17 / 120
第2章 騎士学校
第17話 勇気
しおりを挟む
エグルストンはニヤニヤと嫌な笑顔を浮かべ嫌味を言う。
「誰もいないのか?ほんとこのクラスに根性のあるやつはいないんだな」
俺が立ち上がろうとすると、すっと肩に手を掛けられる。手を掛けられた方を見るとシャウラが足を震わせながら立ち上がっていた。
それを見たエグルストンは
「シャウラ少年の勇気に拍手」
そういってパチパチと一人拍手をしている。
生徒たちは生贄が出たと安堵しているようにも見える。
俺はシャウラのズボンを引っ張り話しかける。
「シャウラ無理に戦わなくても、あいつの狙いは俺だ」
「うん…分かってるよ、スタンツ達に言われた時助けてくれたろ?だから今度は僕が助けたいんだ…それをしないとこの先、僕は後悔すると思うんだ。だから僕が君の代わりに今戦わないとダメなんだ、友達だろ?貸し借りはなしだ」
「シャウラ…」
そのシャウラの瞳は真っ直ぐに俺を見つめている。
「大怪我するかもしれない、はっきり言って無駄なことだと俺は思う」
「うん、承知の上さ。もしここで僕が手を挙げなければ君とは本当の友達になれないと思う」
「本当の友達…」
「そうさ、貸し借りなしの本当の友達」
「分かった。でも決して無理をするなよ」
「ありがとう」
もう俺にシャウラを止めることはできない…これは俺とシャウラが真の友人となるための一種の通過儀礼なのだ。
シャウラは震える足をダンっと床に打ち付け、エグルストンの元に向かう。その手には何も持っていない。一方のエグルストンは軽めに剣を振り体を暖め準備を整えている。
シャウラの表情は真剣そのもので生徒達も固唾を飲んでシャウラのことを見ている。
エグルストンは蔑んだような目でシャウラを見つめたあと嘲笑しながら言った。
「今からお友達と交代するか?」
「…い、いえ」
呆れたというような表情を見せたあとフッと真剣な顔になり
「声が震えてるぞ!」
といった瞬間、エグルストンは瞬時に間合いを詰めシャウラの腹に突きを食らわせる。
ドフッっという音が響きシャウラの体はくの字になる。
「さあ俺の勝ちだ」
エグストンはまるで小さな虫でも潰したような表情で腹を抑えるシャウラのことを見ている。
「ま、まだですまだ降参と言っていません!」
シャウラは腹を抑えながら熱く言った。
「そうか、私の突きも衰えたのかな?じゃあこれはどうだ」
そういって腹を抑えるシャウラの背中を思っきり木剣で打ち込みドンっという音が響きシャウラその場で倒れる。
俺は自然とエグルストンのことを睨みつけていた。
「じゃあ次、ラグウェルなんだその目は!」
俺は拳を握りしめ立ち上がろうとした時エグルストンの後ろにあるものの姿を見た。
「じゃあ次はラグウェル貴様だお友達がやられて悔しいんだろ?ならさっさとこい」
「もういいだろ!シャウラ!」
シャウラは立ちあがり、俺の方向いて首を横に振る。
「ぼ、僕の友達に手をだすなーー!」
フラフラの体でエグルストンに殴り掛かる。その拳は当たるようなものではなくあっけなく空を切る。それでエグルストンは激昂し持っていた木剣でシャウラの滅多打ちにする。時間にすれば2、3分の出来事であろう。しかしシャウラや俺そしてその惨状見つめる生徒達にしてみればその時間は異常に長く感じられたであろう。
俺は何度も助けようとシャウラを見る。しかしシャウラはそれを拒むように首を横に振る。
そして生徒たちに動揺が走りザワザワと騒ぎ出し生徒の一人が
「誰か別の先生呼んで来いよ、あれじゃ死んじゃうぞ」
と言い出すと別の生徒が
「分かった俺が言ってくる」
と立ち上がり駆け出そうとするとエグルストンが叫ぶ。
「俺に楯突くのお前ら!!こいつみたいにボロ雑巾になりたいのか!!」
と言い放ちだれもその場を動けなくなった。
エグルストンは手を止め
「ハァハァ、もうこれで終わりだな、よし次、ラグウェルだ」
