16 / 120
第2章 騎士学校
第16話 基礎体力
しおりを挟む
「シャウラなんか青い顔してるけどなんで?」
「基礎体力の授業ってのは一番しんどいやつだよ。特にあのエグルストンがする基礎体力はイビリだよ」
「それでみんな嫌がってたのか」
エグルストンは周りの空気もお構いなしに授業を進める。
「それじゃ今から腕立て俺が良いというまで」
シャウラは俺の顔を見てほらねってというような表情を見せる。
みんなその場でうつ伏せなり腕立て伏せの姿勢になる。
エグルストンは大きな麻袋を足元に置いている。そしてもう一度俺の方を見て
「そうだラグウェル君は期待の新人だから、ただ腕立てをしてもらってもつまらないだろ?だから私からプレゼントをあげよう」
そういってその麻袋を俺の背中に乗せる。その麻袋が乗った瞬間ズシリと両腕に重みを感じる。
「どうだい?ラグウェル君、君のために特製の重りを用意した。わが校始まって以来の編入生だからねぇ、その期待に応えるためにも他の人と同じ練習をしてはいけないと思うんだよ。どうだいラグウェル君、重くてできないってことはないだろう?」
その重りは大人の男一人分程度はあるような重さで、俺は大人一人を背負って腕立て伏せをすることになる。そして両腕で自分の体重と重りの重さ支えながら笑顔でエグルストンに答える。
「これぐらいなら大丈夫です」
エグルストンは少しムッとしていたが
「ほうなら見せて貰おうか、はじめ!!
生徒たちは一糸乱れぬ動きで腕立て伏せを始める。全員で回数を言った後に全員で返事をし一定のリズムで腕立て伏せをする。
「1」
「はい!」
「2」
「はい!」
20回をすぎたあたりから脱落する生徒たちが出てき始める。
それをみたエグルストンは大きなため息をつき怒り始める。
「はぁぁ、情けないそんなことで騎士になろうというのか?お前たちは!!50回もできずに脱落したものは点数なしだからな!」
そういってエグルストンは何やら紙に書き始めた。どうやらチェックをしているらしい。
そうこうしているうちにシャウラも苦悶の表情を浮かべ始め30回を過ぎるとそのまま起き上がれなくなる。
50回を超えるとクラス大半の人間が脱落する。
それをみてエグルストンは
「情けないなぁ…俺が学生の頃はみんな50回は必ず超えていたのになぁ」
嫌味を口にする。
俺はリズミカルに表情も変えずひたすら腕立てをしていた。エグルストンはそれを見てチッと舌打ちをし嫌な笑顔を浮かべ
「お、さすがラグウェル君!表情一つ変えずに腕立てとはやるねぇ、重さが足りないようだな」
そう言って隣にいるシャウラに声を掛ける。
「ラグウェル君は重さが足りないらしい、そこのお前ラグウェル君の上に乗りたまえ」
シャウラはオロオロとうろたえた様子で俺の事を見る。シャウラの方を向いて顔を上げコクリと頷く。するとズシっと重みを感じた。
シャウラは俺の背中にすわり小声で「ごめん」と一言謝った。
それでも俺はリズミカルに腕立てを続ける。100を超えた辺りからエグルストンは驚きとも畏怖ともいえるような表情を浮かべるようになり、120超えるころには他の生徒みんなが脱落し、俺だけが残る事態となり、少し焦ったように声を上ずらせ
「じゃあ腕立てはこの辺でやめにするか」
と言った。
シャウラが背中から降りる。そして俺の背中に乗っている麻袋を下ろそうとしてくれていたが、あまりにも重さに動かすことができなかった。
「ありがとう」
俺はシャウラに礼を言いゆっくりと麻袋を床に下ろし立ち上がる。
「もう終わりですか先生」
エグルストンは焦った様子で
「あ、ああ時間も限られているからな、腕立てだけをし続けるわけにもいかんだろ」
とバツが悪そうに話した。
俺がシャウラの隣に戻ると心配そうに声を掛けてくる。
「大丈夫?」
「うん、あれぐらい大丈夫だよ。気絶したアルファルド背負ってを木を登ったり、足を負傷したアルファルドを背負って岩山を登ったりしてたからさ」
シャウラは少し引き気味に返事をする。
「…へぇぇ」
「意識して鍛えたつもりもないんだけどね、こんなことやるよりも実際に戦った方が何倍も強くなるとおもうけどなぁ」
エグルストンは腕組みをし口を開く。
「次はウサギ飛び俺がいいというまで」
俺は例のごとく麻袋を背負わされ、延々とウサギ飛びをやらされる。講堂を50周はしたであろう。ほとんどの生徒たちがリタイアする中、重りを背負って涼しい顔をしてクリアする俺をみてエグルストンは右足をトントンとゆすり、イライラしているように見える。
「やめだ!やめ!うさぎ飛びやめ!!!」
ウサギ飛びをしているのが俺一人にになったところでエグルストンは叫び止めさせた。
苦虫をつぶしたような顔をしていたエグルストンは何かを思いついたのかこれならというような表情をする。
しかし彼は一番やってはいけない選択肢を取ってしまった。
「基礎訓練はやめだ!!これから実践訓練にうつる」
どよめく生徒たち。
シャウラもおどろいたような顔をしている。
「なんでみんなびっくりしてんの?あんな基礎訓練なんてやっても強くなんないって」
「それならいいけど…普通の実践訓練なら…」
エグルストンは木剣1本だけ持ち出してくる。
「これから丸腰の時に剣を持った相手と戦わなければならないという実践形式の訓練を行う。剣を振るうのは当然この俺だ」
生徒たちは顔を見合わせ、生徒の一人が質問をする。
「せ…先生と丸腰で戦えということですか」
「そういうことだな。俺と戦いたい奴は出てこい。俺に勝てたら満点をくれてやる」
「基礎体力の授業ってのは一番しんどいやつだよ。特にあのエグルストンがする基礎体力はイビリだよ」
「それでみんな嫌がってたのか」
エグルストンは周りの空気もお構いなしに授業を進める。
「それじゃ今から腕立て俺が良いというまで」
シャウラは俺の顔を見てほらねってというような表情を見せる。
みんなその場でうつ伏せなり腕立て伏せの姿勢になる。
エグルストンは大きな麻袋を足元に置いている。そしてもう一度俺の方を見て
「そうだラグウェル君は期待の新人だから、ただ腕立てをしてもらってもつまらないだろ?だから私からプレゼントをあげよう」
そういってその麻袋を俺の背中に乗せる。その麻袋が乗った瞬間ズシリと両腕に重みを感じる。
「どうだい?ラグウェル君、君のために特製の重りを用意した。わが校始まって以来の編入生だからねぇ、その期待に応えるためにも他の人と同じ練習をしてはいけないと思うんだよ。どうだいラグウェル君、重くてできないってことはないだろう?」
その重りは大人の男一人分程度はあるような重さで、俺は大人一人を背負って腕立て伏せをすることになる。そして両腕で自分の体重と重りの重さ支えながら笑顔でエグルストンに答える。
「これぐらいなら大丈夫です」
エグルストンは少しムッとしていたが
「ほうなら見せて貰おうか、はじめ!!
生徒たちは一糸乱れぬ動きで腕立て伏せを始める。全員で回数を言った後に全員で返事をし一定のリズムで腕立て伏せをする。
「1」
「はい!」
「2」
「はい!」
20回をすぎたあたりから脱落する生徒たちが出てき始める。
それをみたエグルストンは大きなため息をつき怒り始める。
「はぁぁ、情けないそんなことで騎士になろうというのか?お前たちは!!50回もできずに脱落したものは点数なしだからな!」
そういってエグルストンは何やら紙に書き始めた。どうやらチェックをしているらしい。
そうこうしているうちにシャウラも苦悶の表情を浮かべ始め30回を過ぎるとそのまま起き上がれなくなる。
50回を超えるとクラス大半の人間が脱落する。
それをみてエグルストンは
「情けないなぁ…俺が学生の頃はみんな50回は必ず超えていたのになぁ」
嫌味を口にする。
俺はリズミカルに表情も変えずひたすら腕立てをしていた。エグルストンはそれを見てチッと舌打ちをし嫌な笑顔を浮かべ
「お、さすがラグウェル君!表情一つ変えずに腕立てとはやるねぇ、重さが足りないようだな」
そう言って隣にいるシャウラに声を掛ける。
「ラグウェル君は重さが足りないらしい、そこのお前ラグウェル君の上に乗りたまえ」
シャウラはオロオロとうろたえた様子で俺の事を見る。シャウラの方を向いて顔を上げコクリと頷く。するとズシっと重みを感じた。
シャウラは俺の背中にすわり小声で「ごめん」と一言謝った。
それでも俺はリズミカルに腕立てを続ける。100を超えた辺りからエグルストンは驚きとも畏怖ともいえるような表情を浮かべるようになり、120超えるころには他の生徒みんなが脱落し、俺だけが残る事態となり、少し焦ったように声を上ずらせ
「じゃあ腕立てはこの辺でやめにするか」
と言った。
シャウラが背中から降りる。そして俺の背中に乗っている麻袋を下ろそうとしてくれていたが、あまりにも重さに動かすことができなかった。
「ありがとう」
俺はシャウラに礼を言いゆっくりと麻袋を床に下ろし立ち上がる。
「もう終わりですか先生」
エグルストンは焦った様子で
「あ、ああ時間も限られているからな、腕立てだけをし続けるわけにもいかんだろ」
とバツが悪そうに話した。
俺がシャウラの隣に戻ると心配そうに声を掛けてくる。
「大丈夫?」
「うん、あれぐらい大丈夫だよ。気絶したアルファルド背負ってを木を登ったり、足を負傷したアルファルドを背負って岩山を登ったりしてたからさ」
シャウラは少し引き気味に返事をする。
「…へぇぇ」
「意識して鍛えたつもりもないんだけどね、こんなことやるよりも実際に戦った方が何倍も強くなるとおもうけどなぁ」
エグルストンは腕組みをし口を開く。
「次はウサギ飛び俺がいいというまで」
俺は例のごとく麻袋を背負わされ、延々とウサギ飛びをやらされる。講堂を50周はしたであろう。ほとんどの生徒たちがリタイアする中、重りを背負って涼しい顔をしてクリアする俺をみてエグルストンは右足をトントンとゆすり、イライラしているように見える。
「やめだ!やめ!うさぎ飛びやめ!!!」
ウサギ飛びをしているのが俺一人にになったところでエグルストンは叫び止めさせた。
苦虫をつぶしたような顔をしていたエグルストンは何かを思いついたのかこれならというような表情をする。
しかし彼は一番やってはいけない選択肢を取ってしまった。
「基礎訓練はやめだ!!これから実践訓練にうつる」
どよめく生徒たち。
シャウラもおどろいたような顔をしている。
「なんでみんなびっくりしてんの?あんな基礎訓練なんてやっても強くなんないって」
「それならいいけど…普通の実践訓練なら…」
エグルストンは木剣1本だけ持ち出してくる。
「これから丸腰の時に剣を持った相手と戦わなければならないという実践形式の訓練を行う。剣を振るうのは当然この俺だ」
生徒たちは顔を見合わせ、生徒の一人が質問をする。
「せ…先生と丸腰で戦えということですか」
「そういうことだな。俺と戦いたい奴は出てこい。俺に勝てたら満点をくれてやる」
0
お気に入りに追加
690
あなたにおすすめの小説

【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?

お荷物認定を受けてSSS級PTを追放されました。でも実は俺がいたからSSS級になれていたようです。
幌須 慶治
ファンタジー
S級冒険者PT『疾風の英雄』
電光石火の攻撃で凶悪なモンスターを次々討伐して瞬く間に最上級ランクまで上がった冒険者の夢を体現するPTである。
龍狩りの一閃ゲラートを筆頭に極炎のバーバラ、岩盤砕きガイル、地竜射抜くローラの4人の圧倒的な火力を以って凶悪モンスターを次々と打ち倒していく姿は冒険者どころか庶民の憧れを一身に集めていた。
そんな中で俺、ロイドはただの盾持ち兼荷物運びとして見られている。
盾持ちなのだからと他の4人が動く前に現地で相手の注意を引き、模擬戦の時は2対1での攻撃を受ける。
当然地味な役割なのだから居ても居なくても気にも留められずに居ないものとして扱われる。
今日もそうして地竜を討伐して、俺は1人後処理をしてからギルドに戻る。
ようやく帰り着いた頃には日も沈み酒場で祝杯を挙げる仲間たちに報酬を私に近づいた時にそれは起こる。
ニヤついた目をしたゲラートが言い放つ
「ロイド、お前役にたたなすぎるからクビな!」
全員の目と口が弧を描いたのが見えた。
一応毎日更新目指して、15話位で終わる予定です。
作品紹介に出てる人物、主人公以外重要じゃないのはご愛嬌()
15話で終わる気がしないので終わるまで延長します、脱線多くてごめんなさい 2020/7/26

家から追い出された後、私は皇帝陛下の隠し子だったということが判明したらしいです。
新野乃花(大舟)
恋愛
13歳の少女レベッカは物心ついた時から、自分の父だと名乗るリーゲルから虐げられていた。その最中、リーゲルはセレスティンという女性と結ばれることとなり、その時のセレスティンの連れ子がマイアであった。それ以降、レベッカは父リーゲル、母セレスティン、義妹マイアの3人からそれまで以上に虐げられる生活を送らなければならなくなった…。
そんなある日の事、些細なきっかけから機嫌を損ねたリーゲルはレベッカに対し、今すぐ家から出ていくよう言い放った。レベッカはその言葉に従い、弱弱しい体を引きずって家を出ていくほかなかった…。
しかしその後、リーゲルたちのもとに信じられない知らせがもたらされることとなる。これまで自分たちが虐げていたレベッカは、時の皇帝であるグローリアの隠し子だったのだと…。その知らせを聞いて顔を青くする3人だったが、もうすべてが手遅れなのだった…。
※カクヨムにも投稿しています!

