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第1章 追放からの
第8話 ゴブリンキング
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「さ、これからゴブリンの巣駆除です」
ニーナはこれからゴブリンの巣駆除と確かに言った。
僕はニーナに聞き返す。
「え?もう? ゴブリンの巣駆除なの? まだ1週間だよ?パーティ結成して……」
ニーナは事の大きさに気が付かずに首を傾げながら答える。
「ゴブリン討伐に何か問題でもあるの?」
うんと頷きながらニーナに説明をする。
「ゴブリンの巣駆除って錫から鉛へランクアップするときに行われる昇級クエストの一つでもあるんだ。それをパーティ結成の1週間でとか聞いたことないよ」
「へぇぇじゃあ私達昇級できるんですかね?」
「ポイントが溜まってないから無理なはずだけど……受付の人なんか言ってなかった?」
首を横に振るニーナ。
だとしたら何かの間違いかな? 受付にもう一度聞いてこようかな……
「ニーナやっぱりなんかの間違いかもしれないから、もう一度聞いてこよう」
「う、うん」
二人で受付け立って理由を伝えると少し待つように言われる。受付の奥から一人の燕尾服姿の頭に白い物の混じった初老の男の人がやってくる。
「初めまして、私はここベリルの冒険者ギルドの支配人、タナカスと申します」
ニーナと僕はお辞儀をしながら挨拶をする。
「は、初めまして」
支配人なんて初めてみた……前のパーティのときにはこんなことなかったけど。
眼光鋭いタナカスさんは話し出す。
「今回のゴブリン討伐のクエストの件、私が直接、あなた達にお願いするように指示しました」
「は、はい……」
ニーナと同時に返事をする。
「あなた方のパーティだと楽にこなせる……そう判断しましたが……なにか問題でも?」
「……い、いえ……買いかぶり過ぎかも……」
僕がボソッと呟く。
そう言うとタナカスさんはその表情を変えずに
「私も長い間パーティを見てきましたが、初クエストでスライム100匹を半日で倒した上に、他のクエストも期待以上の活躍……これほどの早さでクエスト難度が上がっていくパーティはみたことがありません。あのデーモンの目にも涙よりその速度は早いです」
……確かに、あの時僕たちは錫ランクを抜けるの1か月は掛かった。
タナカスさんは僕らを品定めするような視線で、
「できます……よね?」
と聞いてくる。 その問いに僕らは頷くしかなかった。
ギルドを後にすると研師の元に剣を研ぎに行っていたエイルと合流する。
「次のクエストは何だ?」
「ゴブリン討伐ですね」
「ゴブリンか、強い相手ではないな」
と余裕の表情を見せる。
「ゴブリンだからって甘く見ないほうがいいよ。街や村にでてくるゴブリンは一匹とか2匹だけから楽勝だけど、僕らはゴブリンの巣に飛び込むんだ。頭も使うし、大勢を相手にすることなるんだ油断はしない方がいいよ」
「なるほど……」
僕がこう言ったのには理由がある。前のパーティのとき錫から鉛へ昇級試験でゴブリン討伐だった。あの時はリリムやワイズマンがシビレ毒にやられて、やばかった。エニシが解毒魔法にチャレンジして成功できたからその時はなんとかクエストをクリアできたけど……
――次の日
「ここですね……」
ニーナが地図を見ながら言った。
目の前には人1人が入れるような洞窟があり、その真っ暗な入り口が不気味にこちらを見ている。
エイルが松明を持って先頭に、その後ろを僕と、ニーナが続く。
一本道を暫く歩いていくと、すこし開けた場所に出てると、壁に松明のが掛けられて燃やされており、知能のあるもの、自ら火を起こせる者がこの洞窟内に生息していることが分かる。そして道も来た道を覗いて四方からここに来られるようなっており、囲まれる可能性が高い……
