7 / 9
7.離縁の提案
しおりを挟む
「私は彼を愛しているのよ。
なのに、別れろだなんて。」
「お母様、お気持ちはわかるけれども、毎回お金を渡しているのでしょう?
お金目的でないのなら、愛している人に毎回求める人がいるかしら?」
「そうよね。
あなたのお父様は愛もお金もくれたけど、愛しか求めなかったわ。」
お母様は、散々泣いていたけれども、やっとお付き合いしているメルビン伯爵が、お母様のお金を使い込んでいることを、理解した。
私は、旧家で、お母様を慰めている。
ここまで来るのに、随分メルビン伯爵に、お母様の財産を吸い取られてしまった。
どうしても、お母様が私に告げる頃には、相手にすでにお金が流れていて、損失は免れない。
最近では、薔薇の仲介のお仕事のおかげで、イヴァン様から頂いているお金を使わなくても、お花の店主から頂くお金で、お母様を支えることができている。
今回のメルビン伯爵には、大分減らされたけど。
お母様の恋愛は、旧家の財産を吸い取られてしまうことがあり、引き続き注意が必要だ。
お母様は、愛する夫を失ってから、時々不安定になり、あのメルビン伯爵のようなお金目的の人に、甘い言葉を囁かれ、捕まってしまう。
愛とは何なんだろう?
私には遠すぎる。
それでも私には、お父様の遺伝子が色濃くあるから、お母様にきつく言うことはできない。
亡くなったお父様の代わりに、お母様を支えるのが、私の使命だと思っている。
邸に戻るとすぐ、薔薇の仲介のために、コーエンが迎えに来た。
私は自分の力で稼いで、お母様を支えて行きたいから、仕事を頑張るのだ。
コーエンのエスコートで、馬車に乗り込む。
「ソフィア様、今日は王家の王女様に捧げる薔薇の依頼だよ。」
「まぁ、それは思い切った案件ね。
うまくいけば、王宮に植えることになる薔薇ってことね。」
「そうなんだ。
高位すぎて、僕一人では太刀打ちできないよ。」
「あら、いつになく弱気ね。
愛する人のために、薔薇を植えることに大差はないわ。」
「だとしてもだよ。」
「大丈夫。
私がいるわ。」
二人は、馬車に乗って、邸を後にした。
その姿を、イヴァンは、執務室の窓から見ていた。
「何だ。
あの優男は?」
「あの方は、ソフィア様の、お花の仲介の仕事のパートナーですよ。」
ホベルトが答える。
「知っていたのか?」
「ええ、邸の者は、みんな知っていますよ。
ナットが庭園に植える花を購入している店の者ですから。
あのように、顔立ちがいいので、邸の女性達は、みんな彼のことが好きで、邸に来るたびに騒いでいますよ。」
「なんだって?
ソフィアもか?」
「さすがにソフィア様は、上品な方ですから、騒いだりしませんよ。
でも、コーエンは、話してみると優しくて、人当たりのいい青年ですよ。」
僕は、何故かイライラした。
確かに僕は、ソフィアとは白い結婚で、ソフィアとほとんど会わないほど、距離を置いている。
だが、心のどこかで、ソフィアを自分のものだと思っている。
自分から、ソフィアを拒否しているのにだ。
自分でも、傲慢なのはよくわかっている。
それでも僕は、ソフィアを取られたくない。
僕がソフィアの夫なんだと、彼女を連れ戻したくなる。
僕はどうかしている。
でも、もう心の奥底では、ソフィアを妻と認めているのだろう。
「ソフィアは、ホベルトの目から見ても、上品かい?」
「もちろんです。
ソフィア様は淑女です。」
僕が間違っていた。
彼女は、兄の妻だった人だけれども、男に媚びを売るような下品な女性ではないのは、僕自身話していてわかる。
もう僕は、ずっと前からわかっていたのに、それを認めたくなかったんだ。
あの男に向けていたように、僕にも笑顔を向けてほしい。
あの男に取られたくない。
だったら、動き出さなければ。
ソフィアとの間に距離をおくのは、もう終わりだ。
僕は、今さら彼女に振り向いてもらうべく、考え始める。
まずは、一緒に食事をして、僕のことを受け入れてもらおう。
邸に戻ると、ニコラが私の帰りを待っていて、夕食の時に、素敵なドレスを着せようと待ち構えていた。
「ソフィア様、やっとお帰りですね。
イヴァン様が、一緒に夕食をと、待っていらっしゃいます。」
「えっ、イヴァン様が?
