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前日談 〜若き鬼剣編〜
2話
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歩みを止めないハインリヒとその後をついていくアルベルト青年。市街地の喧騒は激しく、早く脱出するべく2人の歩みは早いものだった。
試練第5層は市街地。日夜スケルトン共が騒ぐ壊れた街である。
ハインリヒはアルベルト青年を狙うスケルトン達を全て倒していく。
近づいてくるスケルトンあれば時に剣を奪い、時に槍を奪う。
遠距離から攻撃しようとするスケルトンには得物を投げ、放たれた矢を掴み取り投げ返せば、たちまちにスケルトンは倒れる。
涼しい顔をして全ての攻撃を防ぎ封殺するその姿。未だオーラを纏う気配もなく実力の底が見えない。その圧倒的な姿にアルベルト青年はあたりの警戒も碌にせずに見入っていた。
あぁ、騎士のなんと強きことか! なんと頼もしいことか!
次々に敵の武器を奪い、持ち替えながらスケルトンの群れを滅していくハインリヒの後を興奮しながらついていくアルベルト青年。
しかし、30分程時間が経てば流石に興奮も落ち着いてくる。戦いに見惚れてはいるが、それなりに落ち着いた思考ができるようになった。
思考が回りだすとその胸中に不安が立ち込める。彼の将来が騎士であるのなら、目の前のハインリヒと同程度は戦えなければならないのだから……
さしたる困難もなく2人は試練を脱出する。ハインリヒからすれば歩き慣れた庭だ。月に2度はこのようなバカを救出するので特別なことではない。
しかし、救われた側にはその姿が特別に映るのだ。実際に騎士の戦闘を見るのが初めてなアルベルト青年。その目指す目標が決まってしまった瞬間であった。
5層を抜ければあとは戦闘など無いに等しく、数回起きた戦闘もハインリヒが素早く終わらせた。地上へと向かう階段を登る。踊り場で折り返し登り切ると地上は夕方だった。
「親にはしっかりと話すんだぞ」
「はい」
軽くアルベルト青年の肩を叩き去っていくハインリヒ。その背には第5層で乱獲した武器が背負われていた。
対してアルベルトはボロボロ。荷物も無い。
「あの、ハインリヒさん!」
「……どうした? 忘れ物か?」
「私も、あなたのように強くなれるでしょうか?」
アルベルト青年は勇気を出してそれを聞く。実のところそんなことを聞かれてもハインリヒは困るのだが ──
騎士にはそういう時の対応マニュアルが存在する。
「あー、絶対に成れないってことはない。青年、強くなれるかは君次第だ」
「……!」
それを答えるや否やハインリヒは雑踏の中へ消えていった。ここから先のマニュアルを覚えていなかったからだ。
「よぉ、ハインリヒ。まーた武神様のところの試練か?」
「なんですか、ハリー教官」
キラリと光るスキンヘッド。1年ほどの生活で見慣れた教官の頭にハインリヒはすぐに気づいた。
「その様子だとまだ聞いてないらしいな。お前、明日から俺の部下だぞ」
「あー、教導隊ですか。業務内容よく知らないんですけど。新人研修以外の時はいつも何やってるんです?」
ハリーはそれを聞かれると苦笑いを浮かべる。
「新人研修がメインだがそれ以外だと各地で行われる演習やら講習会の手配、それとそれに伴う手続きが主な仕事だな……あぁ、犯罪防止啓発ポスターとかもたまに作るぞ」
「それ、騎士じゃなくても良くないですか?」
「分かっててもそういうのは言うんじゃねぇよ……悲しくなるだろうが」
2人は揃って教会が多くある街並みを歩いていく。街中を子供達が走り回る姿は実に平和の象徴に見えるが、他国であればスリを警戒すべき場面だ。
しかし、王国ではそうではない。子供達の姿は汚いわけでもなく、定期的に身体も服も洗っていることが見受けられる。それも全て孤児達への寄付がしっかりされているおかげである。
「お、夜月神様のところが寄付を募ってるぞ。やってくか」
「……まぁ、いいですけど。何気に初めてなんですよね」
ハインリヒは財布の中身を確認し、2割ほどを寄付した。特に金を使う機会も無く、ほとんど貯金している。この程度であればハインリヒとしては寄付しても構わなかった。これで人間関係が上手くいくのであれば安いものである。