顔の形は歪み、目は両方とも腫れ上がり、口や鼻からは血を出しボロボロの状態になってもまだシャウラは立ち上がったのだ。
俺は叫ぶ。
「まだだ、シャウラの根性を舐めるな!」
エグルストンはそのシャウラの姿をみて狼狽し
「なんなんだこいつは!分かったもう殺してやる!」
そう言って木剣を振りかぶり、シャウラに留めの一撃を食らわせようとする。
しかしその振りかぶった木剣が振り下ろされることはない。木剣を振り下ろすことができないエグストンはこちらを見た。
俺はシャウラに木剣が振り下ろされる前に、瞬間的に動きエグルストンの剣先を掴んでいた。
「何をする!!」
「お前は俺の友達を殺すと言った。だから俺は俺の友達を守る」
剣を掴みそのまま奪い取りシャウラの元に駆け寄り抱きかかえ優しく話し掛ける。
「もう交代だ」
「ぼ、僕はま、まだ戦える」
「友達を見殺しにはできない。もうこれで貸し借りはなしだ」
「だ、だけど」
「お前は俺にでっかい借りを作ってこの場を去るつもりか?友達だろ貸し借りはなしだ」
「わ、わかったよ……」
「お前は良くやったよ。今度は俺の番だ」
シャウラはそう言うとコクリと頷きそのまま目を閉じる。俺は床にシャウラをそっと寝かす。そしてエグルストンの前に立ち木剣を投げる。
するとエグルストンは木剣を腰に下げた剣を抜き、真っ二つに叩き斬った。
「ラグウェル君、君には特別に真剣で勝負してあげよう」
「勝負?さっき震えながら負けましたって言ってたのは誰だったっけ?」
エグルストンは憤怒の表情を浮かべ大声で話す。
「あれは体調が悪かっただけだ!お前なんぞに俺が負けるわけがないだろうが!!!」
「わかった言い訳はいいからさっさとやろう、シャウラに治療を早く受けさせないといけないからな」
エグストンは真剣を水平に構える。一方の俺は武器は持たずエグルストンと対峙する。
俺はエグルストンを睨みながら口を開く。
「さあ、かかってこいよ」
「吠え面かくなよ!!」
エグルストンは剣先が少しだけ揺れている。そしてその揺れが止まる。
そして間合いを詰め剣を振り上げる。
俺は微動だにしていない。
そしてエグルストンは剣を俺めがけて振り下ろそうとする。するとその瞬間、剣は大きく逸れ、板張りの床に刺さる。
エグルストンの顔は明らかに動揺し肩で息をしている。そして剣を離し震える手を眺めている。
「なぜだ!なぜ斬れない!!相手は丸腰だぞ!!どうしたんだ俺は」
そして今度は足が震えだし立っていることも困難になり、その場に座り込む。
俺は床に刺さっている剣を抜き、エグルストンのクビに狙いをつけ振り上げる。
エグルストンは涙と鼻水で顔をぐしゃぐしゃにしながら
「許して、許して下さい!」
とすがる様に叫ぶ。
そしてそのまま剣を振り下ろす。
そこへ校長と生徒の一人が息を切らしてやってきた。
「やめろ!」
校長が叫ぶ。
剣は首の薄皮一枚だけ切り裂きそこで止まる。
エグルストンは放心状態で股間の辺りがジワっと濡れている。
どうやら奴が真剣を抜いたときに生徒の一人が他の先生を呼びに行ったらしく、ちょうど校長が校内の見回りをしていたらしい。
校長はその場をみて一喝する。
「これはどういうことだ!」
エグルストンは放心状態でうわ言のように同じ言葉を繰り返している。
「許して下さい許して下さい許して下さい……」
校長が声を荒げ
「それでも貴様騎士か!」
問いかけるも上の空でブツブツと言うのみ。
「ダメだな話しにならん」
校長はフーッとため息をつく。
生徒の一人が校長に質問をする。
「エルグストン先生は真剣で相手は丸腰ですよ。なんで斬れなかったんですか?」
「真剣だからダメなんじゃ。相手のほうが力量は上。もしかしたら真剣を奪われるかもしれないそうなれば真剣を抜いた以上自分は確実に殺される。それが頭をよぎるそうなればもう斬ることはできん」
「なるほど…」
校長はエグルストンを見て
「もうこれでは役に立たんな」
そう呟き俺の方向く。
「斬るつもりだったのか?」