どうしてかしら?」
「さぁ?
わかりません。
でも、急いで準備します。」
私は、ニコラによって、夕食時にピッタリな女性らしいドレスを着て、食堂に向かった。
「お待たせして申し訳ありません。」
「いや、急に誘ったのは僕だから。」
イヴァン様は、落ち着いた優しい笑みを浮かべている。
何かあったのだろうか?
「イヴァン様、何かお話がありますか?」
「いや、一緒に夕食をと、思ってね。」
「そうですか。」
私は、イヴァン様のようすが、いまいち腑に落ちないけれども、まぁせっかく誘ってくださっているのだから、楽しもうと思う。
二人は穏やかに話ながら、夕食を食べている。
「この前倶楽部で、キアリーニ公爵と言う方に、声をかけられたよ。
庭園に薔薇を植える仲介をしたんだってね。」
「はい。」
「とても喜ばれて、庭園ができたら、彼が主催の夜会に、僕達を呼んでくれるそうだ。」
「そうなのですね。
キアリーニ公爵様が、喜ばれているなら良かった。」
そう言って、ソフィアは笑顔になる。
「君は、商売の才能があるんだね。」
「才能ではないです。
ただ、素敵なお花を紹介しているだけで。」
「いや、人に喜ばれる商売は素晴らしいと思うよ。」
「ありがとうございます。」
イヴァン様に、商売について褒められて、嬉しい。
イヴァン様に、褒めていただいたのは、二人が出会ってから初めてだと思う。
「僕の父も商売をしているけど、商売相手に、そのように言われたことはないんだ。」
「そうですか。」
「ソフィアは前に、兄に感謝していると言っていたけれども、具体的には何についてなんだい?」
「それは、母の生活を資金面で、支えていただいたことです。
父を失ってから、資金不足で邸も手放す寸前でしたから。」
「君は、そのために兄と結婚したの?」
「そうです。
大変助かりました。
お父様は、ファルター様が亡くなった後、今度は、イヴァン様とと、言ってくださいました。
兄弟でとは思いましたが、やはり私には、母を支えるために、結婚が必要だったものですから、イヴァン様は不本意でしょうけれども、私は助かりました。
その件ですが、最近、先ほど話した商売が順調で、もしイヴァン様が望むのならば、私達離縁しませんか?」
そのことを伝えると、やっとイヴァン様の負担を取り除けることができると思い、私は嬉しくなった。
イヴァン様と、会えなくなるのは残念だけれども、嫌われている身としては、最善だと思う。
なのに、別れろだなんて。」
「お母様、お気持ちはわかるけれども、毎回お金を渡しているのでしょう?
お金目的でないのなら、愛している人に毎回求める人がいるかしら?」
「そうよね。
あなたのお父様は愛もお金もくれたけど、愛しか求めなかったわ。」
お母様は、散々泣いていたけれども、やっとお付き合いしているメルビン伯爵が、お母様のお金を使い込んでいることを、理解した。
私は、旧家で、お母様を慰めている。
ここまで来るのに、随分メルビン伯爵に、お母様の財産を吸い取られてしまった。
どうしても、お母様が私に告げる頃には、相手にすでにお金が流れていて、損失は免れない。
最近では、薔薇の仲介のお仕事のおかげで、イヴァン様から頂いているお金を使わなくても、お花の店主から頂くお金で、お母様を支えることができている。
今回のメルビン伯爵には、大分減らされたけど。
お母様の恋愛は、旧家の財産を吸い取られてしまうことがあり、引き続き注意が必要だ。
お母様は、愛する夫を失ってから、時々不安定になり、あのメルビン伯爵のようなお金目的の人に、甘い言葉を囁かれ、捕まってしまう。
愛とは何なんだろう?
私には遠すぎる。
それでも私には、お父様の遺伝子が色濃くあるから、お母様にきつく言うことはできない。
亡くなったお父様の代わりに、お母様を支えるのが、私の使命だと思っている。
邸に戻るとすぐ、薔薇の仲介のために、コーエンが迎えに来た。
私は自分の力で稼いで、お母様を支えて行きたいから、仕事を頑張るのだ。
コーエンのエスコートで、馬車に乗り込む。
「ソフィア様、今日は王家の王女様に捧げる薔薇の依頼だよ。」
「まぁ、それは思い切った案件ね。
うまくいけば、王宮に植えることになる薔薇ってことね。」
「そうなんだ。
高位すぎて、僕一人では太刀打ちできないよ。」
「あら、いつになく弱気ね。
愛する人のために、薔薇を植えることに大差はないわ。」
「だとしてもだよ。」
「大丈夫。
私がいるわ。」
二人は、馬車に乗って、邸を後にした。
その姿を、イヴァンは、執務室の窓から見ていた。
「何だ。
あの優男は?」
「あの方は、ソフィア様の、お花の仲介の仕事のパートナーですよ。」
ホベルトが答える。
「知っていたのか?」
「ええ、邸の者は、みんな知っていますよ。
ナットが庭園に植える花を購入している店の者ですから。
あのように、顔立ちがいいので、邸の女性達は、みんな彼のことが好きで、邸に来るたびに騒いでいますよ。」
「なんだって?
ソフィアもか?」
「さすがにソフィア様は、上品な方ですから、騒いだりしませんよ。
でも、コーエンは、話してみると優しくて、人当たりのいい青年ですよ。」
僕は、何故かイライラした。
確かに僕は、ソフィアとは白い結婚で、ソフィアとほとんど会わないほど、距離を置いている。
だが、心のどこかで、ソフィアを自分のものだと思っている。
自分から、ソフィアを拒否しているのにだ。
自分でも、傲慢なのはよくわかっている。
それでも僕は、ソフィアを取られたくない。
僕がソフィアの夫なんだと、彼女を連れ戻したくなる。
僕はどうかしている。
でも、もう心の奥底では、ソフィアを妻と認めているのだろう。
「ソフィアは、ホベルトの目から見ても、上品かい?」
「もちろんです。
ソフィア様は淑女です。」
僕が間違っていた。
彼女は、兄の妻だった人だけれども、男に媚びを売るような下品な女性ではないのは、僕自身話していてわかる。
もう僕は、ずっと前からわかっていたのに、それを認めたくなかったんだ。
あの男に向けていたように、僕にも笑顔を向けてほしい。
あの男に取られたくない。
だったら、動き出さなければ。
ソフィアとの間に距離をおくのは、もう終わりだ。
僕は、今さら彼女に振り向いてもらうべく、考え始める。
まずは、一緒に食事をして、僕のことを受け入れてもらおう。
邸に戻ると、ニコラが私の帰りを待っていて、夕食の時に、素敵なドレスを着せようと待ち構えていた。
「ソフィア様、やっとお帰りですね。
イヴァン様が、一緒に夕食をと、待っていらっしゃいます。」
「えっ、イヴァン様が?
どうしてかしら?」
「さぁ?
わかりません。
でも、急いで準備します。」
私は、ニコラによって、夕食時にピッタリな女性らしいドレスを着て、食堂に向かった。
「お待たせして申し訳ありません。」
「いや、急に誘ったのは僕だから。」
イヴァン様は、落ち着いた優しい笑みを浮かべている。
何かあったのだろうか?
「イヴァン様、何かお話がありますか?」
「いや、一緒に夕食をと、思ってね。」
「そうですか。」
私は、イヴァン様のようすが、いまいち腑に落ちないけれども、まぁせっかく誘ってくださっているのだから、楽しもうと思う。
二人は穏やかに話ながら、夕食を食べている。
「この前倶楽部で、キアリーニ公爵と言う方に、声をかけられたよ。
庭園に薔薇を植える仲介をしたんだってね。」
「はい。」
「とても喜ばれて、庭園ができたら、彼が主催の夜会に、僕達を呼んでくれるそうだ。」
「そうなのですね。
キアリーニ公爵様が、喜ばれているなら良かった。」
そう言って、ソフィアは笑顔になる。
「君は、商売の才能があるんだね。」
「才能ではないです。
ただ、素敵なお花を紹介しているだけで。」
「いや、人に喜ばれる商売は素晴らしいと思うよ。」
「ありがとうございます。」
イヴァン様に、商売について褒められて、嬉しい。
イヴァン様に、褒めていただいたのは、二人が出会ってから初めてだと思う。
「僕の父も商売をしているけど、商売相手に、そのように言われたことはないんだ。」
「そうですか。」
「ソフィアは前に、兄に感謝していると言っていたけれども、具体的には何についてなんだい?」
「それは、母の生活を資金面で、支えていただいたことです。
父を失ってから、資金不足で邸も手放す寸前でしたから。」
「君は、そのために兄と結婚したの?」
「そうです。
大変助かりました。
お父様は、ファルター様が亡くなった後、今度は、イヴァン様とと、言ってくださいました。
兄弟でとは思いましたが、やはり私には、母を支えるために、結婚が必要だったものですから、イヴァン様は不本意でしょうけれども、私は助かりました。
その件ですが、最近、先ほど話した商売が順調で、もしイヴァン様が望むのならば、私達離縁しませんか?」
そのことを伝えると、やっとイヴァン様の負担を取り除けることができると思い、私は嬉しくなった。
イヴァン様と、会えなくなるのは残念だけれども、嫌われている身としては、最善だと思う。
450
お気に入りに追加
370
あなたにおすすめの小説
こんな人とは頼まれても婚約したくありません!
Mayoi
恋愛
ダミアンからの辛辣な一言で始まった縁談は、いきなり終わりに向かって進み始めた。
最初から望んでいないような態度に無理に婚約する必要はないと考えたジュディスは狙い通りに破談となった。
しかし、どうしてか妹のユーニスがダミアンとの縁談を望んでしまった。
不幸な結末が予想できたが、それもユーニスの選んだこと。
ジュディスは妹の行く末を見守りつつ、自分の幸せを求めた。
「あなたの好きなひとを盗るつもりなんてなかった。どうか許して」と親友に謝られたけど、その男性は私の好きなひとではありません。まあいっか。
石河 翠
恋愛
真面目が取り柄のハリエットには、同い年の従姉妹エミリーがいる。母親同士の仲が悪く、二人は何かにつけ比較されてきた。
ある日招待されたお茶会にて、ハリエットは突然エミリーから謝られる。なんとエミリーは、ハリエットの好きなひとを盗ってしまったのだという。エミリーの母親は、ハリエットを出し抜けてご機嫌の様子。
ところが、紹介された男性はハリエットの好きなひととは全くの別人。しかもエミリーは勘違いしているわけではないらしい。そこでハリエットは伯母の誤解を解かないまま、エミリーの結婚式への出席を希望し……。
母親の束縛から逃れて初恋を叶えるしたたかなヒロインと恋人を溺愛する腹黒ヒーローの恋物語。ハッピーエンドです。
この作品は他サイトにも投稿しております。
扉絵は写真ACよりチョコラテさまの作品(写真ID:23852097)をお借りしております。
私に告白してきたはずの先輩が、私の友人とキスをしてました。黙って退散して食事をしていたら、ハイスペックなイケメン彼氏ができちゃったのですが。
石河 翠
恋愛
飲み会の最中に席を立った主人公。化粧室に向かった彼女は、自分に告白してきた先輩と自分の友人がキスをしている現場を目撃する。
自分への告白は、何だったのか。あまりの出来事に衝撃を受けた彼女は、そのまま行きつけの喫茶店に退散する。
そこでやけ食いをする予定が、美味しいものに満足してご機嫌に。ちょっとしてネタとして先ほどのできごとを話したところ、ずっと片想いをしていた相手に押し倒されて……。
好きなひとは高嶺の花だからと諦めつつそばにいたい主人公と、アピールし過ぎているせいで冗談だと思われている愛が重たいヒーローの恋物語。
この作品は、小説家になろう及びエブリスタでも投稿しております。
扉絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品をお借りしております。
【掌編集】今までお世話になりました旦那様もお元気で〜妻の残していった離婚受理証明書を握りしめイケメン公爵は涙と鼻水を垂らす
まほりろ
恋愛
新婚初夜に「君を愛してないし、これからも愛するつもりはない」と言ってしまった公爵。
彼は今まで、天才、美男子、完璧な貴公子、ポーカーフェイスが似合う氷の公爵などと言われもてはやされてきた。
しかし新婚初夜に暴言を吐いた女性が、初恋の人で、命の恩人で、伝説の聖女で、妖精の愛し子であったことを知り意気消沈している。
彼の手には元妻が置いていった「離婚受理証明書」が握られていた……。
他掌編七作品収録。
※無断転載を禁止します。
※朗読動画の無断配信も禁止します
「Copyright(C)2023-まほりろ/若松咲良」
某小説サイトに投稿した掌編八作品をこちらに転載しました。
【収録作品】
①「今までお世話になりました旦那様もお元気で〜ポーカーフェイスの似合う天才貴公子と称された公爵は、妻の残していった離婚受理証明書を握りしめ涙と鼻水を垂らす」
②「何をされてもやり返せない臆病な公爵令嬢は、王太子に竜の生贄にされ壊れる。能ある鷹と天才美少女は爪を隠す」
③「運命的な出会いからの即日プロポーズ。婚約破棄された天才錬金術師は新しい恋に生きる!」
④「4月1日10時30分喫茶店ルナ、婚約者は遅れてやってきた〜新聞は星座占いを見る為だけにある訳ではない」
⑤「『お姉様はズルい!』が口癖の双子の弟が現世の婚約者! 前世では弟を立てる事を親に強要され馬鹿の振りをしていましたが、現世では奴とは他人なので天才として実力を充分に発揮したいと思います!」
⑥「婚約破棄をしたいと彼は言った。契約書とおふだにご用心」
⑦「伯爵家に半世紀仕えた老メイドは伯爵親子の罠にハマり無一文で追放される。老メイドを助けたのはポーカーフェイスの美女でした」
⑧「お客様の中に褒め褒めの感想を書ける方はいらっしゃいませんか? 天才美文感想書きVS普通の少女がえんぴつで書いた感想!」
平凡な伯爵令嬢は平凡な結婚がしたいだけ……それすら贅沢なのですか!?
Hibah
恋愛
姉のソフィアは幼い頃から優秀で、両親から溺愛されていた。 一方で私エミリーは健康が取り柄なくらいで、伯爵令嬢なのに贅沢知らず……。 優秀な姉みたいになりたいと思ったこともあったけど、ならなくて正解だった。 姉の本性を知っているのは私だけ……。ある日、姉は王子様に婚約破棄された。 平凡な私は平凡な結婚をしてつつましく暮らしますよ……それすら贅沢なのですか!?
【完結】1王妃は、幸せになれる?
華蓮
恋愛
サウジランド王国のルーセント王太子とクレスタ王太子妃が政略結婚だった。
側妃は、学生の頃の付き合いのマリーン。
ルーセントとマリーンは、仲が良い。ひとりぼっちのクレスタ。
そこへ、隣国の皇太子が、視察にきた。
王太子妃の進み道は、王妃?それとも、、、、?
どうして私にこだわるんですか!?
風見ゆうみ
恋愛
「手柄をたてて君に似合う男になって帰ってくる」そう言って旅立って行った婚約者は三年後、伯爵の爵位をいただくのですが、それと同時に旅先で出会った令嬢との結婚が決まったそうです。
それを知った伯爵令嬢である私、リノア・ブルーミングは悲しい気持ちなんて全くわいてきませんでした。だって、そんな事になるだろうなってわかってましたから!
婚約破棄されて捨てられたという噂が広まり、もう結婚は無理かな、と諦めていたら、なんと辺境伯から結婚の申し出が! その方は冷酷、無口で有名な方。おっとりした私なんて、すぐに捨てられてしまう、そう思ったので、うまーくお断りして田舎でゆっくり過ごそうと思ったら、なぜか結婚のお断りを断られてしまう。
え!? そんな事ってあるんですか? しかもなぜか、元婚約者とその彼女が田舎に引っ越した私を追いかけてきて!?
おっとりマイペースなヒロインとヒロインに恋をしている辺境伯とのラブコメです。ざまぁは後半です。
※独自の世界観ですので、設定はゆるめ、ご都合主義です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる