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トップを狙え! PVP始めました
第11話 ショーグンの勝てる対人メソッド
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――チーター事件の翌日
対戦相手が表示される。名前はゴルドフィン・ゴルドー、ジョブはモンク。そしてエウロペア防衛軍の一人でランキング15位の奴だ。
シゲゾーによるとモンクは近接格闘のジョブで、ランサーに次ぐスピードと攻撃の回転力が魅力のジョブ。攻撃力はランサーより劣とり、射程距離も短いが、攻撃を当てることによって闘気という攻撃力アップのバフが掛かる。攻撃を当て続けることによって4段階ある闘気をMAXにするとそのバフ効果は2倍になる……。
とにかく連撃を喰らわないこと。闘気バフは3秒で切れるため、攻撃を単発に留めればいいのである。
そう鈍足をつかってヒット&アウェイを使えば楽に勝てる相手だ。
待合室からゆっくりと歩いて試合場に向かう。対戦相手のゴルドフィン・ゴルドーの小さな姿がある。このゴルドフィン・ゴルドー、いかつい名前にも関わらず、ロロリタ族の幼児モンク。
ゴルドフィンはちょび髭をピンと触り、俺を指差し
「ムカデってまだやってるんだなハハハ!! 負けて顔真っ赤にして回線を切るなよ!! 」
そういって俺のことを蔑むような目で見ている。
この手のバカは無視するに限る。と無視していると
「おっ! 図星かぁ図星だよなぁ最弱PK集団のムカデちゃん達だもんなぁ」
「……」
「おい。黙ってないでなんか言ったらどうなんだ?」
とゴルドフィンが言った瞬間、フォーンという試合開始の合図が鳴る。
いつものように
「ターゲットインフェクション」
と呟いた瞬間、ゴルドフィンの姿が見えない。
「へ?」
そう思った瞬間。ゴルドフィンは俺の懐に潜り込んでいる。モンクのWSである疾風斬という10メートルほどの距離を一気に詰める技を使ってきたのだ。
まあ、焦ることではない。モンクとの対戦もそこそこしてきた。開幕疾風斬なんてよくあること。
ただロロリタ族のモンクと当たったことがなく。その体の小ささゆえ一瞬見失っただけだ。
懐に潜り込んだゴルドフィンは左右の手足を使い連撃を繰り出す。腹に当たった攻撃は20、25、30とダメージが増加
そのまま後ろに飛び退いて距離を取ればいいだけ……まだ慌てるような時間じゃない。
俺が距離を取ろうとすると……まだデバフが残ってました……デバフ終了まで10秒程……
慌てて盾をモンクに向けようとした瞬間、その行動を読まれたのか、そのまま体を俺に預け密着状態にし盾を使えないようにする。
「こうすれば盾は使えないよなぁムカデちゃん」
そういうと再び連撃を繰り返す。40、40とダメージが入る。
「もういっちょ! 」
モンクの男がそう言うと、脳震盪! 視界に表示され体が動かなくなる。そして頭が☆が飛んでいるようなアイコンが表示され10と書かれている。
「これで終わりだ! クソムカデ!! 奥義、闘魂注入! 」
と叫び、体を捻って殴りかかってくる。
その叫びとほぼ同時に
「ターゲットインフェクション! 」
と俺もほぼ無意識に叫んでいた。
両者に脳震盪デバフが掛かかり動けなくなる。当然ヤツの闘気も消え、俺に掛かっていた鈍足デバフと脳震盪デバフがゴルドフィンより一足早く消失し、動けなくなったゴルドフィンに斬りかかる!
俺の剣がゴルドフィンに当たる瞬間ブスンと姿が消え、Victoryという表示が画面に現れる。
受付に戻ってくると試合を見ていたシゲゾーがニヤニヤし
「あいつ回線切りやがったな!! どっちが回線切りの常習犯なんだよ!! 」
と嬉しそうに話す。
しかし俺はそういう気持ちに成れない。闘技場をやり始めて初めて負けという文字が脳裏に浮かんだ。あいつが脳震盪を使わければ、俺は負けていた。
「でももうちょっとで負けそうだった……」
俺がそう言うとシゲゾーは
「ああ……腐ってもエウロペア防衛軍。いくらムカデ洞窟で練習していたとはいえ、対人経験値が違う。これからはお前のことも研究してくるだろうから更に苦戦する場面も増える。お前自身が強くなるしかない」
「うん……」
俺は噛みしめるように頷いた。
――翌日
学校で昼休みを迎え、中庭の刈りたての芝生の上で昼ごはんの焼そばパンを食べているとタケシが俺の側にやって来て話しかけてくる。
「闘技場の調子はどうだ?」
「うん……今の所負けてはないけど……」
そう言って俺が言葉を濁すと
「ランクが上がって苦戦してるって感じか」
うんと頷きながら口を開く。
「エウロペア防衛軍はやっぱり強いね」
「ふーん」
とタケシは言うとスマホを開いて俺に見せてくる。
「これ見てみろ」
そういって見せられたのが
『闘技場No.1プレイヤー ショーグンによる勝てる対人メソッド ~もうPKなんて怖くない~』と書かれたWebページが表示されている。
「なんぞこれ?」
俺が怪訝そうな顔をしていると
「ここ見てみろ」
と指を差されたところを見る。
『アルターオンラインNo.1PvPプレイヤー ショーグンによる対人講習会。参加料はゲーム内通貨5万G』
と書かれている。
「ふーん。こんなの参加するやついるんかね?」
俺がそう言うとタケシは
「そう思うだろ? 試しに俺、参加してみたんだよ。そしたら30人ぐらいいたよ」
「え……」
「それでな……これ5万じゃ終わらない」
「……」
「最初はショーグンってやつが出てくるわけじゃなくて、エウロペア防衛軍の下っ端がでてきて、基本的なことだけ教えるだけ。ショーグンに教えてもらいたかったら、30万G払えって言われたよ。恐らく30万G、払うと次は50万とか徐々に高くなるんだろうな」
「怪しい情報商材じゃねーかよ」
俺がそういうとタケシは笑いながら頷く。そしてまた真剣な表情になり続ける。
「ただこれってゲーム内通貨だからな。リアルマネーを失うわけじゃないから、だからみんなもすぐに払う。そして詐欺にもならない」
「なるほど……」
「で、ここからが本題なんだが……なんで連中はそんなにGを集めてるんだってこと……」
「あっ……RMT……」
「そう。たぶん連中はやってる」
「通報したの?」
「ただ金を集めてるってだけで状況証拠しかないからな……微妙なんだよなぁぁ。まあでも詐欺まがいのことはしてるって運営に報告はしておいた。サイトのURLも乗せてな」
「なるほど……」
「グレーだけどお咎めがない可能性が高い……だからお前が勝ってこいつらが偽物だってことを証明すればいい」
「うん」
力強く俺は頷いた。
対戦相手が表示される。名前はゴルドフィン・ゴルドー、ジョブはモンク。そしてエウロペア防衛軍の一人でランキング15位の奴だ。
シゲゾーによるとモンクは近接格闘のジョブで、ランサーに次ぐスピードと攻撃の回転力が魅力のジョブ。攻撃力はランサーより劣とり、射程距離も短いが、攻撃を当てることによって闘気という攻撃力アップのバフが掛かる。攻撃を当て続けることによって4段階ある闘気をMAXにするとそのバフ効果は2倍になる……。
とにかく連撃を喰らわないこと。闘気バフは3秒で切れるため、攻撃を単発に留めればいいのである。
そう鈍足をつかってヒット&アウェイを使えば楽に勝てる相手だ。
待合室からゆっくりと歩いて試合場に向かう。対戦相手のゴルドフィン・ゴルドーの小さな姿がある。このゴルドフィン・ゴルドー、いかつい名前にも関わらず、ロロリタ族の幼児モンク。
ゴルドフィンはちょび髭をピンと触り、俺を指差し
「ムカデってまだやってるんだなハハハ!! 負けて顔真っ赤にして回線を切るなよ!! 」
そういって俺のことを蔑むような目で見ている。
この手のバカは無視するに限る。と無視していると
「おっ! 図星かぁ図星だよなぁ最弱PK集団のムカデちゃん達だもんなぁ」
「……」
「おい。黙ってないでなんか言ったらどうなんだ?」
とゴルドフィンが言った瞬間、フォーンという試合開始の合図が鳴る。
いつものように
「ターゲットインフェクション」
と呟いた瞬間、ゴルドフィンの姿が見えない。
「へ?」
そう思った瞬間。ゴルドフィンは俺の懐に潜り込んでいる。モンクのWSである疾風斬という10メートルほどの距離を一気に詰める技を使ってきたのだ。
まあ、焦ることではない。モンクとの対戦もそこそこしてきた。開幕疾風斬なんてよくあること。
ただロロリタ族のモンクと当たったことがなく。その体の小ささゆえ一瞬見失っただけだ。
懐に潜り込んだゴルドフィンは左右の手足を使い連撃を繰り出す。腹に当たった攻撃は20、25、30とダメージが増加
そのまま後ろに飛び退いて距離を取ればいいだけ……まだ慌てるような時間じゃない。
俺が距離を取ろうとすると……まだデバフが残ってました……デバフ終了まで10秒程……
慌てて盾をモンクに向けようとした瞬間、その行動を読まれたのか、そのまま体を俺に預け密着状態にし盾を使えないようにする。
「こうすれば盾は使えないよなぁムカデちゃん」
そういうと再び連撃を繰り返す。40、40とダメージが入る。
「もういっちょ! 」
モンクの男がそう言うと、脳震盪! 視界に表示され体が動かなくなる。そして頭が☆が飛んでいるようなアイコンが表示され10と書かれている。
「これで終わりだ! クソムカデ!! 奥義、闘魂注入! 」
と叫び、体を捻って殴りかかってくる。
その叫びとほぼ同時に
「ターゲットインフェクション! 」
と俺もほぼ無意識に叫んでいた。
両者に脳震盪デバフが掛かかり動けなくなる。当然ヤツの闘気も消え、俺に掛かっていた鈍足デバフと脳震盪デバフがゴルドフィンより一足早く消失し、動けなくなったゴルドフィンに斬りかかる!
俺の剣がゴルドフィンに当たる瞬間ブスンと姿が消え、Victoryという表示が画面に現れる。
受付に戻ってくると試合を見ていたシゲゾーがニヤニヤし
「あいつ回線切りやがったな!! どっちが回線切りの常習犯なんだよ!! 」
と嬉しそうに話す。
しかし俺はそういう気持ちに成れない。闘技場をやり始めて初めて負けという文字が脳裏に浮かんだ。あいつが脳震盪を使わければ、俺は負けていた。
「でももうちょっとで負けそうだった……」
俺がそう言うとシゲゾーは
「ああ……腐ってもエウロペア防衛軍。いくらムカデ洞窟で練習していたとはいえ、対人経験値が違う。これからはお前のことも研究してくるだろうから更に苦戦する場面も増える。お前自身が強くなるしかない」
「うん……」
俺は噛みしめるように頷いた。
――翌日
学校で昼休みを迎え、中庭の刈りたての芝生の上で昼ごはんの焼そばパンを食べているとタケシが俺の側にやって来て話しかけてくる。
「闘技場の調子はどうだ?」
「うん……今の所負けてはないけど……」
そう言って俺が言葉を濁すと
「ランクが上がって苦戦してるって感じか」
うんと頷きながら口を開く。
「エウロペア防衛軍はやっぱり強いね」
「ふーん」
とタケシは言うとスマホを開いて俺に見せてくる。
「これ見てみろ」
そういって見せられたのが
『闘技場No.1プレイヤー ショーグンによる勝てる対人メソッド ~もうPKなんて怖くない~』と書かれたWebページが表示されている。
「なんぞこれ?」
俺が怪訝そうな顔をしていると
「ここ見てみろ」
と指を差されたところを見る。
『アルターオンラインNo.1PvPプレイヤー ショーグンによる対人講習会。参加料はゲーム内通貨5万G』
と書かれている。
「ふーん。こんなの参加するやついるんかね?」
俺がそう言うとタケシは
「そう思うだろ? 試しに俺、参加してみたんだよ。そしたら30人ぐらいいたよ」
「え……」
「それでな……これ5万じゃ終わらない」
「……」
「最初はショーグンってやつが出てくるわけじゃなくて、エウロペア防衛軍の下っ端がでてきて、基本的なことだけ教えるだけ。ショーグンに教えてもらいたかったら、30万G払えって言われたよ。恐らく30万G、払うと次は50万とか徐々に高くなるんだろうな」
「怪しい情報商材じゃねーかよ」
俺がそういうとタケシは笑いながら頷く。そしてまた真剣な表情になり続ける。
「ただこれってゲーム内通貨だからな。リアルマネーを失うわけじゃないから、だからみんなもすぐに払う。そして詐欺にもならない」
「なるほど……」
「で、ここからが本題なんだが……なんで連中はそんなにGを集めてるんだってこと……」
「あっ……RMT……」
「そう。たぶん連中はやってる」
「通報したの?」
「ただ金を集めてるってだけで状況証拠しかないからな……微妙なんだよなぁぁ。まあでも詐欺まがいのことはしてるって運営に報告はしておいた。サイトのURLも乗せてな」
「なるほど……」
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