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第18話 騎士団本部
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晩餐会の翌日、瞬間移動で王都にやってきた。
俺の胸には騎士団の入団試験を受けるための紹介状がある。
そして目の前には、石灰岩を切り出した白い柱が4本、屋根には獅子の像があり、奥に石造りの建物のそうこれが騎士団本部。
その出入り口を真っ黒な制服で腰に剣を下げた人達が行ききしている。騎士団の制服だ。あれを着る為にここに来たんだ。
大丈夫。俺は強い。有り金は全て穴にいれたし、暗黒教団のトップも簡単に倒せた。
俺が騎士団に入れなくて誰が入れるんだ!
「よし!」
そう言って気合いを入れ、鑑定眼で自らの能力を振り返る。
ウェブ・ステイ
Lv45
HP1250
MP450
力S+
頑丈S
素早S
魔力S
魅力S
運A
スキル:★★★★★絶対防御・★★★★悪食++・千里眼++・死者蘇生(仮)+・瞬間移動++・魔法反射・一回限りの復活★★★光属性付与(上)鑑定眼(上)闇属性付与(上)審美眼(中)魔眼(上)重力制御(中)★★火属性付与(上)水属性付与(特)風属性付与(特)土属性付与(上)雷属性付与(上)氷属性付与(上)★猫目(特)
強化:★★★運強化(上)高速機転(中)★★第6感強化(上)反射神経強化(上)★筋力強化(特)体力強化(特)動体視力強化(特)瞬発力強化(特)魔力強化(特)魅力強化(特)聴力強化(特)視力強化(特)嗅覚強化(特)味覚強化(特)経験値アップ(特)
耐性:★★毒耐性(特)出血耐性(上)呪い耐性(上)麻痺耐性(上)
???:天国への階段
俺は強い! こんな力を持った人間なんて他にいない!
騎士団本部の大きな観音開きの扉をくぐると黒い制服を来た騎士や騎士以外の雑用や事務をしている人など様々な人が行きかっている。
入団案内と書かれた小さなカウンターがあり、そこに妙齢の女の人がおり話し掛ける。
「騎士団入団希望なんですが……」
「紹介状!」
ぶっきらぼうに言うおばさん。
「は、はい……」
胸から紹介状を取り出して渡すと……
目を細めて遠ざけながら封書の印を確認している。
「まあ!」
おばさんはそう言うとチリンチリンと小さな鐘を鳴らす。
すると後ろから、騎士ではない青い制服の事務係っぽい若い人がやってくる。
「入団希望、これ紹介状」
そう言って若い人に説明をしている。その若い人は俺を見てペコリと頭を下げると「少しお待ち下さい」と言って奥に入っていった。
聞き耳を立ててみる。聴覚強化(特)の俺に聞こえないものはない。
「入団希望だってよ……」
「今日の試験官だれだっけ?」
「アレジオ・ファフナーとリュミエル副団長」
ファフナーってもしや……ワットの兄か?
「アレジオ! あの平民嫌いの?」
「そうそう。あいつが試験官の時に入団した平民はいないらしいぜ」
き、聞くんじゃなかった……
大丈夫……俺なら大丈夫……俺が入団できなくて誰が入団できるんだ……自分を信じろ……
「でもこの紹介状アリステル家じゃん」
「あ、ほんとだ。だったらアレジオも無碍には出来ないんじゃないの?」
「よし、書類できたからアレジオと副団長のとこ行ってくるわ」
それから程なくして声を掛けられる。
「準備できましたのでこちらに」
「は、はい」
その人の後を付いて行くと、扉の前に案内される。
「入団試験会場はこちらです。それではご武運をお祈りしています」
そう言ってその人は去って行った。
よし! やるぞ! 俺は強い!!
コンコンと扉をノックする。
中から男の声がする。
「どうぞ」
「失礼します!」
そう言って扉を開けると、椅子一つ置かれて、椅子の正面に机と二人の男が座っている。
1人の男は金髪の長髪で切れ長の目をしており、性格キツそうでワットに少し似ている気がする。
多分こいつがワットの兄貴だ……
もう一人の男の人は短髪の眼鏡姿で優しそうな目をしている。
この人が副団長かな……
そのまま部屋に入ろうとすると「はい。失格! お疲れさん!」と金髪の男は俺にこう言った。
「……え?」
「え?じゃねぇよ! お前さあ、騎士になるんだろ? 扉開けて俺達に騎士団の挨拶しなきゃだめだろ? そんなことも知らんのか?」
「す、すいません……」
俺は慌て胸に手を当てて騎士団の挨拶をする。
金髪の男は口を歪め嫌味な感じで話し掛けてくる。
「ふん! 今更やっても遅いわ!……まあしかし今回はアリステル家の紹介状だから不問にしてやる。次はないからな!」
「は、はい!」
俺は胸に手を当てて挨拶をした。
俺の胸には騎士団の入団試験を受けるための紹介状がある。
そして目の前には、石灰岩を切り出した白い柱が4本、屋根には獅子の像があり、奥に石造りの建物のそうこれが騎士団本部。
その出入り口を真っ黒な制服で腰に剣を下げた人達が行ききしている。騎士団の制服だ。あれを着る為にここに来たんだ。
大丈夫。俺は強い。有り金は全て穴にいれたし、暗黒教団のトップも簡単に倒せた。
俺が騎士団に入れなくて誰が入れるんだ!
