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前日談 〜若き鬼剣編〜
1話
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騎士とは何か。それに対し人は様々な答えを出す。
──王に仕えるもの、悪しきを斬る剣、弱きを守る盾──
誇り高く尊敬を集める力ある存在、そう認知されている。それは騎士達自身も例外ではなく己の求める騎士に近づくため邁進している。
ではハインリヒ ドレーアーという男はどうだろうか。
人事担当の騎士は頭を悩ませていた。1年間の研修を終えてもなお、この男の適性をどうにも測りかねていたからだ。ハインリヒの評価にもう一度目を向けた騎士はため息をついた。
・課題発見能力 - 高い。
観察眼が鋭い。
・事件解決能力 - 非常に高い。
歴代最高レベルと言っても良い。手段は選ばない。
・コミュニケーション能力 - 難あり。
非常に自我が強い。言語能力は間違いなく過去最高。
・計画性 - 無し。
事務作業は丁寧なものだが、スケジュールを作らせるとメチャクチャだ。
・向上心 - 非常に高い
あれほどの絶技がありながら、いつ見ても剣を振るか自分を鍛えている。
総評
あれは騎士ではなく剣士、それも闘いの中にのみ道を見出す鬼である。
故に配備先に困っている。どこに配備してもそれなりに仕事はこなすだろうが、騎士とは兵器であり国防の要だ。配備して最大限の成果を得る必要がある。
たくさん悩んだ結果、彼は考えるのをやめた。能力は高いんだし、別にくじ引きでいいでしょ、と。
午前3時、詰め所で1人鼻歌を歌う騎士。空いた箱に配属先を片っ端から書いたメモ用紙を入れ上機嫌でシェイクしている。実際に上機嫌かどうかは時計を見ればわかるだろう。
厳正なるくじの結果、教導隊に決定した。
さて、いつでもどこでも剣を振るっているハインリヒだが、見る人が見ればその凄さは分かるものだ。ましてや、実戦でその剣の冴えを見てしまったものは言うまでもなく、それに見惚れた。
王国には騎士を輩出するための武術道場が各地にいくつもある。その中の1つにアルベルト青年は通っていた。彼は道場主の推薦で騎士になるための試験を受ける予定だ。
そのアルベルト青年は今『武神の試練』 その5層にて洗礼を受けていた。
アルベルト青年は控えめに言って才能がある人間だ。既に騎士たるオーラの発現にも成功している。だから騎士になる前の力試しに武神の試練に挑んだ。
初めてオーラを発現した時、身体能力が上がり感覚が研ぎ澄まされる。誰しもが自分は無敵だ、天才だ、と全能感に酔うのは仕方ない。彼もそんな1人だった。
とはいえ並の人間であれば4階層で引き返すことになる。だが彼にはなまじ才能があったが故に容易には引き戻せない場所まで来てしまった。
加えて、彼には相手の力量を察する特技があった。故に自分の力量より高い敵からは逃げれば良い、とあまり警戒せずに奥へと進んだ。
そんな青年は師匠から与えられた業物の剣を振るっていた。
オーラはシャボン玉のように揺らめき、透明感のある色を鮮やかに変える。
スケルトンの足を砕いては逃げ、どうにか4階層へ戻ろうとするもうまく行かない。それをかれこれ30分は続けている。
己の剣1つを頼りに生死を賭けた綱渡りのような環境。それは確実に青年の集中力を削いでいた。さらに慣れぬオーラを使うことが拍車をかける。
体力も魔力も集中力もどんどんと削られていく、ここまで来てやっと現状の不味さに気づいた。初めのうちは4階層へと戻れない、なんてことは全く考えていなかった。
だが自分より力量の劣るスケルトンに、自分の成れの果て、その可能性を重ねた時、表現し難い恐怖が身を覆った。
恐怖は身体を硬くし、思考に迷いや空白を生む。さすれば剣の冴えはたちまちに鈍るのが道理だ。
「そもそも全ての骨を切れるわけないだろ!人の骨がいくつあると思ってやがる!クソぉ!」
彼は半分泣きながらも声を出し、心を奮わせる。諦めなければ希望はある、そう信じて彼は死力を尽くす。幾度の剣戟、幾度の逃走。何度繰り返しただろうか、気づけば彼は扉がある広間に立っていた。
「……ウソだろう?」
その扉には見覚えがない。つまり第6層への扉。行って帰ってきたものはいないことから『冥府への扉』とも。ここでようやく、誘導されていたことに気づいた。
