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第五章
四、
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大橋屋敷の櫓の上で、三郎(三法師)は燃え尽きた天王社を見つめていた。
数日前の評定を思いだす。ひと月の猶予を与えたにも関わらず、こちらから反故にするとは何事かと怒りをあらわにする弾正を、五郎左は頑として撥ね付けた。猶予を与えた末に条件を付けられでもしたら不利になるのは我らだ、と言って期日より前の夜討ちを断行したのである。
四半刻ほど櫓に居座った三郎はようやく櫓を降り、梯子の下で待ち受けていた五郎左に率直に言った。
「夜がこんなに明るいとは」
天王社だけではなく、火は津島の町を焼き尽くしている。
毎日のように手習いに通っている三郎の事である、心の奥では悲しみもあるだろうに、それを隠して強がりを言う三郎が、五郎左には愛おしかった。
対して弾正は決して櫓に登ろうとはしなかった。目で見れば感傷的にならざるを得ない。それを排除し、耳からの情報を頼りに冷静に判断が出来るよう努めていた。
津島衆が早尾に向かったと知った弾正は、夜明け前に津島の町も燃やしてしまえと命じた。天王橋を渡ったらその先は敵の領域である。建物に隠れて攻められたら確実に負ける。
口には出さぬが、家中の誰もがこの戦に不安を抱えていた。神の社に火をかけ、神に仕える津島衆に刃を向けることで神の怒りを招かぬかと。
夜が明ければ奴野を出て早尾に向かう。
三郎は櫓を降りた後、屋敷の中で休めと言う五郎左を振り切って、雑兵に交じって屋敷の外で雑魚寝をした。その際三郎は皆を集め、膝を突き合わせて話をした。
「俺らは天王様や津島の町を燃やしたが、あれは神様が作ったもんやないぞ。家も社も、全部人間が勝手に作ったもんや。賢くてずるい人間が神様の家を勝手に作って、そこに人を集め、銭を儲けとる。神様と聞けばみんな手出しできへんで、何百年もの間、富を独り占めしてきた。それが津島衆や」
三郎の言葉を、雑兵たちは食い入るように聞いている。雑兵たちは領内の百姓で、触れが出たためこうして奴野に戦に来たが、なぜ戦をするのかは知らされていない。幼い頃から評定に出続けた三郎は、知らぬことの怖さをよくわかっていた。三郎は続ける。
「津島衆は尾張に住んどるのに、神様のおわす場所やと言うて年貢を納めとらへん。そりゃおかしゅうないか?住んどるのはお前ら百姓と同じ、人間だで。それを神様にかこつけて、自分たちだけ得をしとる」
「そうやそうや」
「そりゃずるいで」
「三郎様の言う通りや」
水を得た魚のように、三郎は尾張弁で続ける。
「神様が尾張に来たなら、尾張のみんなで富を分けあって当然や。だで俺らは戦をしに行く。津島衆がみんなで分け合う言うて約束したら、父上がもう一遍ちゃんとしたお社を建てるで、心配せんでええ。津島衆を打ち負かさんと、ずっと不公平なまんまや。だで、俺らは絶対に勝たなあかんのや」
雑兵たちの目は輝き、笑顔を見せるものさえいた。
神様に対する畏れは正義の戦いへと変わり、皆が抱いていた不安やためらいは見る間に消え去った。
「だで、明日の戦は気張ってや。津島衆は日の本で一番うまい天野酒いう酒を隠し持っとる。勝ったらみんなで飲もうや、天野酒を」
雑兵たちはそろって感嘆の声を上げた。その声は希望と勇気に溢れていた。
三郎が話をしただけで雑兵たちは心を一つにし、士気は一気に高まった。
その様子を屋敷の中からひそかに眺めていた五郎左は、駄々をこねて手を焼かせた幼い頃の三郎の事を思い出し、そっと涙を流した。
