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告白
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「俺のことすきなんだろう。」
今のはいったい、なんだったんだろう。気が付いた時には、僕はもう自分の部屋に戻っており、机に向かって座っていた。
僕の頭は、訳が分からなくて混乱していた。衝撃的なその言葉を放ったのは、クラスでも人気者で、いわゆる1軍に属するようなイケメン。女の子たちは彼に夢中だったし、男の俺も嫉妬するほど、容姿が整っていた。おまけにちょっと勉強も得意だったりして、スポーツをやらせても様になる。まあ、勉強なら、僕も負けていないけれど。いや、むしろ彼に勝てることはそのくらいしかない。まあ、とにかくマルチな才能で、クラスを盛り上げ、虜にする。そんな完璧人間なのだ。そんな彼が、僕に話しかけることだけでも驚きなのに、あんなこと言われたら、誰だって訳がわからなくなるはずだ。
とはいっても、僕はそういう彼が言うような恋愛感情なんてないし、ましてや、そんな経験なんてない。それなのになぜ。
たしかに、何度か眺めていたことはある。それは認めよう。だって、彼は眼の保養になる。下手に女の子を見つめようものなら、次の日、冷ややかな目で見られる現実と書いて、リアルとよむこの世界が待っているのだ。その点、彼はどうみても男だ。僕も男。彼も男。噂が立つこともないし、むしろ見ていたことすら、気づかれずにその日一日、何もなかったように過ぎていくだろう。
それなのに、一日は今日は簡単には過ぎていかなさそうだ。いったい、なにが起きているのだろうか。
今のはいったい、なんだったんだろう。気が付いた時には、僕はもう自分の部屋に戻っており、机に向かって座っていた。
僕の頭は、訳が分からなくて混乱していた。衝撃的なその言葉を放ったのは、クラスでも人気者で、いわゆる1軍に属するようなイケメン。女の子たちは彼に夢中だったし、男の俺も嫉妬するほど、容姿が整っていた。おまけにちょっと勉強も得意だったりして、スポーツをやらせても様になる。まあ、勉強なら、僕も負けていないけれど。いや、むしろ彼に勝てることはそのくらいしかない。まあ、とにかくマルチな才能で、クラスを盛り上げ、虜にする。そんな完璧人間なのだ。そんな彼が、僕に話しかけることだけでも驚きなのに、あんなこと言われたら、誰だって訳がわからなくなるはずだ。
とはいっても、僕はそういう彼が言うような恋愛感情なんてないし、ましてや、そんな経験なんてない。それなのになぜ。
たしかに、何度か眺めていたことはある。それは認めよう。だって、彼は眼の保養になる。下手に女の子を見つめようものなら、次の日、冷ややかな目で見られる現実と書いて、リアルとよむこの世界が待っているのだ。その点、彼はどうみても男だ。僕も男。彼も男。噂が立つこともないし、むしろ見ていたことすら、気づかれずにその日一日、何もなかったように過ぎていくだろう。
それなのに、一日は今日は簡単には過ぎていかなさそうだ。いったい、なにが起きているのだろうか。
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