「俺の友達を一方的に殴る、これは斬ることには値しませんか?」
そしてシャウラを抱き上げ、俺は校長と一緒に校内にある治療所に向かった。
「誰もいないのか?ほんとこのクラスに根性のあるやつはいないんだな」
俺が立ち上がろうとすると、すっと肩に手を掛けられる。手を掛けられた方を見るとシャウラが足を震わせながら立ち上がっていた。
それを見たエグルストンは
「シャウラ少年の勇気に拍手」
そういってパチパチと一人拍手をしている。
生徒たちは生贄が出たと安堵しているようにも見える。
俺はシャウラのズボンを引っ張り話しかける。
「シャウラ無理に戦わなくても、あいつの狙いは俺だ」
「うん…分かってるよ、スタンツ達に言われた時助けてくれたろ?だから今度は僕が助けたいんだ…それをしないとこの先、僕は後悔すると思うんだ。だから僕が君の代わりに今戦わないとダメなんだ、友達だろ?貸し借りはなしだ」
「シャウラ…」
そのシャウラの瞳は真っ直ぐに俺を見つめている。
「大怪我するかもしれない、はっきり言って無駄なことだと俺は思う」
「うん、承知の上さ。もしここで僕が手を挙げなければ君とは本当の友達になれないと思う」
「本当の友達…」
「そうさ、貸し借りなしの本当の友達」
「分かった。でも決して無理をするなよ」
「ありがとう」
もう俺にシャウラを止めることはできない…これは俺とシャウラが真の友人となるための一種の通過儀礼なのだ。
シャウラは震える足をダンっと床に打ち付け、エグルストンの元に向かう。その手には何も持っていない。一方のエグルストンは軽めに剣を振り体を暖め準備を整えている。
シャウラの表情は真剣そのもので生徒達も固唾を飲んでシャウラのことを見ている。
エグルストンは蔑んだような目でシャウラを見つめたあと嘲笑しながら言った。
「今からお友達と交代するか?」
「…い、いえ」
呆れたというような表情を見せたあとフッと真剣な顔になり
「声が震えてるぞ!」
といった瞬間、エグルストンは瞬時に間合いを詰めシャウラの腹に突きを食らわせる。
ドフッっという音が響きシャウラの体はくの字になる。
「さあ俺の勝ちだ」
エグストンはまるで小さな虫でも潰したような表情で腹を抑えるシャウラのことを見ている。
「ま、まだですまだ降参と言っていません!」
シャウラは腹を抑えながら熱く言った。
「そうか、私の突きも衰えたのかな?じゃあこれはどうだ」
そういって腹を抑えるシャウラの背中を思っきり木剣で打ち込みドンっという音が響きシャウラその場で倒れる。
俺は自然とエグルストンのことを睨みつけていた。
「じゃあ次、ラグウェルなんだその目は!」
俺は拳を握りしめ立ち上がろうとした時エグルストンの後ろにあるものの姿を見た。
「じゃあ次はラグウェル貴様だお友達がやられて悔しいんだろ?ならさっさとこい」
「もういいだろ!シャウラ!」
シャウラは立ちあがり、俺の方向いて首を横に振る。
「ぼ、僕の友達に手をだすなーー!」
フラフラの体でエグルストンに殴り掛かる。その拳は当たるようなものではなくあっけなく空を切る。それでエグルストンは激昂し持っていた木剣でシャウラの滅多打ちにする。時間にすれば2、3分の出来事であろう。しかしシャウラや俺そしてその惨状見つめる生徒達にしてみればその時間は異常に長く感じられたであろう。
俺は何度も助けようとシャウラを見る。しかしシャウラはそれを拒むように首を横に振る。
そして生徒たちに動揺が走りザワザワと騒ぎ出し生徒の一人が
「誰か別の先生呼んで来いよ、あれじゃ死んじゃうぞ」
と言い出すと別の生徒が
「分かった俺が言ってくる」
と立ち上がり駆け出そうとするとエグルストンが叫ぶ。
「俺に楯突くのお前ら!!こいつみたいにボロ雑巾になりたいのか!!」
と言い放ちだれもその場を動けなくなった。
エグルストンは手を止め
「ハァハァ、もうこれで終わりだな、よし次、ラグウェルだ」