「ありがとうございます。あなた方にも神のご加護を」
「どうも」
高齢の男性神官から礼の言葉を受け取りハインリヒ達は帰路に着く。
その帰路の途中、ハインリヒはスキルボードを再確認する。地上へ出る階段でも確認していたがアルベルト青年がいたのでしっかりと確認はできていなかったからだ。
「ん?」
「どうした?」
ハインリヒは思わず声を上げた。誤差では済まないほどに経験値が増えている。あの試練を出てから今この時までの短時間で増えるにしては異常な数値。
心当たりは1つしかない。寄付だ。
ハインリヒは今日1つの気づきを得た。とても重大な気づきだ。
一説には金は時間だ。希少性や労働時間を対価としているのだから、そう主張してもおかしくはないだろう。ただ、普通は金で時間は買えない。何せそれは不可逆なものであるからだ。
しかし、神であればそれは関係ない。神とは唯一無二の両替屋である。信仰を力へ変え、罪を罰へと変え、対価を払えば四肢欠損すら治してみせる。
もちろん金を時間に変えることすら可能だ。延命の加護である。
そして、そんな不可能を可能に出来るのだから金から経験値というよく分からないもへの変換。これも造作ないことであった。
「ハリー教官、先に戻っててください。用事ができました」
さて、そんな両替屋だが……個神経営なので実はコネがあれば融通を利かせてくれる。それはさまざまな神話を見れば分かることだ。彼らはしばしばえこひいきをする。故に味方につければ心強いことこの上ないだろう。
とはいえ、普通は神とのコネクションなど持とうと思って持てるものではないが ── ハインリヒにはスキルボードがある。
「失礼、もう少し寄付させていただいても?」
「先ほども頂きましたが、よろしいのですか?」
「えぇ、ちょうど信徒になったところですので」
ハインリヒは財布の中身を全て寄付する。先月の給料の半分以上だ。驚く神官を背に帰路に着いたハインリヒはスキルボードを開いた。スキルボードには彼の期待以上に経験値が振り込まれていた。
素振りをするより金を稼いだ方がよほど訓練になるので、次の日からハインリヒは金を稼ぐ方法について探り始めた。
試練第5層は市街地。日夜スケルトン共が騒ぐ壊れた街である。
ハインリヒはアルベルト青年を狙うスケルトン達を全て倒していく。
近づいてくるスケルトンあれば時に剣を奪い、時に槍を奪う。
遠距離から攻撃しようとするスケルトンには得物を投げ、放たれた矢を掴み取り投げ返せば、たちまちにスケルトンは倒れる。
涼しい顔をして全ての攻撃を防ぎ封殺するその姿。未だオーラを纏う気配もなく実力の底が見えない。その圧倒的な姿にアルベルト青年はあたりの警戒も碌にせずに見入っていた。
あぁ、騎士のなんと強きことか! なんと頼もしいことか!
次々に敵の武器を奪い、持ち替えながらスケルトンの群れを滅していくハインリヒの後を興奮しながらついていくアルベルト青年。
しかし、30分程時間が経てば流石に興奮も落ち着いてくる。戦いに見惚れてはいるが、それなりに落ち着いた思考ができるようになった。
思考が回りだすとその胸中に不安が立ち込める。彼の将来が騎士であるのなら、目の前のハインリヒと同程度は戦えなければならないのだから……
さしたる困難もなく2人は試練を脱出する。ハインリヒからすれば歩き慣れた庭だ。月に2度はこのようなバカを救出するので特別なことではない。
しかし、救われた側にはその姿が特別に映るのだ。実際に騎士の戦闘を見るのが初めてなアルベルト青年。その目指す目標が決まってしまった瞬間であった。
5層を抜ければあとは戦闘など無いに等しく、数回起きた戦闘もハインリヒが素早く終わらせた。地上へと向かう階段を登る。踊り場で折り返し登り切ると地上は夕方だった。
「親にはしっかりと話すんだぞ」
「はい」
軽くアルベルト青年の肩を叩き去っていくハインリヒ。その背には第5層で乱獲した武器が背負われていた。
対してアルベルトはボロボロ。荷物も無い。
「あの、ハインリヒさん!」
「……どうした? 忘れ物か?」
「私も、あなたのように強くなれるでしょうか?」
