした顔を見て、トウゴは聡一朗に心底同情した。
ぐったりと寝台に沈む身体。各所についた鬱血痕や噛み痕。噛みしめた際に傷ついた唇。
聡一朗を見た瞬間「ああ、これはやり過ぎだ」と苦笑いを零すほどだった。
本番はまだであの状態なら、先が思いやられる。
「身体が本調子でないのに、最後まで出来るものか。……あいつが逃げ出せない程度まで、追い詰めはしたが」
「そ、そうですか。お優しいですね……」
コウトに目を遣ると、コウトも何とも言えない顔をしてトウゴを見ている。
冷徹無慈悲で、何事にも無関心の地獄の王は、聡一朗の前だと激情に身を滾らせる嗜虐的な男になるらしい。
「明日は食事会ですが、聡一朗様はどうなさいます?」
「身体が本調子じゃないのだ。欠席させるべきだろう」
獄主は当然の様に言い放つが、王族の食事会で尚且つ候補者も同席するとなると、欠席は難しい。過去にも候補者が欠席など、例がない。
こちらの管理不足だと、非難される可能性だってある。
「こちらからの誘いですので、候補者を欠席させるのは、非礼にあたります。こちらの管理不足だと指摘され、前獄主の耳に入ると面倒なことになります。更に最悪なのは、聡一朗様が悪目立ちする事です」
獄主の兄であるハヴェルは、獄主と腹が一緒なのかと疑うほど、陰湿な性格だった。
兄を差し置いて獄主になった弟に捩じれた執着を向け、何かと突っかかってくる。
獄主は幸い何事にも無関心なので、過去の嫌がらせも特に何とも思っていなかったようだ。
だが今年は聡一朗がいる。
獄主も無関心ではいられまい。
「では、どうする?」
「やはり出席させて、大人しくしておくのが一番だと。宴の間も桃鹿水を飲ませ、候補者が発する咎津を跳ね除けさせます」
「私が横にいれば良いだろう?」
「……それこそ、悪目立ちしますが……?」
獄主から小さく舌打ちが聞こえるのも、最近頻繁になってきた。ここまで獄主から感情を引き出せる聡一朗は、改めて流石だと感心する。
「では当初の予定通り、出席させます」
「ああ」
「流石に獄主様の居から出席させるわけにはいきません。聡一朗様は今日中に十居へ帰らせましょう」
その言葉に、獄主は眉を寄せる。少しだけ口が尖っているのは、見間違いでは無いだろう。
拗ねるような顔も絶世の美しさだが、ここで折れるわけにはいかない。
咳払いをして頭を振ると、また獄主が舌打ちをした。
碌に力の入らない指先が、白くなるほど鷲掴む。
しかし聡一朗が両手で制しているのにも関わらず、獄主は難なくその手を上下に動かす。
達したばかりのそれを容赦なく刺激され、与えられる感覚に聡一朗は身悶えた。
「んん、だ、めだ!あ、あぁあ!」
「ここを出て、十居も出て行くだと?私がお前を一居に移すことを、どれだけ我慢したと思っている?」
「っつ!ひっ!は、は、あ!」
先端に爪を立てられ、潰すようにこねられる。普段なら痛みを発しそうな事も、快感にすげ替えられていった。
聡一朗は獄主の手首を掴んでいた手を離し、自身の親指の付け根を噛んだ。
快感を少しでも逸らせようと、力の限り噛み付く。
鉄さびの匂いが口に広がると、少しだけ意識が逸れた気がする。そしてまた、強く噛む。
「夜は眠れないんだったな?聡一朗」
「ふっ、く……」
自らの手を噛んでいる聡一朗を見て、獄主は凶悪に顔を歪ませた。
聡一朗の口の端に、獄主は親指を差し入れる。強制的に口を開かせると、聡一朗の手を引き抜き、上から威圧するように見下ろした。
「夢も見ぬくらい、ドロドロに溶かしてやる」
「……っ!」
目の前の獄主は、見たこともないほど凶悪な顔をしている。獲物を前にした、肉食獣の顔だ。心臓がバクバクと波打ち、背中全体がチリチリと炙られているように粟立つ。
「それに、先程からの言葉遣いはなんだ?煽ってるのか?どうしても私を怒らせたいらしいな?」
「ち、ちが……」
否定しようと口を開くと、また噛み付くように唇が合わさった。
唾液が行き来してると感じるだけで、本能のように身体が跳ねる。
唇を合わせながら、スルスルと衣擦れの音が響く。獄主が自身の帯を解いていく音だ。慌てふためく暇もない。
バサリという音が響いた後、聡一朗の腰を獄主が鷲掴んだ。
胡坐をかいた獄主の脚の上に向かい合うよう座らされ、聡一朗は羞恥のあまり息を詰める。目を見開いた先には、獄主の玲瓏な顔が浮かぶ。
いつもの冷たい表情ではない。情に当てられ、熱に浮かされている顔だ。
獄主の手で、2人の屹立がぐちゅりと同時に擦りあわされる。
聡一朗は、あまりの快感に獄主の胸を押し返した。だがその手は獄主に掴まれ、二つの昂ぶりを握り込まされる。
そしてその上から、逃げられないよう獄主の手が聡一朗の手を覆った。
聡一朗は顔を逸らし、擦れ合うそこから目を背けた。その淫猥な部分を見たら、きっと自分は正気ではいられない。
「ここから出ていかないと言え、聡一朗」
「ん、ふ、あ、ああっ……く、そ、ぐっ……」
血が溢れるのも構わず、聡一朗は唇を噛みしめた。
その唇を舐め解き、獄主が舌を差し入れる。聡一朗が悔しそうに顔を歪めると、獄主は嬉しそうに目を細めた。
「こ、の、どS、…う、うあぁあ……」
「どうした聡一朗、ここを見てみろ?ああ、お前のこれは美しいな……」