顔の形は歪み、目は両方とも腫れ上がり、口や鼻からは血を出しボロボロの状態になってもまだシャウラは立ち上がったのだ。
俺は叫ぶ。
「まだだ、シャウラの根性を舐めるな!」
エグルストンはそのシャウラの姿をみて狼狽し
「なんなんだこいつは!分かったもう殺してやる!」
そう言って木剣を振りかぶり、シャウラに留めの一撃を食らわせようとする。
しかしその振りかぶった木剣が振り下ろされることはない。木剣を振り下ろすことができないエグストンはこちらを見た。
俺はシャウラに木剣が振り下ろされる前に、瞬間的に動きエグルストンの剣先を掴んでいた。
「何をする!!」
「お前は俺の友達を殺すと言った。だから俺は俺の友達を守る」
剣を掴みそのまま奪い取りシャウラの元に駆け寄り抱きかかえ優しく話し掛ける。
「もう交代だ」
「ぼ、僕はま、まだ戦える」
「友達を見殺しにはできない。もうこれで貸し借りはなしだ」
「だ、だけど」
「お前は俺にでっかい借りを作ってこの場を去るつもりか?友達だろ貸し借りはなしだ」
「わ、わかったよ……」
「お前は良くやったよ。今度は俺の番だ」
シャウラはそう言うとコクリと頷きそのまま目を閉じる。俺は床にシャウラをそっと寝かす。そしてエグルストンの前に立ち木剣を投げる。
するとエグルストンは木剣を腰に下げた剣を抜き、真っ二つに叩き斬った。
「ラグウェル君、君には特別に真剣で勝負してあげよう」
「勝負?さっき震えながら負けましたって言ってたのは誰だったっけ?」
エグルストンは憤怒の表情を浮かべ大声で話す。
「あれは体調が悪かっただけだ!お前なんぞに俺が負けるわけがないだろうが!!!」
「わかった言い訳はいいからさっさとやろう、シャウラに治療を早く受けさせないといけないからな」
エグストンは真剣を水平に構える。一方の俺は武器は持たずエグルストンと対峙する。
俺はエグルストンを睨みながら口を開く。
「さあ、かかってこいよ」
「吠え面かくなよ!!」
エグルストンは剣先が少しだけ揺れている。そしてその揺れが止まる。
そして間合いを詰め剣を振り上げる。
俺は微動だにしていない。
そしてエグルストンは剣を俺めがけて振り下ろそうとする。するとその瞬間、剣は大きく逸れ、板張りの床に刺さる。
エグルストンの顔は明らかに動揺し肩で息をしている。そして剣を離し震える手を眺めている。
「なぜだ!なぜ斬れない!!相手は丸腰だぞ!!どうしたんだ俺は」
そして今度は足が震えだし立っていることも困難になり、その場に座り込む。
俺は床に刺さっている剣を抜き、エグルストンのクビに狙いをつけ振り上げる。
エグルストンは涙と鼻水で顔をぐしゃぐしゃにしながら
「許して、許して下さい!」
とすがる様に叫ぶ。
そしてそのまま剣を振り下ろす。
そこへ校長と生徒の一人が息を切らしてやってきた。
「やめろ!」
校長が叫ぶ。
剣は首の薄皮一枚だけ切り裂きそこで止まる。
エグルストンは放心状態で股間の辺りがジワっと濡れている。
どうやら奴が真剣を抜いたときに生徒の一人が他の先生を呼びに行ったらしく、ちょうど校長が校内の見回りをしていたらしい。
校長はその場をみて一喝する。
「これはどういうことだ!」
エグルストンは放心状態でうわ言のように同じ言葉を繰り返している。
「許して下さい許して下さい許して下さい……」
校長が声を荒げ
「それでも貴様騎士か!」
問いかけるも上の空でブツブツと言うのみ。
「ダメだな話しにならん」
校長はフーッとため息をつく。
生徒の一人が校長に質問をする。
「エルグストン先生は真剣で相手は丸腰ですよ。なんで斬れなかったんですか?」
「真剣だからダメなんじゃ。相手のほうが力量は上。もしかしたら真剣を奪われるかもしれないそうなれば真剣を抜いた以上自分は確実に殺される。それが頭をよぎるそうなればもう斬ることはできん」
「なるほど…」
校長はエグルストンを見て
「もうこれでは役に立たんな」
そう呟き俺の方向く。