翌早暁、弾正は家中総勢三百人ほどの手勢を率い、天王橋を渡った。早尾までは歩いて四半刻ほどである。
津島の町は一面が焦土となっていた。次郎大夫の屋敷も焼け落ちて跡形もない。いつもは参拝や買い物などで早朝から出歩く者が少なからずいるが、今日は人影さえもない。しかしそのおかげでずいぶん遠くまで見渡せるようになっていた。
遠目に早尾の塁が見えてきた。集まった津島衆は二百人ほどで、塁の全面に柵を設けている。弾正勢に気づいた津島衆は矢を番え始めた。
早尾の塁の少し手前で行軍を止めた弾正勢は、先頭に隙間なく盾を並べ、その後ろで雑兵たちが投石の支度を始める。昨夜の三郎のおかげで弾正勢の士気は高い。
軍勢の一番後ろには、騎馬の五郎左と弾正、そして三郎がいる。馬上の五郎左は、塁の中に次郎大夫がいることにいち早く気づいていた。
―あいつ、なんでおるんじゃ。隠れておればいいものを。
動揺を押し殺して、じっと弾正の指図を待った。
「いざ、かかれーっ」
弾正の掛け声を合図に、弾正勢はゆっくりと大股で前進を始めた。
塁の柵から津島衆が一気に矢を浴びせかける。しかし弾正勢の盾に阻まれ、矢は次々に弾正勢の足元に落ちた。
弾正勢は前進しながら石と矢を交互に放ち、ついに塁のすぐ側まで辿り着いた。雑兵に代わり長槍を持った家臣が前に出て、柵の中に槍を突っ込み、津島衆の腹を突き刺した。
やがて弾正勢は雑兵の背中を階にして柵を超え、次々に塁の中へと入り始めた。
混乱に乗じて柵に近づいた与三が怪力で柵を引っこ抜き、ついに塁が開けた。
「皆、続けやー!」
与三の掛け声に付き従い、弾正勢が一気に塁の中へとなだれ込む。
塁の中の接近戦で津島衆と弾正勢がもみくちゃになりながら、斬り合い、殴り合い、取っ組み合う。その中で、一人柵の外に出ようとする裸の男がいた。次郎大夫である。
次郎大夫は柵の外の馬上の三人に向かって、真っすぐに歩いていく。
「あれは、次郎か」
弾正であった。
元服前に会ったきりの弾正は、御師となった次郎大夫の姿を見るのはこれが初めてであった。
「俺が参ります」
五郎左は弾正が何か物を申すのを遮って、馬を降りた。
次郎大夫と正面で対峙した五郎左は、次郎大夫の佇まいに刹那、怯んだ。憤怒の形相であった。
「御師のお前がなんでここにおる」
「なんで俺をだました?なんでこんなことをする?」
「尾張をよくするためじゃ」
「詭弁を申すな。最初から仕組んでおったんやろ」
次郎大夫は鉾を五郎左に向けた。五郎左は槍を持つが、構えない。
「何百年もかけて築かれたものを、お前らがすべて壊した。どうしてくれる」
「また一から作りゃええだけじゃ」
「いやじゃ、俺が守ってきたものを返せ」
次郎大夫が五郎左に向けて鉾を突き出した。が、五郎左は槍でそれを翻して避け、次郎大夫の鉾の柄をつかんだ。次郎大夫は鉾を動かせない。
「次郎大夫、新たな弾正忠家にはお前が要る。このまま寺へ逃れろ」
「ふざけるな」
次郎大夫は五郎左に蹴りを食らわすが、五郎左に突き返され、倒れこんだ。
「俺がやる」
急に、五郎左の左手の鉾がふわっと宙に浮いた。
次の瞬間、鉾は次郎大夫の腹に深く突き刺さり、次郎大夫の腹に穴が開いた。血がごぼごぼと音を立てて流れ出る。
五郎左が驚いて振り向くと、鉾を手にした三郎が、間髪入れずに次郎大夫の首元に鉾を突き刺した。
次郎大夫はごほっ、と一つ咳をして、息絶えた。
「五郎左、お前が出来ぬことは俺がやる」
三郎が五郎左の肩に手をかけた。
「ああ、次郎大夫よ」
五郎左はその場に崩れ落ちた。
馬を降りた弾正が、二人の傍へとやってきた。
「父上、初陣で手柄を取りました。凄いでしょう」
