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お雑煮
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お雑煮と一言で言っても、多種多様な姿を持つ料理です。
餅は四角いものもあれば、丸いものもあります。焼くか焼かないかでも意見が分かれますね。
味だって醤油ベースもあれば、味噌もあり。だしも具材も違うでしょうし、飾りに乗せるものも様々です。
私の母は山形県の生まれですので、おそらく我が家のお雑煮も東北の味なのでしょう。
鶏のモモ肉、白滝、高野豆腐、にんじん、大根、しいたけ、芋がら、ごぼうが入りまして、醤油ベースの味付けになります。焼いた四角い餅を沈めて、仕上げにセリとナルトを飾るのです。具沢山で食べ応えずっしりです。
地域によっては芋がらが手に入らないときもあるので、そこは省略することもあります。
肉、白滝、人参、ごぼうをさっと炒めてからだし汁を加えます。他の材料を足し、みりん、酒、醤油で味つけです。
コツはしいたけは干したものを使うこと。だしも出るので、スライスされたものを買ってきて鍋にそのままぶっこむのが1番楽で美味しい!
今まで「いい加減に作り方を覚えなきゃなぁ」なんて思いながらついつい先延ばしにして、母が作ったものを食べるだけのお正月でした。
ところが群馬県に嫁いできたからにはそうはいかない!
そこで結婚して初めての大晦日に、母に電話で確認しながら、自分で作ってみたのでした。
そのとき、しみじみ味覚の記憶というのは不思議なものだと思いました。
作りながら「何かが足りない」ともやもやしたと思ったら、しいたけを忘れていました。味付けをしながら「どうもおかしい」と思ったら、醤油が足りなかったのです。
お雑煮を食べるのなんて、一年にたった数日ですよね。なのに、何十年も食べてきたものは目と舌と匂いで覚えているものなんですね。ちょっと感動しました。
私の味覚を作ってきたのは、何十年も御飯を作ってくれた母のさじ加減なんだと思うと感慨深く思います。
ちなみに、夫は餅があまり好きではないのですが、お雑煮だけは何杯か食べるのです。
姑は息子が餅を食べないからという理由で、お正月にお雑煮を作らないのだそうですが、夫の言い分では「あれば食べるんだけど、何故か母は作らないからお雑煮も食べない」というもの。親の心子知らずというやつですかね。
というわけで、我が家の味はうちの母の味で引き継いでいくことになりそうです。群馬のお雑煮の味とはどんなものか知りたかった気もしますので、そこはちょっと残念です。
皆様のお宅はどんなお雑煮ですか?
餅は四角いものもあれば、丸いものもあります。焼くか焼かないかでも意見が分かれますね。
味だって醤油ベースもあれば、味噌もあり。だしも具材も違うでしょうし、飾りに乗せるものも様々です。
私の母は山形県の生まれですので、おそらく我が家のお雑煮も東北の味なのでしょう。
鶏のモモ肉、白滝、高野豆腐、にんじん、大根、しいたけ、芋がら、ごぼうが入りまして、醤油ベースの味付けになります。焼いた四角い餅を沈めて、仕上げにセリとナルトを飾るのです。具沢山で食べ応えずっしりです。
地域によっては芋がらが手に入らないときもあるので、そこは省略することもあります。
肉、白滝、人参、ごぼうをさっと炒めてからだし汁を加えます。他の材料を足し、みりん、酒、醤油で味つけです。
コツはしいたけは干したものを使うこと。だしも出るので、スライスされたものを買ってきて鍋にそのままぶっこむのが1番楽で美味しい!
今まで「いい加減に作り方を覚えなきゃなぁ」なんて思いながらついつい先延ばしにして、母が作ったものを食べるだけのお正月でした。
ところが群馬県に嫁いできたからにはそうはいかない!
そこで結婚して初めての大晦日に、母に電話で確認しながら、自分で作ってみたのでした。
そのとき、しみじみ味覚の記憶というのは不思議なものだと思いました。
作りながら「何かが足りない」ともやもやしたと思ったら、しいたけを忘れていました。味付けをしながら「どうもおかしい」と思ったら、醤油が足りなかったのです。
お雑煮を食べるのなんて、一年にたった数日ですよね。なのに、何十年も食べてきたものは目と舌と匂いで覚えているものなんですね。ちょっと感動しました。
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ちなみに、夫は餅があまり好きではないのですが、お雑煮だけは何杯か食べるのです。
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というわけで、我が家の味はうちの母の味で引き継いでいくことになりそうです。群馬のお雑煮の味とはどんなものか知りたかった気もしますので、そこはちょっと残念です。
皆様のお宅はどんなお雑煮ですか?
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