もちろん扉の前には強敵が居座っている。神からの試練だ。見た目は全身鎧だが頭部を左腕に抱えており、頭部のあるべき場所には冷ややかな炎がゆらめくのみだった。
誰もが聞いたことのある名、それが首無し騎士。
騎士は皆、この怪物を倒せる。それは周知の事実だ。
「こんなに、遠いものか……」
力量を察するが故、戦うなどという気にはなれなかった。
明確な死のイメージ。勝つ為に挑めば最悪、3合。勝ちを捨て守りに入れども10合切り結ぶのが限界だと察した。勝ちを模索すれども見えぬ。剣の腕では僅かに、肉体的にはオーラを纏えども確実に劣っている。
どちらかが上回っていれば勝ちの目も見えようものだが……
首無し騎士が抜剣する。
剣先を天へ向け、剣の峰を相手に見せるように構えた後に、剣先をアルベルト青年へと向ける。それは儀式めいていながら様になっていた。
それそのはず騎士を志したものならば知っている。騎士同士が勝負する際に行われる儀式だ。その名を決闘の礼。
勝てはしない、そう頭では分かっていた。
方法は分からないが逃げるのが最善だと理性は叫んでいた。
だが、己のちっぽけな誇りを捨てることすら彼には出来なかった。
あぁ、自分は大馬鹿者だ ── そう嘆きながらも身体は動く。
剣先を天に、峰を相手に……いや、正確には峰は自分を写す為にそうするのだろう、とその時青年は理解した。剣の峰には目を赤く晴らし顔を強張らせた自分が写っていた。
青年の心は奮い立つ。たとえ己の剣が届かなくとも足掻いて見せる。深く息を吸い込み、高らかに名を告げる。
「我が名はアルベルト シュタイン。いざ尋常に」
剣先を相手に向ければ戦いが始まる。始めれば死ぬ。しかし、不思議と恐怖は薄くなっていた。
剣先を向けるとデュラハンはどこか満足気な雰囲気を出す。
合図なしにゆっくりと互いに歩み寄る。剣の間合いまで後5歩。
呼吸が浅くなる。あと3歩……ガタン、と何かが大きな音を立てる。デュラハンの背筋がビクッと伸びたその瞬間に青年は斬りかかった。この機を逃せば勝利は無い。既に戦いは始まっている、隙を晒した方が悪い。
しかし、デュラハンはそれに対して背後の扉に対するバックステップというアルベルトを全く意識しない行動をとっていた。
隙だらけだというのに剣は鎧に弾かれる。まるで届かなかった。
アルベルトは来るであろう反撃を予想し身構えるが、もはやそのような些事をデュラハンは気にしていないようだった。
デュラハンの剣先には徐々に開かれる冥府への扉。
デュラハンの剣先が震えている。しかし、恐れから来るものではない。
一体、冥府から何が出てくるのかと青年が思っていれば出てきたのは異形でもなければ怪物でもない、ただの人間だった。
「おや、出待ちとは結構なことだが……あぁ、そうだな」
剣先をその人間へ向けたまま動こうとしないデュラハンに対して人間は決闘の礼をする。しかし、アルベルトの目には違って見えた。
より濃密な死の気配。であるにも関わらず血の一滴も無い磨かれ抜かれた刃のイメージ。確実に今まで会った剣を扱う生物の中で1番、剣技に秀でている。
「我が名はハインリヒ ドレーアー。デュラハン、お前が挑戦者だ」
デュラハンもまた決闘の礼を行うと、一気にハインリヒへ駆け寄っていく。
それを青年は見送ることしか出来なかった。
剣戟が迸る。オーラも纏っていないというのにハインリヒはデュラハンを相手に余裕があった。対するデュラハンには余裕がない。攻めているのはデュラハンのはずなのにまるで届かない。
一撃、また一撃と攻撃を捌かれる度にデュラハンが追い詰められていく。
アルベルトはこれでも剣を真面目に振ってきた。故に分かることがある。
デュラハンが王国に伝わる剣筋なのに対してハインリヒのそれはなんだ。
王国の剣が怪物退治を源流としているのに対し、ハインリヒの剣は違う。
切る対象は怪物よりもっと小さく威力も最小限。対怪物戦では不要となるはずの防御、それを重視したその構え。
デュラハンの突進しながらの振り下ろしに対し、ハインリヒが足捌きでそれを右に躱わし、一閃。デュラハンの右手首を切り落とす。
続いて右膝。
デュラハンが己の頭を投げ出しながらも左腕で抜き放った短剣はしゃがんで躱し、左肩。
それが人斬りを源流として磨き抜かれた剣であることは間違いなかった。
だが、それを人斬りの剣と呼ぶにはあまりにも懐が広い守りの剣であった。
ハインリヒはデュラハンの頭を切り裂くとアルベルト青年の方へ手を差し伸べた。どうやら彼は気付かぬ間に地面に座っていたらしい。
「青年、立てるかい?」
「はい」
「そうか、それは結構。立てるね?」
ハインリヒは差し伸べた手を引っ込めた。騎士は己の力で立つべし。
──王に仕えるもの、悪しきを斬る剣、弱きを守る盾──
誇り高く尊敬を集める力ある存在、そう認知されている。それは騎士達自身も例外ではなく己の求める騎士に近づくため邁進している。
ではハインリヒ ドレーアーという男はどうだろうか。
人事担当の騎士は頭を悩ませていた。1年間の研修を終えてもなお、この男の適性をどうにも測りかねていたからだ。ハインリヒの評価にもう一度目を向けた騎士はため息をついた。
・課題発見能力 - 高い。
観察眼が鋭い。
・事件解決能力 - 非常に高い。
歴代最高レベルと言っても良い。手段は選ばない。
・コミュニケーション能力 - 難あり。
非常に自我が強い。言語能力は間違いなく過去最高。
・計画性 - 無し。
事務作業は丁寧なものだが、スケジュールを作らせるとメチャクチャだ。
・向上心 - 非常に高い
あれほどの絶技がありながら、いつ見ても剣を振るか自分を鍛えている。
総評
あれは騎士ではなく剣士、それも闘いの中にのみ道を見出す鬼である。
故に配備先に困っている。どこに配備してもそれなりに仕事はこなすだろうが、騎士とは兵器であり国防の要だ。配備して最大限の成果を得る必要がある。
たくさん悩んだ結果、彼は考えるのをやめた。能力は高いんだし、別にくじ引きでいいでしょ、と。
午前3時、詰め所で1人鼻歌を歌う騎士。空いた箱に配属先を片っ端から書いたメモ用紙を入れ上機嫌でシェイクしている。実際に上機嫌かどうかは時計を見ればわかるだろう。
厳正なるくじの結果、教導隊に決定した。
さて、いつでもどこでも剣を振るっているハインリヒだが、見る人が見ればその凄さは分かるものだ。ましてや、実戦でその剣の冴えを見てしまったものは言うまでもなく、それに見惚れた。
王国には騎士を輩出するための武術道場が各地にいくつもある。その中の1つにアルベルト青年は通っていた。彼は道場主の推薦で騎士になるための試験を受ける予定だ。
そのアルベルト青年は今『武神の試練』 その5層にて洗礼を受けていた。
アルベルト青年は控えめに言って才能がある人間だ。既に騎士たるオーラの発現にも成功している。だから騎士になる前の力試しに武神の試練に挑んだ。
初めてオーラを発現した時、身体能力が上がり感覚が研ぎ澄まされる。誰しもが自分は無敵だ、天才だ、と全能感に酔うのは仕方ない。彼もそんな1人だった。
とはいえ並の人間であれば4階層で引き返すことになる。だが彼にはなまじ才能があったが故に容易には引き戻せない場所まで来てしまった。
加えて、彼には相手の力量を察する特技があった。故に自分の力量より高い敵からは逃げれば良い、とあまり警戒せずに奥へと進んだ。
そんな青年は師匠から与えられた業物の剣を振るっていた。
オーラはシャボン玉のように揺らめき、透明感のある色を鮮やかに変える。
スケルトンの足を砕いては逃げ、どうにか4階層へ戻ろうとするもうまく行かない。それをかれこれ30分は続けている。
己の剣1つを頼りに生死を賭けた綱渡りのような環境。それは確実に青年の集中力を削いでいた。さらに慣れぬオーラを使うことが拍車をかける。
体力も魔力も集中力もどんどんと削られていく、ここまで来てやっと現状の不味さに気づいた。初めのうちは4階層へと戻れない、なんてことは全く考えていなかった。
だが自分より力量の劣るスケルトンに、自分の成れの果て、その可能性を重ねた時、表現し難い恐怖が身を覆った。
恐怖は身体を硬くし、思考に迷いや空白を生む。さすれば剣の冴えはたちまちに鈍るのが道理だ。
「そもそも全ての骨を切れるわけないだろ!人の骨がいくつあると思ってやがる!クソぉ!」
彼は半分泣きながらも声を出し、心を奮わせる。諦めなければ希望はある、そう信じて彼は死力を尽くす。幾度の剣戟、幾度の逃走。何度繰り返しただろうか、気づけば彼は扉がある広間に立っていた。
「……ウソだろう?」
その扉には見覚えがない。つまり第6層への扉。行って帰ってきたものはいないことから『冥府への扉』とも。ここでようやく、誘導されていたことに気づいた。
もちろん扉の前には強敵が居座っている。神からの試練だ。見た目は全身鎧だが頭部を左腕に抱えており、頭部のあるべき場所には冷ややかな炎がゆらめくのみだった。
誰もが聞いたことのある名、それが首無し騎士。
騎士は皆、この怪物を倒せる。それは周知の事実だ。
「こんなに、遠いものか……」
力量を察するが故、戦うなどという気にはなれなかった。
明確な死のイメージ。勝つ為に挑めば最悪、3合。勝ちを捨て守りに入れども10合切り結ぶのが限界だと察した。勝ちを模索すれども見えぬ。剣の腕では僅かに、肉体的にはオーラを纏えども確実に劣っている。
どちらかが上回っていれば勝ちの目も見えようものだが……
首無し騎士が抜剣する。
剣先を天へ向け、剣の峰を相手に見せるように構えた後に、剣先をアルベルト青年へと向ける。それは儀式めいていながら様になっていた。
それそのはず騎士を志したものならば知っている。騎士同士が勝負する際に行われる儀式だ。その名を決闘の礼。
勝てはしない、そう頭では分かっていた。
方法は分からないが逃げるのが最善だと理性は叫んでいた。
だが、己のちっぽけな誇りを捨てることすら彼には出来なかった。
あぁ、自分は大馬鹿者だ ── そう嘆きながらも身体は動く。
剣先を天に、峰を相手に……いや、正確には峰は自分を写す為にそうするのだろう、とその時青年は理解した。剣の峰には目を赤く晴らし顔を強張らせた自分が写っていた。
青年の心は奮い立つ。たとえ己の剣が届かなくとも足掻いて見せる。深く息を吸い込み、高らかに名を告げる。
「我が名はアルベルト シュタイン。いざ尋常に」
剣先を相手に向ければ戦いが始まる。始めれば死ぬ。しかし、不思議と恐怖は薄くなっていた。
剣先を向けるとデュラハンはどこか満足気な雰囲気を出す。
合図なしにゆっくりと互いに歩み寄る。剣の間合いまで後5歩。
呼吸が浅くなる。あと3歩……ガタン、と何かが大きな音を立てる。デュラハンの背筋がビクッと伸びたその瞬間に青年は斬りかかった。この機を逃せば勝利は無い。既に戦いは始まっている、隙を晒した方が悪い。
しかし、デュラハンはそれに対して背後の扉に対するバックステップというアルベルトを全く意識しない行動をとっていた。
隙だらけだというのに剣は鎧に弾かれる。まるで届かなかった。
アルベルトは来るであろう反撃を予想し身構えるが、もはやそのような些事をデュラハンは気にしていないようだった。
デュラハンの剣先には徐々に開かれる冥府への扉。
デュラハンの剣先が震えている。しかし、恐れから来るものではない。
一体、冥府から何が出てくるのかと青年が思っていれば出てきたのは異形でもなければ怪物でもない、ただの人間だった。
「おや、出待ちとは結構なことだが……あぁ、そうだな」
剣先をその人間へ向けたまま動こうとしないデュラハンに対して人間は決闘の礼をする。しかし、アルベルトの目には違って見えた。
より濃密な死の気配。であるにも関わらず血の一滴も無い磨かれ抜かれた刃のイメージ。確実に今まで会った剣を扱う生物の中で1番、剣技に秀でている。
「我が名はハインリヒ ドレーアー。デュラハン、お前が挑戦者だ」
デュラハンもまた決闘の礼を行うと、一気にハインリヒへ駆け寄っていく。
それを青年は見送ることしか出来なかった。
剣戟が迸る。オーラも纏っていないというのにハインリヒはデュラハンを相手に余裕があった。対するデュラハンには余裕がない。攻めているのはデュラハンのはずなのにまるで届かない。
一撃、また一撃と攻撃を捌かれる度にデュラハンが追い詰められていく。
アルベルトはこれでも剣を真面目に振ってきた。故に分かることがある。
デュラハンが王国に伝わる剣筋なのに対してハインリヒのそれはなんだ。
王国の剣が怪物退治を源流としているのに対し、ハインリヒの剣は違う。
切る対象は怪物よりもっと小さく威力も最小限。対怪物戦では不要となるはずの防御、それを重視したその構え。
デュラハンの突進しながらの振り下ろしに対し、ハインリヒが足捌きでそれを右に躱わし、一閃。デュラハンの右手首を切り落とす。
続いて右膝。
デュラハンが己の頭を投げ出しながらも左腕で抜き放った短剣はしゃがんで躱し、左肩。
それが人斬りを源流として磨き抜かれた剣であることは間違いなかった。
だが、それを人斬りの剣と呼ぶにはあまりにも懐が広い守りの剣であった。
ハインリヒはデュラハンの頭を切り裂くとアルベルト青年の方へ手を差し伸べた。どうやら彼は気付かぬ間に地面に座っていたらしい。
「青年、立てるかい?」
「はい」
「そうか、それは結構。立てるね?」
ハインリヒは差し伸べた手を引っ込めた。騎士は己の力で立つべし。
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