三郎が嬉々として弾正に言う。
「そうか…鉾持を。ようやったの、三郎」
弾正の声が、震えていた。
了
数日前の評定を思いだす。ひと月の猶予を与えたにも関わらず、こちらから反故にするとは何事かと怒りをあらわにする弾正を、五郎左は頑として撥ね付けた。猶予を与えた末に条件を付けられでもしたら不利になるのは我らだ、と言って期日より前の夜討ちを断行したのである。
四半刻ほど櫓に居座った三郎はようやく櫓を降り、梯子の下で待ち受けていた五郎左に率直に言った。
「夜がこんなに明るいとは」
天王社だけではなく、火は津島の町を焼き尽くしている。
毎日のように手習いに通っている三郎の事である、心の奥では悲しみもあるだろうに、それを隠して強がりを言う三郎が、五郎左には愛おしかった。
対して弾正は決して櫓に登ろうとはしなかった。目で見れば感傷的にならざるを得ない。それを排除し、耳からの情報を頼りに冷静に判断が出来るよう努めていた。
津島衆が早尾に向かったと知った弾正は、夜明け前に津島の町も燃やしてしまえと命じた。天王橋を渡ったらその先は敵の領域である。建物に隠れて攻められたら確実に負ける。
口には出さぬが、家中の誰もがこの戦に不安を抱えていた。神の社に火をかけ、神に仕える津島衆に刃を向けることで神の怒りを招かぬかと。
夜が明ければ奴野を出て早尾に向かう。
三郎は櫓を降りた後、屋敷の中で休めと言う五郎左を振り切って、雑兵に交じって屋敷の外で雑魚寝をした。その際三郎は皆を集め、膝を突き合わせて話をした。
「俺らは天王様や津島の町を燃やしたが、あれは神様が作ったもんやないぞ。家も社も、全部人間が勝手に作ったもんや。賢くてずるい人間が神様の家を勝手に作って、そこに人を集め、銭を儲けとる。神様と聞けばみんな手出しできへんで、何百年もの間、富を独り占めしてきた。それが津島衆や」
三郎の言葉を、雑兵たちは食い入るように聞いている。雑兵たちは領内の百姓で、触れが出たためこうして奴野に戦に来たが、なぜ戦をするのかは知らされていない。幼い頃から評定に出続けた三郎は、知らぬことの怖さをよくわかっていた。三郎は続ける。
「津島衆は尾張に住んどるのに、神様のおわす場所やと言うて年貢を納めとらへん。そりゃおかしゅうないか?住んどるのはお前ら百姓と同じ、人間だで。それを神様にかこつけて、自分たちだけ得をしとる」
「そうやそうや」
「そりゃずるいで」
「三郎様の言う通りや」
水を得た魚のように、三郎は尾張弁で続ける。
「神様が尾張に来たなら、尾張のみんなで富を分けあって当然や。だで俺らは戦をしに行く。津島衆がみんなで分け合う言うて約束したら、父上がもう一遍ちゃんとしたお社を建てるで、心配せんでええ。津島衆を打ち負かさんと、ずっと不公平なまんまや。だで、俺らは絶対に勝たなあかんのや」
雑兵たちの目は輝き、笑顔を見せるものさえいた。
神様に対する畏れは正義の戦いへと変わり、皆が抱いていた不安やためらいは見る間に消え去った。
「だで、明日の戦は気張ってや。津島衆は日の本で一番うまい天野酒いう酒を隠し持っとる。勝ったらみんなで飲もうや、天野酒を」
雑兵たちはそろって感嘆の声を上げた。その声は希望と勇気に溢れていた。
三郎が話をしただけで雑兵たちは心を一つにし、士気は一気に高まった。
その様子を屋敷の中からひそかに眺めていた五郎左は、駄々をこねて手を焼かせた幼い頃の三郎の事を思い出し、そっと涙を流した。
翌早暁、弾正は家中総勢三百人ほどの手勢を率い、天王橋を渡った。早尾までは歩いて四半刻ほどである。