獄主の声に身体がカッと熱くなる。いき過ぎた刺激にビクビクと腰が跳ね、白濁が散る。
それでも獄主の手は止まらない。
「い、いやだ、あ、イっ、て、イってん、の、に……ふ、ああぁあ!」
もう自身の身体を支えるのさえ出来なくなり、聡一朗は獄主の肩口に額を擦りつけた。
その首筋に唇を落とされて、強く吸われ、痛みにビクリと肩が揺れる。
耳元で囁かれる言葉も、綿を詰められたかのように鈍い。
身体にまったく力が入らないまま、聡一朗の意識はプツリと切れた。
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地獄でも雨が降る。
しとしとと降る雨は、地獄に寒さを連れてくる。明日は寒くなるだろうと、コウトは窓を見つめる獄主を見た。
自分の居の方を一心に見ている様は微笑ましいが、書類に印を早く押してもらいたいものだ。
コウトが嘆息していると、執務室の扉がノックされた。訪れた人物はコウトも良く知る相手……コウトの父であり、獄主の侍医であるトウゴだ。
往診してきたのか、トウゴは手に仕事道具が入ったバッグを下げている。数年前にコウトが贈った茶色のバッグだ。
「獄主様」
そう言いながら頭を垂れるトウゴを、獄主は手で制した。
「挨拶は良い。どうだった?」
トウゴは困ったように笑った。
まるで悪いことをした子供を、優しく戒めるような笑みを獄主に向ける。獄主が眉を顰めると、トウゴはまた優しく微笑む。
「聡一朗様の中毒症状は、ほぼ良くなっています。ですが、獄主。人間は脆いのです。昨夜は少々、過剰だったやもしれません」
「……なに?」
「喉が嗄れて炎症になっておりましたので、少し熱が出ておられます。診察中も起きる気配が無く、苦労いたしました。幸い、穴の方は綺麗なものだったので……」
報告を聞いていた獄主が突如デスクを叩き、トウゴの方へ身を乗り出した。怒りに震えている様子の獄主に、トウゴは慌てて頭を垂れる。
「申し訳ありません!過剰などと、出過ぎた進言を……」
「そうではない!お前、見たのか!?」
「見たと言いますと……聡一朗様の身体でしょうか?炎症等が無いか、余すところ無く確認しましたが……」
「……あっちの穴もか?……よもや、触ったか?」
「診ましたが……入り口が綺麗だったもので、触診はしておりません」
獄主はギロリとトウゴを睨み、それから諦めたように嘆息して腰を沈めた。拗ねているようにそっぽを向くと、まだ頭を垂れるトウゴに目線だけを送る。
「………まぁ良い。トウゴは職務を果たしただけだ。………しかし、私が初めに見たかった」
「え?……獄主様、ま、まさかとは思いましたが……交合しておらぬのですか?」
「まだ最後までしておらん。おかしいか?」
「していなくて、あれですか?」
獄主の憮然とした顔を見て、トウゴは聡一朗に心底同情した。
ぐったりと寝台に沈む身体。各所についた鬱血痕や噛み痕。噛みしめた際に傷ついた唇。
聡一朗を見た瞬間「ああ、これはやり過ぎだ」と苦笑いを零すほどだった。
本番はまだであの状態なら、先が思いやられる。
「身体が本調子でないのに、最後まで出来るものか。……あいつが逃げ出せない程度まで、追い詰めはしたが」
「そ、そうですか。お優しいですね……」
コウトに目を遣ると、コウトも何とも言えない顔をしてトウゴを見ている。
冷徹無慈悲で、何事にも無関心の地獄の王は、聡一朗の前だと激情に身を滾らせる嗜虐的な男になるらしい。
「明日は食事会ですが、聡一朗様はどうなさいます?」
「身体が本調子じゃないのだ。欠席させるべきだろう」
獄主は当然の様に言い放つが、王族の食事会で尚且つ候補者も同席するとなると、欠席は難しい。過去にも候補者が欠席など、例がない。
こちらの管理不足だと、非難される可能性だってある。
「こちらからの誘いですので、候補者を欠席させるのは、非礼にあたります。こちらの管理不足だと指摘され、前獄主の耳に入ると面倒なことになります。更に最悪なのは、聡一朗様が悪目立ちする事です」
獄主の兄であるハヴェルは、獄主と腹が一緒なのかと疑うほど、陰湿な性格だった。
兄を差し置いて獄主になった弟に捩じれた執着を向け、何かと突っかかってくる。
獄主は幸い何事にも無関心なので、過去の嫌がらせも特に何とも思っていなかったようだ。
だが今年は聡一朗がいる。
獄主も無関心ではいられまい。
「では、どうする?」
「やはり出席させて、大人しくしておくのが一番だと。宴の間も桃鹿水を飲ませ、候補者が発する咎津を跳ね除けさせます」
「私が横にいれば良いだろう?」
「……それこそ、悪目立ちしますが……?」
獄主から小さく舌打ちが聞こえるのも、最近頻繁になってきた。ここまで獄主から感情を引き出せる聡一朗は、改めて流石だと感心する。
「では当初の予定通り、出席させます」
「ああ」
「流石に獄主様の居から出席させるわけにはいきません。聡一朗様は今日中に十居へ帰らせましょう」
その言葉に、獄主は眉を寄せる。少しだけ口が尖っているのは、見間違いでは無いだろう。
拗ねるような顔も絶世の美しさだが、ここで折れるわけにはいかない。
咳払いをして頭を振ると、また獄主が舌打ちをした。
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