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お嫁様必死で暴漢から逃げる2
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マーガレットが走り去る中で、後ろから追いかけようとした男達の先頭にいた者が、マーガレットが拾い損ねた短剣につまづいて膝をついた。
後ろから追いかける態勢になっていた2人を巻き込みながら転んだ。
「おい!何してんだ!」
その間にマーガレットは倉庫から出て、裏道を走った。
(直ぐ追いかけて来るのは分かっているし、足も痛みだして長くは走れない…。)
ーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーー
追いかけようと倉庫から出てきた男達の視界の先にはマーガレットは居なくなっており、また手分けをして探す事にした。
「ったく、今度見つけたら縛らねぇとな。」
「それにしても何処に行ったんだ?足は速くなさそうだが…」
そんな男達の声が過ぎ去るのを、道の角にあるドラム缶の後ろで声を潜めてマーガレットは待っていた。
その手には、王家の紋章は彫られていないけれど、短剣を取り上げられたり無くした時に使う〝その為〟だけに使う簪を手にした。箸のように細く、先の尖った鉄の簪。
正に〝その為〟だけに作られたものを痛む足を抑えてから、震える両手で祈るように胸の前で握る。
(……怖い、だけど、もしここで見つかったら。そうなったら…)
心の中に浮かぶ王子の姿に、自然と目尻に涙が滲む。
「あ!一応さ物陰の後ろも探しておこうぜ。」
「居るか?そんな所にさぁ。」
「まぁお嬢様は体力ないだろうしな。」
「?何か上から石が落ちてきたぞ、危ないな。」
(…引き返して来る足音がする。)
ドクン…大きく心臓の音が鳴った。
簪を持つ手に力がこもる。
震えながらも胸元にその刃先を向けて、ゆっくり目を閉じたことで、目尻にあった涙が頬をつたう。
(王子……。)
その時、簪を握る自分の手に、王子の暖かな手が重ねられた気がした。
〝マーガレット〟
そして耳には、走馬灯の様なものだろうか、王子が自分の名を呼ぶ幻聴が聞こえた。
(幸せな、幻聴、幻覚。
良かった…最後に幻でも王子の声を聞けて。温もりを感じる事が出来て。)
心臓が位置する胸を突こうと手に力を込めた瞬間、先程から感じている温もりが力強くそれを止めて動かない。
「…?」
そっと目を開くと、簪を握る自分の両手の上から重ねられた王子の手が見えた。
「マーガレット。」
視線を上げると、いつも涼し気に笑っている王子が、真剣な顔をして、形の良い碧眼の瞳が余程焦っていたのか険しさを含んでいる。上下に揺れている肩、乱れた髪からは汗が滴っていた。
「お…うじ?」
(…幻、じゃない?)
少しずつ力が抜けて、ゆるゆると手が下がってゆく。
カランと音を立て簪が地面に転がる音がしたかと思うと、王子はマーガレットをかき抱くように抱きしめた。
マーガレットの無事を実感して抱きしめた後に王子は大きく息を吐いた。その後も余程動き回ったのか未だ荒い息遣いが首筋にあたる。
「遅くなりすまない。」
そう言って尚更力を込めて抱き締められる。頬にあたる柔かい王子の髪がくすぐったい。
怖い目にあったのは私の筈なのに、王子の方が震えていた。
(ぁあ、本物だ。)
今まで張り詰めていた気が緩んだせいか、マーガレットは力が抜けると共に意識もそのまま遠のいていく。
「ー・マーガレット!」
王子は腕の中で急に意識を手放した事で重力のかかるままに、後ろへ向かうマーガレットの身体を抱き支える。
「どうしたんだ、何処か怪我をしているのか?マーガレット、マーガレット!」
王子が何度呼びかけても顔色が悪く目を開けず、抱き支えていながらも、全ての力が抜けた事で身体から手がダラリとぶら下がるマーガレットに、この時ゾッと血の気が引いて恐怖を抱いた。
焦りながらもマーガレットの身体を見渡してみるが、致命傷になるような外傷見受けられない。
けれど、転んだ時の擦り傷や、捻った事による足首の腫れに気が付いた。
普段王宮で淀みなく、こうした危険に見舞われる事もなく、服を汚す機会すらもないであろうマーガレットが、突然の事態にどれ程に驚き、捕まる事に怯えて必死に抵抗し足掻こうとしたか。