アルベルト青年は勇気を出してそれを聞く。実のところそんなことを聞かれてもハインリヒは困るのだが ──
騎士にはそういう時の対応マニュアルが存在する。
「あー、絶対に成れないってことはない。青年、強くなれるかは君次第だ」
「……!」
それを答えるや否やハインリヒは雑踏の中へ消えていった。ここから先のマニュアルを覚えていなかったからだ。
「よぉ、ハインリヒ。まーた武神様のところの試練か?」
「なんですか、ハリー教官」
キラリと光るスキンヘッド。1年ほどの生活で見慣れた教官の頭にハインリヒはすぐに気づいた。
「その様子だとまだ聞いてないらしいな。お前、明日から俺の部下だぞ」
「あー、教導隊ですか。業務内容よく知らないんですけど。新人研修以外の時はいつも何やってるんです?」
ハリーはそれを聞かれると苦笑いを浮かべる。
「新人研修がメインだがそれ以外だと各地で行われる演習やら講習会の手配、それとそれに伴う手続きが主な仕事だな……あぁ、犯罪防止啓発ポスターとかもたまに作るぞ」
「それ、騎士じゃなくても良くないですか?」
「分かっててもそういうのは言うんじゃねぇよ……悲しくなるだろうが」
2人は揃って教会が多くある街並みを歩いていく。街中を子供達が走り回る姿は実に平和の象徴に見えるが、他国であればスリを警戒すべき場面だ。
しかし、王国ではそうではない。子供達の姿は汚いわけでもなく、定期的に身体も服も洗っていることが見受けられる。それも全て孤児達への寄付がしっかりされているおかげである。
「お、夜月神様のところが寄付を募ってるぞ。やってくか」
「……まぁ、いいですけど。何気に初めてなんですよね」
ハインリヒは財布の中身を確認し、2割ほどを寄付した。特に金を使う機会も無く、ほとんど貯金している。この程度であればハインリヒとしては寄付しても構わなかった。これで人間関係が上手くいくのであれば安いものである。
「ありがとうございます。あなた方にも神のご加護を」
「どうも」
高齢の男性神官から礼の言葉を受け取りハインリヒ達は帰路に着く。
その帰路の途中、ハインリヒはスキルボードを再確認する。地上へ出る階段でも確認していたがアルベルト青年がいたのでしっかりと確認はできていなかったからだ。
「ん?」
「どうした?」
ハインリヒは思わず声を上げた。誤差では済まないほどに経験値が増えている。あの試練を出てから今この時までの短時間で増えるにしては異常な数値。
心当たりは1つしかない。寄付だ。
ハインリヒは今日1つの気づきを得た。とても重大な気づきだ。
一説には金は時間だ。希少性や労働時間を対価としているのだから、そう主張してもおかしくはないだろう。ただ、普通は金で時間は買えない。何せそれは不可逆なものであるからだ。
しかし、神であればそれは関係ない。神とは唯一無二の両替屋である。信仰を力へ変え、罪を罰へと変え、対価を払えば四肢欠損すら治してみせる。
もちろん金を時間に変えることすら可能だ。延命の加護である。
そして、そんな不可能を可能に出来るのだから金から経験値というよく分からないもへの変換。これも造作ないことであった。
「ハリー教官、先に戻っててください。用事ができました」
さて、そんな両替屋だが……個神経営なので実はコネがあれば融通を利かせてくれる。それはさまざまな神話を見れば分かることだ。彼らはしばしばえこひいきをする。故に味方につければ心強いことこの上ないだろう。
とはいえ、普通は神とのコネクションなど持とうと思って持てるものではないが ── ハインリヒにはスキルボードがある。
「失礼、もう少し寄付させていただいても?」
「先ほども頂きましたが、よろしいのですか?」
「えぇ、ちょうど信徒になったところですので」
ハインリヒは財布の中身を全て寄付する。先月の給料の半分以上だ。驚く神官を背に帰路に着いたハインリヒはスキルボードを開いた。スキルボードには彼の期待以上に経験値が振り込まれていた。
素振りをするより金を稼いだ方がよほど訓練になるので、次の日からハインリヒは金を稼ぐ方法について探り始めた。
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