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終章 復讐の果て
第34話 舞踏会
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多少のハプニングはあったが、晩餐会は滞りなく終わり、主賓や招かれた貴族たちは舞踏会の会場へ向かう、舞踏会も宮殿の音楽堂とよばれるホールで行われる。
この舞踏会での演奏はガレオン屈指の楽団であるワレマール楽団が担当している。
私も昔はワレマールの曲を週1回は必ず、クレアや父と聴きに行ったものだ。
ワレマールの文字をみてそれを思い出す…
エイルは昔からこういった芸術に興味がなくいつも誘ってはいたのだが体よく断られていた。
音楽堂は普段はコンサートを楽しむように椅子が階段のように並んでいるが、今回は舞踏会であるためその椅子たちは片づけられ、楽団が演奏するスペースと同じ高さで曲を聞き踊りが楽しめるようになっており、天井の大きなシャンデリアをはじめ、ここにもきらびやかな調度品の数々が置かれている。
音楽堂に貴族たちが集まり、皇帝陛下と国王陛下が並び話をしている。
皇帝陛下が時折楽団を指さしたりし国王陛下がそれをみてうなずいたり、笑顔を見せたりしている、楽団のメンバーと国王陛下が談笑をしたり、楽器を触ったりと触れ合ったあと演奏が始まる。
かくいう私は侍従の格好をしている以上、怪しまれないように隅の方に酒の入ったグラスを置いたお盆をもって立っている。
晩餐会のときのような目立つことは避けなければ、侍従長も怪訝な顔をしそういえばあんな侍従いたか?と首をひねる一幕もあった。
目立つことは避けつつ、国王陛下の動向を見守りエイルの計画を阻止しエイルが関与しているという確固たる証拠をつかみ、あいつを絶望の淵に追い詰める。
舞踏会に父とエイルの姿は見えないだが身重のクレアの姿はあった、さすがに踊るわけにはいかないと椅子には座っている、エイルは舞踏会が苦手なのか、それとも警備の指示に向かったのかあるいは…
音楽堂では気品のあふれる楽曲に合わせて、優雅に舞うものやその楽曲に耳を傾けるもの様々なものがいる今、流れている曲これはよくクレアとよくここで踊った曲だ…
クレアも昔を懐かしんでいるのか、眼を閉じてじっくりと聴いている。
私もその時をのことを思いだす。
ーー数年前、宮殿の音楽堂
クレアは美しい青いドレスを纏い私のダンスパートナーをしている。
まるで黒真珠のような美しい瞳に、艶やかな黒い髪。
そして私の美しい金髪、サファイアのような碧い瞳、一緒に踊っている姿は有名な絵画からとびだしてきたような錯覚に陥るだろう。
2人でダンスを楽しんだあと、クレアと私は皇帝陛下のもとに呼ばれた。
「そなたとクレアはまるで絵にかいたような二人であるな」
「ありがとうございます」
皇帝陛下が目を細め本題に入る。
「して、アレクシアよそなたはクレアをめとる気はあるか」
答えはもちろん決まっている。
私は胸を張りこう答えた。
「もちろんです、私はクレアを愛しております!!」
「のうクレア、アレクシアもこう申しておるが」
クレアは透き通るような白い肌の頬を赤らめ、俯きながら
「はい…大変うれしゅうございます」
そういった。
そうして私たちの婚約がきまったのだ…
すーっと眼をあけるとさっきのベイリッシュ公が目に入る、ベイリッシュ公は酒にでも酔っているのか、真っ赤な顔をしてクレアに絡んでいる。
「クレアさまぁ、ぜひ私と一緒に踊りませんかぁぁ」
「いえ、私は身重なうえ…」
「なぁにちょっとだけ、ちょっとだけ踊るだけ、今すぐ生まれるわけでもありますまい」
そういってクレアの手を取る。
「もうしわけありません」
クレアはなんとか失礼がないように断ろうとしている。
「大丈夫、大丈夫そんなに体を動かすわけじゃないから、ね?」
「いえ…」
「もうあなたは皇女殿下はないのですよ?夫のためにも私と踊った方がいいとおもいますがね」
ベイリッシュ公は無理矢理手を引っ張りクレアを椅子から立たせようとする。
クレアは明らかに嫌だ、だれか助けてといった表情をしている、しかし周囲にはあのものを止めることができるものがいない。
皇帝陛下も中座しているようでこの場にはおらず、だれもベイリッシュ公をいさめるものがいない、ベイリッシュ公は貴族の中でもそこそこ立場にいるようで、周囲の貴族たちは見て見ぬふりをしている。
クレアに近づきたくない…私が私であるといってしまいそうになる…
それだけは避けなければ、しかしもう我慢の限界だ、行こうあいつを殴ってでも止めてやる。
そう思い、二人のもとへむかおうとするとグッと肩を引かれた、引かれた方を振りかえると真っ赤な顔をした侍従長がそのまままっすぐクレアとベイリッシュ公のもとに向かっている。
侍従長は2人に話しかけている。
「クレア様、エイル様がお呼びです」
「ありがとう」
そういってクレアは安どの表情を浮かべ立ち上がる、ベイリッシュ公はおもしろくないといった感じで不機嫌になり
「エイル?あの男はここにおらんではないか!」
とのたまう。
「ええ、おりません」
「なんだと!ふざけるな」
侍従長はそれまでとうって変わって語気を強め
「もし!この場でなにかあれば、それは私の責任なります!」
「それがどうした、それがお前らの仕事だろうが」
「はい、だからこそその仕事を全うしたまでのことであります」
「踊ることがそんなに体にさわることか!」
「もし、踊っているさなか万が一クレア様のお体になにかあるようなことがあれば、私はあなたが強引にお踊りにお誘いしたと皇帝陛下やフリューゲル様、そしてエイル様に報告せざる負えません」
「あ、ああ」
「先程の晩餐会での失態、そしてクレア様へのあのようなご発言、フリューゲル様や皇帝陛下がお知りになれば…」
侍従長の言葉で一気に酔いが醒めたのかベイリッシュ公は
「そ、そうだな、う、うんクレア様エイル殿がおよびだそうでどうぞ」
「はい」
クレアは晴れ晴れとした表情でその場を立ち去って行った。
侍従長はベイリッシュ公に一礼をし私のもとにやってきて一言
「くれぐれも問題を起こすなよ」
と言い残した。
この舞踏会での演奏はガレオン屈指の楽団であるワレマール楽団が担当している。
私も昔はワレマールの曲を週1回は必ず、クレアや父と聴きに行ったものだ。
ワレマールの文字をみてそれを思い出す…
エイルは昔からこういった芸術に興味がなくいつも誘ってはいたのだが体よく断られていた。
音楽堂は普段はコンサートを楽しむように椅子が階段のように並んでいるが、今回は舞踏会であるためその椅子たちは片づけられ、楽団が演奏するスペースと同じ高さで曲を聞き踊りが楽しめるようになっており、天井の大きなシャンデリアをはじめ、ここにもきらびやかな調度品の数々が置かれている。
音楽堂に貴族たちが集まり、皇帝陛下と国王陛下が並び話をしている。
皇帝陛下が時折楽団を指さしたりし国王陛下がそれをみてうなずいたり、笑顔を見せたりしている、楽団のメンバーと国王陛下が談笑をしたり、楽器を触ったりと触れ合ったあと演奏が始まる。
かくいう私は侍従の格好をしている以上、怪しまれないように隅の方に酒の入ったグラスを置いたお盆をもって立っている。
晩餐会のときのような目立つことは避けなければ、侍従長も怪訝な顔をしそういえばあんな侍従いたか?と首をひねる一幕もあった。
目立つことは避けつつ、国王陛下の動向を見守りエイルの計画を阻止しエイルが関与しているという確固たる証拠をつかみ、あいつを絶望の淵に追い詰める。
舞踏会に父とエイルの姿は見えないだが身重のクレアの姿はあった、さすがに踊るわけにはいかないと椅子には座っている、エイルは舞踏会が苦手なのか、それとも警備の指示に向かったのかあるいは…
音楽堂では気品のあふれる楽曲に合わせて、優雅に舞うものやその楽曲に耳を傾けるもの様々なものがいる今、流れている曲これはよくクレアとよくここで踊った曲だ…
クレアも昔を懐かしんでいるのか、眼を閉じてじっくりと聴いている。
私もその時をのことを思いだす。
ーー数年前、宮殿の音楽堂
クレアは美しい青いドレスを纏い私のダンスパートナーをしている。
まるで黒真珠のような美しい瞳に、艶やかな黒い髪。
そして私の美しい金髪、サファイアのような碧い瞳、一緒に踊っている姿は有名な絵画からとびだしてきたような錯覚に陥るだろう。
2人でダンスを楽しんだあと、クレアと私は皇帝陛下のもとに呼ばれた。
「そなたとクレアはまるで絵にかいたような二人であるな」
「ありがとうございます」
皇帝陛下が目を細め本題に入る。
「して、アレクシアよそなたはクレアをめとる気はあるか」
答えはもちろん決まっている。
私は胸を張りこう答えた。
「もちろんです、私はクレアを愛しております!!」
「のうクレア、アレクシアもこう申しておるが」
クレアは透き通るような白い肌の頬を赤らめ、俯きながら
「はい…大変うれしゅうございます」
そういった。
そうして私たちの婚約がきまったのだ…
すーっと眼をあけるとさっきのベイリッシュ公が目に入る、ベイリッシュ公は酒にでも酔っているのか、真っ赤な顔をしてクレアに絡んでいる。
「クレアさまぁ、ぜひ私と一緒に踊りませんかぁぁ」
「いえ、私は身重なうえ…」
「なぁにちょっとだけ、ちょっとだけ踊るだけ、今すぐ生まれるわけでもありますまい」
そういってクレアの手を取る。
「もうしわけありません」
クレアはなんとか失礼がないように断ろうとしている。
「大丈夫、大丈夫そんなに体を動かすわけじゃないから、ね?」
「いえ…」
「もうあなたは皇女殿下はないのですよ?夫のためにも私と踊った方がいいとおもいますがね」
ベイリッシュ公は無理矢理手を引っ張りクレアを椅子から立たせようとする。
クレアは明らかに嫌だ、だれか助けてといった表情をしている、しかし周囲にはあのものを止めることができるものがいない。
皇帝陛下も中座しているようでこの場にはおらず、だれもベイリッシュ公をいさめるものがいない、ベイリッシュ公は貴族の中でもそこそこ立場にいるようで、周囲の貴族たちは見て見ぬふりをしている。
クレアに近づきたくない…私が私であるといってしまいそうになる…
それだけは避けなければ、しかしもう我慢の限界だ、行こうあいつを殴ってでも止めてやる。
そう思い、二人のもとへむかおうとするとグッと肩を引かれた、引かれた方を振りかえると真っ赤な顔をした侍従長がそのまままっすぐクレアとベイリッシュ公のもとに向かっている。
侍従長は2人に話しかけている。
「クレア様、エイル様がお呼びです」
「ありがとう」
そういってクレアは安どの表情を浮かべ立ち上がる、ベイリッシュ公はおもしろくないといった感じで不機嫌になり
「エイル?あの男はここにおらんではないか!」
とのたまう。
「ええ、おりません」
「なんだと!ふざけるな」
侍従長はそれまでとうって変わって語気を強め
「もし!この場でなにかあれば、それは私の責任なります!」
「それがどうした、それがお前らの仕事だろうが」
「はい、だからこそその仕事を全うしたまでのことであります」
「踊ることがそんなに体にさわることか!」
「もし、踊っているさなか万が一クレア様のお体になにかあるようなことがあれば、私はあなたが強引にお踊りにお誘いしたと皇帝陛下やフリューゲル様、そしてエイル様に報告せざる負えません」
「あ、ああ」
「先程の晩餐会での失態、そしてクレア様へのあのようなご発言、フリューゲル様や皇帝陛下がお知りになれば…」
侍従長の言葉で一気に酔いが醒めたのかベイリッシュ公は
「そ、そうだな、う、うんクレア様エイル殿がおよびだそうでどうぞ」
「はい」
クレアは晴れ晴れとした表情でその場を立ち去って行った。
侍従長はベイリッシュ公に一礼をし私のもとにやってきて一言
「くれぐれも問題を起こすなよ」
と言い残した。
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