「斬るつもりだったのか?」
「俺の友達を一方的に殴る、これは斬ることには値しませんか?」
そしてシャウラを抱き上げ、俺は校長と一緒に校内にある治療所に向かった。
0
お気に入りに追加
689
あなたにおすすめの小説
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
ユニークスキルの名前が禍々しいという理由で国外追放になった侯爵家の嫡男は世界を破壊して創り直します
かにくくり
ファンタジー
エバートン侯爵家の嫡男として生まれたルシフェルトは王国の守護神から【破壊の後の創造】という禍々しい名前のスキルを授かったという理由で王国から危険視され国外追放を言い渡されてしまう。
追放された先は王国と魔界との境にある魔獣の谷。
恐ろしい魔獣が闊歩するこの地に足を踏み入れて無事に帰った者はおらず、事実上の危険分子の排除であった。
それでもルシフェルトはスキル【破壊の後の創造】を駆使して生き延び、その過程で救った魔族の親子に誘われて小さな集落で暮らす事になる。
やがて彼の持つ力に気付いた魔王やエルフ、そして王国の思惑が複雑に絡み大戦乱へと発展していく。
鬱陶しいのでみんなぶっ壊して創り直してやります。
※小説家になろうにも投稿しています。
女神から貰えるはずのチート能力をクラスメートに奪われ、原生林みたいなところに飛ばされたけどゲームキャラの能力が使えるので問題ありません
青山 有
ファンタジー
強引に言い寄る男から片思いの幼馴染を守ろうとした瞬間、教室に魔法陣が突如現れクラスごと異世界へ。
だが主人公と幼馴染、友人の三人は、女神から貰えるはずの希少スキルを他の生徒に奪われてしまう。さらに、一緒に召喚されたはずの生徒とは別の場所に弾かれてしまった。
女神から貰えるはずのチート能力は奪われ、弾かれた先は未開の原生林。
途方に暮れる主人公たち。
だが、たった一つの救いがあった。
三人は開発中のファンタジーRPGのキャラクターの能力を引き継いでいたのだ。
右も左も分からない異世界で途方に暮れる主人公たちが出会ったのは悩める大司教。
圧倒的な能力を持ちながら寄る辺なき主人公と、教会内部の勢力争いに勝利するためにも優秀な部下を必要としている大司教。
双方の利害が一致した。
※他サイトで投稿した作品を加筆修正して投稿しております
どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
お花畑な母親が正当な跡取りである兄を差し置いて俺を跡取りにしようとしている。誰か助けて……
karon
ファンタジー
我が家にはおまけがいる。それは俺の兄、しかし兄はすべてに置いて俺に勝っており、俺は凡人以下。兄を差し置いて俺が跡取りになったら俺は詰む。何とかこの状況から逃げ出したい。
ゴミアイテムを変換して無限レベルアップ!
桜井正宗
ファンタジー
辺境の村出身のレイジは文字通り、ゴミ製造スキルしか持っておらず馬鹿にされていた。少しでも強くなろうと帝国兵に志願。お前のような無能は雑兵なら雇ってやると言われ、レイジは日々努力した。
そんな努力もついに報われる日が。
ゴミ製造スキルが【経験値製造スキル】となっていたのだ。
日々、優秀な帝国兵が倒したモンスターのドロップアイテムを廃棄所に捨てていく。それを拾って【経験値クリスタル】へ変換して経験値を獲得。レベルアップ出来る事を知ったレイジは、この漁夫の利を使い、一気にレベルアップしていく。
仲間に加えた聖女とメイドと共にレベルを上げていくと、経験値テーブルすら操れるようになっていた。その力を使い、やがてレイジは帝国最強の皇剣となり、王の座につく――。
※HOTランキング1位ありがとうございます!
※ファンタジー7位ありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる