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第21話 剣を受け止めろ
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「付いて来い」
アレジオに言われて団長室を後にする。
無言でアレジオについて行くとその場所は道場。入団試験で3人を一瞬で倒した場所だ。
「お前の強さは分かってる。しかし、騎士は強さだけでは駄目なのだ。度胸が必要。そこでこれからお前の度胸を鍛える為の特訓だ」
アレジオはそう言うと壁に掛けてある木剣を手に取る。俺も木剣を手に取ろうとすると……
「おい、おい。これ度胸を鍛える特訓って言っただろ?」
と言ってニヤッ笑う。
アレジオが言ってる意味がわからんが……
意味わからんというような表情で立っているとイライラした感じでアレジオが言う。
「ったく騎士団に入ったのにこんなこともしらんのか?騎士団伝統の特訓だろうが!」
「す、すいません。勉強不足で」
「素手で受けるんだよ! 俺の木剣を素手でな」
「はい」
素手で受け止めるってことでいいんだよな?
道場にいる他の騎士のヒソヒソ話が聞こえてくる。
「何が騎士団伝統だよ……ただのイビリだろ……」
「アレジオに目を付けられたのが運の尽きさ」
ふーん。なるほどねぇ……
「ではいくぞ!」
アレジオはそう言うと木剣を頭めがけて打ち込んでくる。
動体視力(特)のこの俺にアレジオの剣はまるで止まったように見える。
こんなの受け止めるだけなんて簡単だよな……
バシッ!と言う乾いた音が道場に響く。
そのまま右手で受け止めた。
「これでいいんですか?」
アレジオは真っ赤な顔して「良くない!! さっさと剣を離せ!」と怒鳴る。
「受け止めろって話しでしたよね?」
「違う! 左腕を盾に見立てて受け止めるだ! そんなこともしらんのか!」
と怒鳴りちらす。
騎士達のヒソヒソ話がまたしても聞こえてくる。
「ププ。見たかよ?アレジオの剣あいつ受け止めやがったぞ。あれで正解なのにあいつ顔真っ赤にして笑えるわー」
「でもあいつすげーな。木剣でも素手で打ち込まれると恐怖心がでて身体がすくんだりするのを克服する練習なのに全く身体がぶれて無かったわ」
「ああ。あいつすげーよ」
凄いのは当たり前。だって動体視力(特)ですから……
受け止めるのがダメで左腕を盾に見立てろってことは左腕に木剣を打ち込まれるってことか……
アレジオ俺頑丈Sってしらないんだろうな……まあしる由もないけど、それに今の一撃でアレジオの力も大体分かったし……
ギシッ床が鳴る音が聞こえる。顔を上げるとアレジオは何も言わずに打ち込んできている。
俺からしてみればハエも止まりそうなほど、遅い剣だ。
それを左腕で受け止める。何度も何度も何度も打ち込むアレジオ。
左腕は痛くも痒くもない。
5分程打ち込まみ続けると息を切らしたアレジオが勝手に打ち込みを止める。
「ハァハァ……どうだ……分かったか……これが俺様の剣だ。その腫れ上がった腕を医務室でヒールを受けて治して来い」
「は、はあ……」
俺はアレジオに左腕の袖をまくって見せる。そこには全く変わりのない綺麗な左腕がある。
それを見てアレジオは怒り狂って叫ぶ
「……インチキだ!!……お前その袖に何か仕込んでたんだろ!!」
俺は首を傾げる。
騎士達のヒソヒソ話が聞こえてくる。
「何か仕込んでるかなんて自分が一番分かるだろ……」
「そうだよなぁ……誰か止めてやれよ。あれ引っ込み付かなくなってんぞ」
するとアレジオは腰に下げた剣に手を掛け
「もう許さん! ここまで恥をかかされたのはお前が初めてだ!」
と叫ぶ。
するとパチンと頬を叩かれるアレジオ。叩いた人物は長い金髪の男。
「アレジオ!! 我が家にまで恥をかかせるつもりか! 騎士団本部で騎士を相手に剣を抜くことは決闘を意味するのだぞ!」
その男はそう言ってアレジオを怒鳴った。
するとアレジオはしおらしくなり
「す、すいません。フィン兄さん」
と謝っていた。
アレジオに言われて団長室を後にする。
無言でアレジオについて行くとその場所は道場。入団試験で3人を一瞬で倒した場所だ。
「お前の強さは分かってる。しかし、騎士は強さだけでは駄目なのだ。度胸が必要。そこでこれからお前の度胸を鍛える為の特訓だ」
アレジオはそう言うと壁に掛けてある木剣を手に取る。俺も木剣を手に取ろうとすると……
「おい、おい。これ度胸を鍛える特訓って言っただろ?」
と言ってニヤッ笑う。
アレジオが言ってる意味がわからんが……
意味わからんというような表情で立っているとイライラした感じでアレジオが言う。
「ったく騎士団に入ったのにこんなこともしらんのか?騎士団伝統の特訓だろうが!」
「す、すいません。勉強不足で」
「素手で受けるんだよ! 俺の木剣を素手でな」
「はい」
素手で受け止めるってことでいいんだよな?
