上 下
12 / 13

ヌーが渡っていないマラ川

しおりを挟む
ヌーの群れが渡るマラ川は、マラ トライアングルにある。このマラ トライアングルは、マサイマラ 国立保護区の南西部分にあたる。



マラ トライアングルとマサイマラ 国立保護区は、マラ川によって区分される。国立保護区の方から向かうと、マラ トライアングルに入る直前にマラ川を渡る橋がある。



マラトライアングルの南には、タンザニアのセレンゲティ国立公園の大草原が広がっている。タンザニアとケニアの国境を示す標石が置かれていた。




ケニアからタンザニア側には21Km入っても良いが、タンザニアからケニア側には2Kmまでしか入ってはいけない。マラ トライアングルの管理は、現在、The Mara Conservancy とTrans-Mara County Councilの民間/自治体の共同管理となっており複雑なようだ。



国境など関係ないヌーやシマウマなどの草食動物は、国境を越えてマラ川を渡り、そのあと東に向かう。そこがマサイマラ 国立保護区にあたる。すなわち、タンザニアとケニアに広がるサバンナを、多くの草食動物は1年をかけて時計回りに草を求めて移動しているのだ。

どの情報を見ても、「ヌーの群れの川渡りは7月から9月に見られる」と書いてある。7月24日に成田空港を出発し、7月26日から7月31日まで5泊6日の期間に「ヌーの川渡り」を見るつもりで来た。

ドライバーが言う、「マラ トライアングルに行ってもヌーの川渡りは見れない。遠いし、入園料も掛かるので行かない方が良い」。唖然、そして私は言った、「ヌーの川渡りを見に来たのにマラ トライアングルに行かず帰ることはありえない。トライアングル内のマラ セレナ ホテルに泊まろうと考えていたほどだ」。

いつもなら川を渡っている時期だが、第1陣が7月初めに川を渡り、マサイマラ 国立保護区に広がっている。そのあとが遅れているのだ。「セレンゲティで十分な雨が降り十分な草があるのだろうか?」、「マサイマラ の草の成長が悪く、それを察知しているのだろうか?」。

マラ トライアングルに行った。ドライバーが言っていたように、川渡りどころか、ヌーやシマウマの姿はまったく見えない。川渡りポイントを幾つか見に行ったが、川の水量は少なかった。両岸の崖の高さ思ったほど落差はなかったが崩れやすそうだった。川の中でカバは見かけたが、ワニは見かけなかっ
た。ゾウやキリンやハイエナなどは見かけたが、タンザニア側にも草食動物は集まっていなかった。






帰る前日の夜に雨が降ったので、状況は変わったかもしれないが、今年の「ヌーの川渡り」は相当遅れそうである。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

『ライトノベルによくあるパターン』

沙波羅 或珂
エッセイ・ノンフィクション
どうもこんにちは。 沙波羅(スナハラ) 或珂(アルカ)と申します。 タイトルの通り、古今のライトノベルに共通するパターンを 提示していきます。 作品の性質上、「批判的」な内容も含みますが、 ライトノベルの『問題点』を明確にして創作に活かそう、 という主旨なので“誹謗中傷”では無い事をどうか御理解ください。 【誹謗中傷】は一切受け付けませんが、 『正当な批判、意見』なら歓迎しています。 議論を通じて新たな『解答』へと【昇華】させましょう。  それではよろしくお願い致します。 現状は『毎日午後3時より』『1時間おきに5話投稿』です。 しばらくはこのペースで連載するので御参考までに(≧▽≦) 【次回作・シン・ライトノベルによくあるパターン:||】 https://www.alphapolis.co.jp/novel/152691336/991690696 『ライトノベルによくあるパターン・小ネタ集』 https://www.alphapolis.co.jp/novel/152691336/826690954

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

アルンの日々の占いやエッセイ的な何か。

譚音アルン
エッセイ・ノンフィクション
アルンの毎日の占いや時折エッセイ的な何かの駄文です。

幸運の実:貧困からの脱出

O.K
エッセイ・ノンフィクション
貧困だった主人公が山で見つけた不思議な実を栽培して販売し、成功を収める物語。果実は高級レストランから注文が入るほどの人気となり、主人公は地元社会に貢献する存在となる。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

処理中です...