大人の階段登れなかったおっさんと黒ギャルの同棲日記

地雷嬢襲来！

　今日は面接予定が１件入っている。面接は基本的に吉田店長のお仕事。普通は面接が入ると喜ぶのに、今日の店長は憂鬱そう。

　不思議に思い聞いてみたら、グループ内の他店から移籍をお願いされたのだが、どうも有名な地雷嬢らしい。

　というか、このお店がグループ店だったのを初めて聞いた。びっくりw

　このお店のグループは公表されていないのでグループ店とは誰も知らない。月に一度各店の店長が集まる店長会議があるらしい。知らなかった。

　面接に来た女の子は、優里亜ゆりあちゃん。見た目は綺麗なギャル。これで地雷嬢はもったいない。まあ、容姿が良いのを自覚してるから地雷嬢なんだろう。

　店長があんまり乗り気じゃないのでダメ元で任せてもらう事にした。

　優里亜ゆりあちゃんと話をしてみたが、客がウザくてしんどいらしい。

　僕は優里亜ゆりあちゃんに持論を語ってみた。同じ稼ぐなら楽して稼ぐのが理想と。

　これを聞いて優里亜ゆりあちゃんが笑顔になった。

「だけど全然稼げない・・・。」

　と、また顔が曇った。

「手抜きをしたら稼げないよ。気に入ったお客さんにだけ全力をだして本指に落とす。これが、一番楽な稼ぎ方だよ。楽するために努力しなきゃ！www」

　と言ってみた。

「ウザい客とか面倒くさい客は捨てて大丈夫！良いお客さんだけ本指に囲う。本指で予約が埋まれば稼ぎも安定するしメンタルも安定するよ。」

　なるほどウザい客だけ手を抜けばいいんだ。とちょっと納得してる様子。

　サポートはするから少しずつ本指を増やしていこう！と言ってとりあえず話しを終えた。

　入店してからも特に地雷嬢っぽいクレームもなかった。1ヶ月もすると少しずつではあったが、徐々に本指名の予約も入るようになっていた。

　この地雷嬢の優里亜ゆりあちゃんの件をきっかけにグループ内で僕の評価が上がっていたらしい。

　僕が入ってからのキャストの成績等もチェックされていたらしい。僕はそんな事全く知らされていなかった。