道場にいる他の騎士のヒソヒソ話が聞こえてくる。
「何が騎士団伝統だよ……ただのイビリだろ……」
「アレジオに目を付けられたのが運の尽きさ」
ふーん。なるほどねぇ……
「ではいくぞ!」
アレジオはそう言うと木剣を頭めがけて打ち込んでくる。
動体視力(特)のこの俺にアレジオの剣はまるで止まったように見える。
こんなの受け止めるだけなんて簡単だよな……
バシッ!と言う乾いた音が道場に響く。
そのまま右手で受け止めた。
「これでいいんですか?」
アレジオは真っ赤な顔して「良くない!! さっさと剣を離せ!」と怒鳴る。
「受け止めろって話しでしたよね?」
「違う! 左腕を盾に見立てて受け止めるだ! そんなこともしらんのか!」
と怒鳴りちらす。
騎士達のヒソヒソ話がまたしても聞こえてくる。
「ププ。見たかよ?アレジオの剣あいつ受け止めやがったぞ。あれで正解なのにあいつ顔真っ赤にして笑えるわー」
「でもあいつすげーな。木剣でも素手で打ち込まれると恐怖心がでて身体がすくんだりするのを克服する練習なのに全く身体がぶれて無かったわ」
「ああ。あいつすげーよ」
凄いのは当たり前。だって動体視力(特)ですから……
受け止めるのがダメで左腕を盾に見立てろってことは左腕に木剣を打ち込まれるってことか……
アレジオ俺頑丈Sってしらないんだろうな……まあしる由もないけど、それに今の一撃でアレジオの力も大体分かったし……
ギシッ床が鳴る音が聞こえる。顔を上げるとアレジオは何も言わずに打ち込んできている。
俺からしてみればハエも止まりそうなほど、遅い剣だ。
それを左腕で受け止める。何度も何度も何度も打ち込むアレジオ。
左腕は痛くも痒くもない。
5分程打ち込まみ続けると息を切らしたアレジオが勝手に打ち込みを止める。
「ハァハァ……どうだ……分かったか……これが俺様の剣だ。その腫れ上がった腕を医務室でヒールを受けて治して来い」
「は、はあ……」
俺はアレジオに左腕の袖をまくって見せる。そこには全く変わりのない綺麗な左腕がある。
それを見てアレジオは怒り狂って叫ぶ
「……インチキだ!!……お前その袖に何か仕込んでたんだろ!!」
俺は首を傾げる。
騎士達のヒソヒソ話が聞こえてくる。
「何か仕込んでるかなんて自分が一番分かるだろ……」
「そうだよなぁ……誰か止めてやれよ。あれ引っ込み付かなくなってんぞ」
するとアレジオは腰に下げた剣に手を掛け
「もう許さん! ここまで恥をかかされたのはお前が初めてだ!」
と叫ぶ。
するとパチンと頬を叩かれるアレジオ。叩いた人物は長い金髪の男。
「アレジオ!! 我が家にまで恥をかかせるつもりか! 騎士団本部で騎士を相手に剣を抜くことは決闘を意味するのだぞ!」
その男はそう言ってアレジオを怒鳴った。
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「す、すいません。フィン兄さん」
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