そう思った瞬間……
「ケケケッ」
という声が聞こえてくる。
ゴブリンの声……
その声は周囲から聞こえてくる……
「エイル……ニーナ……」
「分かってる」
そう言ってエイルは剣を抜いて、ニーナは杖を構える。
四方からほぼ同時に……示し合わせたように、5才児程の大きさの緑色の皮膚に、口が耳まで裂けた顔をして、手に小さなナイフをもったゴブリンがその姿を表す。
するとエイルが目にも留まらぬ速さでゴブリン達をあっというまに斬り伏せ、ものの数秒でゴブリンの死体の山が出来上がった。
「疾風怒濤……新しいスキルだ」
そう言って剣を鞘に収める。
「つ、つよい! っていうかいつそんなスキル覚えたんですか! 」
ニーナが興奮気味に話しかける。
「なんかスライム100匹倒したときに閃いたんだよね。自分の速さを瞬間的に高められるスキルなんだけど、いまいち使う機会がなくてねー」
そういってエイルは頭をポリポリと掻く。
「初級クエストも無駄じゃなかったってことだね」
僕がそういうとエイルはコクっと頷く。
「これでクエストクリアか?」
「いえ、まだよ。ここにいるゴブリン全部を倒さないといけないけどここに10数匹いるからもうこれでほとんどだと思うけど……」
そうエイルはほんの数秒で12匹のゴブリンを屠ったのだ。
改めて奥に進んでいくと、さっきの分かれていた道は奥で全て繋がっており、一つの道に繋がっている。
どうやらゴブリンは僕たちが来ることを知って一気に囲んで倒そうとした? 連中にそこまでの知能ってあったっけ……と考えながら歩いていく。
すると2匹のゴブリンを従えた人間の大人程のゴブリンの姿がある。その姿は筋骨隆々で皮膚の色が緑で周囲にゴブリンを従えてなければ、とてもゴブリンの仲間とは思えない。
「行くぞ……」
エイルは剣を抜く。
あの大きいゴブリンが引っ掛かる……ラージゴブリンか? ゴブリンの変種で体が大きい者が現れるが、それがラージゴブリンと呼ばれる……しかしあれほどの大きさ。そしてさっきのとてもゴブリンの知能では思いつけない包囲作戦……まさか!!
だとしたらエイルがやばい!!
「エイル!」
僕が声を掛けた瞬間にエイルは既に行動に移していた。
「どうしたです? 」
ニーナが声を掛けてくる。
「あいつはゴブリンキングだ! 銅ランク相当のパーティじゃないと勝てない!! 」
そうゴブリンキングはゴブリンの王として君臨するゴブリン種の頂点。ゴブリン1万体に1体の出現率友いわれ、知能も人間並、力も鍛え上げた大人の人間を凌駕するほど。☆付きのレアモンスターと言われる存在だ。
エイルの剣は2匹の雑魚を一瞬で斬り伏せたあと、ゴブリンキングはその手にもった剣でその攻撃を受け止める。
エイルはそのまま連続攻撃の疾風迅雷のスキルを使用し、剣技の連続でゴブリンキングに斬りつけるが、カンカンと軽い音とともに、ゴブリンキングはその全てを受け流す。
そして一瞬の隙きをついてゴブリンキングが攻撃転じる……
ガキーーンという金属と金属がぶつかり合う音が響く。頭の上で受け止めたエイルは剣でその攻撃を受け止めたが、ゴブリンキングはそのまま押し切ろうとする
「ぐ……」
エイルの苦しそうな声を漏らす。
徐々に剣が頭に近づいてくる。ゴブリンキングがその大きな耳まで裂けた大きな口をニヤッと歪める。
「ま、まずい……あいつの筋力……エイルじゃ絶対に勝てない……」
するとニーナが杖をかざす。
「レベルアップしたのはエイルさんだけじゃないんですよ!」
といって杖から光が離れたれ、その光がエイルを包み込む。
包み込んだ瞬間、エイルはゴブリンキングの剣を跳ね上げ、そのまま胸を剣で貫き、それを抜いた後、首を撥ねた。