傷跡を見ていると経緯が想像出来てしてしまい、尚更痛ましく感じて、王子は辛そうに眉を寄せた。
「…っ。お願いだマーガレット、頼むから目を覚まして無事だと言ってくれ!でないと僕は……ー。」
不安により心臓がかつてない程ドッドッドッと身体中に響き鼓動する。
王子は目を閉じたまま気を失っているマーガレットの髪に指を絡めて、失うかもしれないという恐怖にかられながら、体温を確かめるかの如く抱きすくめる。
すると、従者に案内され一足遅れて到着した宮廷医が王子に言った。
「大丈夫ですよ王子、恐らくマーガレット様は気が緩んで気を失われただけです。」
「…本当だろうね?」
「はい、勿論念の為に王宮できちんと検査は致しますが。」
「確かなのか?〝恐らく〟では無くて、確実なんだろうね?」
「何にせよ、マーガレット様はかなり消耗しておられる御様子。他の傷も合わせて治療と休養は必要であります。こんな所に留まらず、早く王宮に連れ帰った方がよろしいでしょう。」
そう言われてからようやく王子は我に返った。暫くして、幾分か冷静さを取り戻した王子はマーガレットを横抱きにして立ち上がった。
そこに従者が慌てて駆け寄って来る。
「直ぐに、輿をお持ちします。」
「いい。僕が連れて行く。」
「畏まりました。それと殿下、奴等は全員捕まえ、只今近衛隊が護送中です。如何処分致しますか?」
「…近衛隊長にまかせるよ。」
「はっ。では、そのように伝えて参ります。」
走り去って行く従者を眺めて、用意された馬車へと身を翻した王子はポツリと言った。
(如何処分するかなんて。)
「言うまでもないだろう?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
次回予告:恐怖に包まれるユリシア(かもしれません)
後ろから追いかける態勢になっていた2人を巻き込みながら転んだ。
「おい!何してんだ!」
その間にマーガレットは倉庫から出て、裏道を走った。
(直ぐ追いかけて来るのは分かっているし、足も痛みだして長くは走れない…。)
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追いかけようと倉庫から出てきた男達の視界の先にはマーガレットは居なくなっており、また手分けをして探す事にした。
「ったく、今度見つけたら縛らねぇとな。」
「それにしても何処に行ったんだ?足は速くなさそうだが…」
そんな男達の声が過ぎ去るのを、道の角にあるドラム缶の後ろで声を潜めてマーガレットは待っていた。
その手には、王家の紋章は彫られていないけれど、短剣を取り上げられたり無くした時に使う〝その為〟だけに使う簪を手にした。箸のように細く、先の尖った鉄の簪。
正に〝その為〟だけに作られたものを痛む足を抑えてから、震える両手で祈るように胸の前で握る。
(……怖い、だけど、もしここで見つかったら。そうなったら…)
心の中に浮かぶ王子の姿に、自然と目尻に涙が滲む。
「あ!一応さ物陰の後ろも探しておこうぜ。」
「居るか?そんな所にさぁ。」
「まぁお嬢様は体力ないだろうしな。」
「?何か上から石が落ちてきたぞ、危ないな。」
(…引き返して来る足音がする。)
ドクン…大きく心臓の音が鳴った。
簪を持つ手に力がこもる。
震えながらも胸元にその刃先を向けて、ゆっくり目を閉じたことで、目尻にあった涙が頬をつたう。
(王子……。)
その時、簪を握る自分の手に、王子の暖かな手が重ねられた気がした。
〝マーガレット〟
そして耳には、走馬灯の様なものだろうか、王子が自分の名を呼ぶ幻聴が聞こえた。
(幸せな、幻聴、幻覚。
良かった…最後に幻でも王子の声を聞けて。温もりを感じる事が出来て。)
心臓が位置する胸を突こうと手に力を込めた瞬間、先程から感じている温もりが力強くそれを止めて動かない。
「…?」
そっと目を開くと、簪を握る自分の両手の上から重ねられた王子の手が見えた。
「マーガレット。」
視線を上げると、いつも涼し気に笑っている王子が、真剣な顔をして、形の良い碧眼の瞳が余程焦っていたのか険しさを含んでいる。上下に揺れている肩、乱れた髪からは汗が滴っていた。
「お…うじ?」
(…幻、じゃない?)
少しずつ力が抜けて、ゆるゆると手が下がってゆく。
カランと音を立て簪が地面に転がる音がしたかと思うと、王子はマーガレットをかき抱くように抱きしめた。
マーガレットの無事を実感して抱きしめた後に王子は大きく息を吐いた。その後も余程動き回ったのか未だ荒い息遣いが首筋にあたる。
「遅くなりすまない。」
そう言って尚更力を込めて抱き締められる。頬にあたる柔かい王子の髪がくすぐったい。
怖い目にあったのは私の筈なのに、王子の方が震えていた。
(ぁあ、本物だ。)
今まで張り詰めていた気が緩んだせいか、マーガレットは力が抜けると共に意識もそのまま遠のいていく。
「ー・マーガレット!」
王子は腕の中で急に意識を手放した事で重力のかかるままに、後ろへ向かうマーガレットの身体を抱き支える。
「どうしたんだ、何処か怪我をしているのか?マーガレット、マーガレット!」
王子が何度呼びかけても顔色が悪く目を開けず、抱き支えていながらも、全ての力が抜けた事で身体から手がダラリとぶら下がるマーガレットに、この時ゾッと血の気が引いて恐怖を抱いた。
焦りながらもマーガレットの身体を見渡してみるが、致命傷になるような外傷見受けられない。
けれど、転んだ時の擦り傷や、捻った事による足首の腫れに気が付いた。
普段王宮で淀みなく、こうした危険に見舞われる事もなく、服を汚す機会すらもないであろうマーガレットが、突然の事態にどれ程に驚き、捕まる事に怯えて必死に抵抗し足掻こうとしたか。
傷跡を見ていると経緯が想像出来てしてしまい、尚更痛ましく感じて、王子は辛そうに眉を寄せた。
「…っ。お願いだマーガレット、頼むから目を覚まして無事だと言ってくれ!でないと僕は……ー。」
不安により心臓がかつてない程ドッドッドッと身体中に響き鼓動する。
王子は目を閉じたまま気を失っているマーガレットの髪に指を絡めて、失うかもしれないという恐怖にかられながら、体温を確かめるかの如く抱きすくめる。
すると、従者に案内され一足遅れて到着した宮廷医が王子に言った。
「大丈夫ですよ王子、恐らくマーガレット様は気が緩んで気を失われただけです。」
「…本当だろうね?」
「はい、勿論念の為に王宮できちんと検査は致しますが。」
「確かなのか?〝恐らく〟では無くて、確実なんだろうね?」
「何にせよ、マーガレット様はかなり消耗しておられる御様子。他の傷も合わせて治療と休養は必要であります。こんな所に留まらず、早く王宮に連れ帰った方がよろしいでしょう。」
そう言われてからようやく王子は我に返った。暫くして、幾分か冷静さを取り戻した王子はマーガレットを横抱きにして立ち上がった。
そこに従者が慌てて駆け寄って来る。
「直ぐに、輿をお持ちします。」
「いい。僕が連れて行く。」
「畏まりました。それと殿下、奴等は全員捕まえ、只今近衛隊が護送中です。如何処分致しますか?」
「…近衛隊長にまかせるよ。」
「はっ。では、そのように伝えて参ります。」
走り去って行く従者を眺めて、用意された馬車へと身を翻した王子はポツリと言った。
(如何処分するかなんて。)
「言うまでもないだろう?」
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次回予告:恐怖に包まれるユリシア(かもしれません)
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