津島の町は一面が焦土となっていた。次郎大夫の屋敷も焼け落ちて跡形もない。いつもは参拝や買い物などで早朝から出歩く者が少なからずいるが、今日は人影さえもない。しかしそのおかげでずいぶん遠くまで見渡せるようになっていた。
遠目に早尾の塁が見えてきた。集まった津島衆は二百人ほどで、塁の全面に柵を設けている。弾正勢に気づいた津島衆は矢を番え始めた。
早尾の塁の少し手前で行軍を止めた弾正勢は、先頭に隙間なく盾を並べ、その後ろで雑兵たちが投石の支度を始める。昨夜の三郎のおかげで弾正勢の士気は高い。
軍勢の一番後ろには、騎馬の五郎左と弾正、そして三郎がいる。馬上の五郎左は、塁の中に次郎大夫がいることにいち早く気づいていた。
―あいつ、なんでおるんじゃ。隠れておればいいものを。
動揺を押し殺して、じっと弾正の指図を待った。
「いざ、かかれーっ」
弾正の掛け声を合図に、弾正勢はゆっくりと大股で前進を始めた。
塁の柵から津島衆が一気に矢を浴びせかける。しかし弾正勢の盾に阻まれ、矢は次々に弾正勢の足元に落ちた。
弾正勢は前進しながら石と矢を交互に放ち、ついに塁のすぐ側まで辿り着いた。雑兵に代わり長槍を持った家臣が前に出て、柵の中に槍を突っ込み、津島衆の腹を突き刺した。
やがて弾正勢は雑兵の背中を階にして柵を超え、次々に塁の中へと入り始めた。
混乱に乗じて柵に近づいた与三が怪力で柵を引っこ抜き、ついに塁が開けた。
「皆、続けやー!」
与三の掛け声に付き従い、弾正勢が一気に塁の中へとなだれ込む。
塁の中の接近戦で津島衆と弾正勢がもみくちゃになりながら、斬り合い、殴り合い、取っ組み合う。その中で、一人柵の外に出ようとする裸の男がいた。次郎大夫である。
次郎大夫は柵の外の馬上の三人に向かって、真っすぐに歩いていく。
「あれは、次郎か」
弾正であった。
元服前に会ったきりの弾正は、御師となった次郎大夫の姿を見るのはこれが初めてであった。
「俺が参ります」
五郎左は弾正が何か物を申すのを遮って、馬を降りた。
次郎大夫と正面で対峙した五郎左は、次郎大夫の佇まいに刹那、怯んだ。憤怒の形相であった。
「御師のお前がなんでここにおる」
「なんで俺をだました?なんでこんなことをする?」
「尾張をよくするためじゃ」
「詭弁を申すな。最初から仕組んでおったんやろ」
次郎大夫は鉾を五郎左に向けた。五郎左は槍を持つが、構えない。
「何百年もかけて築かれたものを、お前らがすべて壊した。どうしてくれる」
「また一から作りゃええだけじゃ」
「いやじゃ、俺が守ってきたものを返せ」
次郎大夫が五郎左に向けて鉾を突き出した。が、五郎左は槍でそれを翻して避け、次郎大夫の鉾の柄をつかんだ。次郎大夫は鉾を動かせない。
「次郎大夫、新たな弾正忠家にはお前が要る。このまま寺へ逃れろ」
「ふざけるな」
次郎大夫は五郎左に蹴りを食らわすが、五郎左に突き返され、倒れこんだ。
「俺がやる」
急に、五郎左の左手の鉾がふわっと宙に浮いた。
次の瞬間、鉾は次郎大夫の腹に深く突き刺さり、次郎大夫の腹に穴が開いた。血がごぼごぼと音を立てて流れ出る。
五郎左が驚いて振り向くと、鉾を手にした三郎が、間髪入れずに次郎大夫の首元に鉾を突き刺した。
次郎大夫はごほっ、と一つ咳をして、息絶えた。
「五郎左、お前が出来ぬことは俺がやる」
三郎が五郎左の肩に手をかけた。
「ああ、次郎大夫よ」
五郎左はその場に崩れ落ちた。
馬を降りた弾正が、二人の傍へとやってきた。
「父上、初陣で手柄を取りました。凄いでしょう」
三郎が嬉々として弾正に言う。
「そうか…鉾持を。ようやったの、三郎」
弾正の声が、震えていた。
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