城で侍女をしているマリアンネと申します。お給金の良いお仕事ありませんか?
甘寧
ファンタジー
「武闘家貴族」「脳筋貴族」と呼ばれていた元子爵令嬢のマリアンネ。
友人に騙され多額の借金を作った脳筋父のせいで、屋敷、領土を差し押さえられ事実上の没落となり、その借金を返済する為、城で侍女の仕事をしつつ得意な武力を活かし副業で「便利屋」を掛け持ちしながら借金返済の為、奮闘する毎日。
マリアンネに執着するオネエ王子やマリアンネを取り巻く人達と様々な試練を越えていく。借金返済の為に……
そんなある日、便利屋の上司ゴリさんからの指令で幽霊屋敷を調査する事になり……
武闘家令嬢と呼ばれいたマリアンネの、借金返済までを綴った物語

【完結】特別な力で国を守っていた〈防国姫〉の私、愚王と愚妹に王宮追放されたのでスパダリ従者と旅に出ます。一方で愚王と愚妹は破滅する模様
岡崎 剛柔
ファンタジー
◎第17回ファンタジー小説大賞に応募しています。投票していただけると嬉しいです
【あらすじ】
カスケード王国には魔力水晶石と呼ばれる特殊な鉱物が国中に存在しており、その魔力水晶石に特別な魔力を流すことで〈魔素〉による疫病などを防いでいた特別な聖女がいた。
聖女の名前はアメリア・フィンドラル。
国民から〈防国姫〉と呼ばれて尊敬されていた、フィンドラル男爵家の長女としてこの世に生を受けた凛々しい女性だった。
「アメリア・フィンドラル、ちょうどいい機会だからここでお前との婚約を破棄する! いいか、これは現国王である僕ことアントン・カスケードがずっと前から決めていたことだ! だから異議は認めない!」
そんなアメリアは婚約者だった若き国王――アントン・カスケードに公衆の面前で一方的に婚約破棄されてしまう。
婚約破棄された理由は、アメリアの妹であったミーシャの策略だった。
ミーシャはアメリアと同じ〈防国姫〉になれる特別な魔力を発現させたことで、アントンを口説き落としてアメリアとの婚約を破棄させてしまう。
そしてミーシャに骨抜きにされたアントンは、アメリアに王宮からの追放処分を言い渡した。
これにはアメリアもすっかり呆れ、無駄な言い訳をせずに大人しく王宮から出て行った。
やがてアメリアは天才騎士と呼ばれていたリヒト・ジークウォルトを連れて〈放浪医師〉となることを決意する。
〈防国姫〉の任を解かれても、国民たちを守るために自分が持つ医術の知識を活かそうと考えたのだ。
一方、本物の知識と実力を持っていたアメリアを王宮から追放したことで、主核の魔力水晶石が致命的な誤作動を起こしてカスケード王国は未曽有の大災害に陥ってしまう。
普通の女性ならば「私と婚約破棄して王宮から追放した報いよ。ざまあ」と喜ぶだろう。
だが、誰よりも優しい心と気高い信念を持っていたアメリアは違った。
カスケード王国全土を襲った未曽有の大災害を鎮めるべく、すべての原因だったミーシャとアントンのいる王宮に、アメリアはリヒトを始めとして旅先で出会った弟子の少女や伝説の魔獣フェンリルと向かう。
些細な恨みよりも、〈防国姫〉と呼ばれた聖女の力で国を救うために――。
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる