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一話 君との出会い
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俺がとある女の子出会ったのは高校2年生の夏だった。
もともと体が弱い俺は入退院を繰り返していた。
何度目かわからない入院生活を送ることが決まり病室に入った瞬間、その部屋には女の子がいた。
「あれ…俺病室間違えちゃった?」
俺が動揺していると、
「もしかして岸田幸助さん?」
女の子が俺に声をかけた。
「はい。そうです。」
俺がそう言うと、女の子の表情が明るくなった。
「ここで合ってますよ。はじめまして。桜木香音です。よろしくお願いします。」
香音と名乗る女の子は深々と俺に頭を下げた。
「よろしくお願いします。なんで俺の名前を…」
「事前に担当医の方から聞いてたので。」
そう言い、香音は机に向かい始めた。
どうやら絵を書いている途中だったらしい。
「香音さん。何書いてるんですか?」
「ここから見える風景です。」
そう言い、また絵を書き始めた。
俺はそのイラストをじっと見ていた。
そのイラストから悲しみ、辛さを感じた。
もしかして、外に出たことないのかな。そう思いながら自分の入院道具の整理を始めた。
もともと体が弱い俺は入退院を繰り返していた。
何度目かわからない入院生活を送ることが決まり病室に入った瞬間、その部屋には女の子がいた。
「あれ…俺病室間違えちゃった?」
俺が動揺していると、
「もしかして岸田幸助さん?」
女の子が俺に声をかけた。
「はい。そうです。」
俺がそう言うと、女の子の表情が明るくなった。
「ここで合ってますよ。はじめまして。桜木香音です。よろしくお願いします。」
香音と名乗る女の子は深々と俺に頭を下げた。
「よろしくお願いします。なんで俺の名前を…」
「事前に担当医の方から聞いてたので。」
そう言い、香音は机に向かい始めた。
どうやら絵を書いている途中だったらしい。
「香音さん。何書いてるんですか?」
「ここから見える風景です。」
そう言い、また絵を書き始めた。
俺はそのイラストをじっと見ていた。
そのイラストから悲しみ、辛さを感じた。
もしかして、外に出たことないのかな。そう思いながら自分の入院道具の整理を始めた。
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