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夢中で実を貪り食って、小腹が満たされた。
これ以上食えばたとえ毒がなくても水分捕り過ぎで下痢ピーになるだろう、
といったところで理性が働き食べるのをやめる。
「ああ、食った食った。」
「フェイの生命力が大分回復しましたね。」オパールが言う。
「そんなこともわかるのか?」
「それはそうですわ。フェイの生命力が低下すれば、
私も調子が落ちますもの。」
「ほうほう、やっぱり一蓮托生なんだな。」
オパールがにっこり笑うのを見て妙に納得する。
「ところでこの後はどうなさいますか?
取り敢えずの目標である食料は確保出来ましたが。」
オパールの問いかけにしばし考えこむ。
周囲を見渡せばまだ相当の期間、この赤い実で食いつなげる量が実っている。
実ってはいるが
「この実も結構おいしいんだけどね。
でもさすがに毎日これだけじゃ飽きるよね。」
「私は食事というものをいたしませんので、わかりかねますが。」
「ああ、そうだよね。こんな状況じゃ食べ物にありつけるだけで
ありがたいんだろうけど。でもね、オパール。
人間は同じものだけをずっと食べ続けることは出来ないんだよ。
志向的にも肉体的にもね。」
「そうなんですのね。」
理解しているかは不明だが、とりあえずオパールが相槌を打ってくれる。
空を見上げればまだ陽が十分に高いことが窺える。
「だからさ、この場所は保険として確保しておいて、
今日も森の外を目指していこうと思うんだ。どうだろう?」
「昨日見た川らしきものを目指すということですわね。」
「そうそう、ご名答!」
この理解の速さは素晴らしい、とうんうんうなずく俺。
「では、早速出発なされますか?」
「と行きたいところだけど、まずは準備が必要だ。」
「準備、ですか?」よくわからいという風のオパールをよそに、
「そう、準備準備。」そう言って立ち上がり、
俺は周辺を歩き回った。
30分ほど歩き回った結果、
手頃な棒を50本ほど拾い集めることができた。
「とりあえずこれだけあればいいかな。あんまり集めすぎても重いだけだし
足りない分は歩きながら補充しよう。」
理解しかねるといった感じでこちらを伺うオパール。
「さ、準備OKさ。出発しようか、オパール。」
「その棒集めが準備なのですか?」
「そうだよ、オパール。ん?意味が分からない?
大丈夫。すぐにわかるよ。」
これ以上食えばたとえ毒がなくても水分捕り過ぎで下痢ピーになるだろう、
といったところで理性が働き食べるのをやめる。
「ああ、食った食った。」
「フェイの生命力が大分回復しましたね。」オパールが言う。
「そんなこともわかるのか?」
「それはそうですわ。フェイの生命力が低下すれば、
私も調子が落ちますもの。」
「ほうほう、やっぱり一蓮托生なんだな。」
オパールがにっこり笑うのを見て妙に納得する。
「ところでこの後はどうなさいますか?
取り敢えずの目標である食料は確保出来ましたが。」
オパールの問いかけにしばし考えこむ。
周囲を見渡せばまだ相当の期間、この赤い実で食いつなげる量が実っている。
実ってはいるが
「この実も結構おいしいんだけどね。
でもさすがに毎日これだけじゃ飽きるよね。」
「私は食事というものをいたしませんので、わかりかねますが。」
「ああ、そうだよね。こんな状況じゃ食べ物にありつけるだけで
ありがたいんだろうけど。でもね、オパール。
人間は同じものだけをずっと食べ続けることは出来ないんだよ。
志向的にも肉体的にもね。」
「そうなんですのね。」
理解しているかは不明だが、とりあえずオパールが相槌を打ってくれる。
空を見上げればまだ陽が十分に高いことが窺える。
「だからさ、この場所は保険として確保しておいて、
今日も森の外を目指していこうと思うんだ。どうだろう?」
「昨日見た川らしきものを目指すということですわね。」
「そうそう、ご名答!」
この理解の速さは素晴らしい、とうんうんうなずく俺。
「では、早速出発なされますか?」
「と行きたいところだけど、まずは準備が必要だ。」
「準備、ですか?」よくわからいという風のオパールをよそに、
「そう、準備準備。」そう言って立ち上がり、
俺は周辺を歩き回った。
30分ほど歩き回った結果、
手頃な棒を50本ほど拾い集めることができた。
「とりあえずこれだけあればいいかな。あんまり集めすぎても重いだけだし
足りない分は歩きながら補充しよう。」
理解しかねるといった感じでこちらを伺うオパール。
「さ、準備OKさ。出発しようか、オパール。」
「その棒集めが準備なのですか?」
「そうだよ、オパール。ん?意味が分からない?
大丈夫。すぐにわかるよ。」
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