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ペン回し選手権②

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 今度は俺にウィンクしてきた。京二の事情調べが始まるようだ。そんなことは、させまいと京二の肩に手を回し、姿勢を低くさせる。俺の祐一に何を企んでいるかは知らないが、巻き込む訳にはいかない。
 態勢を低くさせたまま、小声で討論会開始だ。討論会と言うよりは、秘密の雑談会なわけなのだが。
 あいつは巻き込むな。関係ないだろ
 関係あるだろ。好きなんだろう?つき合うんだろ?
 へ?誰々?誰と?
 はるちゃんはいいから
 えー
 で?どうなんだよ?
 いや…まだ、そこまでは言ってない。
 は?あそこまでやっておいて?それはないだろ?
 あそこまでって何??!神楽君、何したの?
 おい、お前、なにバラして…
「はるちゃん、はるちゃん!!知りたい?神楽の秘密を!」
「うん、知りたいよ!教えて?ね?」
「それはねー」
 わざとらしい、せきばらいが一つ。
「審判は島田にしよう。」
「決まりだな!!」
 見よ。この、してやったりという表情を。これが黒い本性をもつ京二様だ。
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