「よし!」
そう言って気合いを入れ、鑑定眼で自らの能力を振り返る。
ウェブ・ステイ
Lv45
HP1250
MP450
力S+
頑丈S
素早S
魔力S
魅力S
運A
スキル:★★★★★絶対防御・★★★★悪食++・千里眼++・死者蘇生(仮)+・瞬間移動++・魔法反射・一回限りの復活★★★光属性付与(上)鑑定眼(上)闇属性付与(上)審美眼(中)魔眼(上)重力制御(中)★★火属性付与(上)水属性付与(特)風属性付与(特)土属性付与(上)雷属性付与(上)氷属性付与(上)★猫目(特)
強化:★★★運強化(上)高速機転(中)★★第6感強化(上)反射神経強化(上)★筋力強化(特)体力強化(特)動体視力強化(特)瞬発力強化(特)魔力強化(特)魅力強化(特)聴力強化(特)視力強化(特)嗅覚強化(特)味覚強化(特)経験値アップ(特)
耐性:★★毒耐性(特)出血耐性(上)呪い耐性(上)麻痺耐性(上)
???:天国への階段
俺は強い! こんな力を持った人間なんて他にいない!
騎士団本部の大きな観音開きの扉をくぐると黒い制服を来た騎士や騎士以外の雑用や事務をしている人など様々な人が行きかっている。
入団案内と書かれた小さなカウンターがあり、そこに妙齢の女の人がおり話し掛ける。
「騎士団入団希望なんですが……」
「紹介状!」
ぶっきらぼうに言うおばさん。
「は、はい……」
胸から紹介状を取り出して渡すと……
目を細めて遠ざけながら封書の印を確認している。
「まあ!」
おばさんはそう言うとチリンチリンと小さな鐘を鳴らす。
すると後ろから、騎士ではない青い制服の事務係っぽい若い人がやってくる。
「入団希望、これ紹介状」
そう言って若い人に説明をしている。その若い人は俺を見てペコリと頭を下げると「少しお待ち下さい」と言って奥に入っていった。
聞き耳を立ててみる。聴覚強化(特)の俺に聞こえないものはない。
「入団希望だってよ……」
「今日の試験官だれだっけ?」
「アレジオ・ファフナーとリュミエル副団長」
ファフナーってもしや……ワットの兄か?
「アレジオ! あの平民嫌いの?」
「そうそう。あいつが試験官の時に入団した平民はいないらしいぜ」
き、聞くんじゃなかった……
大丈夫……俺なら大丈夫……俺が入団できなくて誰が入団できるんだ……自分を信じろ……
「でもこの紹介状アリステル家じゃん」
「あ、ほんとだ。だったらアレジオも無碍には出来ないんじゃないの?」
「よし、書類できたからアレジオと副団長のとこ行ってくるわ」
それから程なくして声を掛けられる。
「準備できましたのでこちらに」
「は、はい」
その人の後を付いて行くと、扉の前に案内される。
「入団試験会場はこちらです。それではご武運をお祈りしています」
そう言ってその人は去って行った。
よし! やるぞ! 俺は強い!!
コンコンと扉をノックする。
中から男の声がする。
「どうぞ」
「失礼します!」
そう言って扉を開けると、椅子一つ置かれて、椅子の正面に机と二人の男が座っている。
1人の男は金髪の長髪で切れ長の目をしており、性格キツそうでワットに少し似ている気がする。
多分こいつがワットの兄貴だ……
もう一人の男の人は短髪の眼鏡姿で優しそうな目をしている。
この人が副団長かな……
そのまま部屋に入ろうとすると「はい。失格! お疲れさん!」と金髪の男は俺にこう言った。
「……え?」
「え?じゃねぇよ! お前さあ、騎士になるんだろ? 扉開けて俺達に騎士団の挨拶しなきゃだめだろ? そんなことも知らんのか?」
「す、すいません……」
俺は慌て胸に手を当てて騎士団の挨拶をする。
金髪の男は口を歪め嫌味な感じで話し掛けてくる。
「ふん! 今更やっても遅いわ!……まあしかし今回はアリステル家の紹介状だから不問にしてやる。次はないからな!」
「は、はい!」
俺は胸に手を当てて挨拶をした。
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