それはニーナが筋力強化の魔法を使ったということだった。
ニーナはこれからゴブリンの巣駆除と確かに言った。
僕はニーナに聞き返す。
「え?もう? ゴブリンの巣駆除なの? まだ1週間だよ?パーティ結成して……」
ニーナは事の大きさに気が付かずに首を傾げながら答える。
「ゴブリン討伐に何か問題でもあるの?」
うんと頷きながらニーナに説明をする。
「ゴブリンの巣駆除って錫から鉛へランクアップするときに行われる昇級クエストの一つでもあるんだ。それをパーティ結成の1週間でとか聞いたことないよ」
「へぇぇじゃあ私達昇級できるんですかね?」
「ポイントが溜まってないから無理なはずだけど……受付の人なんか言ってなかった?」
首を横に振るニーナ。
だとしたら何かの間違いかな? 受付にもう一度聞いてこようかな……
「ニーナやっぱりなんかの間違いかもしれないから、もう一度聞いてこよう」
「う、うん」
二人で受付け立って理由を伝えると少し待つように言われる。受付の奥から一人の燕尾服姿の頭に白い物の混じった初老の男の人がやってくる。
「初めまして、私はここベリルの冒険者ギルドの支配人、タナカスと申します」
ニーナと僕はお辞儀をしながら挨拶をする。
「は、初めまして」
支配人なんて初めてみた……前のパーティのときにはこんなことなかったけど。
眼光鋭いタナカスさんは話し出す。
「今回のゴブリン討伐のクエストの件、私が直接、あなた達にお願いするように指示しました」
「は、はい……」
ニーナと同時に返事をする。
「あなた方のパーティだと楽にこなせる……そう判断しましたが……なにか問題でも?」
「……い、いえ……買いかぶり過ぎかも……」
僕がボソッと呟く。
そう言うとタナカスさんはその表情を変えずに
「私も長い間パーティを見てきましたが、初クエストでスライム100匹を半日で倒した上に、他のクエストも期待以上の活躍……これほどの早さでクエスト難度が上がっていくパーティはみたことがありません。あのデーモンの目にも涙よりその速度は早いです」
……確かに、あの時僕たちは錫ランクを抜けるの1か月は掛かった。
タナカスさんは僕らを品定めするような視線で、
「できます……よね?」
と聞いてくる。 その問いに僕らは頷くしかなかった。
ギルドを後にすると研師の元に剣を研ぎに行っていたエイルと合流する。
「次のクエストは何だ?」
「ゴブリン討伐ですね」
「ゴブリンか、強い相手ではないな」
と余裕の表情を見せる。
「ゴブリンだからって甘く見ないほうがいいよ。街や村にでてくるゴブリンは一匹とか2匹だけから楽勝だけど、僕らはゴブリンの巣に飛び込むんだ。頭も使うし、大勢を相手にすることなるんだ油断はしない方がいいよ」
「なるほど……」
僕がこう言ったのには理由がある。前のパーティのとき錫から鉛へ昇級試験でゴブリン討伐だった。あの時はリリムやワイズマンがシビレ毒にやられて、やばかった。エニシが解毒魔法にチャレンジして成功できたからその時はなんとかクエストをクリアできたけど……
――次の日
「ここですね……」
ニーナが地図を見ながら言った。
目の前には人1人が入れるような洞窟があり、その真っ暗な入り口が不気味にこちらを見ている。
エイルが松明を持って先頭に、その後ろを僕と、ニーナが続く。
一本道を暫く歩いていくと、すこし開けた場所に出てると、壁に松明のが掛けられて燃やされており、知能のあるもの、自ら火を起こせる者がこの洞窟内に生息していることが分かる。そして道も来た道を覗いて四方からここに来られるようなっており、囲まれる可能性が高い……
そう思った瞬間……
「ケケケッ」
という声が聞こえてくる。
ゴブリンの声……
その声は周囲から聞こえてくる……
「エイル……ニーナ……」
「分かってる」
そう言ってエイルは剣を抜いて、ニーナは杖を構える。
四方からほぼ同時に……示し合わせたように、5才児程の大きさの緑色の皮膚に、口が耳まで裂けた顔をして、手に小さなナイフをもったゴブリンがその姿を表す。
するとエイルが目にも留まらぬ速さでゴブリン達をあっというまに斬り伏せ、ものの数秒でゴブリンの死体の山が出来上がった。
「疾風怒濤……新しいスキルだ」
そう言って剣を鞘に収める。
「つ、つよい! っていうかいつそんなスキル覚えたんですか! 」
ニーナが興奮気味に話しかける。
「なんかスライム100匹倒したときに閃いたんだよね。自分の速さを瞬間的に高められるスキルなんだけど、いまいち使う機会がなくてねー」
そういってエイルは頭をポリポリと掻く。
「初級クエストも無駄じゃなかったってことだね」
僕がそういうとエイルはコクっと頷く。
「これでクエストクリアか?」
「いえ、まだよ。ここにいるゴブリン全部を倒さないといけないけどここに10数匹いるからもうこれでほとんどだと思うけど……」
そうエイルはほんの数秒で12匹のゴブリンを屠ったのだ。
改めて奥に進んでいくと、さっきの分かれていた道は奥で全て繋がっており、一つの道に繋がっている。
どうやらゴブリンは僕たちが来ることを知って一気に囲んで倒そうとした? 連中にそこまでの知能ってあったっけ……と考えながら歩いていく。
すると2匹のゴブリンを従えた人間の大人程のゴブリンの姿がある。その姿は筋骨隆々で皮膚の色が緑で周囲にゴブリンを従えてなければ、とてもゴブリンの仲間とは思えない。
「行くぞ……」
エイルは剣を抜く。
あの大きいゴブリンが引っ掛かる……ラージゴブリンか? ゴブリンの変種で体が大きい者が現れるが、それがラージゴブリンと呼ばれる……しかしあれほどの大きさ。そしてさっきのとてもゴブリンの知能では思いつけない包囲作戦……まさか!!
だとしたらエイルがやばい!!
「エイル!」
僕が声を掛けた瞬間にエイルは既に行動に移していた。
「どうしたです? 」
ニーナが声を掛けてくる。
「あいつはゴブリンキングだ! 銅ランク相当のパーティじゃないと勝てない!! 」
そうゴブリンキングはゴブリンの王として君臨するゴブリン種の頂点。ゴブリン1万体に1体の出現率友いわれ、知能も人間並、力も鍛え上げた大人の人間を凌駕するほど。☆付きのレアモンスターと言われる存在だ。
エイルの剣は2匹の雑魚を一瞬で斬り伏せたあと、ゴブリンキングはその手にもった剣でその攻撃を受け止める。
エイルはそのまま連続攻撃の疾風迅雷のスキルを使用し、剣技の連続でゴブリンキングに斬りつけるが、カンカンと軽い音とともに、ゴブリンキングはその全てを受け流す。
そして一瞬の隙きをついてゴブリンキングが攻撃転じる……
ガキーーンという金属と金属がぶつかり合う音が響く。頭の上で受け止めたエイルは剣でその攻撃を受け止めたが、ゴブリンキングはそのまま押し切ろうとする
「ぐ……」
エイルの苦しそうな声を漏らす。
徐々に剣が頭に近づいてくる。ゴブリンキングがその大きな耳まで裂けた大きな口をニヤッと歪める。
「ま、まずい……あいつの筋力……エイルじゃ絶対に勝てない……」
するとニーナが杖をかざす。
「レベルアップしたのはエイルさんだけじゃないんですよ!」
といって杖から光が離れたれ、その光がエイルを包み込む。
包み込んだ瞬間、エイルはゴブリンキングの剣を跳ね上げ、そのまま胸を剣で貫き、それを抜いた後、首を撥ねた。
それはニーナが筋力強化の魔法を使ったということだった。
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